JPS5921335Y2

JPS5921335Y2 - 排気弁

Info

Publication number: JPS5921335Y2
Application number: JP3014882U
Authority: JP
Inventors: 利雄金成
Original assignee: 岩井機械工業株式会社
Priority date: 1982-03-03
Filing date: 1982-03-03
Publication date: 1984-06-22
Also published as: JPS58132274U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は主としてエアーが入り込むような液用配管にエ
アー抜き用として用いる排気弁に関するものである。

従来、この種の排気弁に於て例えば第５図に示すような
ケース３０内の下方に壁板３１を設けこの壁板３１に不
還弁３２を備えた排出孔３３を穿設し其の上方にケース
３０内に設けた支承装置３４．３４に嵌挿された支軸３
５を有するフロート３６を内蔵し且つ支軸３５の上端に
弁３７を固定すると共にケース３０の上部排出孔３８に
設けた弁座３９に弁３７を臨ませ更にケース３０の下端
に流出口４０を設けた構成のもの等は公知であったが、
これ等は殊更に支軸や同軸の支承装置を設ける等の必要
性があって製造が煩瑣である欠陥があるのみならず組立
作業はケースの中に部品を所定の順序で投入するのみで
行うことができないので作業性が極めて悪い欠点があり
、またパーツの員数も多く小型化には不向きである等の
弊があった。

本考案は円筒状体の角形体との嵌合を利用して上記のよ
うな欠陥、欠点および弊害を解消することを目的とする
ものであって、上下両端面を天壁板および底壁板３によ
り閉塞しこれ等天壁板２、底壁板３に出口５および入口
４を開設したケース６の中に人口４より流入する液圧で
浮上し排気圧で装入しない角形第１フロート１６を上下
動自在の内接状態に装入し、また当該第１フロート１６
の底面に下方に向って開口する円筒形凹所１７を形成し
、この凹所１７の中に上記の排気圧でも液圧でも浮上す
る角形第２フロート１９を上下動自在の内接状態に装入
し、上記の第１フロート１６の天面に於て出口５と対応
する個所に浮上時に同出口５を閉口し非浮上時に開口す
る出口側バルブ２０を、また第２フロート１９の下面に
於て入口４と対応する個所に非浮上時に同人口４を閉口
し浮上時に開口する入口側バルブ２１を夫々固定し、更
に上記の円筒形凹所１７の天部にケース６の側壁内周面
と第１フロート１６の側壁外周面との間に形成される隙
間に開口する空気案内孔１８を設けたことを要旨とする
ものである。

尚、図示せる実施例は円筒短管１の上面を天壁板２によ
り同じく下面を底壁板３により夫々閉塞すると共に天壁
板２の中央に出口５を同じく底壁板３の中央に入口４を
夫々開設してケース６を構成し、このケニス６の下をポ
ンプ７の吸液管９にクランプ１０およびパツキン１１に
より連結し、またケース６の上にキャップ１２をクラン
プ１３およびパツキン１４により固定すると共に当該ケ
ース６の中に液圧で浮上し排気圧（タンク１５内の液の
ヘッド圧で加圧された排気の圧力）で゛浮上しないポリ
プロピレン製の三角柱形第１フロート１６を上下動自在
に装入し、更に当該第１フロート１６の下面に円筒形凹
所１７を、同円筒形凹所１７に於ける周壁面の上辺に空
気案内孔１８を夫々形成し、この円筒形凹所１７の中に
上記の排気圧でも液圧でも浮上するポリプロピレン製の
三角柱形第２フロート１９を上下動自在に装入すると共
に第１フロート１６の天面に同第１フロート１６の浮上
時に上記の出口５を閉塞する出口側バルブ２０を、また
第２フロート１９の下面に同第２フロート１９の非浮上
時に上記の人口４を閉塞する人口側バルブ２１を夫々固
定したものである。

本考案は叙上の如き構成になるので、配管内のエアは軽
くて小さい第２フロート１９が同エアの排気圧により上
昇し重くて大きい第１フロート１６が上昇しない状態で
行い、また液が配管内に満ちた時には第１フロート１６
が液圧により上昇して出口５を閉止しこれにより出口５
からの非液を阻止し、更に配管内がバキューム状態とな
った時には第２フロート１９を強く吸引して入口４を閉
止しこれにより大気からのエアーの混入を阻止するよう
にしたものである。

本考案は上記の通りであるので、配管内をエアーと液が
所謂サンドイッチ状態で流れる場合でも第１フロートは
自重により下降してエアーの排出を、また液圧により上
昇して液漏れを完全且つ確実に防止する効果があるは勿
論であるが、特に第１フロート１６および第２フロート
１９のケース６に対する支承装置の格別にいらないので
製造が簡略であり、また組立作業は底壁板３を外した状
態でケース６内に第１フロート１６を凹所１７に第２フ
ロート１９を夫々投入することによって行うことができ
る利点があり、更にパーツの員数が少ないので小型化に
有益であるのみならず第１フロート１６および゛第２フ
ロート２０はケース６および凹所１７内に上下動自在の
内接状態に装入したので出口側バルブ２０および入口側
バルブ２１の着座が安定していて機能の信頼性が高く、
更に分解も容易であるので頻繁に内部の洗浄を必要とす
る牛乳処理装置等に用いて好適である等の実用的効果を
有するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案排気弁の実施例を示すものであって、第１図
は全体の縦断面図、第２図は第１図ＡＡ線に沿う断面図
、第３図は第１図Ａ’−Ａ’線に沿う断面図、第４図は
使用例を示す構成図、第５図は従来のものを示す縦断面
図である。１・・・円筒短管、２・・・天壁板、３・・・底壁板、
４・・・入口、５・・・出口、６・・・ケース、７・・
・ポンプ、９・・・吸着管、１０・・・クランプ、１１
・・・パツキン、１２・・・キャップ、１３・・・クラ
ンプ、１４・・・パツキン、１５・・・タンク、１６・
・・第１フロート、１７・・・凹所、１８・・・案内孔
、１９・・・第２フロート、２０・・・出口側バルブ、
２２１・・・入口側バルブ、３０・・・ケース、３１・
・・壁板、３２・・・不還弁、３３・・・排出孔、３４
・・・支承装置、３５・・・支軸、３６・・・フロート
、３７・・・弁、３８・・・排出孔、３９・・・弁座、
４０・・・流出口。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

上下両端面を天壁板２および底壁板３により閉塞しこれ
等天壁板２、底壁板３に出口５および入口４を開設した
ケース６の中に入口４より流入する液圧で浮上し排気圧
で装入しない角形第１フロート１６を上下動自在の内接
状態に装入し、また当該第１フロート１６の底面に下方
に向って開口する円筒形凹所１７を形成し、この凹所１
７の中に上記の排気圧でも液圧でも浮上する角形第２フ
ロート１９を上下動自在の内接状態に装入し、上記の第
１フロート１６の天面に於て出口５と対応する個所に浮
上時に同出口５を閉口し非浮上時に開口する出口側バル
ブ２０を、また第２フロート１９の下面に於て入口４と
対応する個所に非浮上時に同人口４を閉口し浮上時に開
口する入口側バルブ２１を夫々固定し、更に上記の円筒
形凹所１７の天部にケース６の側壁内周面と第１フロー
ト１６の側壁外周面との間に形成される隙間に開口する
空気案内孔１８を設けたことを特徴とする排気弁。