JPS59210164A

JPS59210164A - 二重殻タンクの構築方法

Info

Publication number: JPS59210164A
Application number: JP8410683A
Authority: JP
Inventors: 本沢　三成
Original assignee: KOUYOU KENSETSU KOGYO KK; Koyo Iron Works & Constr
Current assignee: KOUYOU KENSETSU KOGYO KK; Koyo Iron Works & Constr
Priority date: 1983-05-16
Filing date: 1983-05-16
Publication date: 1984-11-28
Also published as: JPS6356386B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、外槽の側壁がコンクリート類（鉄筋又はプレ
ストレス等）であり内槽が鋼製である二重殻タンクの構
築方法に関するものである。

二重殻タンクの構築方法が従来種々開示されているがい
ずれも次のような問題点のうちのいくつかを抱えている
。

（ａ）　　内槽の側板組立てを下段から上段へ積上げ工
法で行うと高品質を要求される内槽の構築に際して高所
作業が多くなり能率が低下して安全の確保が困難となる
。

（ｂ）　　内槽及び外槽の組立て順序を直列的にすると
工期が長くなってコスト高となり、また並列的にすると
作業場が搗合い混雑し能率が逆に低下しやすい。

（ｃ）　　内槽の組立てを外槽の組立てよりも先行させ
ると雨天時に内槽側板の施工ができず工期の遅延を招く
。

（ｄ）　　内槽と外槽の組立て作業が錯綜すると、足場
の組立て撤去が重複し無駄な作業か゛入り込み工期遅延
やコストアップの原因となる。

（ｅ）側壁又は側板を下から積−ヒげて構築する場合、
常時大型の揚重機が必要で不経済である。

（ｆ）　　内槽側板をスバイラルエ法で構築する場合は
、側板の板部材が単純な長方形ではないので切断加重［
の手数が余分にかかる。

本発明は、これら従来の場合の全ての問題点解決を目的
として、アニユラ・プレート敷設と並行して設け／ζ底
部の部分的保冷層上へ予め底板の板部材を仮置きしてお
き、内槽側板は、アニユラ・プレート上面に複数のロー
ラ・ブロックを配置したその上Ｋまず最上段を組立てそ
の」１端に内槽屋根、更にその上に外槽屋根を取付けた
後上段から下段へとジャッキアップ二［法を採用し、一
方性槽側壁は、自刃上昇式足場を用いて下段から」二段
へと積上げ工法で内槽側板より適当段数先行させ、外槽
側壁に設けた工事日及び雨水侵入防止装置を利用しなが
ら内槽側板と外槽側壁とを並行的に組立てこの組立てと
並行的に全体的底部保冷層の施工及び前記仮置きした板
部材を用いた底板の施工を行い、外槽屋根が最上部まで
上昇した時点以降の適当な時期に外槽屋根を外槽側壁の
上端に取付ける二重殻タンクの構築方法を提供せんとす
るものである。

本発明の実施例を図面に即して説明すると、タンクの基
礎１の上に外槽のコンクリート製底版２を打設し、この
底版２の上面にシールプレート３を取付け、このシール
プレート３の上の外周近傍に環状保冷層４を打設し、こ
の−ヒにアニユラ・プレート５を配列する。シールプレ
ート３の取付は後の環状保冷層４の打設及びこの上への
アニーラ・プレート５の配列作業と並行して、シールプ
レート３上にタンク底部の部分的保冷層６を形成し、こ
の保冷層の上方に設けた仮設架台７の上に底板部材８を
積み重ねて仮置きしておく。部分的保冷層６の上面高さ
を環状保冷層４の上面高さに合わせておくのが望ましい
。その後アニユラ・プレート５の上の円周に沿って複数
のジヤツキ９を配置するとともにジヤツキ９の外側に配
置されるべき内槽側板の位置ド合わせて複数のローラブ
ロック１０を設置スル。ローラブロック１０には、長手
方向に沿って円弧状を成すチャンネル１１がその溝を一
ヒ向きにした状態で載置される。このチャンネル１１は
、ローラブロック１０の上を軽く円滑に移動できるので
、側板を組立てる際に側板の板部材を載せて一定の位置
から所定の位置まで円周に沿って容易に横移動させるこ
とができ、しかも側板の板部材を配列して円筒を形成す
る際に自動的に真円を出す位置決めの役目を果たすこと
ができる。かくしてローラブロック１０の上のチャンネ
ルの上に内槽側板部材１２を立てて載せ配列して最上段
の円筒形側板を組立て、シールプレート３の上の中央に
屋根組立用仮設支柱１３を組立てるとともに最上段の側
板上端にナックルプレート１４を取付け、内槽屋根１５
を仮設支柱１３の上に組立ててナックルプレート１４に
接続し、支持部材１６を介して内槽屋根１５の上に更に
外槽屋根１７を構築しておく。その後適当々時期に仮設
支柱１３を取外してタンク外へ撤去する。とれら内外槽
の屋根の構築が完了した後、外槽底版２０周縁（６）」二に外槽側壁１８を最下段から順次上段へと内槽側板
１２よりも所定段数先行する状態で自刃上昇式足場１９
を用いて積上げ工法により構築する。

