JPS5926166Y2 - 温風暖房機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は加湿装置を内蔵した温風暖房機に関するもので
、機具のコンパクト化と加湿能力の向上を目的としたも
ので゛ある。

一般に温風暖房機は本体内に燃焼・熱交部品が組込んで
機具本体のコンパクト化を図っている。

ところが加湿装置を内蔵しである温風暖房機は燃焼・熱
交部品の上端面に加湿皿を設置してその蒸気吹出口を本
体太根上に臨ませているため機具本体と燃焼・熱交部品
との間には上記加湿皿の高さ分だけ余分なスペースが必
要となり、機具が大型化するという問題があった。

本考案はこのような点に鑑みてなしたもので、以下その
一実施例を図面に従って説明する。

図において、１は温風暖房機の本体で、下部全域にわた
って燃料タンク２が設けである。

３は上記燃料タンク２の上部空間を左右の二車に区切る
仕切板で、右側室の前面部には制御機能部品５が組込ん
である。

６は上記本体１内の左側室に組込んだ燃焼部で、バーナ
部７、燃焼筒８、熱交換器９ならびにこの熱交換器９と
燃焼筒８とを連結する中空箱状の連結体１０とからなる
。

上記燃焼部６の連結体１０は鉄基地に溶融アルミメッキ
を施した合板を用いて構成してあり、その上端コーナ部
、すなわち本体１のコーナ部と対向する部分は下方に窪
ませて肩部１１が形成しである。

１２はこの連結体１０の肩部１１上に設置した蒸発皿で
、後両立上壁の下部に入水パイプ１３が接続しである。

１４は上記蒸発皿１２の開口縁部に嵌着したパツキンで
、シリコンゴム等の耐熱性材料で形成してあり、上下に
夫々リップ部１５ ａ 、１５ ｂが形成しである。

１６はこのパツキン１４を挟持する如く蒸発皿１２の開
口縁部に嵌着した受皿ホルダーで、ビス１７を介して遮
熱板１８の開口１９の縁部に取付けてあり、これにより
蒸発受皿１２はその底面が前記連結体１０の肩部１１に
圧接する如く固定される。

なお前記遮熱板１８は本体１の天板１ａと側部遮熱板２
０とによつて固定されている。

２１は前記蒸案皿１２と対向する本体外壁のコーナ部に
設けた開口で、蒸発皿１２内に溜った水垢等の掃除をす
る等の為に設けてあり、本体外壁の天板１ａと側板１ｂ
にまたがって形成しである。

そしてこの開口２１には一端を天板１ａの開口縁にピン
２２を介して開閉自在に枢結した断面り状の蓋体２３が
設けである。

２４は上記蓋体２３の略中央部に設けた蒸気取出口で、
蓋体開口１３ａに係着した下すぼまり状の筒体２５と蒸
気パイプ２６とを介して前記蒸発皿１２と連通させであ
る。

２７は上記蒸発皿１２の上部開口を閉塞する皿蓋で、前
記蒸気パイプ２６、筒体２５を介して蓋体２３に一体に
連結しである。

すなわち上記蓋体２３、筒体２５、蒸気パイプ２６、皿
蓋２７は夫々一体ｉ′こ連結して、ユニット化しである
。

２８は上記皿蓋２７と蓋体２３とを連結する補助連結具
、２９は蓋体２３と本体１の側板１ｂに固定するねじで
、指で廻すことのできるものとしである。

３０は前記蓋体２３の蒸気取出口上方に設置した蒸気吹
出口体で、蓋体下面からのビス３１によって蓋体２３に
固定してあり、前両立上壁に噴霧口３２が設けである。

３４は前記蒸発皿１２に水を供給する定液面形の水タン
ク装置で、カートリッジタンク３５と水受はタンク３６
とからなり、これらは本体１内の制御機能部品５後方の
空間部に組込んである。

そして上記水受はタンク３６の後方部は本体１の後板１
Ｃよりも後方へ突出させ、この突出部底面に設けた出水
口３７を前記蒸発皿１２の入水パイプ１３と接続しであ
る。

３８はこれら両者を接続する為のゴムホース、３９は前
記カートリッジタンク３５の着脱用に設けたタンク用蓋
である。

上記構成において、この温風暖房機は燃焼部６の本体コ
ーナ部と対向する連結体１０部分に下方へ窪む肩部１１
を形成し、この肩部１１に蒸発皿１２を設置しであるの
で、熱交換器９と本体天板１ａとの隙間は必要最低限の
ものでよく、本体のコンパクト化が促進できる。

