JPS5926700Y2 - 撮像管装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はビデオカメラ等の例えばビデイコン管の如き撮
像管装置に関し、特に、取付けが容易で、リード線の接
続、支持が確実、容易に威される構成のターゲット端子
を備えた撮像管装置に関する。

従来の撮像管装置においては、第１図に示す如く、ボビ
ン１の前端拡大部１Ａの内面と撮像管２のターゲットリ
ング２Ａの外周面との間隙に、略り字状に形成されたタ
ーゲット端子３の一端３Ａをターゲットリング２Ａに接
続させて配置し、端子３の他端３Ｂをボビン１の前端拡
大部１Ａの前面に沿って径方向に突出させ、ターゲット
端子３をネジ４を介してボビン１の前端拡大部１Ａの前
面で固定して戒るものであった。

この場合、端子３をボビン１に固定した後、撮像管２を
ボビン１内に挿入して構成することは改めて述べるまで
もない。

しかしながら、斯かる構成の撮像管装置においては、タ
ーゲット端子３の取付けが複雑になるばかりでなく、そ
の取付は時に加えられるネジ４の締付は力によりボビン
１（前端拡大部ＩＡ）そのものが破損する虞れがあり、
また、ターゲット端子３にリード線（図示せず）を支持
する部分がなく、その支持・接続に難点があり、更に、
ターゲット端子取付けのためにボビン１に拡大部１Ａを
設けるもので、径方向の形状が大型化する、等、種々の
欠点を有するものであった。

本考案は上記欠点を除去することを目的とした撮像管装
置に関し、特に、取付けが容易で、リード線の支持・接
続が確実かつ容易に威される構成のターゲット端子を備
えた形状が小型の撮像管装置に関するものである。

以下本考案の一実施例を図面を用いて詳細に説明する。

第２図において、１１は絶縁材料から成る略円筒状のボ
ビンであり、空間部１２と、前部外周及び後部外周に形
成されたフランジ部１３とを備え、ボビン１１の外周の
フランジ部１３間には、偏向コイル・フォーカスコイル
等のコイル群１４が巻回される。

ボビン１１の空間部１２の内部にはビデイコン管等の撮
像管１５が軸合せ等を行なって所定位置に収納固定され
る。

ボビン１１の前端近傍には、第３図に示す如く、外面か
ら空間部１２に至る貫溝１６が形成されており、貫溝１
６には、撮像管１５のターゲットリング１５Ａに接続し
映像信号を取り出して外部回路（プリアンプ等）に供給
するためのターゲット端子１７が挿入固定される。

貫溝１６に挿入固定されるターゲット端子１７は、第４
図に示す如く、板状から成るもので、撮像管１５のター
ゲットリング１５Ａに接続される（接触する）本体１７
Ａと、本体１７Ａの一端に本体１７Ａに対して略直角状
に形成されたリード線支持部１７Ｂと、本体１７Ａの他
端に形成されたリード線接続部１７Ｃとから構成され、
リード線支持部１７Ｂにはリード線１８を挿通ずるリー
ド線挿通孔Ｒが設けられ、また、リード線支持部１７Ｂ
の各端縁には、リード線挿通孔Ｒの形成によって生じる
強度減少を防止するために、本体１７Ａ方向に補助片Ｓ
が設けられるもので、本体１７Ａをボビン１１の内面に
密着させ、リード線支持部１７Ｂをボビン１１の端縁か
ら、そしてリード線接続部１７Ｃを貫溝１６から、それ
ぞれボビン１１の外周に突出させて、貫溝１６に挿入固
定が威されるものである。

ここで、ターゲット端子１７のリード線接続部１７Ｃは
、ボビン１１の外周面の前端方向に沿って折り曲げられ
、リード線支持部１７Ｂのリード線挿通孔Ｒを通って導
出されたリード線１８との接続をターゲット端子１７の
リード線接続部１７Ｃ上にて半田付は等により行なうも
のである。

斯かる構成の撮像管装置において、ボビン１１の前端近
傍に形成された貫溝１６にターゲット端子１７を、本体
１７Ａをボビン１１の内面に、リード線支持部１７Ｂ、
リード線接続部１７Ｃをボビン１１の外周に突出した状
態で挿入固定する。

然る後、ボビン１１の空間部１２内に撮像管１５を挿入
し、ターゲットリング１５Ａとターゲット端子１７の接
続を威すものである。

この際、ターゲット端子１７とリード線１８の接続も行
なうものである。

尚、本考案の撮像管装置においては、ターゲット端子１
７のリード線接続部１７Ｃをボビン１１の外周面の前端
方向に沿って折り曲げるものについて述べたが、第５図
に示す如く、リード線接続部１７Ｃをボビン１１の外周
面の後端方向に沿ってあらかじめ折り曲げておいても良
く、この場合ボビン１１に対するターゲット端子１７の
挿入が容易となるものである。

また、第６図に示す如く、ターゲット端子１７のリード
線接続部１７Ｃに孔１７Ｃ１を穿設し、リード線１８の
芯部１８Ａを孔１７Ｃ１に挿通して圧着、半田付は等に
より接続を行なっても良いもので、この場合、リード線
１８の支持が、支持部１７Ｂ、接続部１７Ｃの二点で威
されるもので、一層安定した支持が得られるものである
。

以上述べた如く、本考案の撮像管装置によれば、ターゲ
ット端子を折り曲げるのみの簡単な作業でボビンに取付
けることができるもので、ネジ等が不要となり、作業性
の向上、部品点数の削減が威される。

また、ターゲット端子取付は時にボビンに損傷を与える
ことはなく、更に、ターゲット端子にリード線支持部を
設けたことにより、端子とリード線との接続が確実かつ
容易に安定して威され、リード線の断線等の懸念も生ず
ることはなく、その上、ボビンにターゲット端子取付は
用の拡大部を設ける必要がないので、装置の形状が小型
になる等、種々の効果を生ずるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の撮像管装置の部分構成一部所面側面図、
第２図は本考案の一実施例における撮像管装置の構成断
面側面図、第３図は同じくボビンの要部構成斜視図、第
４図は同じくターゲット端子の構成斜視図、第５図、第
６図は本考案の他の実施例における撮像管装置の要部構
成一部所面側面図である。 １１・・・・・・ボビン、１２・・・・・・空間部、１
４・・・・・・コイル群、１５・・・・・・撮像管、１
５Ａ・・・・・・ターゲットリング、１６・・・・・・
貫溝、１７・・・・・・ターゲット端子、１７Ａ・・・
・・・端子本体、１７Ｂ・・・・・・端子リード線支持
部、１７Ｃ・・・・・・端子リード線接続部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に撮像管を収納する空間部を有し、外周にコイル群
   が巻回される略円筒状のボビンの前端近傍に貫溝を設け
   、該貫溝に、前記撮像管のターゲットリングに接続され
   る本体と、該本体の一端に本体に対し略直角状に形成さ
   れたリード線挿通孔を有するリード線支持部と、前記本
   体の他端に形成されたリード線接続部とから成るターゲ
   ット端子を、前記リード線支持部及びリード線接続部を
   前記ボビンの外周に突出して挿入固定したことを特徴と
   する撮像管装置。