JPS5931549B2 - 表示材料 - Google Patents
表示材料Info
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- JPS5931549B2 JPS5931549B2 JP52103251A JP10325177A JPS5931549B2 JP S5931549 B2 JPS5931549 B2 JP S5931549B2 JP 52103251 A JP52103251 A JP 52103251A JP 10325177 A JP10325177 A JP 10325177A JP S5931549 B2 JPS5931549 B2 JP S5931549B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は表示素子用表示材料に関し、更に詳述すればフ
エナントロリン系誘導体の一種又は二種以上からなる電
気化学的酸化還元反応により発色又は変色する表示素子
用表示材料に関するものである。
エナントロリン系誘導体の一種又は二種以上からなる電
気化学的酸化還元反応により発色又は変色する表示素子
用表示材料に関するものである。
近年表示装置のデジタル化が進むにつれて、その表示材
料が種々開発され現在実用化されているものとして液晶
、発光ダイオード及び電気化学的酸化還元反応により発
色又は変色する所謂エレクトロクロミズム現象を呈する
材料(以下EC物質という)を使用した表示素子がある
。
料が種々開発され現在実用化されているものとして液晶
、発光ダイオード及び電気化学的酸化還元反応により発
色又は変色する所謂エレクトロクロミズム現象を呈する
材料(以下EC物質という)を使用した表示素子がある
。
従来かかるEC物質としては一般式
〔式中、Rはアルキル基であり、Xは一価の陰イオンで
ある〕で表わされる4,4′−ジピリジル系のEC物質
が知られている。
ある〕で表わされる4,4′−ジピリジル系のEC物質
が知られている。
しかしながらこれはアル午ル基の種類を種々変えても、
表示素子の動作時の色調はマンセル色表の2.5RP5
/10〜5.0RP5/10程度の紫色かあるいは赤紫
色系の色調であり、色の変化に乏しく、そのため単一色
の表示素子しか得られないという欠点がある。そこで本
発明者等は上記に鑑み、従来のEC物質にない色調を出
すとともに、表示のための消費電力が低く、しかも小型
から大型の表示素子まで広範な適用が町能なEC物質を
提供すべく種々研究した結果本発明を完成したものであ
る。即ち本発明は一般式: 又は 又は 〔上記三式中、R1〜R8はそれぞれ水素原子又は低級
アル午ル基のいずれかを示し、Xはハロゲン化物、過塩
素酸、四フツ化ホウ素等の一価の陰イオンを示す〕で表
わされるフエナントリン系誘導体の一種又は二種以上か
らなる電気化学的酸化還元反応により発色又は変色する
表示素子用表示材料である。
表示素子の動作時の色調はマンセル色表の2.5RP5
/10〜5.0RP5/10程度の紫色かあるいは赤紫
色系の色調であり、色の変化に乏しく、そのため単一色
の表示素子しか得られないという欠点がある。そこで本
発明者等は上記に鑑み、従来のEC物質にない色調を出
すとともに、表示のための消費電力が低く、しかも小型
から大型の表示素子まで広範な適用が町能なEC物質を
提供すべく種々研究した結果本発明を完成したものであ
る。即ち本発明は一般式: 又は 又は 〔上記三式中、R1〜R8はそれぞれ水素原子又は低級
アル午ル基のいずれかを示し、Xはハロゲン化物、過塩
素酸、四フツ化ホウ素等の一価の陰イオンを示す〕で表
わされるフエナントリン系誘導体の一種又は二種以上か
らなる電気化学的酸化還元反応により発色又は変色する
表示素子用表示材料である。
本発明に係るEC物質を表示素子として使用するには、
収容可能なセルに封入し、かつ二つ以上の電極を具備さ
せ電圧を印カロすることにより駆動させる表示素子に使
用するものであり、通常水溶液特に0.05〜0.1モ
ル/tの濃度の水溶液としてセルに封入する。
収容可能なセルに封入し、かつ二つ以上の電極を具備さ
せ電圧を印カロすることにより駆動させる表示素子に使
用するものであり、通常水溶液特に0.05〜0.1モ
ル/tの濃度の水溶液としてセルに封入する。
もつともこの場合支持電解質及び本発明に係る表示材料
を溶解し、かつ不活囲な有機溶媒であつても良く水溶液
に限定されるものではない。かかる有機溶媒としてはメ
チルγルコール、エチルγルコール、ジメチルスルホキ
シド、ジメチルホルムアミド等を挙げることができる。
本発明のEC物質は水に溶けた状態では無色であるが還
元されることにより、次の構造式:1S/\=J N X 又は 。
を溶解し、かつ不活囲な有機溶媒であつても良く水溶液
に限定されるものではない。かかる有機溶媒としてはメ
チルγルコール、エチルγルコール、ジメチルスルホキ
シド、ジメチルホルムアミド等を挙げることができる。
