JPS5924534Y2 - 開閉機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、揺動可能なフレームにプラテン、タイプベル
ト、インクリボン送り機構を設けたベルトユニットと、
フレーム下側に揺動可能に取付けられその揺動中心より
フレームの揺動中心側にずれた位置で一方の腕が機台に
圧接するＬ型のレバーと、プラテンに対向して設けられ
た印字ハンマ機構と、用紙送り機構とよりなり、印字ハ
ンマ機構を作動させてハンマを前進させて用紙送り機構
により印字位置に送られる用紙をインクリボンを介しタ
イプベルト上の活字に押圧して印字を行うラインプリン
タ装置において、ハンマと活字との間隙を日課に変更で
きるようにした開閉機構に関するものである。

この種のラインプリンタ装置においては、用紙の厚さに
応してハンマ、活字間の間隙の微調整を行う必要かあり
、また用紙着脱時に上記間隙を大きく広げる必要がある
が、これらの間隙調整は従来それぞれ別個の開閉機構に
より行うようになっており、構造が複雑化するという問
題があった。

本考案は上述の問題を解決するためのもので、操作およ
び構造の簡単な開閉機構を提供することを目的としてい
る。

次に図面に関連して本考案の実施例を説明する。

第１図は本考案に係る開閉機構の実施例を示す正面図で
、図中、１は機台、２はベルトユニット、３はレバー、
４は開閉機構、５は印字ハンマ機構、６は用紙送り機構
である。

ベルトユニット２は、機台１上に設けられた機枠７にピ
ン８を介し揺動可能に設けられたフレーム９に、プラテ
ン１０と、タイプベルト１１と、図示を省略したインク
リボン送り機構とを設けてなる。

タイプベルト１１は、第２図に詳細を示すように、２つ
のプーリ１２．１２’にかけわたされ、プーリ１２によ
り駆動されてプラテン１０の表面に沿って第１図の紙面
と垂直方向に走行する。

タイプベルト１１の表面には多数の活字１３が設けられ
ている。

レバー３は、フレーム９の下側にピン１４を介し揺動可
能に支持され、スプリング１５により第１図の反時計方
向に付勢されている。

このレバー３はＬ型のもので、その一方の腕１６の先端
にはローラ１７が回転自在に支持されている。

開閉機構４は、フレーム９に固定されたハウジング１８
と、ハウジング１８内でフレーム９に圧接するガイド板
１９と、ハウジング１８内に上下に摺動可能に保持され
るナツト２０と、該２０に螺合するねじ部２１を備えた
操作ピン２２とよりなる。

操作ピン２２は、頭部につまみ２３を一体に備え、その
先端はレバー３の他方の腕２４と係合しており、ナラ）
２０の上端はハウジング１８に係止している。

そしてローラ１７か一ピン１４の中心から右方（ピン８
の中心側）にずれた位置で機台１に圧接する状態で印字
ハンマ機構５のハンマ２５と活字１３の間隔は所定の値
に保たれている。

用紙送り機構６は、トラクタホイール２６と、用紙ガイ
ド２７とよりなる。

用紙４０はトラクタホイール２６により用紙ガイド２７
に沿って印字位置に送られ、この用紙４０に対する印字
は印字ハンマ機構５を作動させることにより行われる。

すなわち、印字ノ＼ンマ機構５が作動されると、所定の
ハンマ２５がピン２８を支点として第１図の反時計方向
に揺動し、用紙４０をインクリボン２９（図示を省略し
たインクリボン送り機構により第１図の紙面と垂直方向
に移動される）を介し活字１３に押圧して印字が行われ
る。

このようなラインプリンタ装置においては、般に種々の
厚さの用紙が用いられるが、これらの用紙に良好な印字
を行うためには、活字１３とハンマ２５の間隔を用紙に
応じて微調整する必要がある。

この場合には、つまみ２３を操作して操作ピン２２を回
転させれば良い。

すなわち、ねじ部２１が右ねじの場合は、操作ピン２２
を上方から見て左廻りに回転させると、操作ピン２２は
上昇しレバー３は第１図の反時計方向に揺動する。

従ってフレーム９は第１図の反時計方向に揺動して上記
間隙は増加する。

そして操作ピン２２を上述と反対方向に回転させると上
記間隙は減少する。

このように操作ピン２２を回転させることにより活字１
３とハンマ２５の間隙を用紙厚さに応じて微調整するこ
とが可能である。

また、用紙着脱時には活字１３とハンマ２５の間隙を大
きく広げる必要があるが、この場合には操作ピン２２を
ナツト２０とともに押し下げる。

操作ピン２２を押し下げると、レバー３は、第１図の時
計方向に揺動しローラ１７の機台１との接点がピン１４
の中心の真下を過ぎると更に太きく同方向に揺動する。

従って上記間隙は大きく広がり、用紙着脱を容易に行う
ことが可能になる。

以上述べたように、本考案によれば、操作ピンを回転ま
たは押し下げるだけの簡単な操作により活字とハンマの
間隙を広範囲にわたり自由に調節することが可能で、し
かも構造はきわめて簡単であるという各種の優れた効果
を奏することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る開閉機構の実施例を示す正面図、
第２図はその要部の斜視図で、図中、１は機台、２はベ
ルトユニット、３はレバー、４は開閉機構、５は印字ハ
ンマ機構、６は用紙送り機構、８，１４はピン、９はフ
レーム、１０はプラテン、１１はタイプベルト、１３は
活字、１５はスプリング、１６、２４は腕、１７はロー
ラ、１８がガイド板、２０はナツト、２１はねじ部、２
２は操作ピン、２５はハンマ、２６はトラクタホイール
、２７は用紙ガイド、４０は用紙である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 揺動可能なフレームにプラテン、該プラテン表面の印字
   位置に沿って走行し表面に多数の活字を備えたタイプベ
   ルトおよびインクリボン送り機構をそれぞれ設けたベル
   トユニット、前記フレーム下側に揺動可能に取付けられ
   その揺動中心より前記フレームの揺動中心側にずれた位
   置で一方の腕が機台に圧接するＬ型のレバー、前記プラ
   テンに対向して設けられた印字ハンマ機構、用紙送り機
   構よりなり、前記印字ハンマ機構を作動させノ＼ンマを
   前進させて前記用紙送り機構により印字位置に送られる
   用紙をインクリボンを介し前記活字に押圧して印字を行
   うラインプリンタ装置において、ナラＩ・を所定距離内
   で摺動可能なように保持するハウジングを前記フレーム
   上に取付けるとともに、前記ナツトに螺合するねし部を
   備え頭部が前記ハウジング上に突出しかつ先端が前記レ
   バーの他方の腕に係合する操作ピンを設け、前記操作ピ
   ンを押下げることにより前記レバーをその一方の腕の前
   記機台との接点がレバ揺動中心の真下を過ぎるまで大き
   く揺動させて前記ハンマと前記活字の間隙を大きく広げ
   、前記操作ピンを回転させることにより前記間隙の微調
   整を行うように構成したことを特徴とする開閉機構。