JPS5938105B2 - 樹脂被覆シ−ト - Google Patents
樹脂被覆シ−トInfo
- Publication number
- JPS5938105B2 JPS5938105B2 JP7885576A JP7885576A JPS5938105B2 JP S5938105 B2 JPS5938105 B2 JP S5938105B2 JP 7885576 A JP7885576 A JP 7885576A JP 7885576 A JP7885576 A JP 7885576A JP S5938105 B2 JPS5938105 B2 JP S5938105B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluorine
- copolymer
- resin
- vinylidene fluoride
- tetrafluoroethylene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は樹脂で被覆したシートに関する。
更に詳しくは適度な表面活性を持つ離型用シートに関す
る。従来、各種の離型用シートが広範囲に使用されてい
る。しかしこれらのあるものは剥離が重すぎたり、また
は、あるものは軽すぎ、例えば合成皮革等の製造工程で
使用するものは軽すぎて工程の途中で剥れてしまう例も
見られ適度の離型性を持つシートの製造が望まれていた
。本発明者は、これらの点に留意し鋭意検討の結果、適
度の剥離性能と、更に成型品の剥離面が印刷等の後加工
に適した性能を有する離型用シートとして特定の含フッ
素（共）重合体と分子中にフッ素原子を含まない重合体
及び／又は共重合体を前記含フッ素共重合体１部に対し
て０．０５部から２０都合む混合物で表面を被覆したシ
ートが好ましいことを見い出し本発明に到達した。
る。従来、各種の離型用シートが広範囲に使用されてい
る。しかしこれらのあるものは剥離が重すぎたり、また
は、あるものは軽すぎ、例えば合成皮革等の製造工程で
使用するものは軽すぎて工程の途中で剥れてしまう例も
見られ適度の離型性を持つシートの製造が望まれていた
。本発明者は、これらの点に留意し鋭意検討の結果、適
度の剥離性能と、更に成型品の剥離面が印刷等の後加工
に適した性能を有する離型用シートとして特定の含フッ
素（共）重合体と分子中にフッ素原子を含まない重合体
及び／又は共重合体を前記含フッ素共重合体１部に対し
て０．０５部から２０都合む混合物で表面を被覆したシ
ートが好ましいことを見い出し本発明に到達した。
すなわち、本発明は、基体シートを、
ｉ）イ）モノクロルトリフルオロエチレン、トリフルオ
ロエチレン及びヘキサフルオロプロピレンよりなる群か
ら選ばれた少くとも１種の含フッ素エチレン系化合物と
フッ化ビニリデンを主たる構成成分とする共重合体、（
ロ）塩化ビニル及び／又は塩化ビニリデン単位を５〜２
０重量％含むモノクロルトリフルオ口エチレンと塩化ビ
ニル及び／又は塩化ビニリデンを主成分とする共重合体
、（ハ）一般式 （但し、式中Ｒｆは炭素数３〜１２のパーフルオロアル
キル基又はパーフルオロエーテル基）で示される含フツ
素不飽和化合物より得られる含フツ素重合体、（ニ）フ
ツ化ビニリデン単位９５〜５０モル％とテトラフルオロ
エチレン単位５〜５０モル％とよりなる共重合体、の（
イ）〜（ニ）の含フツ素０１ｉ．）重合体の１種以上と
、該フツ素共重合体１重量部当り０．０５〜２０重量部
の、１１）分子中にフツ素を含まない重合体、との混合
物よりなる組成物で被覆したことを特徴とする樹脂被覆
シートである。
ロエチレン及びヘキサフルオロプロピレンよりなる群か
ら選ばれた少くとも１種の含フッ素エチレン系化合物と
フッ化ビニリデンを主たる構成成分とする共重合体、（
ロ）塩化ビニル及び／又は塩化ビニリデン単位を５〜２
０重量％含むモノクロルトリフルオ口エチレンと塩化ビ
ニル及び／又は塩化ビニリデンを主成分とする共重合体
、（ハ）一般式 （但し、式中Ｒｆは炭素数３〜１２のパーフルオロアル
キル基又はパーフルオロエーテル基）で示される含フツ
素不飽和化合物より得られる含フツ素重合体、（ニ）フ
ツ化ビニリデン単位９５〜５０モル％とテトラフルオロ
エチレン単位５〜５０モル％とよりなる共重合体、の（
イ）〜（ニ）の含フツ素０１ｉ．）重合体の１種以上と
、該フツ素共重合体１重量部当り０．０５〜２０重量部
