JPS592820B2 - 循環給湯風呂釜における空焚防止装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は循環給湯風呂釜における空焚防止装置に関する
もので、熱電回路に接続した唯一のスイッチを動作させ
て風呂加熱時あるいは給湯時の空焚きを防止するもので
ある。

これを第１図の実施例について具体的に説明すると、１
は浴槽水位検出機構主体で、ダイヤフラム２により圧力
室３とスイッチ室４に区画しである。

５は圧力室３に設けた水圧導入口、６はスイッチ室４内
側に設けたダイヤフラム２の玉受皿で、連動杆７との連
結部に空間ａを形成し、連動杆７の一端が一定距離摺動
可能に連結されている。

連動杆１の他端は、主体１に螺着した作動圧調整ネジ８
を貫通して外部に突出させである。

９は連動杆７の外周に挿入した圧力設定バネで、玉受皿
６を押圧している。

主体１、ダイヤフラム２、玉受皿６、圧力設定バネ９等
で浴槽水位検出機構を構成している。

１０はスイッチの可動接点で、圧力設定バネ９と玉受皿
６との間に挟着されダイヤフラム２が設定水位を感知す
るか連動杆７が上方に移動操作されることによって玉受
皿６が持ち上げられると固定接点１１との間を閉成する
。

１２は連動杆７にバネ１３を介して関連させた手動レバ
ーで、一端を枢着し他端を後述する操作軸に取着した拘
束具に関連させてあり、手動操作機構を構成している。

１４は一端を枢着した水圧作動レバーで、連動杆７に当
接すると共に給水圧検出機構主体１５のダイヤフラム１
６に連結したロッド１７とバネ１８とによって挾持され
ており、断水時にはバネ１８により連動杆７をスイッチ
の開成方向に押圧し、給水圧検出機構主体１５の圧力室
１９に給水圧力が加わるとロッド１７が上昇しバネ１８
に抗して水圧作動レバー１４を押上げ連動杆７を抑圧状
態から解放する。

主体１５、水圧作動レバー１４、ダイヤフラム１６、ロ
ッド１７、バネ１８等で給水圧検出機構を構成している
。

２０は取付金具、２１は循環給湯風呂釜の缶体で、浴槽
２２と接続する風呂用熱交換器２３および給湯管２４・
給水管２５と接続する給湯用熱交換器２６を具備してい
る。

２７は風呂用熱交換器２３と主体１の圧力室３とを連通
ずる導圧管、２８は給湯用熱交換器２６と給水圧検出機
構主体１５の圧力室１９とを連通する導圧管、２９はパ
イロットバーナ、３０はメインバーナ、３１は熱電対で
、パイロットバーナ２９・メインバーナ３０に至るガス
通路に設けた電磁安全弁３２との間に熱電回路を形成し
て熱起電力で電磁安全弁３２を開放状態に保持する。

この熱電回路に可動接点１０・固定接点１１からなるス
イッチが直列に接続されている。

３３はパイロットガス弁、３４はメインガス弁、３５は
給水管２５に設けた給水弁、３６は各弁３２，３３，３
４，３５を具備した機構部３７の操作軸で、停止位置か
らの最初の９０°回動操作を電磁安全弁３２・パイロッ
トガス弁３３を開いてパイロットバーナ２９を点火する
パイロット点火操作とし、次の操作をそのまま回動する
給湯操作と一旦押圧してから回動する風呂加熱操作とに
区分し、給湯操作でメインガス弁３４と給水弁３５が開
き、風呂加熱操作でメインガス弁３４のみが開くように
しである。

この操作軸３６には拘束具３８を取着して手動レバー１
２と関連し、操作軸３６の停止位置からの回動操作行程
即ちパイロット点火操作と給湯操作を行なう非押圧位置
では拘束具３８が手動レバー１２を押上げており、バネ
１３を介して連動杆７も持ち上げられ、バネ９に抗して
玉受皿６を持ち上げてスイッチを閉成し、操作軸３６の
抑圧回勤行程即ち風呂加熱操作を行なう押圧位置では拘
束具３８は手動レバー１２の押圧を解除して連動杆γに
対する拘束を解き、スイッチは水位を感知しない限り熱
電回路を開成するようにしである。

３９は操作軸３６の復元バネ、４０はピン４１と係合し
て操作軸３６の抑圧位置を保持せしめる案内カムである
。

本発明は上記構成からなり、今給水圧が給水圧検出機構
によって感知されているときは、水圧作動レバー１４が
押上げられておシ、操作軸３６がパイロット点火操作、
給湯操作を行なうときは、手動レバー１２も拘束具３８
で押上げられているので連動杆７が上方に持ち上げられ
て可動接点１０は固定接点１１との間を閉成している。

