JPS5928199B2 - バインダ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、紙類等のシートをとじ込むためのバインダ
、特に一体構造にプラスチック成形した自動固定式のバ
インダに関する。

最近用いられている普通の紙用のバインダは。

２個の金属構成部分から成る。

このバインダは、金属の背とその両端に配設した１対の
金属製挿入タブ及びこのタブを挿入する孔を両端に設け
た溝を有する前金と１対の摺動自在のロック金具を備え
る。

使用に際しては、背をとじる紙の層の下に置き、タブを
紙に予め設けたパンチ孔に挿入する。

つぎに、タブをロック部に通してから曲げて溝に入れ、
ロック金具を両端にすべらせる。

この形式のファスナでは、背に尖った彎曲した歯を設け
てカバーに固定することもめる。

この種バインダの使用には、幾つかの問題点がある。

即ち、使用と再使用に当って２組の構成部を組立て且つ
分解する厄介さがあり、また金属製タブは繰返し曲げる
と永久変形し易いためにバインダの繰返し使用に制限が
生ずる。

さらに、使用中に前金を見失い又は挿入ミスを起すこ七
が少なくなく、全構成部品は薄物であって紙を破り易く
時には使用者の指を傷める。

そのうえ、すべり金具には信頼性が少なく挿入したタブ
が抜は出し易い。

加えて量産性も、プラスチック成形品類に比し不満足を
免れない。

即ち、４種の別個の部品を金属薄板から打抜かなければ
ならず、背と前金と２個のすべりロック金具は別々のも
のであって前金にロック金具を組込むという手数がかか
る。

この発明は、以上のような問題点を解決するものであっ
て１次の構成から成る予め離間してパンチした孔のめる
紙をとじ込むバインダを提供する。

即ち、このバインダは少なくとも１つのパンチ孔の下な
延在する背と、該パンチ孔に対応する箇所で上記背に取
付けられた少なくとも１つのファスナとから構成され、
かつ該ファスナは、上記パンチ孔に挿入可能な上記背に
設けられた該ファスナと該背との連結部と、一端が該連
結部に接続され他端が互いに薄肉の帯により接続され、
それぞれが２つに折られた１対の腕とからなる。

したがって、この腕は上記ファスナをパンチ孔に挿入で
きる潰した状態″からこのファスナから紙が抜けて外れ
るのを防止する°延ばした状態”に又はその逆に選択的
に移動し得るように構成される。

この構造は、プラスチックの一体構成とすると量産上も
好ましく、自然にロック状態になる自動固定式にしても
便利であって実施例を後述する。

また、従来の真ちゅう型のファスナに代わる１個のパン
チ孔周のファスナ装置をも開示する。

以下、図面に従って本発明を詳説する。

第１Ａ図、第１ｂ図は、本発明のバインダの正面図およ
び平面図であって、１０はプラスチック帯状のバインダ
背であり、１１Ａ、１１Ｂ＆Ｅ責み重ねた紙１２に離間
して予め設けたパンチ孔であって、背１０はこれらパン
チ孔１１Ａ、１１Ｂ間に延在し５ている。

そして、１組のファスナ１３Ａ。１３Ｂを、この両パン
チ孔１１Ａ、１１Ｂに対応する離間した個所で背１０に
取付ける。

各ファスナは、連結部（ここでは１対の柱状部材１４で
ある）から形成すると共に背１０を腕１７に接続し、こ
の腕１７を、ファスナを上記パンチ孔に挿入できる潰し
た状態と腕１７がファスナから紙が外れるのを防ぐ延ば
した状態との間に移動し得るよりに形成する。

この柱状部材１４に接続されたや＼堅牢な１対の腕１７
は、ファスナの縦軸１９を含む平面内で互に近づいたり
離れたりできるよ５にファスナ縦軸上で薄い一体構造と
した帯１８によって相互に結合される。

好ましくは、背１０は各ファスナを越えて延在させ、各
ファスナの腕は固定した状態において背に接する紙を弾
性的に圧するような形状とする。

このように弾性的に紙を圧するので、予めあけた紙のパ
ンチ孔の周囲にか＼る歪は減じ、かつ従前（７）７アス
ナ使用中に見られるパンチ孔のひどい崩れを防止できる
。

このファスナは、ポリエチレンの如き弾性プラスチック
の一体成形品にすると有利でろって、従前の射出成形技
法により多キヤビテイ型を用いて量産できる。

第２の実施例の正面図、平面図及び一部拡大斜視図を第
２Ａ、２Ｂ、２Ｃ図に示す。

これは自動固定式のバインダの例であって第１Ａ、ＩＢ
図の実施例と次の点を除けば同じである。

この実施例では、連結部は１対の十字交差形の柱状部材
２４から成り、各柱状部材２４は背１０からファスナ縦
軸１９の一方側上に突設し、縦軸の他方側で腕１７に接
続する。

この十字交差部は、腕１７を潰した状態でパンチ孔に通
した後に該腕を押圧して固定状態にするよう弾性力を与
える。

厚く重ねた紙をとじるに適するバインダについて、第３
の実施例を第３図に示し、第１図の場合と同様であるが
、連結部は長めの帯状部材３４からなる。

これは、バインダと一体構造に成形することが好ましい
。

第４Ａ、４Ｂ図に示す第４の実施例は、とじる紙の層の
厚さを色々に調節できる場合を示す。

第３図の実施例と同じであるが、連結部として細長い調
節式弾性帯状部材４４を用い、これを背１０に取付けた
連結ベース４５に異なる種々の長さに調節できるよう固
定する。

