JPH0525164Y2

JPH0525164Y2 -

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Publication number: JPH0525164Y2
Application number: JP1985034092U
Authority: JP
Priority date: 1985-03-12
Filing date: 1985-03-12
Publication date: 1993-06-25
Anticipated expiration: 2000-03-12
Also published as: JPS61151249U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、電子銃より放射される電子ビームの
集束および偏向制御を電界にて全て行うようにし
た静電集束・静電偏向型撮像管を用いた撮像管装
置に関するものである。

〔考案の概要〕

本考案は、静電集束・静電偏向型撮像管を用い
た撮像管装置において、撮像管に外部接続される
電極電圧回路を形成したフレキシブル・プリント
配線基板を上記撮像管を嵌装されるホルダに巻装
固定するようにして、組み立て製造を容易にする
とともに小型化および品質の向上を図るようにし
たものである。

〔従来の技術〕

一般に、所謂ビデオカメラ等の撮像管装置にお
けるイメージヤとして用いられているサチコン等
の撮像管では、ターゲツト面に対して一様な電界
を与えるメツシユ電極を上記ターゲツト面の近傍
に設けて、電子銃より放射される電子ビームの乱
れを補正して上記ターゲツト面に正確に射突させ
るようにした構造が採用されている。

この種の撮像管を用いた撮像管装置では、上記
メツシユ電極から不用信号が上記ターゲツト面に
飛び込むことがないように、上記メツシユ電極に
所定の電圧を印加するための電極電圧回路にデカ
ツプリングコンデンサが設けられていた。また、
従来より、撮像管の電子銃より放射される電子ビ
ームの集束および偏向制御には、電磁集束・電磁
偏向方式、静電集束・電磁偏向方式さらに静電集
束・静電偏向方式が知られており、一般に実用化
されている電磁集束・電磁偏向方式あるいは静電
集束・電磁偏向方式の撮像管を用いた撮像管装置
では、撮像管の外周に集束コイルや偏向コイルが
巻装されているので、パーマロイ等の磁性材料で
形成した電磁シールド用外筒に上記デカツプリン
グコンデンサのアース側リードを半田付けしてい
た。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従来の電磁集束・電磁偏向方式あるいは静電集
束・電磁偏向方式の撮像管を用いた撮像管装置で
は、撮像管の外周に集束コイルや偏向コイルが巻
装されているので、上記メツシユ電極に外部接続
される電極電圧回路の配設位置や外部接続を行う
上での実装上の制約があり、また、上記電極電圧
回路に設けられるデカツプリングコンデンサのア
ース接続を電磁シールド用外筒に半田付けにて行
つていたので、この半田付けの際に上記外筒を形
成しているパーマロイが加熱されてシールド効果
が低下するという問題点があつた。

そこで、本考案は、上述の如き従来の問題点に
鑑み、撮像管のメツシユ電極等に外部接続される
電極電圧回路の実装スペースを確保し、小型形状
で品質が高く、しかも、組み立て製造を容易にし
た新規な構成の撮像管装置を提供することを目的
とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案に係る撮像管装置は、上述の問題点を解
決するために、前方側に電極接続リード片を有す
る静電集束・静電偏向型撮像管と、この撮像管を
嵌装する筒形状のホルダとを有し、前記ホルダ
は、外周部に電極電圧回路が形成されたフレキシ
ブル・プリント配線基板が設けられるとともに、
前記電極接続リード片を前記電極電圧回路に案内
するための傾斜案内部を有することを特徴とす
る。

〔作用〕

本考案に係る撮像管装置において、静電集束・
静電偏向型のメツシユ電極等に接続する電極電圧
回路を形成したフレキシブル・プリント配線基板
はその可撓性を利用して筒状のホルダの外周に巻
装され、上記ホルダは上記静電集束・静電偏向型
撮像管を嵌装支持するとともに、電極電圧回路を
形成したフレキシブル・プリント配線基板を巻装
固定する機能を果たす。上記撮像管の外周に設け
たリード片は、上記撮像管とホルダとの機械的圧
接によつて、上記電極電圧回路とメツシユ電極等
を電気的に接続する。

〔実施例〕

以下、本考案に係る撮像管装置の一実施例につ
いて、図面に従つて詳細に説明する。

第１図は本考案に係る撮像管装置の一実施例を
示す要部縦断側面図、第２図は上記実施例の撮像
管装置の要部分解斜視図、さらに、第３図は上記
実施例において静電集束・静電偏向型撮像管１０
を嵌装したホルダ２０に巻装固定されるフレキシ
ブル・プリント配線基板３０の展開図である。

