JPS59216137A - プラスチツクフイルム塗布用感光性エマルジヨン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプラスチックスフィルム塗布用感光性エマルジ
ョンに関する。詳しくは塗工時に泡の発生やはじき現象
による塗布むら発生を防止した画像形成用ジアゾ系感光
性エマルジョンに関する。

ポリビニルアルコール、ポリ酢酸エマルジョン及びジア
ゾ化合物を含有する感光性エマルジョンをプラスチック
フィルムに塗布してなる感光性材料は、スクリーン製版
用、その他種々の感光性画像形成材料として知られてい
る。

しかしながら、このような感光性材料を製造するに際し
、プラスチックフィルム、例えばポリエチレンテレフタ
レートフィルム上に前記の感光性エマルジョンをロール
コータ−、エアナイフコーター、カーテンコーターある
いはスリットコーターなどの通常の塗工装置を用いて塗
布、乾燥を行ったところ、感光性エマルジョンの調製及
び塗工工程で発生した泡やはじき現象による塗布むらが
塗工後、塗膜表面に多数認められ、精密な画像が得られ
ないことが判った。

本発明者は、このような泡の発生や、はじき現象を防止
するために種々検討した結果、意外にも伎シ 感光性エマルジミンの分散媒と特定の有機溶剤と水との
混合物を用いること罠より解決できることを見い出し、
本発明に到達した。

即ち、本発明はポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル
系エマルジせンであって、かつ、該感光性エマルジョン
中の分散媒が水９５〜５０５〜５０重量チルアルコール
、エチルアルコール、ループロピルアルコール、ｉ−プ
ロピルアルコールからなる群より選ばれる１種以上の低
級脂肪族アルコール５〜５０重量％からなることを特徴
とするプラスチックスフィルム塗布用感光性エマルジョ
ンである。

本発明の分散媒は５〜５０重量％の特定の低級脂肪族ア
ルコールを含有するが、これによってエマルジョン状態
に悪影響を及ぼすことな（、更にプラスチックフィルム
上に塗布、乾燥したとき、乾燥性を著しく損わず、塗膜
表面に池の発生や、はじき現象を起こすことがなかった
。

本発明者は本発明の低級脂肪族アルコール以外の有機溶
剤として、ブチルアルコール等の脂肪族アルコール類、
酢酸エチルエステル等の酢酸ニスｆ　／１’　類、エチ
ルセロソルフ等のグリコールエーテル類等についても同
様の検討を行ったが、いずれも水に対する溶解性や乾燥
性が悪かったり、はじきを発生したり、塗膜が着色した
り、又、感光性エマルジョンの粘度を著しく上昇させた
りして使用できなかった。

又、鉱油系、油脂系、脂肪酸系、脂肪酸エステル系、シ
リコーン系、フッ素系、ポリアルキレングリコール系等
のいわゆる消泡剤として知られている物質の添加につい
ても検討したが、泡の発生や、はじき現象を防止するに
は不十分であった。

但し、これらの消泡剤は本発明の分散媒と併用すること
が可能である。

本発明をスクリーン製版用に使用する場合にはまず本発
明の感光性エマルジョンをポリエチレンｆし７ｆｉレ−
）フィルム等のグラスチックフィルムに塗布して、感光
性フィルムを作成し、該感光性フィルムをスクリーン版
面忙水または感光性エマルジョンを用いて貼りつける。

乾燥後プラスチックフィルムを除去すればスクリーン版
面に均一な厚みの感光性塗膜が得られる。

以下、このようなスクリーン製版用に本発明を使用する
場合を例にとり本発明を更に具体的に説明するが、本発
明はこの用途に限定されるものではない。

感光性エマルジョンに用いられるポリビニルアルコール
は平均重合度５００〜３，０００．ケン化度７８〜９８
モル％を有するものが好ましい。

平均重合度が５００以下の場合、ジアゾ化合物による不
溶化度が低いため、機械的強度、耐水性が悪く、３．　
ＯＯ０以上のごとく高い場合には組成物溶液の粘度が著
しく高（なり、塗工困雛となる。