一方内槽側板１２は上段から下段へと順次ジヤツキアッ
プ工法で外槽側壁１８の構築を追い駆けるようにこれと
並行して、外槽側壁１８の下部に設けた工事口２０から
板部材１２を外槽側壁１８の内部に次々と取入れ、ジャ
ツギ９で上段の円筒形側板を上昇させたその直下のロー
ラブロック１０の上のチャンネル１１に立てて載せ円周
に沿って横移動させて円筒を形成し組立て、以後ジヤツ
キアップとその下の段の側板の組立てを前記と同様にく
り返し行って最下段まで組立てる。自刃上昇式足場１９
を利用した外槽側壁１８の組立て構築方法について詳細
に説明すると、第５図に示すように下段の側壁１８　ａ
のコンクリート打設が終った後、その上段の側壁１８ｂ
を打設する場合にコンクリート打設用の型枠２１を外側
及び内側に取付けそれぞれ複数の縦部材２２　ａと横部
材２２ｂを格子状に組立てたシャタリングと称する補強
材２２で型枠２１を押えておいてからコンクリートを打
設し上段の側壁１８ｂを形成する。これら一連の作業を
行う自刃上昇式足場の実施例について説明すると、下部
が既設下段の側壁１８ａに埋設され自立した棒器の上部
に突出した部分に複動油圧ジヤツキ２４を外装する。第
６図に示すように棒ηは油圧ジヤツキ２４に挿通されて
いて多数の截頭円錐体の逆立ちしたものを積重ねだ形状
を有している。油圧ジヤツキ２４のシリンダ２５の上部
内には上部チャック２６が設けられ、ピストン３５に直
結した下部内には下部チャック２７が設けられていて、
下部チャック２７の下面が棒２３の一円錐体の上面に当
接しジヤツキ全体の重量を支持した状態でジヤツキを伸
長させて上部チャック２６を上昇させ、その下面を棒２
３の上部の一円錐体の上面に当接させてジヤツキ全体の
重量をここで支持し、今度はジヤツキを短縮させて下部
チャック２７をその上方の円錐体の上まで上昇させその
下面を円錐体の上面に当接させる。このような動作をく
り返し行い、シリンダ２５に連結した足場部１９　ａを
適当な位置まで上昇させることができる。雨水侵入防止
装置の実施例について説明すると外槽屋根１７の外周下
面全周に取付けた集水板２８の下端外周は外槽側壁１８
の内面に軽く接していて、その下方の側壁に穿設した排
水口２９及びその直ぐ下の側壁内面に環状に設けた樋３
０により、外槽屋根１７の上の雨水は全てタンク外に排
出される。内槽側板及び外槽側壁の組立て作業と並行し
て底部保冷層３１及び前記仮置きした板部材８を用いた
底板３２の施工を行う。内槽側板のジヤツキアップ工法
による組立てが終了したときにはこれより先行する外槽
側壁の組立ても終了して自刃上昇式足場１９の撤去も終
っている。チャンネル１１及びローラブロック１０を取
除いて内槽をジヤツキダウンし、外槽側壁１８頂部に取
付けたコンプレッションリング３３を介して外槽屋根１
７を外槽側壁１８に取付ける。工事口２０からジヤツキ
９及び使用済みで不要となった機材をタンク外に搬出し
、タンク内部の検査後、外槽屋根１７及び外槽側壁１８
の内（９）面に保冷材３４を取付け、最後に工事口２０及び排ねじ
側をモーターで駆動するものでもよい。また、並行的に
又は並行して実施する種々の作業方法は、開始と終了と
が全く同時である場合にのみ限定されるものではなく、
開始と終了の時点が多少ずれていてもよい。

本発明による作用効果は次の通りである。

（ａ）　　内槽側板はジヤツキアップ工法で、一方性槽
側壁は内槽側板より適当段数先行させて下段から上段へ
と積上げ工法で、これらを並行して組立てるので、工期
を短縮することができしかも高品質を要する内槽側板の
組立て作業を常に低い位置で行うことにより、高能率及
び安全性が確保される。