すなわち上記肩部１１は本体１内に蒸発皿設置用のスペ
ースを作るようになり、従来のように無駄な空間を増や
すことなく蒸発皿１２の組込みを可能にするものである
。

また上記肩部１１の存在によって蒸発皿１２は肩部１１
の立上壁１１ ａからの輻射熱によっても加熱されるよ
うになり、その加湿能力は高いものとなる。

すなわち、蒸発皿１２内の水は燃焼筒８がら連結体１０
を通って熱交換器９へと流れる燃焼ガスに加熱されて沸
騰蒸発し、蒸気パイプ２６、筒体２５、蒸気板出口２４
を介して蒸気吹出体３０の噴霧口３２から噴出し加湿に
供されるが、この時上記蒸発皿１２は肩部１１からの伝
導熱とともに、肩部１１の立上壁１１ａからの輻射熱に
よっても加熱されるようになり、その分動率よく加熱さ
れて水の沸騰蒸発量、すなわち加湿量が増大するのであ
る。

また本実施例においては、上記肩部１１が燃焼筒８の終
端部と熱交換器９の始端部とを連結する連結体１０に形
成しているので、この肩部１１に設置した蒸発皿１２は
熱交換器９を通過する前の燃焼ガス、すなわち熱交換器
９で熱交換する前の高温の燃焼ガスにより加熱されるこ
とになり、連結体壁を介しての伝導熱加熱であっても効
率のよい加熱が期待できる利点がある。

さらに加えて上記肩部１１を設けた連結体１０は燃焼筒
１０からの燃焼ガスを燃焼筒１０と並行状に設けた熱交
換器９へとＵターンさせるものであるため、この連結体
１０に設けた肩部１１には矢印Ａで示すように燃焼筒８
から熱交換器９へと流れる燃焼ガスの大部分が衝突する
ようになり、その加熱効率は一段と高いものとなる効果
がある。

すなわち燃焼ガスの大部分が必ず蒸発皿１２の底面を加
熱するのに役立つようになり、その加熱効率が著しく増
大するのである。

また上記蒸発皿１２を設置した連結体１０の肩部１１は
本体１のコーナ部に対向しているので、実施例で示した
如く蓋体を本体１の天板１ａから側板１ｂにかけて設け
れば天板１ａから奥深い所に位置している蒸発皿１２で
あっても容易にこの蒸発皿部分に手を入れることができ
、水垢等の掃除が簡単にできるようになる。

なお上記実施例では燃焼筒８と熱交換器９とを並設して
これらを連結体１０で連結したタイプの燃焼部６を備え
た温風暖房機で説明したが、バーナ部の上方に箱型の熱
交換器を備えたものであってもよ〈実施例の形態に限ら
れるものではない。

以上の説明で明らかなように、本考案によれば本体内に
無駄なスペースを作ることなく加湿用の蒸発皿が内蔵で
き機具本体のコンパクト化が可能になる。

しかも本考案は蒸発皿を燃焼部の一部に設けた肩部上に
載置しているので燃焼部内に突設するもののような高価
な気密構成を必要とせず、またガス洩れの心配もなく安
価で安全性の高いものとすることができるうえに、肩部
は立上り壁を有する窪みであるので強度的に強くなり、
よって熱変形し、蒸発皿との接触面が小さくなるのを防
止でき、この結果として熱交換効率を低下することもな
い。

さらに蒸発皿は肩部の立上り壁に隣接していて、この立
上り壁からの輻射熱によっても加熱されるので肩部上に
載置した蒸発皿であってもこれを十分加熱することがで
き、また加湿能力の向上も図れる等、その実用的価値は
大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における温風暖房機の外観斜
視図、第２図はその内部の正面図、第３図は同水タンク
部分を示す側面図、第４図は要部の拡大断面図である。 ７・・・・・・バーナ部、９・・・・・・熱交換器、１
１・・・・・・肩部、１２・・・・・・蒸発皿。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）暖房機本体内に少なくともバーナ部と熱交換器と
   からなる燃焼部を配設し、前記燃焼部の本体コーナ部と
   対向する部分を窪ませて立上り壁を有する肩部を形成し
   、前記肩部の立上り壁に隣接する如く加湿用の蒸発皿を
   前記肩部上に取付けた温風暖房機。
2. （２）燃焼部はバーナ部に連結した燃焼筒を備え、前記
   燃焼筒と熱交換器とは並行してその燃焼筒の終端部と熱
   交換器の始端部とが連結体によって連結され、かつ前記
   連結体の本体コーナ部と対向する部分に肩部を形成した
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の温風暖房機。