JPH03456Y2 -

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【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、大便器としての存在感を認識させな
い大便器ユニツトに関するものである。

〔従来事情〕

大便器は、生理現象をまつとうする関係から現
在に至るまで現形をとどめたまま単にトイレルー
ムに設置されている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

本考案が解決しようとする問題点は大便器をベ
ンチ（腰掛体）内に内蔵することによつてその大
便器を使用者に認識させないようにして使用勝手
の向上を図り、しかも大便器スペースを他の目的
に有効利用できるようにすることにある。

〔問題点を解決する為の手段〕

上記問題点を解決する為に講じた技術的手段
は、座面の周縁から被覆用の脚面部を垂設して内
部を中空とする腰掛体を形成し、該腰掛体内に大
便器を内設すると共に、該大便器のボール部に面
する腰掛体の座面部分を開閉自在な蓋体で構成す
ることである。

〔作用〕

本考案の技術的手段による作用は座面の周縁か
ら被覆用の脚面を垂設して形成した腰掛体で大便
器をカバーすることによつて大便器を使用者に目
視させない。

蓋体閉蓋時に広い座面を、大便器上に形成す
る。

〔実施例〕

次に、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。

本考案は腰掛体Ａと、その内部に設置される大
便器Ｂと、からなる。

腰掛体Ａは所望形状、即ち室の設置場所に応じ
た平面形状を呈する座面a₁の周縁から被覆用の脚
面部a₂を垂設して内部を中空状に形成したもの
で、内部に大便器Ｂを設置すると共に、その大便
器Ｂのボール部b₁に面する座面a₁部分を開閉自在
な蓋体１で構成する。

又、脚掛体Ａは大便器Ｂのボール部b₁に面する
座面a₁部分において腰をかける程度の一定範囲を
上方から一段低く段設して凹部２を形成すると共
にその凹部２底面に排泄口３を開口して便座b₂を
構成する。

蓋体１は、表面をクツシヨン材１１でカバーし
たもので、隣接する座面a₁部分に対して表面が面
一となるように上記凹部２内に開閉自在に枢支す
る。

大便器Ａは図示するように一般のフツトボタン
やフラツシユバルブ或は押ボタンの操作で便器洗
浄するもので、局部洗浄装置４を備えてなり、そ
の局部洗浄装置４はその機能部４′を便器本体に
隣接する内部空間の余白部分に内蔵し、操作部
４″を腰掛体Ａの脚面部a₂前面から操作可能に突
出せしめる。

また、本実施例では図示するように腰掛体Ａに
おいて脚面部a₂の所望な部分に紙巻器５用の収納
凹部５′を凹設形成し、その収納凹部５′内に紙巻
器５を回転可能に軸支すると共に、内部空間の余
白部分に相対する脚面部a₂を空間内にへ凹設し、
その窪み６内にゴミ箱７を収容している。

第４図は本実施例における大便器ユニツトの据
付状態を示すものであり、８は便器洗浄管であ
る。尚、腰掛体Ａの座面a₂全面にクツシヨン材を
貼着すること任意であり、この場合にはベンチと
して利用する場合に更に使用感が向上する。

〔考案の効果〕本考案は以上のように座面の周縁から被覆用の
脚面部を垂設して内部を中空とする腰掛体を形成
し、該腰掛体内に大便器を内設すると共に、該大
便器のボール部に面する腰掛体の座面部分を開閉
自在な蓋体で構成したので下記利点がある。

大便器が使用時、不使用時を問わず目視され
ないので、不潔な感を与えず使用勝手の向上が
期待する。

不使用時にはベンチに変化する為、大便器の
取付スペースを例えば読書や他の作業を遂行す
るスペースとして利用することができ、利用範
囲が拡大する。

本考案大便器ユニツトであれば、大便器が隠
されているから例えば寝室等プライバシーが侵
害されない所であれば安心して設置でき、設置
箇所がトイレルームに特定されない。

脚面部に便器洗浄のための操作部及び紙巻器
等の付属品を設けたためスペースが有効に利用
できるとともにベンチとして使用する場合の邪
魔にならない。

依つて、所期の目的を達成できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案大便器ユニツトの実施例を示し、
第１図は閉状態の斜視図、第２図は開蓋状態の斜
視図、第３図は３−３断面図、第４図は据付け状
態を示す４−４断面図である。尚図中、Ａ……脚掛体、ａ……座面、a₂……脚
面、Ｂ……大便器、b₁……ボール部、１……蓋
体。