更に現像時水溶性が低（、未露光部のウォッシュアウト
性が悪（、好ましくない。

父、ケン化度が７８モル％以下のポリビニルアルコール
を使用した場合、水溶性が低（、かつ、それより得られ
る皮膜は柔軟で強度的に劣る。

他方、ケン化度が９８モル％より旨（なるとジアゾ化合
物との反応性が低（、又、未露光部のウォッシュアウト
性も良（ない。

マタ、ポリ酢酸ビニル系エマルジ゛ヨンとしてはポリ酢
酸ビニル及び酢酸ビニルとエチレン性不飽和モノマーと
の共重合体等がある。

酢酸ビニルとの共重合体に用いられるエチレン性不飽和
モノマーとしては（メタ）アクリル酸、（メタ）アクリ
ル酸アルキルエステル、アクリロニトリル、（メタ）ア
クリルアミド、エチレン、プロピレン、フタジエン、ス
チレン、塩化ビニル等がある。これらのエマルジョンは
２種以上併用することも可能である。これらのポリ酢酸
ビニル系エマルジョンはポリビニルアルコール水溶液ト
の混合分散性に優れている。

ジアゾ化合物として４テトラゾニウム塩、ジアジド化合
物、ジアゾニウム塩とホルマリンの縮合物であるジアゾ
樹脂その他公知のものを１種または２種以上混合使用す
ることができる。

本発明の感光性エマルジョンにおけるポリビニルアルコ
ール、ポリ酢酸ビニル系エマルジョン及びジアゾ化合物
の配合組成は７０〜３０：３０〜７０：２〜１２重量部
の範囲が好ましい。ポリビニルアルコール成分が７０重
量部より多い場合はジアゾ化合物による不溶化度が低い
ため、耐刷性、耐水性に欠げ、表面の平滑性が悪い。反
対にポリビニルアルコール成分が３ＯＮ量部より少ない
場合には塗膜の耐溶剤性が低（、耐刷性が悪くなりまた
、未露光部のウォッシュアウト性が悪（、現像不十分と
なる欠点がある。また、ジアゾ化合物成分は不溶化を十
分に行い、機械的強度や耐溶剤性、耐水性を上げるため
、多い程好ましいが、２重附部以下になると、架橋が不
十分なため、シャープな縄が得られず、１２重量部以上
になるとスクリーンの食い込みが少な（、スクリーンで
のハレーションの影響を受けやすい欠点がある。

次に、本発明に分散媒として水とともに使用する低級脂
肪族アルコールとｌ−てはメチルアルコール、エチルア
ルコール、フロビルアルコール及びイソプロピルアルコ
ールの単独または２種以上の混合物を用いることができ
る。

分散媒中のこれらアルコールの含有量は水とアルコール
の合計量に対し５〜５０重量％、好ましくは１０〜４０
重量％である。

低級脂肪族アルコールの含有量が５重量％以下では効果
がなく、また、５０重量％以上添加するとエマルジョン
の安定性が損なわれ、塗工が困難となる。

なお、本発明の分散媒中の水と低級脂肪族アルコールの
組成比はプ２スチツ８クフイルム塗布用感光性エマルジ
ョンとして所定の範囲内にアレハヨ（、その調整方法と
しては感光性エマルジョン中に低級脂肪族アルコールと
水との混合液を添加するか、あるいは該混合液を感光性
エマルジョン調整の途中で添加するか、あるいはポリビ
ニルアルコール等の溶剤として該混合液を使用するか、
いずれの方法でもよい。また、これらを併用してもよい
。該混合液の液組成は溶解性等の点から、通常、低級脂
肪族アルコール／水＝１０．４〜６２．２／　８９．６
〜３７．８の重量比で使用される。

更に、これらの低級脂肪族アルコールを含有する感光性
エマルジョンに一般的な消泡剤を添加しても差しつかえ
ない。

本発明においては、上述のようにして得られる低級脂肪
族アルコールを含有する感光性エマルジョンをロールコ
ータ−、エアナイフコーター、カーテンコーターあるい
はスリットコーター等の塗工装置により支持体上に塗布
、乾燥することにより泡入りのない塗布外観の良好な感
光材料を得ることができる。

なお、プラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ
環化ビニル、酢酸セルロース等のフィルムがある。

