JPS5923387Y2 - 変圧器用捲枠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は上下組を有する捲装に内側コイル（例えば一次
コイル）と外側コイル（例えば二次コイル）を同芯的に
捲回する変圧器に関するもので、両コイル間に捲装する
絶縁テープ等の捲装手数を省くとともに両コイル間の絶
縁効果及び沿面距離を十分に確保するよう構威し、さら
にコイル端部の引き出し及び端子との接続を容易とした
ことを特徴とするものである。

従来、コアー装着方向側方の鍔部に切欠溝が設けられた
主捲枠と、該主捲枠に捲回された内側コイルの外周面に
両側から嵌装され、外側コイル捲装部を有し、さらには
そのコアー装着方向側方の鍔部に切欠溝を設けた絶縁枠
とからなる変圧器用捲装に関する考案として出願人は実
開昭５１１３４７２５号、実公昭５３−４１６８７号等
を提供した。

本考案は主に両コイル間に捲装する絶縁テープ等の捲装
手数を省くとともに両コイル間の絶縁効果及び沿面距離
を十分に確保し、さらにコイル端部の引き出しを容易と
したものであるが、本考案はさらにコイル端部と端子と
の接続を容易とし、端子タイプに構成したものであり、
主捲枠の切欠溝を有する鍔部の切欠溝両端に外側面に突
起を有する肉厚突出部を設け、端子板に構成した連結板
先端の透孔を上記主捲枠の突起と係合させ、端子板の固
定とともに絶縁枠をも固定するよう構成したものである
。

以下にその一実施例を図面について詳細に説明する。

本考案は主捲枠ａ、絶縁枠す、ｂ’及び端子板ＣＣ′に
より構成される。

まず主捲枠ａについて述べると、捲胴部１に上下組２，
３が構成され、コアー装着方向Ｘの側方の鍔部に遮蔽板
７を介して切欠溝４が設けられる。

さらに切欠溝４両側には外側面に突起５を有する肉厚突
出部６がそれぞれ設けられる。

つぎに絶縁枠す、ｂ’について述べると、図示のごとく
二つ割に構成され、上記主捲枠ａの捲胴部１に捲回され
る内側コイルのタト周面に両側から嵌装され、外側コイ
ルの捲装部８を有し、コアー装着方向の上下組９，１０
か主捲枠ａの上下組２，３の内側に位置し、さらにその
接合部１１が重ね合わされるよう構成され、さらにコア
ー装着方向Ｘの側方の鍔部には主権枠ａの切欠溝４が構
成された鍔部及び肉厚突出部の外側端に接触する遮蔽板
１２とその外側に切欠溝１３が設けられる。

つぎに端子板Ｃ９Ｃ′について述べると、その上下には
ＩＪ−１”［１出溝１４が設けられ、外側に端子１５の
植設部１６が設けられ、内側面に上下両端に上記絶縁枠
す、ｂ’の切欠溝を有する鍔部上面及び遮蔽板外側面に
適合し、さらに主権枠ａの肉厚突出部の外側面に適合す
るよう折曲げられ、しがも先端に前記主権枠ａの突起５
と係合する透孔１７を有する連結板１８が設けられてな
る。

端子板Ｃ９Ｃ′に設ける端子１５は第１図示のごとく、
植設部１６に設けた透孔１９に端子１５を圧入し、必要
に応じて一端を折曲げ等構成すればよい。

主権枠ａ、絶縁枠す、ｂ’及び端子板ｃ、ｃ’は必然的
に絶縁材料、具体的にはプラスチック等で構成されるが
、端子板Ｃ９Ｃ′の特に連結板１８には弾性をもたせる
必要がある。

もつとも、それらは特に留意する必要もなく、はとんど
のプラスチックは本考案を実施するに十分な弾性を有す
るということができる。

上記構成の本考案では主接枠ａＬニア）捲胴部１に内側
コイルが捲回され、コイル端部がコアー装着方向側方の
一方鍔部の切欠溝４から引き出され、つぎに内側コイル
の外周面に両側から絶縁枠す、ｂ’が嵌装され、その接
合部１１が重ね合わされる。

そして絶縁枠す、ｂ’の捲装部８に外側コイルが捲回さ
れ、その引出線が゛コアー装着方向側方の内側コイルと
反対側鍔部の切欠溝１３から引き出される。

そして、つぎに両側から端子板ｃ、ｃ’が嵌装され、連
結板１８の先端の透孔１７と主権枠ａの突起５を係合さ
せる。

さらにその後、内側コイル端部及び外側コイルの引出線
を端子板ｃ、ｃ’のリード引出溝１４を通して端子１５
に捲きつけ、さらに蝋付は等すればよいものである。

上記のごとく、本考案によれば内側コイルと外側コイル
間には絶縁枠が介在させられ、絶縁テープ等を捲回する
必要もなく、内側コイル端部及び外側コイルの引出線を
主権枠及び絶縁枠の切欠溝から容易に引き出し、その間
の絶縁を保って端子と容易に接続できるものである。

さらに変圧器の構成にあたっては端子板を主権枠に簡単
にセットすることができ、その結果絶縁枠も同時に押え
られ、作業を容易とする効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は分解斜
視図、第２図は組立て状態を示す要部の縦断面図である
。 ａ・・・・・・主権枠、ｂ、ｂ’・・・・・・絶縁枠、
ｃ、ｃ’・・・・・・端子板、２，３，９．１０・・・
・・・鍔、４，１３・・・・・・切欠溝、５・・・・・
・突起、６・・・・・・肉厚突出部、１５・・・・・・
端子、１７・・・・・・透孔、１８・・・・・・連結板
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コアー装着方向側方の鍔部に遮蔽板を介して切欠溝が設
   けられ、該切欠溝両側に肉厚突出部を構威した主捲線と
   、該主捲線に捲回された内側コイルの外周面に両側から
   嵌装され、外側コイル捲装部を有し、さらにコアー装着
   方向側方の鍔部に前記主捲枠の切欠溝が構成された鍔部
   及び肉厚突出部の仲側端に接触する遮蔽板が設けられ、
   該遮蔽板の外側に切欠溝を構成した絶縁枠と、上下にリ
   ード引出溝を有し、外側に端子が設けられ、内側面の上
   下両端に上記絶縁枠の切欠溝を有する鍔部上面及び遮蔽
   板外側面に適合し、さらに主捲枠の肉厚突出部の外側面
   に適合するよう折り曲げられ、しかも先端に前記主捲枠
   の外側面に予め設けた突起と係合する透孔が設けられた
   連結板を有する端子板とからなることを特徴とする変圧
   器用捲装。