本発明のEC物質は水に溶けた状態では無色であるが還
元されることにより、次の構造式:1S/\=J N X 又は 。
」I
X
又は
〔上記三式中、R1〜R8およびXは前記の意義と同じ
である〕で示される水に不溶な赤乃至褐色の物質となる
。
である〕で示される水に不溶な赤乃至褐色の物質となる
。
このため電極面の赤乃至褐色と溶液の色が良好なコント
ラストをなし、従来のEC物質にない赤乃至褐色表示が
円能となる。
ラストをなし、従来のEC物質にない赤乃至褐色表示が
円能となる。
又本発明に係るEC物質は次の方法により合成すること
ができる。
ができる。
即ち0−フエナントロリン1モル当り、化学量論量乃至
やや過剰のジハロゲノアルカンあるいはその誘導体又は
1,2−ジハロゲノシクロへ午サンあるいはその誘導体
とを不活囲溶媒中で100〜200℃にて1〜30時間
加熱反応せしめ、析出する結晶をろ過する。
やや過剰のジハロゲノアルカンあるいはその誘導体又は
1,2−ジハロゲノシクロへ午サンあるいはその誘導体
とを不活囲溶媒中で100〜200℃にて1〜30時間
加熱反応せしめ、析出する結晶をろ過する。
その後は常法により洗浄処理し、要すれば再結晶操作等
で精製する。なお、本発明に係るEC物質の色調は第1
図および第2図に示した実験用駆動セルを使用して測定
した。第1図はそのセルの平面図であり、第2図は作動
に要する機構を附カロした第1図の−5線に沿う断面図
であつて、1は透明ガラス板、2は透明ガラス板に蒸着
した透明電極(例えばSnO2又はIn2O3の膜)、
3はセパレーター(例えば微孔を有する無機または有機
材料)、4は試験表示材料の溶液の注入部、5はスペー
サー、6は電極(例えばAg,Pt,Niなど)、7は
基板、8は極姓切換スイツチ、9は電池である。実験は
試験表示材料の溶液を注入部4に入れ、電池9より極囲
切換スイツチ8により透明電極2と電極6との間に電流
を通することによつて実験用駆動セルを駆動して表示の
結果を観察し、さらに電流を極注切換スイツチ8の切換
により逆に流すことによつて消去の結果を観察して行つ
た。かくして本発明によれば従来のEC物質にないマン
セル色表の2.5R5/10〜7.5R5/10の赤乃
至褐色の色調を出すとともに表示のための消費電力が低
く、しかも小型から大型の表示素子まで広範な適用がき
くEC物質の提供が町能となつたのである。
で精製する。なお、本発明に係るEC物質の色調は第1
図および第2図に示した実験用駆動セルを使用して測定
した。第1図はそのセルの平面図であり、第2図は作動
に要する機構を附カロした第1図の−5線に沿う断面図
であつて、1は透明ガラス板、2は透明ガラス板に蒸着
した透明電極(例えばSnO2又はIn2O3の膜)、
3はセパレーター(例えば微孔を有する無機または有機
材料)、4は試験表示材料の溶液の注入部、5はスペー
サー、6は電極(例えばAg,Pt,Niなど)、7は
基板、8は極姓切換スイツチ、9は電池である。実験は
試験表示材料の溶液を注入部4に入れ、電池9より極囲
切換スイツチ8により透明電極2と電極6との間に電流
を通することによつて実験用駆動セルを駆動して表示の
結果を観察し、さらに電流を極注切換スイツチ8の切換
により逆に流すことによつて消去の結果を観察して行つ
た。かくして本発明によれば従来のEC物質にないマン
セル色表の2.5R5/10〜7.5R5/10の赤乃
至褐色の色調を出すとともに表示のための消費電力が低
く、しかも小型から大型の表示素子まで広範な適用がき
くEC物質の提供が町能となつたのである。
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
実施例 1化学構造式:
にて示されるフエナントロリン誘導体の0.1モル/t
の水溶液を調製し、この水溶液2WL1に対し0.1モ
ル/t(7)KBr溶液を支持電解質として一滴添カロ
し、さら(こ(1:1)HCtを以てPHを2,3,4
および5の各々に調整した溶液をそれぞれ作成して表示
材料とした。
の水溶液を調製し、この水溶液2WL1に対し0.1モ
ル/t(7)KBr溶液を支持電解質として一滴添カロ
し、さら(こ(1:1)HCtを以てPHを2,3,4
および5の各々に調整した溶液をそれぞれ作成して表示
材料とした。
これらを第1図および第2図に示した実験用駆動セルに
注入し、電圧(0.75V)を印加したところ陰極側(
即ち透明電極側)にそれぞれのPHに応じてマンセル色
表の5R5/10〜2,5YR5/10の赤〜褐色の表
示が現われた。
注入し、電圧(0.75V)を印加したところ陰極側(
即ち透明電極側)にそれぞれのPHに応じてマンセル色
表の5R5/10〜2,5YR5/10の赤〜褐色の表
示が現われた。
また逆電圧を印加すると無色に戻り表示素子としての動
作を満足した。実施例 2 化学構造式: で示されるフエナントロリン誘導体に関して実施例1と
同様に溶液を調整し、第1図および第2図に示した実験
用駆動セルに注入し、電圧(0.70V)を印加したと
