JPS5930042Y2 - 吊ガイド付移動式巻上機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、上下流方向に形成した複数の取水口に対応す
るゲー１〜を、１組の吊桁を介してダム上部に各別に巻
上げ可能とした移動式巻上機に関するものである。

第１図、第２図は従来例が示されている。

すなわち１はダム本体で、その下部には上下流方向に複
数（２個）の取水０２，３が形成され、さらに面取水口
２，３に連通ずる放水路４が形成されている。

５，６は面取水口２，３に対応するゲートで、ダム本体
１の前面に形成した斜め上下方向のガイド溝７，８に案
内されて移動可能である。

前記ダム本体１の上部には操作室９が形式され、この操
作室９内に前記ガイド溝７，８に接続するガイドレール
１０．１１が設けられる。

さらに操作室９には移動式巻上機１２が設けられる。

この移動式巻上機１２は、上面にレール１３を敷設した
架台１４と、前記レール１３上を車輪１５を介して走行
可能な台車１６と、この台車１６を走行させるための手
動式の巻取り装置１７．１８と、前記台車１６上に搭載
したウィンチ装置１９と、このウィンチ装置１つからの
ワイヤロープ２０が巻回される吊桁２１とからなり、こ
の吊桁２１はゲート５，６に対する自動係脱具２２を有
する。

そして前記架台１４にはギャードトロリ式のチェンブロ
ック２３が設けられている。

第２図実線は下流側のゲート６を操作室９内に引−上げ
た状態を示し、仮想線は上流側のゲート５を引上げた状
態を示す。

このように引上げることによってゲート５，６の保修、
点検が行なえる。

ところで吊桁２１を両ガイドレール１０．１１間に亙っ
て移し換える場合、これら両ガイドレール１０．１１が
上方に長いことから台車１６の移動だけを利用して行な
えない。

すなわち第２図の実線で吊桁２１がない場合、従来では
ガイドレール１０．１１の上部レール部分１０ａ、ｌｌ
ａを取外し、そして第２図仮想線イで示すように吊桁２
１を台車１６の下方に吊下げたのちチェンブロック２３
をこの吊桁２１に係合させる。

次いで台車１６を仮想線で示すように走行させたのち、
チェンブロック２３を移動させると共に巻取り作動させ
て、吊桁２１をガイドレール１０と同じ傾きにする。

その後、上部レール部分１０ ａを取付け、そしてこの
上部レール部分１０ ａに吊桁２１を降ろす。

このようにして吊桁２１を移し換える従来の形式による
と、ガイドレール１０．１１の取外し取付は構造とチェ
ンブロック２３の配備とが必要であり、また操作として
は、上部レール部分１０ａｊｌＨの取外し取付は作業と
、チェンブロック２３による吊桁２１の傾斜作業とが必
要となる。

すなわち吊桁２１の移し換え作業は容易に行なえない。

本考案は、移動式台車の下部に、各ゲートを案内するガ
イドレールに接続可能な吊ガイドを取付け、これらガイ
ドレールと吊ガイド間と吊桁が移動できるように構成し
た吊ガイド付移動式巻七機を提案するものであり、かか
る構成によると、ガイドレールから吊ガイドに吊桁を移
したのち移動式台車を走行させることによって吊桁を別
のガイドレールに移し替えることができる。

以下、本考案の一実施例を第３図〜第５図に基づいて説
明する。

本実施例において従来例ど同一符号を付したものは同一
またはほぼ同−構成物を示す。

すなわち１はダム本体、２，３は取水口、４は放水路、
５，６はゲート、７，８はガイド溝、９は操作室、１０
．１１はガイドレール、１２は移動式奏上機、１３はレ
ール、１４は架台、１５は車輪、１６は台車、１７．１
８は巻取り装置、１９はウィンチ装置、２０はワイヤロ
ープ、２１は吊桁、２２は自動係脱具、２３はチェンブ
ロックである。

本実施例では、台車１６の下部に、各ゲ−１−５，６を
案内するガイドレール１０．１１に接続可能な吊ガイド
２４を取付け、これらガイドレール１０．１１と吊ガイ
ド２４との間で吊桁２１を移動可能に構成している。

第４図実線において（、ｔゲート６をガイドレール１１
上に引き上げている。

吊桁２１を他方のガイドレール１０に移す場合、ゲート
６を離脱した吊桁２１をガイドレール１１から吊ガイド
２４内に移す。

そして台車１６を走行させ、吊力゛イド２４をガイドレ
ール１０に接続させる。

その後、吊桁２１を吊ガ゛イド２４から力゛イドレール
１１に移せは゛よい。

本考案は上述のような構成であるから、ガイドレールか
ら吊ガイドに吊桁を移したのち移動式台車を走行させる
ことによって吊桁を別のガイドレールに移すことができ
、したがって従来必要であった上部レール部分の取外し
取付は構造とチェンブロック構造とを不要にでき、さら
に取付は取外し作業とチェンブロック作業とを不要にで
きて吊桁の移し換え作業を迅速かつ容易にしてしかも能
率的に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来例を示し、第１図は縦断面図、第
２図は要部の縦断面図、第３図〜第５図は本考案の一実
施例を示し、第３図は縦断面図、第４図は要部の縦断面
図、第５図は要部の平面図である。 １・・・・・・ダム本体、２，３・・・・・・取水口、
５，６・・・・・・ゲート、１０ｊｌ・・・・・・ガイ
ドレール、１２・・・・・・移動式巻上機、１６・・・
・・・台車、１９・・・・・・ウィンチ装置、２０・・
・・・・ワイヤロープゾ、２１・・・・・・吊桁、２４
・・・・・・吊ガ゛イド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下流方向に形成した複数の取水口に対応するゲートを
   、吊桁を介してダム上部に各別に巻上げ可能とした移動
   式巻上機において、移動式台車の下部に、各ゲートを案
   内するガイドレールに接続可能な吊ガイドを取付け、こ
   れらガイドレールと吊ガイド間を吊桁が移動できるよう
   構成したことを特徴とする吊ガイド付移動式奏上機。