JP2550477Y2 - 全天候型仮屋根装置 - Google Patents

全天候型仮屋根装置

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JP2550477Y2
JP2550477Y2 JP1992050300U JP5030092U JP2550477Y2 JP 2550477 Y2 JP2550477 Y2 JP 2550477Y2 JP 1992050300 U JP1992050300 U JP 1992050300U JP 5030092 U JP5030092 U JP 5030092U JP 2550477 Y2 JP2550477 Y2 JP 2550477Y2
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JP
Japan
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temporary roof
roof
telescopic
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五郎 森口
晋 谷沢
建治 木村
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株式会社淺沼組
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、鉄筋コンクリート造
の建物の施工時にその上部を覆い、雨天時でも躯体の施
工作業を可能にする全天候型仮屋根装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建築工事は降雨、降雪や暑さ、寒さなど
天候の影響を受ける作業が多く、特に掘削工事および鉄
筋コンクリート造の躯体工事においては、降雨、降雪時
に工事の中断を余儀なくされ、工期遅延の大きな要因に
なっている。
【0003】このため、残業や休日出勤が増加し、週休
二日制の定着が困難となり、若年層の建築業離れの大き
な原因の一つになっている。
【0004】そこで、近年建築工事の作業環境を改善す
る目的で、躯体の上部を屋根で覆い、降雨時でも施工を
可能にすると共に、夏期や冬期の厳しい作業環境を緩和
する仮屋根の提案がなされている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な仮屋根は、躯体の周囲に立設した支柱に電動式または
油圧式のクライミング装置を取付け、躯体を覆う屋根を
クライミング装置に固定し、躯体施工の進行と共に支柱
を継ぎ足し、クライミング装置で屋根を上昇動させるよ
うになっているため、設備コストが高くつくと共に、ク
ライミングには施工時間が長くかかり、また労力と手間
も多くかかるという問題がある。
【0006】それは、仮屋根の上昇時に、各階のコンク
リート打設後ごとに支柱を継ぎ足して延長し、これに沿
って仮屋根をクライミング上昇させなければならないた
め、支柱の継ぎ足しにクレーンの使用が必要になり、し
かも継ぎ足しに時間がかかるため、本来の躯体作業での
クレーン使用に支障をきたすと共に、支柱継ぎ足しに別
途作業員が必要になり、高所での作業であるため危険で
あり、作業能率も悪く、コスト的に高くつくという問題
である。
【0007】そこでこの考案は、仮屋根の上昇が円滑に
能率よく省力的に行なえ、躯体作業に必要なクレーンの
使用に支障をきたさず、危険作業及び作業コストの低減
が可能な全天候型仮屋根装置を提供することを課題とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この考案は、躯体構築部分の周囲に複数の伸
縮支柱を配置し、この伸縮支柱が径の異なる多数の支柱
単体を伸縮自在となるよう順次嵌合せ、最も外側の支柱
単体を地面に固定するように形成され、上記支柱群上に
仮屋根を、伸長したときに最も高い位置になる支柱単体
への取付けによって架設し、躯体工事の進行に伴って伸
縮支柱を駆動手段で伸長させ、仮屋根を上昇させるよう
にした構成を採用したものである。
【0009】
【作用】構築せんとする躯体の外側を囲むように立設し
た伸縮支柱上に、支柱が収縮しているとき躯体の上部を
覆う仮屋根を取付け、躯体構築部分の環境を改善し、降
雨時にも工事を可能にして工期の短縮を図る。
【0010】各階の躯体の工事が進行するごとに、伸縮
支柱を必要な高さ分だけ伸長させて仮屋根を上昇させ、
躯体上部を仮屋根で覆い続けることにより、天候に関係
なく躯体工事が施工できる。
【0011】
【実施例】以下、この考案の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0012】図1と図2のように、構築せんとする鉄筋
コンクリート造躯体Aの周囲外側でこの躯体Aを挟む両
側の位置に多数の伸縮支柱1を立設し、支柱1群の上端
に躯体Aの上部を覆う平面的な大きさを有する仮屋根2
を架設し、躯体Aが1階分構築されるごとに支柱1を1
階分だけ伸長させ、仮屋根2を間歇的に上昇させるよう
になっている。
【0013】上記伸縮支柱1は、径の異なる多数の支柱
単体1a〜1eを順次嵌合させて組合せた多段式とな
り、収縮時には最下位に配置される最も大径の支柱単体
1a内に他の支柱単体が順に納まるようになっていると
共に、最も内側に位置する支柱単体1eの上端に仮屋根
2が取付けられている。
【0014】この伸縮支柱1は、躯体Aの周囲に作成し
たコンクリート基礎3上に起立するよう固定され、所定
高さに完成した躯体Aの上部に仮屋根2を位置させるこ
とができる最大伸長長さを有する。
【0015】また、伸縮支柱1における各支柱単体1a
〜1eは、各種鋼材を用いたトラス構造や鋼板を使用し
た角筒構造、鋼管等、支持せんとする荷重の条件に応じ
