JPS5923684Y2 - Ｐｔｐ包装機の錠剤移し替えロ−ル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプラスチックフィルムに形成したポケット内に
錠剤を供給するための移し替えロールに関する。

ＰＴＰ包装機においてフィルムのポケット内へ錠剤を供
給する場合、フィードチューブから錠剤を直接フィルム
のポケットへ供給すると円滑な供給ができないため、第
１図に示すように、フィードチューブａとフィルムｂの
間に移し替えロール（以下ロールという）Ｃを介在させ
、該ロールＣの周側面に凹設したポケツ）ｄに錠剤ｅを
１個づつ移し替え、ガイドｆに沿わせてポケツ）ｄから
の脱落を防止しつつ回転して、フィルムのポケットに供
給するようにしている。

ロールには複数のポケットが所定の間隔で設けられるも
のであるが、従来のロールにおけるポケットは、錠剤の
収容に適した大きさの単なる凹所として設けただけのも
のであるので、例えば偏平形の円形錠剤を供給する場合
には、第２図に示すようにポケツ）ｄの底面と錠剤ｅの
先端部とが点接触となって該ポケット供給時の錠剤の姿
勢が安定せず、このため錠剤がポケツ）ｄ内で起立して
しまう不都合があり、また供給時にポケット底面に接触
するために錠剤先端が破損する欠点もあつた。

本考案の目的は、従来のポケット内に、そのポケットの
底面に関して傾斜した底面を有する補助ポケットを設け
ることにより、前述のような従来の欠点を排除すること
にある。

本考案は、外周に錠剤収納用のポケットが形成され、出
口端が該ポケットの底面に対して斜めになっているフィ
ードチューブから送られた錠剤を該ポケット内に受ける
錠剤移し替えロールにおいて、該ポケット内に、該フィ
ードチューブの出口端の傾斜角とほぼ同じ角度で該ポケ
ットの底面と交わる底面を有するサブポケットを設けた
構成に特徴を有する。

以下図面を参照して本考案の一実施例について説明する
。

第３図ないし第６図に示される実施例において、ロール
１に設けるポケット２凹陥形状は単なる偏平底のポケッ
トでなく、サブポケット２１が形成された構成である。

すなわちポケット２の一端（ロールの円周方向に沿った
端部（第３図および第５図で左端））内にはサブポケッ
ト２１が形成され、そのサブポケット２１の底面２２は
ポケット２の底面２０に対して、それらの中への錠剤ｅ
の侵入角度θとほぼ同じ角度のθ′で、斜めに交わって
いる。

この侵入角度θはフィードチューブａの出口端における
通路ｇの傾斜角（通路ｇとフィードチューブ下面又は出
口端におけるロールの接線となす角）と同じであり、角
θ′よりも角θ″だけ小さくなっている。

なおθ″二〇してθ＝θ′としてもよい。

ポケット２側の底面２０とポケット２１側の底面２２と
の交叉部分２３は、図示のようにポケットの円周方向全
長〔ポケットの後端面２４（第６図で右端面）から底面
２０の延長面と前端面（第６図で左端面）２５との交叉
部分までの長さ〕Ｌの中央よりわずかに前端面側になっ
ているのが好ましいが、中央にしてもよい。

なおＬは錠剤の長さｌよリフリアランスαだけ長くなっ
ていてポケット内への供給、ポケット内がらの取出しが
容易にできるようになっている。

上記構成の移し替えロールのポケット内に錠剤を入れる
場合、ポケッ）２．２１がフィードチューブａに関して
第５図に示される位置になったとき又はその直前もしく
は直後に錠剤ｅは通路ｇがら通路の傾斜角θのままポケ
ット内に入りその先端がポケットの前端面２５に当る。

このとき錠剤の後端はフィードチューブがら外れるため
、或はわずかに掛っているときはロール１が矢印方向に
わずかに回転して引掛りが外れると、錠剤は自重により
交叉部分２３を中心に回転し、ポケットの底面２０に平
行の状態になる。

なお自重により回転しない場合でも、ロール１は第１図
に示されるようにガイドに沿って回転しているため、ガ
イドの作用により底面２０とほぼ平行な状態に偏倚され
る。

このように供給された錠剤はロールの回転によりフィル
ムのポケットに面した受渡し位置へ移動される。

このように本考案による移し替えロールによれば、ロー
ルに移し替える際の錠剤がポケットの底面に対して面接
触で受入れられるので、安定した移し替えが行なえ、フ
ィルムのポケットに対して確実な供給を行なうことがで
きる。

また面接触となることによって供給時の速度がある程度
緩和されるために、錠剤の部分的な破損が減少し、成品
歩留を向上させる。

なおフィードチューブの斜面角度θは、フィードチュー
ブ材質と対象錠剤の材質の摩擦係数によって限定される
。

すなわち錠剤がフィードチューブの斜面を自然落下しは
じめる角度以上を設定する事が条件となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はＦＴＰ包装機における移し替えロールの関連工
程を示す説明図、第２図は従来の移し替えロールにおけ
る錠剤の移し替え工程を示す説明図、第３図は要部を断
面にて示す本考案ロールの正面図、第４図はポケット部
分の上面図、第５図は本考案ロールの移し替え過程を示
す説明図、第６図はポケットの拡大断面図である。 １・・・・・・移し替えロール、２・・・・・・ポケッ
ト、２１・・・・・・サブポケット、ｅ・・・・・・錠
剤。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周に錠剤収納用のポケットが形成され、出口端が該ポ
   ケットの底面に対して斜めになっているフィードチュー
   ブから送られた錠剤を該ポケット内に受ける錠剤移し替
   えロールにおいて、該ポケット内に、該フィードチュー
   ブの出口端の傾斜角とほぼ同じ角度で該ポケットの底面
   と交わる底面を有するサブポケットを設けたことを特徴
   とする錠剤移し替えロール。