JPS5831Y2 - 加湿器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は加湿器に関するもので、その目的とするところ
は蒸気吐出口から熱湯が飛び出して使用者に火傷を負わ
せたり、設置場所をぬらしたりするのを防止することに
ある。

そして、本考案はこの目的を達成するために加熱パイプ
の上部曲げ部の位置に工夫をこらしたものであり、以下
本考案の一実施例を添付図面にもとづいて説明する。

第１図において、１は電気ストーブ本体で、この本体１
の前面右側にはヒータ管２とガイド３が設けられている
。

また、この本体１の左側側面には給水口４が設けられて
おり、この給水口４には第２図のごとくパイプ５を介し
て横長形状の貯水タンク６が連結され、さらにこの貯水
タンク６の下部にはシリコンエルボ７を介して銅製の加
熱パイプ８が連結されている。

そして、この加熱パイプ８の上部には第３図のごとくシ
リコンパイプ９、取付具１０を介して上端が開口した断
面路り字状の蒸気吐出口１１が連結されている。

一方、貯水タンク６の前面には第１図のごとく表示体１
２が設けられており、また上記加熱パイプ８の壁面には
この表示体１２の満水表示１２ ａより上方にまで電気
ヒータ１３が装着されている。

上記構成において、ヒータ管２と電気ヒータ１３はそれ
ぞれ独立、または同時に通電されるようになっており、
このうちヒータ管２への通電により室内暖房が行われる
ようになっている。

また、電気ヒータ１３への通電により加熱パイプ８内で
水の沸騰がおこり、これにより生じた蒸気はシリコンパ
イプ９を介して蒸気吐出口１１から室内に吐出され適当
なる加湿に供される。

ここで、本実施例では次の工夫を行うことにより使用者
が火傷したり、設置場所がぬれたりするのを防止した。

すなわち、本実施例においては蒸気を本体１の前面より
吐出させる構造であるため加熱パイプ８の上部は第３図
のごとく横方向に曲げられて曲げ部Ａが設けられ、その
先端開口部に上述のごとく取付具１０を介して蒸気吐出
口１１を連結している。

そして、この構造において本考案者らの実験によれば加
熱パイプ８の上部曲げ部Ａ部分が給水口４より低い位置
にあると、この給水口４まで水を入れた時には加熱パイ
プ８内で水の沸騰がおきると蒸気吐出口１１から大量の
熱湯が蒸気とともに吐出することがわかった。

そこで、本考案者らはこの曲げ部Ａ部分を給水口４より
寸法ａだけ上部分に設けたものであり、これによれば実
に簡単な構成ではあるが、蒸気吐出口１１からは熱湯が
飛び出さず蒸気だけが吐出することとなった。

このため、今までのように使用者に火傷を負わせたり、
設置場所をぬらしたりすることはなくなった。

以上のように本考案によれば、貯水タンクにＵ字管の原
理により連結された加熱パイプの給水口より上位置部分
を横方向に曲げるとともに、その先端開口部に上端が開
口した断面路り字状の蒸気吐出口を連結しているため、
万一、熱湯が加熱パイプの先端開口部から蒸気とともに
吐出したとしても、熱湯は上端が開口した断面路り字状
の蒸気吐出口に当たることになり、その結果、熱湯が外
部へ飛び出すということはなくなり、蒸気だけが蒸気吐
出口の上端開口部より吐出するため、使用者に火傷を負
わせたり、設置場所をぬらしたりすることはなくなるも
のである。

またその構成はきわめて簡単であるため、コスト的にも
安価に提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例にかかる加湿器の斜視図、第
２図、第３図は同加湿器の要部拡大側面図である。 ４・・・・・・給水口、６・・・・・・貯水タンク、８
・・・・・・加熱パイプ、Ａ・・・・・・曲げ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上方に給水口が連結された貯水タンクと、この貯水タン
   クにＵ字管の原理により連結された加熱パイプと、この
   加熱パイプに設けた電気ヒータとを備え、上記加熱パイ
   プの上記給水口より上位置部分を横方向に曲げるととも
   に、その先端開口部に上端が開口した断面路り字状の蒸
   気吐出口を連結したことを特徴とする加湿器。