JPS5921990B2 - 人造皮革 - Google Patents

人造皮革

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Publication number
JPS5921990B2
JPS5921990B2 JP53067274A JP6727478A JPS5921990B2 JP S5921990 B2 JPS5921990 B2 JP S5921990B2 JP 53067274 A JP53067274 A JP 53067274A JP 6727478 A JP6727478 A JP 6727478A JP S5921990 B2 JPS5921990 B2 JP S5921990B2
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JP
Japan
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artificial leather
polyurethane resin
resin
bonds
polyurethane
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JP53067274A
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English (en)
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JPS54160703A (en
Inventor
豊 玉岡
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HANII KASEI KK
Original Assignee
HANII KASEI KK
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Publication date
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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、人造皮革に関するものである。
詳しく述べると、(a)分子量が150〜5000であ
るポリオール、(b)脂肪族または脂環族イソシアネー
ト及び(c翔印潰族または複素環式ジアミン単独あるい
はこれとジオールとの混合物を有機溶媒中で反応させる
ことにより得られた分子中に尿素結合を少なくとも11
%含み、かつ尿素結合とウレタン結合の比率が少なくと
も1.2であるポリウレタン樹脂を基材表面に被覆して
なる外観、風合いなどにおいて著しく天然皮革に酷似し
た人造皮革に関するものである。従来より人造皮革は、
織布、不織布などの基材に、ポリウレタン、ポリアミド
、ポリ塩化ビニールなどの樹脂をラミネートあるいは離
型紙を使つた転写方式によつて調製された基布−合成樹
脂の複合体の樹脂表面に、仕上剤としてポリウレタン、
ポリアクリル酸エステル、ポリ塩化ビニル、ポリアミノ
酸、ポリアミドなどの樹脂溶液を塗布して製造されてい
る。
しかしながら、上記仕上剤として一般に使われているポ
リウレタン樹脂は、そのゴム伏弾性のためにもみしぼ模
様が入らず、さらにドライタッチの風合いもえられず、
また、高齢においては粘着性を示し、塗布面同志が接着
するという、いわゆるブロッキングを生ずるなどの欠点
を有していた。−刃、もみしぼ模様のえられる樹脂とし
てナイロン樹脂、ポリアミノ酸樹脂があるが、ナイロン
樹脂は耐水性および耐候性が劣るなどの問題があわ、ま
た、ポリアミノ酸樹脂はフィルムに伸びがなく、耐寒性
が劣わ、さらに合成皮革基材との接着性が劣るなどの欠
点を有していた。本発明者は、これらの欠点を解決する
方法として、特願昭51−13923号をすでに特許出
願している。
しかしながら、該先願発明においては、ポリエステルの
分子量が450以上ではもみ紋が入サにくく、芳香族ジ
イソシアネートを使用すれば耐候性が十分ではなく、さ
らに脂肪族ジイソシアネートを使用したのでは耐水ブロ
ッキングが劣るなどの欠点が依然と残されていた。本発
明は、このような欠点をすべて解決するものである。
すなわち、従来のポリウレタン樹脂を仕上げ剤として使
用した場合の欠点を解決し、天然皮革様物質を得るべく
鋭意研究の結果、特定のポリウレタン樹脂を基材に被覆
し、乾燥後手もみ、機械もみなどの手段でもむことによ
り、容易に天然皮革に酷似したしぼ模様を有し、耐候性
