JPS5926954B2 - 多色電子写真装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子写真感光体を用い多色再現を可能にする装
置に関するものである。

従来より電子写真法を適用して多色再現を可能にする電
子写真装置においては、感光体面に複数個の現像装置を
異なる位置に併置し、各々の現像装置から順次に異なる
色のトナーを供給するように構成した方式のものが提案
され実用に供されている。

上記構成の装置では、現像装置を併置すべく感光体面に
十分な現像面を確保することが必要である。

しかも該面に適応すべく現像装置配置等の制約も大きく
、更に動作時に他の現像装置に影響を及ぼす恐れも大で
あつた。従つて、良好な画像色調を可能とする為には、
異なる現像剤を供する各現像装置相互の影響を極めて厳
密に除去することが必要となり装置構成上複雑化を避け
得ない。又、感光体の移動路沿の所定現像位置へ異なる
色現像剤を供する現像装置を順次入替えながら配置する
構成の方式が提案されている。この方式では感光体表面
に対して単一の現像装置が接近しているだけなので、現
像器相互間の悪影響は無い。

しかし、現像器の入替え移動に時間を要する点不都合で
あつた。特に、再現色数を変化させたり単色とした場合
に、前述方式に比較して極めて損色があつた。この様に
従事周知の各方式カラー画像形成装置にては、混色の発
生の問題或は制御機構が複雑化する問題等極めて不都合
であつた。

本発明は上述の点に鑑み成されたもので、混色のない良
好な多色画像形成を可能とするとともに、色数変化に対
しても操作時間を要さず単色では極めて高速で良好な画
像再現を可能とするカラー電子写真装置を提供するもの
である。

上記目的を達成する本発明の電子写真装置は電子写真感
光体と電子写真感光体にレッド、グリーン、ブルーの各
色成分に対応した静電潜像を形成する静電潜像形成手段
と、レツド、グリーン、ブルーの各色成分に応じた静電
潜像をこれに対応するイエロ一、マゼンタ、シアンの各
現像剤で現像するために上記電子写真感光体の移動経路
に設けられた第１現像位置に各色成分レツド、グリーン
、ブルーに応じた現像装置を選択移動させる移動手段と
、ブラツク現像剤で現像する静電潜像を現像するために
上記第１現像位置とは異なつた第２現像位置に対応して
設けられたブラツク現像装置と、感光体上に形成された
現像画像を転写材上に転写する転写手段とを有するもの
である。

以下、本発明の詳細を具体例により図面を参照して説明
する。

第１図に例示する装置において、原稿台ガラス１上めオ
リジナルは第１走査ミラー４と一体に構成された照明系
（ヨ一素ランプ３及び反射笠２）で照明されその反射光
は第１走査ミラー４及び第２走査ミラー５とで走査され
る。第１及び第２走査ミラーは１：％の速比で動くこと
によりレンズ系６の前半の光学長を常に一定に保つたま
までオリジナルの走査を行なうものである。上記の反射
光像はレンズ６を経て色分解フイルター７に至り該フイ
ルタ一により光像は三色、即ちＲ（レツド）、Ｇ（グリ
ーン）、Ｂ（ブルー）に対応する各色分解フィルター７
Ａ，７ｂ，７ｃのいずれかにより色分解され、色分解さ
れた光像は固定の第３ミラー８及び第４ミラー９更に防
塵用密閉ガラス１０を経て感光ドラム１４上に結像する
。感光ドラム１４は軸１４１上に回転自在に軸支されて
おり、プリント操作と共に矢印方向に回転し、１次帯電
器１３により例えば正（＋）に帯電され、次いで前記色
分解された光像を照射しつつＡＣ除電器１１により除電
され、更に全面露光ランプ５４で全面均一に照射されて
、高コントラストの静電潜像を得る。感光ドラム１４上
の静電潜像は次に現像装置１５により可視化される。

この現像装置１５はＣ（シアン）、Ｍ（マゼンタ）、Ｙ
（イエロ一）とＢ＆Ｗ（ブラツク）用の各現像器１５ａ
，１５ｂ，１５ｃ，１５ｄの４個の現像器で構成され、
色分解フイルタ一に対応した例えば、ブルーフイルタ一
に対してはイエロ一現像器１５ｃが現像位置まで回動し
現像を行なう。図示例より明らかな如く、カラー再現に
用いるシアン・トナー用、マゼンタ・トナー用、イエロ
一・トナー用の各現像器１５ａ，１５ｂ，１５ｃは３個
一群とし回転切換可動の構成により感光ドラム１４の第
１現像位置に対向し、一方白黒コピー用のブラツク・ト
ナー用現像器１５ｄは独立した構成配置として感光ドラ
ム１４の第２現像位置に対向する。