この実施例において、静電集束・静電偏向型撮
像管１０は、筒形状のホルダ２０に嵌装され、こ
のホルダ２０の外周の巻装固定されたフレキシブ
ル・プリント配線基板３０に形成されている電極
電圧回路にメツシユ電極１３やグリツド電極が電
気的に接続されるようになつている。

上記静電集束・静電偏向型撮像管１０は、ガラ
ス等にて形成された管体１１の前方側にターゲツ
ト部１２が設けられ、このターゲツト部１２に近
接してメツシユ電極１３やグリツド電極が配設さ
れているとともに、上記管体１１の後方側に設け
た図示しない電子銃から放射される電気ビームの
静電集束と静電偏向を行うための電極１５が管体
１１の内壁に形成されている。上記ターゲツト部
１２からは、該ターゲツト部１２から撮像出力信
号を取り出すための信号出力ピン１６が前面側に
導出されている。また、上記メツシユ電極１３
は、電極リング１３ａに張られており、この電極
リング１３ａに圧接されたインジウム等の軟質金
属製の電極リング１３ｂに導通している。そし
て、この実施例では、上記管体１１の後方側すな
わち上記静電集束・静電偏向型撮像管１０の上記
ホルダ２０への挿入方向前方側が自由端となるよ
うに電極接続用リード片１７Ａが上記電極リング
１３ｂに設けるられているとともに、同様に上記
ホルダ２０への挿入方向前方が自由端となるよう
にグリツド電極より電極接続用リード片１７Ｂが
導出されている。

また、上記ホルダ２０は、上記静電集束・静電
偏向型撮像管１０が嵌装される筒形状にポリアセ
タール等の合成樹脂を形成してなる。このホルダ
２０には、上記静電集束・静電偏向型撮像管１０
の挿入口側の内周壁に形成された上記各電極接続
用リード片１７Ａ，１７Ｂの通る切溝２１Ａ，２
１Ｂの終端側に開口２２Ａ，２２Ｂが設けられて
おり、さらに、上記開口２２Ａ，２２Ｂに挿入さ
れた各電極接続用リード片１７Ａ，１７Ｂの自由
端を外周側に案内する傾斜案内部２３Ａ，２３Ｂ
と、この傾斜案内部２３Ａ，２３Ｂにより外周側
に導かれる上記電極接続用リード片１７Ａ，１７
Ｂの各自由端が固定されるリード片固定部２４
Ａ，２４Ｂが設けられている。さらに、上記ホル
ダ２０には、電磁シールド用外筒４０を固定する
ための外向けフランジ部２５，２６が外周側両端
部分に設けられている。

さらに、フレキシブル・プリント配線基板３０
は、第３図の展開図に示すように、上記静電集
束・静電偏向型撮像管１０のメツシユ電極１３お
よびグリツド電極に接続される各電極電圧回路を
形成する抵抗３１Ａ，３１Ｂとデカツプリング・
コンデンサ３２Ａ，３２Ｂが配設されており、上
記抵抗３１Ａとデカツプリング・コンデンサ３２
Ａの各一端が接続された接続リード片３３Ａ、上
記抵抗３１Ｂとデカツプリング・コンデンサ３２
Ｂの各一端が接続された接続リード片３３Ｂ、上
記各デカツプリング・コンデンサ３２Ａ，３２Ｂ
の各他端に接続された各接続リード片３４Ａ，３
４Ｂが形成されているとともに、上記各抵抗３１
Ａ，３１Ｂの各他端に接続された外部接続用リー
ド片３４にコネクタ３５が設けられている。

そして、この実施例において、上記静電集束・
静電偏向型撮像管１０は、上記ホルダ２０に嵌装
するときに、上記各電極接続用リード片１７Ａ，
１７Ｂの自由端が上記ホルダ２０に設けた各傾斜
案内部２３Ａ，２３Ｂにて案内され各開口２２
Ａ，２２Ｂを通じてリード片固定部２４Ａ，２４
Ｂに導かれ、各リード片固定部２４Ａ，２４Ｂに
おいて上記フレキシブル・プリント配線基板３０
に設けた各接続片３３Ａ，３３Ｂと電気的に接続
した状態でそれぞれネジ５１Ａ，５１Ｂにより機
械的に固定されている。また、上記フレキシブ
ル・プリント配線基板３０に設けた各接続片３４
Ａ，３４Ｂは、上記ホルダ２０に設けたフランジ
部２５と上記電磁シールド用外筒４０との間に挟
み込まれ、上記電磁シールド用外筒４０を上記フ
ランジ部２５にネジ５２にて機械的に固定ことに
よつて、上記電磁シールド用外筒４０と電気的に
接続されている。