、耐水ブロッキング等に優れた人造皮革がえられること
を見出し、本発明を完成したのである。詳しく述べると
、本発明で使用するポリウレタン樹脂は、分子中に尿素
結合を少なくとも11%(好ましくは12〜20%)含
み、かつ尿素結合とウレタン結合の比率が少なくとも1
.2(好ましくは1.5〜8.0)である特定のポリウ
レタン樹脂であシ、これを基材に被覆して人造皮革とし
た場合、天然皮革に酷似したしぼ模様が簡単に形成でき
、ドライな風合いが得られ、しかも耐候性、耐水プロツ
キングも良好であるなど優れた性質が得られることを見
出したのである。
本発明で使用するポリウレタン樹脂は、次のような方法
で製造される。
(a)分子量が150〜5000、好ましくは500〜
3000であるポリオール、(b)脂肪族または脂環族
イソシアネート及び(c)鎖延長剤として月w漬族また
は複素環式ジアミン単独またはジオールとの混合物を有
機溶媒中で反応させるにあたう、ポリウレタン樹脂の分
子中に尿素結合が少なくとも11%、好ましくは12%
〜20%であ勺、かつ尿素結合とウレタン結合の比率が
少なくとも1.2、好ましくは1.5〜8.0になるよ
うに(1X2)(3)の比率を決めて行う。
本発明で使用するポリウレタン樹脂の製造に使用される
ポリオール成分としては、分子量が150〜5,000
のものが使用できる。
なお分子量500〜3,000のポリオール成分を使用
して製造されたポリウレタン樹脂は、これを基材に被覆
した場合にしぼが入うやすく、耐屈曲性に優れる理由で
よシ好ましい。ポリオール成分の分子量が150以下で
はフイルムの伸びが小さすぎで固くなB,フイルムに亀
裂が入)やすくなシ、一方、5,000以上ではもみし
ぼが入勺にくく、ポリウレタン樹脂の溶解性が悪くなb
、樹脂溶液の安定性も悪くなるため好ましくない。ポリ
オールとしては、ヒドロキシル基を有する.ポリエステ
ル、ポリエーテル、ポリエステルポリエーテルなどがあ
る。
ポリエステルとしては、多価アルコール、たとえばエチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオールなどと多価カル
ボン酸、,たとえばコ・・ク酸、アジピン酸、フマル酸
、グルタル酸、イソフタル酸などとの縮合物、ラクトン
重合物などが挙げられる。ポリエーテルとしては、たと
えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリエトラメチレングリコールなどが使用できる。
また、ポリエステル−ポリエーテルとしては、前記ポリ
エステルにアルキレンオキサイドを付加重合させたもの
、ポリエーテルとポリカルボン酸とを縮合させた末端に
ヒドロキシ基を有するポリエステル−ポリエーテルなど
が使用できる。イソシアネート化合物としては、イソボ
ロンジイソシアネート、4,4′−ジシクロヘキシルメ
タンジイソシアネート、1,3−または1,4−ビス(
イソシアネートメチル)シクロヘキサン、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、リジンジイソシアネートなどの脂
肪族または脂環族イソシアネートが使用できる。
耐候性に影響しない範囲で芳香族ジイソシアネートを一
部使用してもよい。鎖延長剤としては、脂環族または複
素環式ジアミン単独あるいはこれとジオールとの混合物
を使用する。脂環族または複素頃式ジアミンとしては、
イソボロンジアミン、ピペラジン、アミノエチルピペラ
ジン、2,5−ジメチルピペラジン、4,4′−ジアミ
ノシクロヘキシルメタン、1,3又は1,4−ビス(ア
ミノメチル)シクロヘキサンなどが用いられる。ジオー
ルとしては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジオール、
2,4−ジメチル−2−(ヒドロキシエトキシメチル)
−1,5−ペンタンジオール、ジエタノールアミン、N
−メチルジエタノールアミン、3,6−ジメチル−4−
オクチン一3,6−ジオール、2,5−ジメチル−3−
ヘキシン一2,5−ジオールなどが用いられる。本発明
に使用される醇媒としては、ジメチルホルムアミド、ジ
エチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトン
、メチルエチルケトン、ジメチルスルホキサイドなど従
来一般にウレタン樹脂の溶解剤として用いられるものか
ら任意の組合せによつで選択使用すればよい。
反応は、従来公知の方法、すなわち両末端に活性水素基
を2個以上有するポリオール成分をジイソシアネートと
