JP2599167Y2 - 自動洗浄装置の設置構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は自動洗浄装置をトイレル
ームの壁面に設置した構造に係り、特に、給水配管がト
イレルームの壁面の表側に引き回されている場合に採用
される自動洗浄装置の設置構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の自動洗浄装置の設置構造の一例に
ついて第５、６図を参照して説明する。トイレルームの
壁面１に小便器２が取り付けられており、この小便器２
の上方において自動洗浄装置３が壁面１に取り付けられ
ている。自動洗浄装置３と小便器２とは配管４で接続さ
れている。

【０００３】この自動洗浄装置３は、電磁弁よりなるバ
ルブ本体５と、人体感知センサ（図示略）とを内蔵して
いる。バルブ本体５は、壁面１から突出する給水配管６
の先端に接続されており、人体感知センサが人体の立去
りを検出すると所定時間だけ開弁作動され、小便器２へ
所定量の水を供給する。壁面１にはスイッチボックス７
が埋め込まれており、このスイッチボックス７内に電線
管８が突出している。９は商用電源の配線を示す。

【０００４】この自動洗浄装置３の背面部を構成するベ
ースプレート１０は、角状の筒部１１をスイッチボック
ス７に挿入させるようにして壁面１にビス１２で固定さ
れる。ベースプレート１０に設けられた開口１３を通っ
て給水配管６の先端がベースプレート１０の表側へ突出
される。給水配管６の先端の内周面には雌ネジが刻設さ
れており、バルブ本体５の給水配管接続部５ａがこの給
水配管６の先端に螺じ込まれる。

【０００５】その後、このベースプレート１０に自動洗
浄装置３のカバーケース（図示略）が装着される。前記
人体感知センサはこのカバーケースに取り付けられてい
る。符号１４は端子台を示す。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】古いタイプの水洗式ト
イレにおいては、第７図の如く給水配管１５が壁面１の
表面に沿って引き回されていることがある。このような
既設のトイレルームにおいては、第５、６図に示す自動
洗浄装置の設置構造を適用できない。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本考案の自動洗浄装置の
設置構造は、人体を感知して便器に洗浄水を自動的に供
給する自動洗浄装置がトイレルームの壁面に設置され、
該自動洗浄装置のバルブ本体と給水配管とが接続されて
いる自動洗浄装置の設置構造において、前記給水配管は
前記壁面の表面に沿って引き回されその一部は該便器の
近傍を通っており、該給水配管のうち該便器の近傍から
分岐配管が分岐し、該分岐配管が該壁面に沿って引き回
され該分岐配管の末端が前記自動洗浄装置のバルブ本体
に接続されており、箱状の台座が、その後面が該壁面に
対面配置されるように、且つ該台座が分岐配管の末端部
を覆うように前記壁面に取り付けられ、該台座に前記自
動洗浄装置が取り付けられていることを特徴とするもの
である。

【０００８】

【作用】本考案の自動洗浄装置の設置構造では、トイレ
ルームの壁面の表面に沿って引き回された分岐配管の末
端部に覆い被さるように台座を壁面に取り付け、この台
座に自動洗浄装置を取り付けるようにしているため、既
設のトイレルームにも自動洗浄装置を簡単に設置でき
る。

【０００９】

【実施例】以下、図面を参照して実施例について説明す
る。第１図は本考案の実施例構造を示す斜視図、第２図
は第１図のII−II線に沿う断面図、第３図は第２図のII
I-III 線に沿う断面図、第４図は自動洗浄装置の分解斜
視図である。

【００１０】本実施例においても、トイレルームの壁面
１に小便器２が取り付けられ、この小便器２の上方にお
いて壁面１の表側に沿って給水配管１５が引き回されて
いる。この給水配管１５から分岐配管１６が立ち上げら
れている。本実施例では、この分岐配管１６の上端に覆
い被さるように台座１７が壁面１にビス１８で固定され
ている。

【００１１】この台座１７は、ベースプレート１９と、
このベースプレート１９に連結されるケース２０とを備
えており、ベースプレート１９がビス１８で壁面１に固
定されている。ベースプレート１９から前方に折り立て
られた起立片２１に対しケース２０の内面が重ね合わさ
れ、ビス２２によってケース２０がベースプレート１９
に固定される。なお、分岐配管１６の上端にはエルボ２
３が螺着されている。

【００１２】この台座１７の前面に自動洗浄装置３Ａが
取り付けられる。この自動洗浄装置３Ａは、第４図の如
く、そのベースプレート１０Ａが角状の筒部１１を有し
ない以外は前記自動洗浄装置３と同一の構成のものであ
る。このベースプレート１０Ａはビス２５によって台座
１７のケース２０に固定される。バルブ本体５の給水配
管接続部５ａは、ベースプレート１０Ａの開口１３と、
ケース２０の前面の開口２６を通って台座１７内に突出
され、エルボ２３に螺じ込まれる。

【００１３】なお、第３図の２７は自動洗浄装置３Ａの
カバーケース、２８は人体感知センサである。この人体
感知センサ２８は、カバーケース２７に対しビス２９で
固定されている。

【００１４】バルブ本体５は、小便器２に対し、屈曲し
た配管４Ａによって接続される。

【００１５】このように構成された自動洗浄装置の設置
構造にあっては、給水配管１５が壁面１の表面に沿って
引き回されているにもかかわらず、台座１７を用いるこ
とにより、自動洗浄装置３Ａをきわめて容易に取付施工
することができる。

【００１６】本考案では給水配管１５は上下方向に延在
されるものであっても良い。

【００１７】

【考案の効果】以上の通り、本考案の自動洗浄装置の設
置構造によると、トイレルームの壁面に沿って給水配管
が露出して引き回されていても、自動洗浄装置をきわめ
て容易に設置施工することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例構造を示す斜視図である。

【図２】図１のII−II線に沿う断面図である。

【図３】図２のIII-III 線に沿う断面図である。

【図４】自動洗浄装置３Ａの分解斜視図である。

【図５】従来例を示す斜視図である。

【図６】従来例の分解斜視図である。

【図７】従来のトイレルームの斜視図である。

【符号の説明】

１ 壁面 ２ 小便器 ３，３Ａ 自動洗浄装置 ５ バルブ本体 ６，１５ 給水配管 １０，１０Ａ ベースプレート １６ 分岐配管 １７ 台座 １９ ベースプレート ２０ ケース

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 人体を感知して便器に洗浄水を自動的に
   供給する自動洗浄装置がトイレルームの壁面に設置さ
   れ、該自動洗浄装置のバルブ本体と給水配管とが接続さ
   れている自動洗浄装置の設置構造において、 前記給水配管は前記壁面の表面に沿って引き回されその
   一部は該便器の近傍を通っており、該給水配管のうち該便器の近傍から分岐配管が分岐し、
   該分岐配管が該壁面に沿って引き回され該分岐配管の末
   端が前記自動洗浄装置のバルブ本体に接続されており、 箱状の台座が、その後面が該壁面に対面配置されるよう
   に、且つ該台座が分岐 配管の末端部を覆うように前記壁
   面に取り付けられ、 該台座に前記自動洗浄装置が取り付けられていることを
   特徴とする自動洗浄装置の設置構造。