JPS5926435Y2 - 自動取引装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動預金および金銭自動支払い等が可能な自
動取引装置、特にその取引モード選択方式に関する。

銀行の預金およびその払出しを行なう自動取引装置には
従来は金銭自動支払い機（ＣＤ）および自動預金機（Ａ
Ｄ）などの単能機が主として使われていたが、最近では
預金および払出しの両方が可能な自動預金支払機（ＡＴ
Ｍ）が使われ出している。

この種の取引装置では預金やその払出しの他に残高照合
など種々のモードで動作させることができる。

ところでか・る自動取引装置では預金は法規の関係で午
后３時で打切る必要があるとか、貨幣払出し機構が故障
しているから金銭支払いはできないとか、複数の動作モ
ードのすべてが常時実行可能というのではなく、その一
部は休止させねばならない場合がある。

本考案はこの動作モードの選択を迅速、確実に行ない得
るようにしようとするもので、その特徴とする所は回線
を通してセンターに接続されそして複数種類の取引きモ
ードのうちの被選択モードで動作する自動取引装置にお
いて、該取引装置の各種入出力機器の正常、異常を読取
る入出力機器状態読取部と、前記モードのうちの実行可
能モードを表示するモード表示器および希望する取引モ
ードを選択する取引種別キーと、前記読取部により読取
られた入出力機器の状態およびタイマの出力により前記
センターで決定され伝送された実行許容取引モードを書
込まれる動作モード表示領域および各取引モードの処理
プログラムを格納する領域を持つメモリ部と、該メモリ
部の動作表示領域の内容を読出すモード判読部およびラ
ッチ回路を有する動作制御部を備え、前記メモリ部の動
作モード表示領域の内容に従ってモード表示器を動作さ
せ、そして取引種別キーにより取引モードが入力されモ
ード判読器により当該取引モードが実行可能と判断され
るとき前記メモリ部のプログラム格納領域より当該取引
モードの処理プログラムを読出して前記ラッチ回路に格
納し当該取引を実行するようにしてなる点にある。

次に図面を参照しながらこれを詳細に説明する。

第１図は自動預金支払機（ＡＴＭ）の構成の概要を示す
。

鎖線枠内がＡＴＭで、回線制御部１、制御部２、管理操
作部３、キャッシュカウンタ４、紙幣鑑別部５、カード
プリンタ６、通帳プリンタ７、顧客操作部指示ランプ８
を備える。

このＡＴＭはセンタシステム１０へ回線９を通して結ば
れて情報を送受し、また銀行員執務室に設置された遠隔
監視装置１１とも接続されて遠隔監視を受ける。

制御部２は第２図に示すようにＲＡＭで構成されたメモ
リ部２１．入出力機器状態読取部２２、動作制御部２３
を備え、これらの読取部２２および制御部２３に、カー
ド又は通帳の磁気帯への書込み読取り部２４、それに前
述の通帳プリンタ７、キャッシュカウンタ４、紙幣鑑別
部５等が接続する。

ＡＴＭでは取引モードは例えば次の６つがある。

（１）ｌ／シートによる支払いモード、（２）通帳使用
による支払いモード、（３）レシートによる預金モード
、（４）通帳使用による金銭モード、（５）Ｌ／シート
による残高照会モード、（６）通帳の付込みモード。

これらのうち（１）、 （２）は現金支払いであり、従
ってＡＴＭはＣＤとして動作する。

（３）、 （４）は預金であり、従ってＡＴＭはＡＤと
して動作する。

（５）、 （６）は引出しでも預金でもなく、単に前者
は自己の口座の残高がどうなっているかを知るためのも
の、後者は自動振込みおよび自動払込みの結果を通帳に
印字させてこれらを知るためのものである。