ころ陰極側にマンセル色表5R5/10〜7.5YR5
/10の色調を示した。
作を満足した。実施例 2 化学構造式: で示されるフエナントロリン誘導体に関して実施例1と
同様に溶液を調整し、第1図および第2図に示した実験
用駆動セルに注入し、電圧(0.70V)を印加したと
ころ陰極側にマンセル色表5R5/10〜7.5YR5
/10の色調を示した。
実施例 3
一般式:
で示されるフエナントロリン誘導体に関して実施例1と
同様に溶液を調整し、第1図および第2図に示した実験
用駆動セルに注入し、電圧(0.70V)を印加したと
ころ陰極側にマンセル色素の2,5R5/10〜5.0
YR5/10の赤〜褐色の表示が示された。
同様に溶液を調整し、第1図および第2図に示した実験
用駆動セルに注入し、電圧(0.70V)を印加したと
ころ陰極側にマンセル色素の2,5R5/10〜5.0
YR5/10の赤〜褐色の表示が示された。
実施例 4
実施例1において水の代りにエタノール,メタノール,
ジメチルスルホキシド,ジメチルホルムアミド等の溶媒
を用いても同様の色素表示が可能であつた。
ジメチルスルホキシド,ジメチルホルムアミド等の溶媒
を用いても同様の色素表示が可能であつた。
第1図は本発明の電気化学的酸化還元反応により発色又
は変色する表示素子用表示材料について実際に駆動実験
するための実験用駆動セルの平面図、第2図は作動に要
する機構を附カロして示した第1図の−5線に沿う断面
図である。 1・・・・・・透明ガラス板、2・・・・・・透明電極
、3・・・・・・セパレーター、4・・・・・・試験表
示材料の溶液の注入部、5・・・・・・スペーサー、6
・・・・・・電極、7・・・・・・基板、8・・・・・
・極板切換スイツチ、9・・・・・・電池。
は変色する表示素子用表示材料について実際に駆動実験
するための実験用駆動セルの平面図、第2図は作動に要
する機構を附カロして示した第1図の−5線に沿う断面
図である。 1・・・・・・透明ガラス板、2・・・・・・透明電極
、3・・・・・・セパレーター、4・・・・・・試験表
示材料の溶液の注入部、5・・・・・・スペーサー、6
・・・・・・電極、7・・・・・・基板、8・・・・・
・極板切換スイツチ、9・・・・・・電池。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼………( I )又は ▲数式、化学式、表等があります▼………(II)又は ▲数式、化学式、表等があります▼………(III)〔上
記三式中、R_1〜R_6はそれぞれ水素原子又は低級
アルキル基のいずれかを示し、X^−はハロゲン化物、
過塩素酸、四フッ化ホウ素等の一価の陰イオンを示す〕
で表わされるフエナントロリン系誘導体の一種又は二種
以上からなる電気化学的酸化還元反応により発色又は変
色する表示素子用表示材料。 2 フエナントロリン系誘導体を収容可能なセルに封入
し、かつ二つ以上の電極を具備させ電圧を印加すること
により駆動させる表示素子に使用する特許請求の範囲第
1項記載の表示素子用表示材料。 3 フエナントロリン系誘導体が溶液である特許請求の
範囲第1項又は第2項記載の表示素子用表示材料。 4 溶媒が水または有機溶媒である特許請求の範囲第3
項記載の表示素子用表示材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52103251A JPS5931549B2 (ja) | 1977-08-30 | 1977-08-30 | 表示材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52103251A JPS5931549B2 (ja) | 1977-08-30 | 1977-08-30 | 表示材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5437079A JPS5437079A (en) | 1979-03-19 |
JPS5931549B2 true JPS5931549B2 (ja) | 1984-08-02 |
Family
ID=14349215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52103251A Expired JPS5931549B2 (ja) | 1977-08-30 | 1977-08-30 | 表示材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5931549B2 (ja) |
-
1977
- 1977-08-30 JP JP52103251A patent/JPS5931549B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5437079A (en) | 1979-03-19 |
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