そしてこのパイロット点火操作、給湯操作時にもし断水
している場合、あるいは使用中に断水した場合は、給水
圧検出機構のダイヤフラム１６に加わっていた圧力がな
くなり、バネ１８によって水圧作動レバー１４が押し下
げられ、バネ１３を圧縮して連動杆７を押し下げ、可動
接点１０は回路を開くので電磁安全弁３２は閉塞し、器
具の使用不能あるいは燃焼停止となり、給湯使用時の空
焚きが防止される。

但し、この時浴槽２２に設定水位まで給水されていると
きは、この圧力を感知して浴槽水位検出機構のダイヤフ
ラム２が上方に変位してスイッチをＯＮしているので連
動杆７は空間ａを灰受皿６を連動することなく摺動する
だけであり、浴槽２２に水位があるときは給水側が断水
しているとしても空焚きとはならないことから空間ａを
設けることにより断水時にも風呂を沸かすことができ便
利である。

又、風呂加熱操作時は操作時は操作軸３６を押圧するの
で、連動杆７は手動レバー１２の押上げ動作による拘束
から解放されて浴槽水位検出機構にのみ関連することに
なり、浴槽２２に水位があるときはスイッチはＯＮとな
シ、浴槽２２に水位がなければ圧力設定バネ９で灰受皿
６が押圧されているのでダイヤフラム２も下降し、可動
接点１０は熱電回路を開いてガス供給が遮断される。

次に第３図に示す実施例のものは第１図実施例のものに
さらに沸き過ぎ防止機能を付加したものであり、給湯管
２４に配設した感温部４２と感温部４２に連なる作動部
４３および感温時に作動部４３に押圧される温度作動レ
バー４４からなる温度制御機構により、連動杆７に当接
した温度作動レバー４４を介して常時は連動杆７を解放
し、給湯操作時に給湯温度が設定温度に達すると連動杆
７をスイッチ開成方向に押圧してスイッチを開成し給湯
温度の上りすぎを防止するのである。

温度制御機構と給水圧検出機構は別個に連動杆７に関連
させてもよいが、温度制御機構の温度作動レバー４４と
給水圧検出機構の水圧作動レバー１４とを、温度制御機
構が温度を感知すれば連動杆７をスイッチ開成方向に押
圧し給水圧検出機構が給水圧を感知すればスイッチ閉成
方向に押圧する点を利用して断水時に水圧作動レバー１
４は温度作動レバー４４を介して押圧するよう先端を重
合しておいてもよく、関連が簡単にでき、各機構を場所
的に余裕をもって配置できる。

４５は連結軸、４６はバネで、給水圧感知時には水圧作
動レバー１４が傾動できないが、連結している温度作動
レバー４４は設定温度でこのバネ４６を圧縮して連動杆
７を押圧することができる。

本発明は以上のように、熱電回路に接続したスイッチに
、浴槽水位検出機構、給水圧検出機構、手動操作機構を
関連させることにより、唯一のスイッチで風呂加熱時、
給湯時の空焚きを防止できると共に給湯操作時に風呂に
水位がなかつても熱電回路を閉成して使用できるのであ
る。

又、スイッチを浴槽水位検出機構主体内に設けて直接開
閉できるようにし、給水圧検出機構と手動操作機構は連
動杆を介して関連させることにより、各機構を容易且つ
確実に関連させることができると共に機構を簡単化する
ことができる。

さらに水圧作動レバーを連動杆に当接して関連させるこ
とによって、連動杆は給水圧感知時には水圧作動レバー
と１は無関係に作動できるので、風呂の空焚時に確実に
作動するのである。

しかも手動レバーはバネヲ介して連動杆に関連させであ
るので、給湯操作時にスイッチな閉成操作していても断
水を感知すればバネを圧縮して連動杆を押圧し空焚きを
確実に防止することができるのである。