上述の如き構成の実施例では、静電集束・静電
偏向型撮像管１０のメツシユ電極１３やグリツド
電極に接続される電極電圧回路を形成したフレキ
シブル・プリント配線基板３０を上記静電集束・
静電偏向型撮像管１０が嵌装されるホルダ２０に
巻装固定してあるので、上記ホルダ２０に外嵌さ
れる電磁シールド用外筒４０と該ホルダ２０との
間に形成される空間部分を有効に利用して上記フ
レキシブル・プリント配線基板３０を配置収容す
ることができる。また、上記静電集束・静電偏向
型撮像管１０をホルダ２０に嵌装するときに各電
極接続用リード片１７Ａ，１７Ｂの自由端が上記
ホルダ２０に設けた各傾斜案内部２３Ａ，２３Ｂ
にて案内され各リード片固定部２４Ａ，２４Ｂに
導かれて、上記各リード片固定部２４Ａ，２４Ｂ
において機械的に固定されるとともに上記フレキ
シブル・プリント配線基板３０に電気的に外部接
続されるので、組み立て製造が極めて容易にな
る。さらに、上記フレキシブル・プリント配線基
板３０に形成した各電極電圧回路と上記静電集
束・静電偏向型撮像管１０のメツシユ電極１３や
グリツド電極との接続および外部接続に半田付け
を利用せずに機械的な圧接にて電気的に接続して
いるので、上記電磁シールド用外筒４０のシール
ド効果を劣化させることがないばかりでなく、上
記電磁シールド用外筒４０の内側に上記フレキシ
ブル・プリント配線基板３０を配置してあるので
上記シールド効果を極めて有効に利用することが
できる。

〔考案の効果〕

上述の実施例の説明から明らかなように、本考
案に係る撮像管装置では、静電集束・静電偏向型
撮像管のメツシユ電極等に接続する電極電圧回路
を形成したフレキシブル・プリント配線基板はそ
の可撓性を利用して筒状のホルダの外周に巻装さ
れ、上記ホルダは上記静電集束・静電偏向型撮像
管を嵌装支持するとともに、電極電圧回路を形成
したフレキシブル・プリント配線基板を巻装固定
する機能を果たすようにしたことにより組み立て
製造が容易になる。また、上記電極電圧回路とメ
ツシユ電極等を接続するリード片は、上記筒形状
ホルダを上記撮像管に嵌装する際に機械的な圧接
によつて電気的に接続されるので、半田付けによ
る接続のように加熱工程を必要としない。従つ
て、電磁シールド用外筒を設けた場合に、そのシ
ールド効果を損なう虞れがなく、シールド効果を
十分に発揮することができる。従つて、本考案に
よれば、小型形状で品質の高い撮像管装置を確実
に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る撮像管装置の一実施例を
示す要部縦断側面図であり、また、第２図は上記
実施例の撮像管装置の要部分解斜視図であり、さ
らに、第３図は上記実施例において静電集束・静
電偏向型撮像管を嵌装したホルダに巻装固定され
るフレキシブル・プリント配線基板の展開図であ
る。１０……静電集束・静電偏向型撮像管、１２…
…ターゲツト部、１３……メツシユ電極、１５…
…静電集束・静電偏向用電極、１７Ａ，１７Ｂ…
…電極接続用リード片、２０……ホルダ、３０…
…フレキシブル・プリント配線基板、３１Ａ，３
１Ｂ……抵抗、３２Ａ，３２Ｂ……デカツプリン
グ・コンデンサ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】前方側に電極接続リード片を有する静電集束・
静電偏向型撮像管と、この撮像管を嵌装する筒形状のホルダとを有
し、前記ホルダは、外周部に電極電圧回路が形成さ
れたフレキシブル・プリント配線基板が設けられ
るとともに、前記電極接続リード片を前記電極電
圧回路に案内するための傾斜案内部を有すること
を特徴とする撮像管装置。