JPS5926168Y2 - 暖房器の加湿装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は暖房機内に組込んで使用される加湿装置に関す
るもので、熱源体と蒸発皿との間の熱伝導の向上と均一
化を目的としたものである。

一般にこの加湿装置では、暖房機本体の熱源体より蒸発
皿へ、熱伝達される熱は不均一であり、蒸発皿の水は一
様に核沸騰しなく、かつ加湿量が少なく、騒音が大きい
欠点があった。

本考案はこのような従来の欠点を一掃したもので以下そ
の一実施例を図面とともに説明する。

図において、１は温風暖房器の本体で、下部全域にわた
って燃料タンク２が設けである。

３は上記燃料タンク２の上部を左右二車に区切る仕切板
で、右側室の前面部には制御機能部品５が組込んである
。

６は上記本体１内の左側室に組込んだ燃焼部で、バーナ
部７、燃焼筒８、熱交換器９ならびにこの熱交換器９と
燃焼筒８とを連結する中空箱状の連結体１０とからなる
。

上記燃焼部６の連結体１０は鉄基地にアルミメッキを施
した連軸アルミメッキ合板を用いて構成してあり、その
上端コーナ部、すなわち本体１のコーナ部と対向する部
分は凹状に窪ませて肩部１１が形成しである。

そして特に本実施例においては上記肩部１１の上面を熱
交換器９側が高くなるように傾斜させである。

１２はこの連結体１０の肩部１１上に設置した蒸発皿で
、後両立上壁の下部に入水パイプ１３が接続しである。

１４は上記蒸発皿１２の開口縁部に嵌着したパツキンで
、シリコンゴム等の耐熱性材料で形成してあり、上下に
夫々リップ部１５ ａ 、１５ ｂが形成しである。

１６はこのパツキン１４を挟持する如く蒸発皿１２の開
口縁部に嵌着した受皿ホルダーで、ビス１７を介して遮
熱板１８の開口１９縁部に取付けてあり、これにより蒸
発受皿１２はその底面が前記連結体１０の肩部１１に圧
接する如く固定される。

なお前部遮熱板１８は本体１の天板１ａと側部遮熱板２
０とによって固定されている。

そしてこの両数熱板１８．２０は熱交換器９、連結体１
０等の設置部と本体１の天板１ａ、側板１ｂ部分とを分
離し、熱交換器９等からの輻射熱によって天板１ａ等が
高温になるのを防止している。

２１は前記蒸発皿１２と対向する本体外壁のコーナ部に
設けた開口で、蒸発皿１２内に溜った水垢等の掃除をす
る等の為に設けてあり、本体外壁の天板１ａと側板１ｂ
にまたがって形成しである。

そしてこの間口２１には一端を天板１ａの開口縁にピン
２２を介して開閉自在に枢結した断面り状の蓋体２３が
設けである。

２４は上記蓋体２３の略中央部に設けた蒸気取出口で、
蓋体開口２３ ａに溶着した下すぼまり状の筒体２５と
蒸気パイプ２６とを介して前記蒸発皿１２と連通させで
ある。

２７は上記蒸発皿１２の上部開口を向寒する皿蓋で、前
記蒸気パイプ２６、筒体２５を介して蓋体２３に一体に
連結しである。

すなわち上記蓋体２３、筒体２５、蒸気パイプ２６、皿
蓋２７は夫々一体に連結し、ユニット化しである。

２８は上記皿蓋２７と蓋体２３とを連結する補助連結具
、２９は蓋体２３を本体１の側板１ｂに固定するねじで
、指で廻すことのできるものとしである。

３０は前記蓋体２３の蒸気取出口上方に設置した蒸気吹
出口体で、蓋体下面からのビス３１によって蓋体２３に
固定しである。

この蒸気吹出体３０はその前両立上壁に噴霧口３２が設
けである。

３４は前記蒸発皿１２に水を供給する定液面形の水タン
ク装置で、カートリッジタンク３５と水受はタンク３６
とからなり、これらは本体１内の制御機能部品５後方の
空間部に組込んである。