の、１１）分子中にフツ素を含まない重合体、との混合
物よりなる組成物で被覆したことを特徴とする樹脂被覆
シートである。
本発明に用いられる（イ）〜（ニ）の含フツ素（共）重
合体は、これらの（共）重合体の性能を損なわない範囲
で他の共重合可能な成分を含むことも出来る。
合体は、これらの（共）重合体の性能を損なわない範囲
で他の共重合可能な成分を含むことも出来る。
このような成分として、酢酸ビニル、スチレン、塩化ビ
ニル等一般にビニル系化合物と呼ばれる化合物、メタア
クリル酸メチル、アクリル酸等のアクリル酸やメタアク
リル酸、とそれらのエステル類が挙げられる。これら第
３成分の添加量は一般には重量で１０パーセント以下で
ある。次に、これら上記の含フツ素樹脂に混合する樹脂
は、その構造中にフツ素原子を含まないもので、単独重
合体でも共重合体でも良く、熱可塑性の樹脂でも熱硬化
性の樹脂でも良い。
ニル等一般にビニル系化合物と呼ばれる化合物、メタア
クリル酸メチル、アクリル酸等のアクリル酸やメタアク
リル酸、とそれらのエステル類が挙げられる。これら第
３成分の添加量は一般には重量で１０パーセント以下で
ある。次に、これら上記の含フツ素樹脂に混合する樹脂
は、その構造中にフツ素原子を含まないもので、単独重
合体でも共重合体でも良く、熱可塑性の樹脂でも熱硬化
性の樹脂でも良い。
一般に被覆の透明性、均一性の点から前記フツ素樹脂と
比較的相溶性の良いポリアクリル酸エステル等のアクリ
ル樹脂、ある種のエポキシ樹脂などが好ましい。その他
、酢酸ビニルと塩化ビニルの共重合体やポリエステル樹
脂、ポリスチレン樹脂、シリコン樹脂などが挙げられる
。しかし、シリコン樹脂は充分な離型性能を示すが、印
刷など後加工で障害の生じる場合もありこの点に注意す
る必要がある。両成分の混合比はフツ素樹脂１重量部に
対して非フツ素系樹脂０．０５重量部から２０重量部で
あり、この比が０．０５部未満の場合、成型面の後工程
での加工に問題が生じる場合があり、また２０部を超え
極めて大きくなると離型性能の低下を招く場合が生じる
。本発明における基体シートとは、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂よりなるフイ
ルムや紙、又は紙の上にポリエチレンなどのポリオレフ
イン樹脂薄膜をラミネートしたラミネート紙などがあげ
られる。
比較的相溶性の良いポリアクリル酸エステル等のアクリ
ル樹脂、ある種のエポキシ樹脂などが好ましい。その他
、酢酸ビニルと塩化ビニルの共重合体やポリエステル樹
脂、ポリスチレン樹脂、シリコン樹脂などが挙げられる
。しかし、シリコン樹脂は充分な離型性能を示すが、印
刷など後加工で障害の生じる場合もありこの点に注意す
る必要がある。両成分の混合比はフツ素樹脂１重量部に
対して非フツ素系樹脂０．０５重量部から２０重量部で
あり、この比が０．０５部未満の場合、成型面の後工程
での加工に問題が生じる場合があり、また２０部を超え
極めて大きくなると離型性能の低下を招く場合が生じる
。本発明における基体シートとは、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂よりなるフイ
ルムや紙、又は紙の上にポリエチレンなどのポリオレフ
イン樹脂薄膜をラミネートしたラミネート紙などがあげ
られる。
これらの基体シート上に離型用被覆をつくるには、例え
ばまず、フツ素系樹脂と非フツ素系樹脂との所定割合混
合物を両者の共通溶媒に溶解し、塗布乾燥するのが一般
的である。
ばまず、フツ素系樹脂と非フツ素系樹脂との所定割合混
合物を両者の共通溶媒に溶解し、塗布乾燥するのが一般
的である。
例えば、酢酸工チル、メチルエチルケトン、アセトン、
ジアセトン、アルコールなどより選ばれた溶剤、または
これらの混合溶剤に本発明のフツ素樹脂と非フツ素系樹
脂、例えばアクリル酸エステル系樹脂の混合物を溶解し
、バーコータ一、ドクターナイフ、グラビアコーター等
の塗工機により塗布し、乾燥する。しかし、上記溶液の
みならず、本発明のフツ素樹脂エマルジヨンと非フツ素
系樹脂エマルジヨンとの混合物を塗布することもできる
。また、これらの離型用混合物を溶融成型によつて薄い
フイルムに成型し、基体フイルムとラミネートすること
によつて製造することも可能である。以下実施例により
説明する。
ジアセトン、アルコールなどより選ばれた溶剤、または