この連結ベースの断面を、パンチ孔に挿入できるものに
する。

か＼る調節式固定方式は、例えばこの帯状部材４４に横
方向の拡大部４６を有する縦の相離れる数１固の個所を
与え、かつ連結ベース４５に、対応する拡大部を容れる
個所４８を数個所具える帯の溝４７を設けて縦の引張り
に抗して帯状部材を保持するようにして得られる。

色々の紙厚さに帯状部材を調節するには、これを連結ベ
ースから引き出して適当個所に再挿入する。

つぎに、ファスナを予め紙類にあけたパンチ孔に挿入し
、連結ベースの周囲にこれら孔を配置するようにして帯
状部材が側方に外れるのを防止する。

この実施例のものは、背（連結ベースを含む）と帯状部
材（固定仕掛を含む）とを別々に射出成形する。

紙の層の厚さ調節式の別の実施例を第５図に斜視図で示
し、帯状部材に取付ける代りに固定仕掛を柱状部５４に
よって連結ベース５５に締結する。

締結用として、柱状部５４に数飼の離間する孔５７を設
け、連結ベース５５に支持スタッド５８を設ける。

このスタッドの差し換えにより、柱状部と連結ベースと
から成る連結部の長さを容易に調節できる。

また外れないようにするには、紙をとじ込んだときパン
チ孔の周囲がスタッド５８と孔５７とが分離しないよう
なスタッドの長さとすれば良い。

第１〜５図に示す多パンチ孔バインダを、１対のパンチ
孔を有する紙をとじ込むに好適な２個のファスナを用い
る場合について説明したが、勿論１個の背に３個又はそ
れ以上のファスナを設けて対応するパンチ孔を有する紙
類なとじ込むようにして良い。

第６〜１０図は、パンチ孔１個の紙類用バインダについ
ての実施例を示す。

第６図においては第１Ａ、ＩＢ図の場合と同じであるが
、背１０は短かく１個のファスナ１３を備え、背１０と
腕１７との間に紙類１２を弾性的に圧するよう彎曲でき
る。

第７図の実施例でも、ファスナは１個で背は短いが、こ
のファスナ１３は第２Ａ、２Ｂ、２Ｃ図について述べた
十字交差形式であって、縦軸方向のネジ又はスタッドの
ような保持具７０を挿入して延びた状態に保持される。

第８図に示すファスナは、第３図に示した型式の長い帯
状部材３４を備える。

第９図のファスナは、第４Ａ、４Ｂ図について述べた調
節式帯状部材４４を備える場合であり、第１０図は第５
図に示した調節方式の場合である。

この発明を限定された実施例について説明したが、本発
明の原理を利用する他の実施例の説明用にしただけであ
る。

例えば、主に紙をとじ込むバインダについて述べたが、
プラスチック板、壁板、積層木材やファイバ板等を重ね
固定する方式でもよく、本発明の精神と範囲を逸脱しな
い限りで当業者に成され得る構造及び材料などの修正又
は改良を含むものである。

【図面の簡単な説明】

第１Ａ、第１Ｂ図は、それぞれ本発明の実施例の正面図
、平面図、第２Ａ、２Ｂ、２Ｃ図は、自動固定型の第２
の実施例の正面図、平面図及び一部拡大斜視図、第３図
は紙の層が厚い場合に適する実施例を示す図、第４Ａｊ
ＪＢ図は、紙の異る層厚さ用の別の実施例の正面図及び
平面図、第５図は紙の重ね厚さを調節できる方式のさら
に別の実施例の斜視図である。 第６ｊ７，８．９及び１０図は、それぞれ１＠のパンチ
凡用の実施例の斜視図である。 １０・・・背、１１Ａ、１１Ｂ・・・パンチ孔、１２・
・・紙、１３Ａ、 １３Ｂ・・・ファスナ、１４ｊ２４
・・・柱状部材、１７・・・腕、３４．４４・・・帯状
部材、４７・・・溝、５４・・・柱状部、４５．５５・
・・連結ベース、５８・・・スタッド。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 少なくとも１つのパンチ孔を有するシートをとじ込
   むバインダにおいて、前記パンチ孔の下に延在する背と
   、前記パンチ孔に対応する箇所で前記背に取付けられた
   少なくとも１つのファスナとから構成し、かつ該ファス
   ナは、前記パンチ孔に挿入可能で前記背に設けられた該
   ファスナと該背との連結部と、一端が該連結部に接続さ
   れ他端が互いに薄肉の帯により接続され、それぞれが２
   つに折られた１対の腕とからなることを特徴とするバイ
   ンダ。 ２ 前記背と前記ファスナとがプラスチックにより一体
   成形しであることを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載のバインダ。 ３ 前記連結部が１対の柱状部材からなることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載のバインダ。 ４ 前記連結部を１対の十字交差形の柱状部材から構成
   し、各一方の柱状部材は該ファスナ縦軸の一方側の背よ
   り突設し、該軸を横切って該軸の他方側において腕の一
   方に接続しであることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載のバインダ。 ５ 前記連結部を帯状部材から構成したことを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載のバインダ。 ６ 前記連結部が、前記背と別個の部材で所定の長さを
   有し、かつその長さ方向と直角方向に突起した少なくと
   も２つの拡大部を持つ弾性帯状部材と、前記背に設けら
   れ、前記パンチ孔に挿入可能で前記弾性帯状部材が挿入
   されかつ前記拡大部を保持する穴部を有する連結ベース
   とからなることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   のバインダ。 ７ 前記連結部を柱状部と前記背に固定した連結ベース
   とから構成し、該柱状部または連結ベースから突設した
   ２つ以上のスタッドと連結ベースまたは柱状部に設けた
   該スタッドが挿入される２つ以上の孔とによって当該連
   結部の長さが調節できるようになっていることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載のバインダ。