JPH036454Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はパンフレツト、ルーズリーフ用紙、書
類、カレンダー、メモ用紙等のシート類の一角部
（一箇所）又は綴辺部の複数箇所にあけた孔に嵌
着してシート類を綴るための綴具に関する。

従来、シート類を簡易に綴るには、ホツチキス
により針止するか又はクリツプにより挾み止めし
ており、いずれも枚数が増えると止め難くなるば
かりでなく、外観が悪い欠点があり、特に後者は
クリツプが外れ易くシート類がばらばらになる欠
点がある。

本考案は上記の欠点を改良するためになされた
ものであつて、以下図面によつてその一実施例を
説明する。

本考案においては第１図及び第２図示のように
中央部にヒンジ１を有するリング２の一端部に、
端面より所要深さの嵌入穴３とこの嵌入穴３の側
方に連通する係合孔４を設け、リング２の他端部
には首部９と、嵌入穴３に押圧した際、嵌入穴３
を徐々に拡開変形しつつ嵌入され係合孔４に離脱
不能に係合孔係止されるテーパー面５を有する係
止頭部６とを設け、プラスチツク一体成形してな
る。

なお、第１図では係止頭部６のテーパー面５側
の下部に突起６ａを設けているが、第３図示のよ
うに第１図の孔の下部４ａと突起６ａを除去した
形状としてもよく、第３図の例ではプラスチツク
成形法により一体に作製した場合、型抜きが容易
になる。即ち左右方向への型抜きを省き、上下方
向の型抜きのみとなる。

本考案綴具は上記のような構造であるから、例
えば第４図に示すようにシート類７の一角部に穿
設した孔８にリング２を嵌め、リング２の嵌入穴
３に係止頭部６を押圧すると、嵌入穴３はテーパ
ー面５により徐々に拡開変形しつつ係止頭部６と
首部９が嵌入穴３内に嵌入され、次いで第２図示
のように係合孔４に係合係止される。この状態で
は係止頭部６を嵌入穴３より抜き出すことはでき
ず、シート類７を第４図示のようにばらばらにな
ることはなく、綴つた状態に保持することができ
る。なお、第４図はシート類の一角部を綴つた場
合を示したが、シート類の綴辺部の複数箇所にあ
けた孔に嵌着してシート類を綴るようにしてもよ
く、この場合はリング２を複数個連結しておくと
よい。また複数個連結したリングを１個１個切離
して使用しても、所望個数のリングを連結したま
まで使用してもよい。

上述のように本考案綴具によれば、リングの嵌
入穴内にテーパー面を有する係止頭部と首部を、
係止頭部のテーパー面５により嵌入穴を除々に拡
開変形しつつ嵌入し、次いで嵌入穴の側方に連通
した係合孔に係止頭部を係合係止させてシート類
を綴るものであるから、シート類の孔より外れる
ことはなく、シート類がばらばらになるおそれが
ないばかりでなく、かなり枚数が増えても綴るこ
とができ、外観も良好である等の利点がある。ま
た、プラスチツク成形法により一体に成形したも
のであるので、安価である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案綴具の一実施例の嵌着前の拡大
断面図、第２図は同じくその嵌着後の拡大断面
図、第３図は第１図の変形例の嵌着前の拡大断面
図、第４図はその使用状態を示す斜視図である。 １……ヒンジ、２……リング、３……嵌入穴、
４……係合孔、９……首部、５……テーパー面、
６……係止頭部、７……シート類、８……孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中央部にヒンジを有するリングの一端部に、端
   面より所要深さの嵌入穴とこの嵌入穴の側方に連
   通する係合孔を設け、リングの他端部には嵌入穴
   内に嵌入される首部と、嵌入穴に押圧した際、嵌
   入穴を徐々に拡開変形しつつ嵌入され係合孔に離
   脱不能に係合係止される、テーパー面を有する係
   止頭部とを設け、プラスチツク一体成形してなる
   綴具。