これらの各モードのうち現在実行可能なものを本考案で
はセンターからの指示によりＡＴＭのモード表示器２６
に表示する。

この目的でセンタシステム１０は、テーブル３０および
タイマ３１を備えている。

ＡＴＭの読取り部２２は磁気帯読取り書込み部２４、通
帳プリンタ７・・・・・・等の各種Ｉ１０機器の正常、
異常を読取り、その結果に従って正常例えば「１」、異
常本例では「０」をメモリ２１の入出力機器状態表示領
域２１ ａに書込む。

このＩ１０機器の状態は回線制御部２４’、 ２５を通
してセンタシステム１０へ送られ、センタのテーブル３
０に登録される。

センタではこれらＩ１０機器の状態およびタイマ３１の
出力により実行を許可できる取引モードを決定し、それ
をＡＴＭへ伝送する。

ＡＴＭでは該実行許容取引モードを受取ってそれらをメ
モリ２１の動作モード表示領域２１ ｂに書込み、更に
該領域２１ ｂの読取り出力でモード表示器２６を動作
させる。

モード表示器２６は例えば前述の６種のモード表示と各
モード表示に対して配置されたランプとからなり、ラン
プが点灯することにより実行可能モードを表示する。

利用客はモード表示器２６をみて自己が希望する取引モ
ードの実行可能、不可能を知り、実行可能ならばその取
引モードを選択する取引種別キー２７の１つを押す。

取引種別キー２７は第２図では１ブロツクで示している
が、取引モードに対応した数、本例では６個ある。

これらのキーに対しても実行可能なものは点灯表示又は
押下可能とする一層確実な動作が期待でき、この目的で
動作制御部２３にはモード判読器２３ ａが設けられ、
これはメモリ２１の動作モード表示領域２１ ｂから実
行許容取引モードを読出し、取引種別キー２７に点灯又
は鎖錠解除指令を与える。

メモリ２１は各種取引きモードの処理プログラム２１
Ｃを内蔵しており、モード判読器２３ ａにより実行可
能と判断されかつ取引種別キーで入力された取引モード
に対応する処理プログラムを読出され、ラッチ回路２３
ｂに書込まれる。

以後はこのラッチ回路に入力された処理プログラムによ
りそして利用客人カテ゛−夕に従って取引が遂行される
。

以上説明したことから明らかなようにこの考案によれば
、ＡＴＭのＡＤ部は午后３時迄運用し、ＣＤ部は午后５
時迄運用するといった運用がセンター指示により簡単に
実行でき、行員の手をわずられす必要がないので省力化
に有効である。

また紙幣鑑別機が故障したのでＡＤ部は閉鎖し、金銭支
払い機構に異常はないからＣＤは通常通り動作させると
いった運用、また通帳プリンタに故障を生したのでレシ
ートによる無帳扱いモードで運用するといった操作もセ
ンター指示で簡単にでき、極めて有用で゛ある。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本考案の実施例を示すブロック図
である。 ４：キャッシュカウンタ、５：紙幣鑑別部、７：通帳プ
リンタ、２４：書込み読取り部、３０：テーブル。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 回線を通してセンターに接続されそして複数種類の取引
   きモードのうちの被選択モードで動作する自動取引装置
   において、 該取引装置の各種入出力機器の正常、異常を読取る入出
   力機器状態読取部と、 前記モードのうちの実行可能モードを表示するモード表
   示器および希望する取引モードを選択する取引種別キー
   と、 前記読取部により読取られた入出力機器の状態およびタ
   イマの出力により前記センターで決定され伝送された実
   行許容取引モードを書込まれる動作モード表示領域およ
   び各取引モードの処理プログラムを格納する領域を持つ
   メモリ部と、該メモリ部の動作表示領域の内容を読出す
   モード判読部およびラッチ回路を有する動作制御部を備
   え、 前記メモリ部の動作モード表示領域の内容に従ってモー
   ド表示器を動作させ、そして取引種別キーにより取引モ
   ードが入力されモード判読器により当該取引モードが実
   行可能と判断されるとき前記メモリ部のプログラム格納
   領域より当該取引モードの処理プログラムを読出して前
   記ラッチ回路に格納し当該取引を実行するようにしてな
   ることを特徴とする自動取引装置。