JPS5930082B2 - ジュ−サのスピンナ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、果実、野菜等をカッタで切削、粉砕し、遠心
分離してジュース液を得るジューサのスピンナーに関す
るもので、果肉質、繊維質の少ない嗜好的なジュースか
ら、栄養価の高く、トロンとした成分の果肉質の混入量
を多く含んだ、飲みやすいネクター風のジュースまで得
るのに適したものを提供するものである。

従来、果肉質、繊維質の混入手段を設けたジューサにお
いて、逆円錐状のフィルタ一部下方に有底円筒状のっぽ
部を設け、この側壁には小孔を設けるとともに小孔と対
向して果肉質、繊維質を混入させる手段を設けたものが
知られている。

しかしこれらより得られる果肉質、繊維質の混入したジ
ュースは舌ざわりが悪く、栄養価の低い粒子の大きい繊
維質分が多く混入し、非常に飲みにくい欠点がある。

本発明は上記のような従来の問題を解消しうるスピンナ
ーを提供するもので、その一実施例を添付図面をもとに
説明する。

図において１は逆円錐状のフィルタ一部で、多数の小孔
２を有している。

３はフィルタ一部１の下部に設けたほぼ円筒状で有底の
つぼ部で、その側壁には多数の孔４を設けている。

５はつぼ部３の内底部に設けた材料切削用のカッターで
、複数の歯６を有している。

７は下端開口部がカッター５に対向した材料投入筒、８
は外部より回動操作可能なスクレーパ軸、９はスクレー
パ軸８に弾性的に取付けたスクレーパ、１０はジューサ
の容器、１１は容器蓋である。

そして、上記したつぼ部３の孔４は、その直径ｄをカッ
ター５の歯高りよりも小さく設定されており、切削され
た材料がそのまま容易に孔４を通過できないようにして
いる。

上記したジューサは、従来から知られているように、ス
クレーパ９をつぼ部３の側壁と離反させておけば、孔４
が材料でつまり、普通のジュースが得られるが、スクレ
ーパ９を側壁に押しあてれば孔４につまった材料が押し
出された濃口ジュースが得られるものである。

ここで、上記スピンナーは、孔４の直径をカッター５の
歯高よりも小さい直径に設定しているため、カッター５
により切削された切削片は、つぼ部の孔径より大きく、
切削片を構成する果肉質、繊維質も大きい。

しかし繊維質は切削された状態からその形があまり変え
られず、その孔を通過することは出来ないが果肉質は容
易に形が変えられ細力か粒子で、その孔４を通過するこ
とが出来、ザラザラして舌ざわりの悪い、栄養価の低い
繊維質が少なく、栄養価が高くトロンとしている果肉質
を多く含んだジュースが可能である。

このように本発明はつぼ部の孔の直径をカッターの歯高
よりも小さい直径に設定したことにより、繊維質の少な
い果肉質を多く含んだジュースを得ることができるもの
であり、特別な部品や特殊な構成を要することがなく、
きわめてすぐれたスピンナーを提供しているものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す要部断面図、第２図は
同要部の部分拡大断面図である。 １・・・・・・フィルタ一部、３・・・・・・つぼ部、
４・・・・・・孔、５・・・・・・カッター、６・・・
・・・歯。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 逆円錐状のフィルタ一部と、その下部に設けたほぼ
   円筒状のっぽ部とからなり、つぼ部の側壁には、材料切
   削用のカッターの歯高よりも小さな直径の孔を多数設け
   たことを特徴とするジューサのスピンナー。