て構造を選択すればよく、支柱単体の組合せ数も躯体A
の高さ寸法等に合わせて選べばよい。
【0016】前記伸縮支柱1を伸縮させるための駆動手
段は、図3と図4の場合、各支柱単体1a〜1eの四面
で上下端部にプーリ4を取付け、これらのプーリ4群に
対して連続したワイヤー5をジグザグ状にかけ渡し、ワ
イヤー5の両端をウインチ6で巻取り、ウインチ6によ
るワイヤー5の巻取り又は繰出しによって伸縮支柱1を
伸長もしくは収縮させるようにしている。
【0017】上記駆動手段の他の例としては、多段式の
油圧シリンダを採用したり、互に嵌合する関係にある支
柱単体間に油圧シリンダを組込むことによって行なうよ
うにしてもよい。
【0018】伸縮支柱1は、伸長時の安定性を向上させ
るため、各支柱単体1a〜1eの適当な位置と躯体Aと
を壁つなぎ7等で結合するようにしてもよい。
【0019】前記仮屋根2は、両側の対向位置にある各
伸縮支柱1の上端間に梁材8を架設し、各梁材8を横桟
で結合したフレーム上に防水性のシート9を張設し、躯
体Aを覆う平面的な大きさに形成されていると共に、図
2のように、シート9の適当な部分に開閉部10を設け
ると、この部分から躯体A上に対する資材の出し入れが
行なえるので便利である。また、各スパンごとの屋根を
相互に水平移動して、更に広い開閉部が取れるようにし
てもよい。
【0020】この考案の仮屋根装置は上記のような構成
であり、先ず、躯体を構築せんとする部分の周囲で両側
の位置に基礎3を一定間隔の配置で作成し、収縮状態に
した伸縮支柱1をクレーンで各基礎3上に建込んで固定
し、この支柱1群の上端に仮屋根2を架設する。
【0021】収縮した伸縮支柱1に架設した仮屋根2は
躯体の2階よりも高い位置になり、この状態で躯体の基
礎、地階、1階の各躯体工事及び2階柱鉄筋接続工事を
行なう。
【0022】次に、伸縮支柱1bを2階の階高分だけ伸
長した後ロックピン11をセットして支柱を固定し、仮
屋根2を上昇させた状態で2階躯体工事及び3階柱鉄筋
接続工事を行なう。
【0023】以下、上記と同様の手順で、各階の躯体工
事の進行に伴なって支柱単体1c〜1eの各伸長による
仮屋根2の間歇的な上昇を行ない、図1が最終上昇後の
状態を示している。
【0024】なお、伸縮支柱の伸長は、ロックピン11
の使用により、単一の支柱を個々に一段づつ行えるよう
になっていると共に、強風等の悪天候時には、伸縮支柱
1を収縮させ、仮屋根2を躯体A上に接近させ、安全性
を図るようにするとよい。
【0025】仮屋根2の解体は躯体Aの屋上工事完了後
に、屋上階で仮屋根2を解体し、これをクレーンで荷卸
しする。
【0026】伸縮支柱1は、地上に十分な空間が確保さ
れている場合、全体を収縮させ、基礎3上から取外せば
よい。
【0027】また、隣接する建物が接近し、十分な作業
空間が確保できないような場合は、伸縮支柱1を複数に
分割する。即ち、屋上にクレーンで走行式クレーンを荷
揚げし、伸縮支柱1が図示のように5節の支柱単体1a
〜1eからなる場合、4節と5節の支柱単体1d〜1e
を3節の支柱単体1c内に収縮させて内蔵し、3節以上
の支柱単体1c、1d、1eを走行式クレーンで屋上に
荷揚げした後、これをクレーンで地上に荷卸しする。
【0028】上記と同じ手順で、2節の支柱単体1bを
収縮させて1節の支柱単体1aに内蔵した後、これを屋
上に荷揚し、クレーンで地上に荷卸しする。
【0029】
【考案の効果】以上のように、この考案によると、径の
異なる多数の支柱単体を順次嵌合せて形成した複数の伸
縮支柱上に仮屋根を伸長したとき最も高い位置になる支
柱単体への取付によって架設し、躯体工事の進行に伴っ
て伸縮支柱を駆動手段で伸長させ、仮屋根を上昇させる
ようにしたので、躯体上を覆う仮屋根の上昇に支柱を継
足すような作業が不要になり、作業時間の短縮と作業の
軽減が可能になると共に、危険作業の低減により安全性
の向上が図れる。
【0030】また、仮屋根の上昇動にクレーンを必要と
しないため、躯体構築のためのクレーンの使用に支障を
与えないと共に、伸縮支柱はワイヤやシリンダでの伸縮
により、複数の同調伸縮作動が簡単に行なえ、仮屋根を
円滑に上昇動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】仮屋根装置の使用状態を示す縦断面図
【図2】同上の平面図
【図3】伸縮支柱の伸縮装置を示す斜視図
【図4】伸縮支柱の収縮状態を示す縦断面図
【符号の説明】
1 伸縮支柱 2 仮屋根

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 躯体構築部分の周囲に複数の伸縮支柱を
    配置し、この伸縮支柱が径の異なる多数の支柱単体を伸
    縮自在となるよう順次嵌合せ、最も外側の支柱単体を地
    面に固定するように形成され、上記支柱群上に仮屋根
    、伸長したときに最も高い位置になる支柱単体への取
    付けによって架設し、躯体工事の進行に伴って伸縮支柱
    駆動手段で伸長させ、仮屋根を上昇させるようにした
    全天候型仮屋根装置。
JP1992050300U 1992-07-17 1992-07-17 全天候型仮屋根装置 Expired - Fee Related JP2550477Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0571225A (ja) * 1991-09-10 1993-03-23 Kumagai Gumi Co Ltd 全天候型仮設屋根

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JPH0610524U (ja) 1994-02-10

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