そして上記水受はタンク３６の後方部は本体１の後板１
Ｃよりも後方へ突出させ、この突出部底面に設けた出水
口３７を前記蒸発皿１２の入水パイプ１３と接続しであ
る。

３８はこれら両者を抵抗する為のゴムホース、３９は前
記カートリッジタンク３５の着脱用に設けたタンク用蓋
である。

上記構成において、通常蒸発皿１２内にはゴムホース３
８を介して水受はタンク３６と同水位位置まで水が供給
されている。

そしてこの状態でバーナ部７の燃焼を開始させると、そ
の燃焼ガスが燃焼筒８、連結体１０、熱交換器９を通っ
て排気管等から室外に排気される。

この時、上記連結体１０の肩部１１上に設置した蒸発皿
１２は連結体１０を通る燃焼ガスによって加熱され、蒸
発皿１２内の水が沸騰して蒸気を発生する。

そしてこの蒸気は蒸気パイプ２６、筒体２５、蒸気取出
口２４を介して蒸気吹出体３０の吹出口３２より室内に
流れ出す。

上記構成上に適宜厚さに設定された可撓性を有した熱伝
導体３９を連結体１０の肩部１１と蒸発皿１２との間に
介在させ、受皿ホルダー１６でパツキン１４を嵌着させ
て、蒸発皿１２の開口縁部に、ビス１７を介し開口１９
縁部に取り付ける。

上記熱伝導体の一例としてグラファイトを主成分とした
熱伝導体があげられる。

グラファイトは可撓性を有しているため、連結体１０の
肩部１１と蒸発皿１２の接触面に沿って変形し、上記接
触面は、熱伝導体３９を介して密着し、熱伝導の妨げと
なる空気層はなくなる。

また、熱伝導率も０．０３７７ｃａ１ｃｍ ’ｓｅｃ
”ｄｅｇ＝と良いため、連結体１０の肩部１１に温度の
不均一な面を有している場合においても、熱伝導体３９
を介して蒸発佃に熱伝導がおこなわれる際に均一化され
るため、蒸発皿１２の受熱面へは一様に熱伝導され、温
度むらがなくなる。

したがって蒸発皿１２の水が一様に核沸騰しないために
生じる騒音や加湿量不足が防げる。

このほかに、熱伝導率の良いものとして。

Ａｑ（銀） ： １ ｃａＬｃｍ ５ｅＣｄ
ｅｑＣｕ（銅） ： ０，９ ｃａｌｃｍ ｓｅ
ａ ｄｅｇＡＱ：（−フルミニラム）：０．５ ｃａ
ｌ ａｍ ” ｓｅａ １ｄｅｇ ”などがあげられる
が、これらを用いても同様の効果が得られる。

また、密着度を増すために、前記金属類の粉末を混合し
、水ガラス系または、有機シリコン系、またはシリコン
系などをバインダーとした、熱伝導体においては、使用
前がゲル状（液体状）とすることができるので、連結体
１０の肩部１１と蒸発皿１２の接触面の密着度はさらに
良く、上記効果は大となる。

このように本考案によれば、蒸発皿内の水を一様に核沸
騰でき、熱源体の熱が蒸発皿に効率良く伝導されるよう
になり、騒音が小さくなり、加湿量の増大、かつ加湿開
始時間の短縮及び蒸発皿の受熱面部分の小形化がはかれ
る。

また蒸発皿と熱源との間に介在させた熱伝導体は可撓性
を有しているので、蒸発皿を載置する熱源の皿載蓋面に
寸法的なバラツキ、例えば傾斜角度のバラツキ等があっ
てもこれを吸収して蒸発皿を常に一定の状態に位置させ
ることができ、本体蓋に一体化されていて本体蓋の閉成
により蒸発皿に覆着される皿蓋を隙間なく確実にセット
することもでき、本体内を蒸気洩れによる腐食から守る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本実施例にかかる暖房機本体の斜視図、第２図
は同本体の正面断面図、第３図は要部断面拡大図、第４
図は本体の横断面部図である。 １０・・・・・・連結体、１１・・・・・・連結体肩部
、３９・・・・・・熱伝導体、１２・・・・・・蒸発皿
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 暖房器本体内の熱源上に蒸発皿を載置し、この蒸発皿の
   皿蓋を暖房器本体の蓋体と一体化して蓋体の閉成により
   、皿蓋を蒸発皿の開口に覆着するように構成した加湿装
   置において、前記蒸発皿と熱源体との間に可続性を有し
   た熱伝導体を介在させてなる暖房器の加湿装置。