又、連動杆を一定距離摺動可能に浴槽水位検出機構の灰
受皿に連結すれば、給湯側の断水時にも浴槽に水位があ
れば風呂を沸かすことができ使用上極めて便利になる。

又、連動杆に前述の各機構と共にさらに温度制御機構を
関連することにより、風呂・給湯時の空焚きと共に出湯
温度の沸き過ぎを防止することができ、各機構の作動が
相互に干渉妨害されることなく各機構は夫々の機能を確
実に作動せしめ、唯一のスイッチを多方面に活用するこ
とができるのであり、電気抵抗を極力小さくする必要の
ある熱電回路においては極めて有効であると共に接点ト
ラブルをなくすことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の全体構成図、第２図は浴槽水位検出機
構の断面図、第３図は温度制御機構を付加した実施例を
示す要部説明図で、イは給湯操作時、口は給湯操作時に
断水した場合、ハは給湯操作時出湯温度が上りすぎた場
合、二は風呂加熱操作時を示す。 １・・・・・・浴槽水位検出機構主体、２・・・・・・
ダイヤフラム、６・・・・・・灰受皿、γ・・・・・・
連動杆、９・・・・・・圧力設定くくネ、１０・・・・
・・可動接点、１１・・・・・・固定接点、１２・・・
・・・手動レバー、１３・・・・・・バネ、１４・・・
・・・水圧作動レバー、１５・・・・・・給水圧検出機
構主体、１６・・・・・・ダイヤフラム、１８・・・・
・・バネ、ａ・・曲空間、４２・・・・・・感温部、４
３・・・・・・作動部、４４・曲・温度作動レバー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 浴槽の水位によって作動するダイヤフラムを有する
   浴槽水位検出機構と、該ダイヤフラムの灰受皿に一端が
   上下方向に一定距離摺動自在に取り付けられ他端を主体
   外に突出させた連動杆と、可動接点が圧力設定バネと灰
   受皿との間に挟着されダイヤフラムもしくは連動杆の上
   昇に伴なう灰受皿の上昇により閉成される電磁安全弁の
   熱電回路に接続する唯一のスイッチと、常時給水圧力を
   受は給水圧力によって作動するダイヤフラムと該ダイヤ
   フラムの作動により上方に移動するロンドを有する給水
   圧検出機構と、該給水圧検出機構の給水非検出時に、連
   動杆を下方に押圧し給水圧検出時にロンドにより上方に
   押し上げられ連動杆への抑圧を解除する水圧作動レバー
   と、電磁安全弁、パイロットガス弁、メインガス弁、給
   水弁を開閉する操作軸に設けた拘束具に拘束され操作軸
   の上記電磁安全弁、パイロットガス弁を開くパイロット
   点火操作並びにメインガス弁、給水弁を開く給湯操作時
   に連動して押上げられ連動杆を上方に持ち上げて前記水
   圧作動レバーに当接せしめる手動レバーと、手動レバー
   と連動杆との間に介設され、上記水圧作動レバーの押圧
   により圧縮されて連動杆が単独で下降する間隔を保持す
   るバネとから成ることを特徴とする循環給湯風呂釜にお
   ける空焚防止装置。 ２ 浴槽の水位によって作動するダイヤフラムを有する
   浴槽水位検出機構と、該ダイヤフラムの灰受皿に一端が
   上下方向に一定距離摺動自在に取り付けられ他端を主体
   外に突出させた連動杆と、可動接点が圧力設定バネと灰
   受皿との間に挟着されダイヤフラムもしくは連動杆の上
   昇に伴なう灰受皿の上昇により閉成される電磁安全弁の
   熱電回路に接続する唯一のスイッチと、常時給水圧力を
   受は給水圧力によって作動するダイヤフラムと該ダイヤ
   フラムの作動により上方に移動するロンドを有する給水
   圧検出機構と、該給水圧検出機構の給水圧非検出時に、
   連動杆を下方に押圧し給水圧検出時にロンドにより上方
   に押し上げられ連動杆への押圧を解除する水圧作動レバ
   ーと、電磁安全弁、パイロットガス弁、メインガス弁、
   給水弁を開閉する操作軸に設けた拘束具に拘束され操作
   軸の上記電磁安全弁、パイロットガス弁を開くパイロッ
   ト点火操作並びにメインガス弁、給水弁を開く給湯操作
   時に連動して押し上げられ連動杆を上方に持ち上げて前
   記水圧作動レバーに当接せしめる手動レバーと、手動レ
   バーと連動杆に介設され、上記水圧作動レバーの押圧に
   より圧縮されて連動杆が単独で下降する間隔を保持する
   バネと、給湯温度あるいは浴槽温度の沸き過ぎを感知す
   る感温部と、感温部と連なり感温時に作動する作動部と
   、水圧作動レバーの下方よりバネに付勢されて重なり水
   圧作動レバーの上下動と連動すると共に作動部の膨張力
   により水圧作動レバーと無関係にバネを圧縮して下降し
   連動杆をスイッチ開成方向に押圧する温度作動レバーと
   から成ることを特徴とする循環給湯風呂釜における空焚
   防止装置。