（ｂ）　　アニーラプレート上面の側板全配列すべき位
置に合わせて円周に沿って配置した複数のローラブロッ
ク」二に側板を組立てるので、側板部材を限られた位置
にある工事口から取込（１０）み横移動が容易かつ円滑に行われ外槽側壁と内槽側板の
組立てを並行的知行うことが可能となり工期短縮ができ
る。

（ｃ）外槽側壁に設けた雨水侵入防止装置を利用しつつ
内槽側板と外槽側壁とを並行して組立て、更にこの組立
てと並行して全体的底部保冷層の施工及び予め仮置きし
た板部材を用いた底板の施工を行うので、雨天に影響さ
れず並行作業を進められ、作業が錯綜したり同一個所で
かち合うことも避けられ工期が一層短縮されコストダウ
ンが図れる。

（ｄ）　　外槽側壁の組立てに自刃上昇式足場を用いる
ので側壁の一段分の足場を用意すればよく大型揚重機も
ほとんど不要で経済的である。

（ｅ）　　最上段の内槽側板を組立てその上端に内槽屋
根、更如その上に外槽屋根を取付けた後ジヤツキアップ
することにより外槽屋根の上昇が安全に能率よく行える
。

（ｆ）　　内槽屋根の上に外槽屋根を組立てこれを雨水
侵入防止装置とともに雨よけとして利用しつつ雨天時で
も内槽側板の溶接及び底部保冷層等の施工を行うことが
できる。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本発明説明用であって、第１図、第２図
、第３図及び第４図は全て縦断面図、第５図は自刃上昇
式足場の一例を示す縦断面図、第６図は複動ジヤツキ部
分の拡大縦断面図である。図中の符号はそれぞれ次の各部分を示す。１・・・基礎、２・・・底版、３・・・シールプレート
、４・・・環状保冷層、５・・・アニユラプレー１・、
６・・・部分的保冷層、７・・・仮設架台、８・・・底
板部材、９・・・ジヤツキ、１０・・・ローラブロック
、１１・・・チャンネル、１２・・・板部材、１３・・
・仮設支柱、１４・・・ナックルプレート、１５・・・
内槽屋根、１６・・・支持部材、１７・・・外槽屋根、
１８・・・外槽側壁、１９・・・自刃上昇式足場、２０
・・・工事口、２１・・・型枠、２２・・・補強材、２
３・・・棒、２４・・・複動油圧ジヤツキ、２５・・・
シリンダ、２６・・・上部チャック、２７・・・下部チ
ャック、２８・・・集水板、２９・・・排水口、３０・
・・樋、３１・・・保冷層、３２・・・底板、３３・・
・コンプレッションリング、３４・・・保冷材、３５・
・・ピストン（１３）

Claims

【特許請求の範囲】

（１）外槽の側壁がコンクリート製であり内槽が鋼製で
ある二重殻タンクにおいて、内槽底部のアニーラ・プレ
ート敷設と並行して設けた内槽底部の部分的保冷層上に
内槽底板の板部材を仮置きし、内槽側板は、前記アニユ
ラ・プレート上面の側板を配列すべき位置に合わせて円
周に沿って配置した複数のローラブロック上にまず最上
段の側板を組立てその上端に内槽屋根、更にその上に外
槽屋根を取付けた後上段から下段へと順次ジヤツキアッ
プ工法で組立て、一方性槽側壁は、自刃上昇式足場を用
いて下段から上段へと積上げ工法で内槽側板より適当段
数先行させて組立て、かつ上記内槽側板と外槽側壁の組
立ては雨水侵入防止装置のもとに外槽側壁に設けた工事
口を利用［７て並行的に実施し、これらの組立てと並行
的に全体的底部保冷層の施工及び前記仮置きした板部材
を用いた底板の施工を行い、外構屋根が最上部まで上昇
した時点以降の適当な時期に外槽屋根を外槽の側壁上端
に取付けることを特徴とする二重殻タンクの構築方法。
（２）雨水侵入防止装置が、外槽屋根の外周縁下側に取
付けられ下端が外槽側壁の内面の少なくとも近傍にあっ
て環設された集水板と、外槽側壁に取付けられ前記集水
板から落下する雨水を受ける樋と、外槽側壁に穿設され
た仮設の排水口より構成されている特許請求の範囲第１
項記載の二重殻タンクの構築方法。
（３）　　自立上昇式足場が、下部を既設の側壁に埋設
され自立した棒と、該棒に係合し該棒を支柱として自刃
上昇自在な上昇部と、該上昇部に連結された足場部とに
より構成されている特許請求の範囲第１項又は第２項記
載の二重殻タンクの構築方法。