感光ドラムに対し、供給されるトナーの色は適宜選択し
うることは勿論である。各現像器は感光ドラムに隣接し
た第１と第２の現像位置において、非動作時は該感光体
面にトナーを与えない様、マグネツトブラシの穂切り等
の混色防止機構を有することは勿論である。力セツト内
の転写材Ｐはピツク・アツプロール１７により機内に送
られタイミングロール１８でドラム上の画像と同期をと
り、乾燥ロール１９に至る。

この乾燥ロール１９は中心ロール１９ａ、下ロール１９
ｂ、上ロール１９ｃの３本で構成され、各ロール内にヒ
ーターを内蔵する。上ロール１９ｃは金属ロール上にＳ
ｉゴムの薄膜を被覆、中心ロール１９ａは金属製、下ロ
ール１９ｂは耐熱ゴム（Ｓｉ等）で構成する。転写材Ｐ
は１９ａ，１９ｂで加圧・加熱され転写材内の水分が蒸
発させられる。こうして転写材は、その抵抗値を上げら
れ、更に吸引装置２０上を回動する搬送ベルト２１で搬
送され、転写ロール２２に至る。そして転写材はコロナ
放電器２３により転写ロール２２表面へ静電気的に吸着
せしめられる。その後、感光ドラム１４上のトナー像と
接触しトナー像が転写されるが、カラーの場合転写材は
３回転し、各各色分解像に応じたトナー像を重ね転写カ
ラー像を得る。然る後、分離ツメ２４が作動し、転写材
を転写ロール２２から分離し、搬送ベルト２５により定
着用ロール対１９ａ，１９ｃへ導き加圧・加熱しトナー
像を定着し、その後排出する。転写材Ｐが剥離された後
、プログラム装置の指令で転写ロールのクリーニング装
置２６が作動し、転写ロールのクリーニングを行ない、
ブレードクリーナーで取られたトナーは下方のスクリユ
一２７により一方に搬送されトナー受に集められる。又
、各色のトナー像を転写した後、感光ドラム１４は弾性
ブレードで構成されたクリーニング装置でその表面を清
掃され次のサイクルに人る。前述の如く本実施例装置は
単色、多色を任意に切換実施が容易であり極めて有効で
ある。しかも事務用に多用する黒色再現は固定位置にあ
るブラツク現像器１５ｄを用い実施しうるから装置に対
する駆動負荷も少なく複写コピーの画質も良好に保持し
うる。又、イエロ一、マゼンタ、シアンの可動現像器と
ブラツクの固定現像器を交互に動作せしめることも可能
で所望の混色画像作製をすることもできる。

一方、本発明においては多色再現の場合感光体の同一位
置で現像器を入替え異なる色現像をする構成であるから
、帯電、露光等の潜像形成手段との位置関係が一定であ
るから現像条件は各現像共、常に一定となる。従つて、
現像器の駆動タイミング等の１駆動制御は簡易な構成と
成し得、実用上極めて有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に基づく実施例装置構成を説明するもの
である。 図中、１は原稿台ガラス、６はレンズ、７は色分解フイ
ルタ一 １４は感光ドラム、１５ａ，１５ｂ，１５ｃ，
１５ｄは現像器である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電子写真感光体と、 電子写真感光体にレッド、グリーン、ブルーの各色成分
   に対応した静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、レ
   ッド、グリーン、ブルーの各色成分に応じた静電潜像を
   これに対応するイエロー、マゼンタ、シアンの各現像剤
   で現像するために上記電子写真感光体の移動経路に設け
   られた第１現像位置に各色成分レッド、グリーン、ブル
   ーに応じた現像装置を選択移動させる移動手段と、ブラ
   ック現像剤で現像する静電潜像を現像するために上記第
   １現像位置とは異なつた第２現像位置に対応して設けら
   れたブロック現像装置と、感光体上に形成された現像画
   像を転写材上に転写する転写手段と、を有することを特
   徴とする多色電子写真装置。