これらの混合溶剤に本発明のフツ素樹脂と非フツ素系樹
脂、例えばアクリル酸エステル系樹脂の混合物を溶解し
、バーコータ一、ドクターナイフ、グラビアコーター等
の塗工機により塗布し、乾燥する。しかし、上記溶液の
みならず、本発明のフツ素樹脂エマルジヨンと非フツ素
系樹脂エマルジヨンとの混合物を塗布することもできる
。また、これらの離型用混合物を溶融成型によつて薄い
フイルムに成型し、基体フイルムとラミネートすること
によつて製造することも可能である。以下実施例により
説明する。
実施例 １〜１６
フツ化ビニリデンとテトラフルオロエチレンからなる共
重合体に各種の非フツ素系樹脂を混合し、メチルエチル
ケトンリメチルイソブチルケトン：酢酸セルソルブ−１
：２：１の混合溶媒に各々その総量が３重量％溶液とな
るように溶解した。
重合体に各種の非フツ素系樹脂を混合し、メチルエチル
ケトンリメチルイソブチルケトン：酢酸セルソルブ−１
：２：１の混合溶媒に各々その総量が３重量％溶液とな
るように溶解した。
同様にクロルトリフルオロエチレンと塩化ビニル及び／
または塩化ビニリデンからなる共重合体に各種の非フツ
素系樹脂を混合し上記と同様に溶解した。これらの溶液
をバーコータ一でポリエチレンテフタレートよりなるフ
イルム（厚さ３８μ）に塗布し、室温で乾燥し１５０℃
で２分間加熱し、被覆層をフイルム上に設けた。
または塩化ビニリデンからなる共重合体に各種の非フツ
素系樹脂を混合し上記と同様に溶解した。これらの溶液
をバーコータ一でポリエチレンテフタレートよりなるフ
イルム（厚さ３８μ）に塗布し、室温で乾燥し１５０℃
で２分間加熱し、被覆層をフイルム上に設けた。
そして、シエル化学のエピコート８２８／エピキユア一
Ｚよりなるエポキシ樹脂をその被覆フイルム上で１０『
Ｃ６時間硬化させた時の離型性能を表１，に示す。
Ｚよりなるエポキシ樹脂をその被覆フイルム上で１０『
Ｃ６時間硬化させた時の離型性能を表１，に示す。
実施例 １７〜２０
フツ化ビニリデンとテトラフルオロエチレンからなる共
重合体に非フツ素系樹脂を混合し、メチルエチルケトン
リメチルイソブチルケトン：酢酸セルソルブ−１：２：
１の混合溶媒に各々その総量が３重量％溶液となるよう
に溶解した。
重合体に非フツ素系樹脂を混合し、メチルエチルケトン
リメチルイソブチルケトン：酢酸セルソルブ−１：２：
１の混合溶媒に各々その総量が３重量％溶液となるよう
に溶解した。
この溶液をバーコータ一でポリエチレンテレフタレート
フイルム（厚さ３８μ）に塗布し、室温傘：・で乾燥し
、１５０℃で２分加熱し、被覆層をフイルム上に設けた
。
フイルム（厚さ３８μ）に塗布し、室温傘：・で乾燥し
、１５０℃で２分加熱し、被覆層をフイルム上に設けた
。
そして大日本塗料の一液性ポリウレタン樹脂塗料（Ｖク
ロマ＃１００）をドクターナイフを用いて上記被覆上フ
イルム上にコーテイングし、室温で３０分間乾燥後１３
０℃で１０分間乾燥し、約０．５〜の膜厚のポリウレタ
ン樹脂層を設けた。
ロマ＃１００）をドクターナイフを用いて上記被覆上フ
イルム上にコーテイングし、室温で３０分間乾燥後１３
０℃で１０分間乾燥し、約０．５〜の膜厚のポリウレタ
ン樹脂層を設けた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 基体シートを、 ｉ）（イ）モノクロルトリフルオロエチレン、トリフル
オロエチレン及びヘキサフルオロプロピレンよりなる群
から選ばれた少くとも１種の含フッ素エチレン系化合物
とフッ化ビニリデンを主たる構成成分とする共重合体、
（ロ）塩化ビニル及び／又は塩化ビニリデン単位を５〜
２０重量％含むモノクロルトリフルオロエチレンと塩化
ビニル及び／又は塩化ビニリデンを主成分とする共重合
体、（ハ）一般式 ＣＨ＿２＝ＣＨＣＯＯＣＨ＿２・Ｒ＿ｆ （但し、式中Ｒ＿ｆは炭素数３〜１２のパーフルオロア
ルキル基又はパーフルオロエーテル基）で示される含フ
ッ素不飽和化合物より得られる含フッ素重合体、（ニ）
フッ化ビニリデン単位９５〜５０モル％とテトラフルオ
ロエチレン単位５〜５０モル％とよりなる共重合体、の
（イ）〜（ニ）の含フッ素（共）重合体の１種以上と、
該含フッ素（共）重合体１重量部当り０．０５〜２０重
量部の、ｉｉ）分子中にフッ素を含まない重合体、との
混合物より成る組成物で被覆したことを特徴とする樹脂
被覆シート。 ２ フッ化ビニリデンとテトラフルオロエチレンを主成
