JPS5927833Y2 - 腰掛式便器用機能便座 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、便座及び便蓋に、更に局部の洗浄をなす局部
洗浄装置または用便中の消臭をなす消臭装置その他の機
能部が付加された機能便座に関する。

従来技術 上記を目的とした便座は従来においても各種形態のもの
が知られており、例えば、実開昭５４４９７３９号公報
に記載のものがある。

しかし、このものは、臭気吸着装置、いわゆる機能部を
便座本体後部に一体に設けたケーシング内に内蔵すると
ともに、便座を覆う便蓋をケーシングの側面に枢着して
いるため、閉蓋した状態ではケーシングが露出しており
、機能部を塵埃や飛散水から譲ることができず、故障を
起こしやすいという問題があった。

考案の目的 本考案はこのような従来技術を有する問題を解消しよう
とするものであり、その目的は容易且つ迅速に機能部の
操作及びメンテナンスを行うことができ、さらに機能部
を塵埃や飛散水から効果的に保護することが出来るとと
もに便座を使用してない時に機能部を不用意に操作しな
い便座を提供することにある。

考案の構成 本考案は、便座と、同便座の後部に露出状態に取付けら
れ、外面から内蔵する局部洗浄又は消臭等のための機能
部を操作することができるケーシングと、同ケーシング
の側面に基部を回転自在に取付は閉蓋時ケーシングを覆
うことができるとともに開蓋時ケーシングを露出するこ
とができる便蓋とからなる腰掛式便器用機能便座に係る
ものである。

実施例 以下、添付図に示す実施例に基づいて本考案を具体的に
説明する。

第−実施例 第１図及び第２図は便座、便蓋及び機能部をそれぞれ別
体に構成した本考案の第一実施例を示すものである。

即ち、図において、ａは局部洗浄装置又は消臭装置等の
機能部１が組み込まれたケーシングであり、このケーシ
ングａは取付金具等によって腰掛式便器本体の後部上面
に取付可能な構成となしている。

なお、機能部１としては前述の局部洗浄装置、消臭装置
の他、便座加温装置、温風乾燥装置等が考えられる。

また便座２及び便蓋３は前記ケーシングａの左右両側面
においてそれぞれ開閉自在に枢着されるが、特に便蓋３
はその閉蓋時に機能部１が組み込まれたケーシングａを
略覆って外部からは見えなくなるようにケーシングａの
後方端寄りの位置に枢着されるとともに、少なくとも同
ケーシングａの相対する便蓋３の裏面にはケーシングａ
の突出部を収容可能な中空部すが設けられる。

従って、本実施例では機能部１が組み込まれたケーシン
グａは腰掛式便器本体の後部上面に固定され、便蓋３を
開蓋することにより便器２の後方にケーシングａが露出
し機能部１の迅速かつ容易な操作が可能となり、便蓋３
を閉蓋することによりそれまで露出状態にあったケーシ
ングａが同便蓋３により覆われて外部からは見えない状
態となり、同機能部１が便蓋３の存在によってほこりや
飛散水等から保護されるとともに便座２を使用していな
い時に機能部を不用意に操作することがない。

第二実施例 第３図及び第４図は便蓋３によって機能部１を内蔵する
ケーシングａ全体を覆うことにしたことを特徴とする本
考案の第２実施例を示すものである。

即ち、本実施例では便座２及び便蓋３は共にケーシング
ａを介して腰掛式便器本体の後方上面にそれぞれ開閉自
在に枢着される点は従来と同様であるが、本実施例にお
ける便蓋３はその後部にケーシングａの上面及び側面を
覆う中空部が一体に形成され、同ケーシングａ内裏面側
に機能部１が組み込まれる。

従って、本実施例では便蓋３を開蓋することにより、開
蓋された便蓋３を後方ケーシングａの裏面に組み込まれ
た機能部１が腰掛式便器本体の後方に前方に向けて露出
する状態となり、機能部１の操作が可能となる。

又、便蓋３を閉蓋することにより、同便蓋３自体により
覆われて外部からは見えない状態になり、前記第一実施
例と同様な効果を発揮するものである。

第三実施例 第５図及び第６図は便座２内に機能部を内蔵した本考案
の第三実施例を示ものである。

本実施例における便座２はその後部にケーシングａが一
体的に形成され、同ケーシングａ内に機能部１が組み込
まれるとともに、少なくとも、機能部１が組み込まれた
便座２のケーシングａと相対する便蓋３の裏面には同ケ
ーシングａを収容可能な中空部Ｃが設けられる。

従って、本実施例では便蓋３を開閉することにより、便
座２の後方に一体に形成されたケーシングａに組み込ま
れた機能部１が外部に露出してその操作が可能となり、
便蓋３を閉蓋することによりそれまで露出状態にあった
機能部１がこれを組み込んだ便座２のケーシングａとと
もに便蓋３により覆われて外部からは見えない状態にな
り、前記第一実施例と同様な効果を発揮するものである
。

考案の効果 以上述べて来たごとく、本考案によれば、使用時にあっ
ては、便蓋の開蓋のにより機能部が露出してその操作を
容易にするとともに故障時にもメンテナンスが容易にな
り、かつ不使用時にあっては、便蓋の閉蓋により機能部
を覆い、機能部が埃や飛散水等から保護されてその耐久
性を高めることができるとともに便座を使用していない
時に機能部を不用意に操作することがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第一実施例を示す斜視図、第２図は同
開蓋状態を示す斜視図、第３図は第二実施例を示す斜視
図、第４図は同開蓋状態を示す斜視図、第５図は第三実
施例を示す斜視図、第６図は同開蓋状態を示す斜視図で
ある。 １：機能部、２：便座、３：便蓋、ａ：ケーシング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に局部洗浄又は消臭等のための機能部を内蔵すると
   ともに外面に該機能部を操作するための操作部を設けた
   ケーシングと、該ケーシングの前面に設けられた便座と
   、同ケーシングの側面に基部を回転自在に取付け、閉蓋
   時には便座とケーシングを覆うことができるとともに開
   蓋時には便座とケーシングを露出することができる便蓋
   とからなる腰掛式便器用機能便座。