JPH053578Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は収納スペースを有する便器の構造に関
するものである。

［背景技術］ 従来の洋式便器にあつては、第４図、第５図に
示すようにロータンクを載せる後部の真下は完全
にデツドスペースとなつていた。つまり、洋式便
器１の後部にはボウル部２と連通する排水トラツ
プ３が形成されるが、この排水トラツプ３により
洋式便器１後部に閉塞された空間Ｓが形成され、
この空間Ｓがデツドスペースとなる。また洋式便
器１後部やロータンクと洋式便器１前部とを化粧
パネル４で仕切るように洋式便器１後部やロータ
ンクをキヤビネツトで被覆してユニツトを形成す
るときこのユニツトに暖房、脱臭等の機能を持た
せたり、温水洗浄便座の温水タンクや機能部をユ
ニツト内に収めようとすると、スペースに大きな
制限を受ける。

［考案の目的］ 本考案は叙述の点に鑑みてなされたものであつ
て、本考案の目的とするところは洋式便器後部に
デツドスペースができないように収納スペースを
形成できて洋式便器に必要な機器を収納できる収
納スペース付便器を提供するにある。

［考案の開示］ 本考案収納スペース付便器は、洋式便器１のロ
ータンクが載る後部に後面を開口せる収納スペー
ス５を設け、収納スペース５の上部の上片７に機
器を吊り下げるための穴８を設けたものであつ
て、上述のように構成することにより従来例の欠
点を解決したものである。つまり、洋式便器１の
後部に後面を開口せる収納スペース５を設けたこ
とにより、この収納スペース５に洋式便器１に必
要な機器を収納できてデツドスペースができたり
しないようになり、しかも収納スペース５の上部
の上片７に機器を吊り下げるための穴８を設けた
ことにより収納スペース５に収納した機器を吊り
下げて簡単に取り付けることができるようになつ
た。

以下本考案を実施例により詳述する。

洋式便器１の前部内にはボウル部２を設けてあ
り、洋式便器１のボウル部２から洋式便器１の後
部下面の設置部９に亘つて排水管路６を設けてあ
り、排水管路６には排水トラツプ３を設けてあ
る。洋式便器１のロータンクを載せる後部には後
面を開口せる収納スペース５を排水トラツプ３ま
で至るように形成してある。収納スペース５の上
部の上片７には機器を吊り下げるための穴８を設
けてある。洋式便器１の前部と後部との間には前
部と後部との間を仕切るように仕切りパネル４を
配置してあつて、洋式便器１の後部とロータンク
とをキヤビネツトにて被覆してある。上記収納ス
ペース５には温水洗浄便座の温水タンクや制御回
路等の収納に利用するようになつている。この際
穴８を利用して吊り下げたりできる。このように
温水タンクや制御回路等を収納スペース５に収納
すると、化粧パネル４で仕切られるキヤビネツト
内のスペースを掃除用具やトイレツトペーパーの
収納等に利用できる。

［考案の効果］ 本考案は叙述のように洋式便器のロータンクが
載る後部に後面を開口せる収納スペースを設けて
あるので、従来デツドスペースとなつていた部分
を機器の収納に利用できるものであつて、仕切り
パネルで仕切つてキヤビネツトを形成した場合い
ままでキヤビネツト内に収納していた機器を収納
スペースに収納できてキヤビネツト内にゆとりあ
る収納ができるものであり、しかも内部の後部に
できるデツドスペースを活用して収納するため便
器の使用に全く支障を生じないようにデツドスペ
ースを活用できるものであり、さらに収納スペー
スの上部の上片に機器を吊り下げるための穴を設
けたので、陶器等で形成される洋式便器であつて
も収納スペースに配置した機器を穴にて吊り下げ
て簡単に取り付けることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の平面図、第２図は
同上の断面図、第３図は同上の設置部の一部切欠
底面図、第４図は従来例の平面図、第５図は従来
例の断面図であつて、１は洋式便器、５は収納ス
ペース、７は上片、８は穴である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洋式便器のロータンクが載る後部に後面を開口
   せる収納スペースを設け、収納スペースの上部の
   上片に機器を吊り下げるための穴を設けて成る収
   納スペース付便器。