分とする共重合体の固有粘度が０．２〜０．９５である
特許請求の範囲第１項記載の樹脂被覆シート。 ３ フッ化ビニリデンとテトラフルオロエチレンを主成
分とする共重合体中のフッ化ビニリデンの共重合割合が
６５〜９０モル％である特許請求の範囲第１項又は第２
項記載の樹脂被覆シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7885576A JPS5938105B2 (ja) | 1976-07-05 | 1976-07-05 | 樹脂被覆シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7885576A JPS5938105B2 (ja) | 1976-07-05 | 1976-07-05 | 樹脂被覆シ−ト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS535283A JPS535283A (en) | 1978-01-18 |
| JPS5938105B2 true JPS5938105B2 (ja) | 1984-09-13 |
Family
ID=13673428
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7885576A Expired JPS5938105B2 (ja) | 1976-07-05 | 1976-07-05 | 樹脂被覆シ−ト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5938105B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6226207U (ja) * | 1985-07-31 | 1987-02-18 | ||
| JPH0112966Y2 (ja) * | 1985-07-04 | 1989-04-17 | ||
| JPH0380644B2 (ja) * | 1986-06-18 | 1991-12-25 | Matsuda Kk |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5815015U (ja) * | 1981-07-22 | 1983-01-29 | 凸版印刷株式会社 | 成形用樹脂型 |
| JPS59102991A (ja) * | 1982-12-03 | 1984-06-14 | Asahi Glass Co Ltd | 持続性の高い離型剤 |
| JPS59101319A (ja) * | 1982-12-03 | 1984-06-11 | Asahi Glass Co Ltd | 金型成形用離型剤 |
| IT1188439B (it) * | 1986-03-14 | 1988-01-14 | Ausimont Spa | Processo di riproduzione delle opere d'arte in materiale litoideo |
| IT1240653B (it) * | 1990-05-17 | 1993-12-17 | Ausimont Spa | Processo di riproduzione di opere d'arte e manufatti in materiale lapideo o in metallo |
-
1976
- 1976-07-05 JP JP7885576A patent/JPS5938105B2/ja not_active Expired
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0112966Y2 (ja) * | 1985-07-04 | 1989-04-17 | ||
| JPS6226207U (ja) * | 1985-07-31 | 1987-02-18 | ||
| JPH0380644B2 (ja) * | 1986-06-18 | 1991-12-25 | Matsuda Kk |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS535283A (en) | 1978-01-18 |
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