以下に実施例により説明する。

実施例１〜７、比較例１〜４゜ 下記組成の感光性エマルジョンを調製した。

部分ケン化ポリビニルアルコール水溶液　　１００重景
部（平均重合度１，７００　　ケン化度＝８８モル％、
固形分濃度＝２０ｗｔ％）ポリ酢酸ビニルエマルジョン
　　　　　　　　４０１／（固形分濃度＝　５０　ｗ　
ｔ％） ジアゾ樹脂水溶液　　　　　　　　　　　　　　　９．
６〃（固形分ｖＡ度＝　２　ｓ　ｗ　ｔ　％）着　　色
　　剤　　　　　　　　　　　　　　　　微　　階混　
　合　　液　　　　　　　　　　　　　　ｉｏｏ重量部
（表−１に示す混合液種類を用いて、分散媒全体の組成
が表−１に示した比率になるように調整した）感光性エ
マルジョンは部分ケン化ポリビニルアルコール水溶液、
ポリ酢酸ビニルエマルジョン及び着色剤を混合攪拌した
後、攪拌しながら混合液で希釈し、ジアゾ樹脂溶液を添
加して調製した。

得られた感光性エマルジョンをカーテンコーターにて厚
さ７５μの２軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイル
ムの一面に塗布し、６０℃の熱風にて乾ｉＬ、厚さ３０
μの感光性塗膜を形成した。

得られた塗膜の表面状態を評価した結果は表−１に示す
通りであった。

実施例１〜７で得られたスクリーン製版用感光性材料を
木枠に張りつけたポリエステルスクリーン版（１５０メ
ツシ＝Ｌ）に水で貼りつけ、通風乾燥してポリエステル
フィルムを剥した。

次罠ポジ原図を密着させて３１ＣｙＩの超高圧水銀灯に
より距離１ｆｒＬで３分間露光を行い、常温水のシャワ
ーにより水洗現像し、乾燥してエツジシーｙ　−プネス
に優れた幅約１００μの細線まで再現し、ピンホールの
ないスクリーン印刷版を得た。

しかし、比較例１〜３の感光性材料から得られたスクリ
ーン印刷版には多数のピンホールが得られ、４は塗膜の
外観が悪（、表面のべたつきが著しかった。

実施例８゜ 部分ケン化ポリビニルアルノールヲメタノール／水＝　
５０　／　５０　（ｗ　を比）の溶剤組成に固形分Ｎ’
ｔｌ！＝　２０　Ｗ　ｔ％になるように調製した溶液を
用いて実施例３と同様に感光性エマルジョンを調ｔソし
た。得られたエマルジョンの分散媒組成はメタノール／
水−＝５０／、５０であった。

実施例３と同様の操作で得られた塗膜は泡、はじきのな
いものであった。

実施例９゜ 実施例３に示した感光性エマルジョン２４９．６重量部
に消泡剤として２゜４．７．９−テトラメチル−５−デ
シン−４，７−ジオールのエチレングリコール溶液（固
形分濃度５０　ｗ　ｔ％）を２５重号部添加、攪拌し、
感光性エマルジョンを調整した。次に実施例３と同様の
操作により感光性塗膜を得た。得られた塗膜は泡、はじ
き等のないきれいな外観であり、画像形成能も良好であ
った０ 手続補正書（自発） 昭和５８年７月ら日 特許庁長官　若　杉　和　夫　殿 １、事件の表示　　昭和５８年特許願第８９９７５号２
、発明の名称　　プラスチックフィルム塗布用感光性エ
マルジョン ３　補正をする者 事件との関係　　特許出願人 住　　所　　大阪府堺市鉄砲町１番地 ５　補正の内容

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル系エマルジョン
   及びジアゾ化合物を含有する感光性エマルジョンであっ
   て、かつ、該感光性エマルシロン中の分散媒が、水９５
   〜５０重膿％及びメチルアルコール、エチルアルコール
   、ｒｂ−７’ロピルアルコール、ｉ−プロピルアルコー
   ルからなる群より選ばれる１種以上の低級脂肪族アルコ
   ール５〜５０重景％からなることを特徴とするプラスチ
   ックスフィルム塗布用感光性エマルジョン。