50〜100℃で3〜12時間反応させ、えられる末端
にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマ一を有
機溶媒で希釈し、さらに鎖延長剤を用いて40〜100
℃で2〜50時間反応させ、終了する方法を採用するが
、特にこの方法に限定するものではない。
本発明で使用するポリウレタン樹脂において、分子中に
尿素結合を少なくとも11%含み、かつ尿素結合とウレ
タン結合の比率が少なくとも1.25とする理由は、尿
素結合が11%以下であるいは尿素結合とウレタン結合
の比率が1.2以下のポリウレタン樹脂では、被覆して
えられる人造皮革の耐水プロツキングが劣b、一方、尿
素結合が20%以上あるいは尿素結合とウレタン結合の
比率が18.0以上では、ポリウレタン樹脂の溶解性が
悪くなり、樹脂溶液の安定性に問題が生じ、使用困難と
なるためである。
本発明では、前記した特定のポリウレタン樹脂を基材に
被覆するものであるが、その被覆方法としては含浸、ス
プレー塗装、ドクターナイフ塗装、グラビア塗装、転写
法などの方法が採用できる。
塗料樹脂濃度は、3〜50重量%の範囲で使用され、塗
膜は80〜130℃で1〜30分加熱乾燥させると、不
粘着性で、プロツキングの生じない人造皮革がえられる
。これをさらに手もみ、機械もみ等の手段でもむことに
より、表面に天然皮革用のしぼ模様が容易に入)、天然
皮革と酷似した人造皮革がえられるのである。本発明で
いう基材とは、最表層以外のすべてを意味するものであ
つて、単に織布、不織布などの基布のみを示すものでは
ない。
たとえば、上記織布、不織布などの基布上にポリウレタ
ン樹脂皮膜を形成したものや、ポリ塩化ビニル樹脂のス
ポンジ層を形成したもの、あるいはさらにその上にポリ
ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミノ酸樹脂、ポ
リ塩化ビニル樹脂などの皮膜を形成したものなど種々の
タイブのものが使用できる。つぎに、本発明の人造皮革
を製造するのに用いられる被覆剤をうるための合成例を
示し、ついで実施例を示すが、下記配合部数は全て重量
部で表わしたものである。合成例 1 環流冷却器および撹拌機を備えた容量11の四つロフラ
スコに〔A〕分子量1,000のポリエステル(アジピ
ン酸−エチレングリコール)50部、〔B〕イソボロン
ジイソシアネート44.4部にジブチル錫ジアセテート
0.1部を添加して、8『Cで3時間反応を行つた。
そのあと〔C〕エチレンタン樹脂溶液が塗布されたポリ
塩化ビニルレザー及びポリウレタン合成皮革の注能試験
を行つたところ、第2表の結果を得た。実施例 2〜8 合成例2〜8で得られたポリウレタン樹脂を使用し・実
施例1と同じ性能試験を行つたところ、第2表の結果を
得た。
比較例 1〜5 合成例9〜13で得られたポリウレタン樹脂を使用し、
実施例1と同じ性能試験を行つたところ、第2表の結果
を得た。
比較例 6 合成例5において、鎖延長剤の4,4′−ジアミノシク
ロヘキシルメタンに代えて4,4′−ジジアミノジフエ
ニルメタンを30部使用する以外は、全て同じ方法を実
施してポリウレタン樹脂溶液を製造した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (a)分子量が150〜5000であるポリオール
    、(b)脂肪族または脂環族イソシアネート及び(c)
    脂環族または複素環式ジアミン単独あるいはこれとジオ
    ールとの混合物を有機溶媒中で反応させることにより得
    られ、分子中に尿素結合を11〜20%含み、かつ尿素
    結合とウレタン結合の比率が少なくとも1.2であるポ
    リウレタン樹脂の層を基材表面に有してなる人造皮革。
JP53067274A 1978-06-06 1978-06-06 人造皮革 Expired JPS5921990B2 (ja)

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JPS54160703A JPS54160703A (en) 1979-12-19
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JPS56145948A (en) * 1980-04-15 1981-11-13 Kuraray Co Ltd Polyurethane composition suitable for synthetic leather
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