JPS59210002A - 害虫忌避性組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は持続性のある害虫忌避性を発揮する新しい組成
物に関する。従来からジエチルトルアミドを始めとする
害虫忌避剤を混合して散布又は燻蒸し防虫効果を発揮す
るととは知られているがその効果は忌避剤が揮発性で長
く持続し得ないため頻繁に繰返し施行しなければならぬ
と言う欠点を有していた。

一方近年、室内塵中のダニ類の中、特にチリダニ類が慢
性気管支喘息やアトーー性皮膚炎などのアレルギー性疾
患の抗原（アレルゲン）として働いていることがあきら
かにされ大きな社会問題となっている。

仁のためこれらの害虫の発生源となる繊維埃、皮膚片（
フケ）等の諸侯が堆積付着しやすい床材、ｍ材等に用す
る接着剤、フロアポリジング用ワックス及び塗床用樹脂
等に長期間持続する忌避性を付与し、これらの害虫を長
期にわたって家屋内から駆除することが望まれている。

例えば特開昭５６−２９５０１号公報には害虫忌避剤を
ウレタン樹脂に含有せしめ、それをポリエチレン茸のシ
ートに保持させることが記載されているものの、呼効性
の調節が不可能であるばかシか−を散性に欠け、しかも
ウレタン樹脂を使用するため、用途も制限される。又特
開昭５６−４３２０１号公報にはセルロース誘導体と吾
虫忌避物質とよシなる組成物をポリエチレン等のシート
に保持させることが記載されているが、前述のポリウレ
タンの場合と同様の欠陥に免れ難い。

また、木材を張合せて製造する合板や集成木材について
はヒラメキクイムシ等の害虫による食害が問題になって
おシ、特に需要量の多いラワン材の被害が目立っている
。ラワン材には生育中のみならず製材後にもヒラメキク
イムシ等の産卵が行われるので加工された合板、集成水
利等は密閉された倉庫に保管されて居ても害虫による食
害を防ぐことは出来ない。

本発明者等はかかる従来の欠陥を排除すべく鋭惹研究の
結果本発明を完成した。

本発明の目的は遅効性であシ、しかも持続性を調整し得
る害虫忌避性樹脂組成物を提供するＫある。

本発明の目的は天然及び／又は合成樹脂、害虫忌避剤及
び該忌避剤の保留剤となる多孔性物質を含有する害虫忌
避性樹脂組成物によって達成される。

本発明に適用される天然及び／又は合成樹脂は通常使用
されるもので特に限定されないが例えばワックス、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ビニル樹脂、アクリル樹脂
、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド、ポリエス
テル等が挙げられる。

父、本発明に適用される害虫忌避剤は通常使用されるも
のであれば特に限定されず１例えばＮ＝Ｎジメチルトル
アミド−ＮＮ−ジエチルトルアミド、２．３．４．５−
ビス（へ２−ブチレン）−テトラヒドロフルフラール、
ジーノルマルブロピルイソシンコメロネ−）−ジ−ノル
マル−ブチルサクシネート、２−ハイドロキシエチルオ
クチルサルファイド等が挙げられるが特にＮＮ−ジエチ
ルトルアミド、　２．３．４．５−ビス（△２−フチレ
ン）テトラヒドロフルフラールカ好ましい。

また本発明の保留剤として使用する多孔性物質としては
例えば主としてアルカリまだはアルカリ土類金属の結晶
性含水アルミノ／リケードである高品質のゼオライト、
ケイ酸のゲル、活性炭、有機物質の発泡体の微粉砕物等
が挙げられこれ等はいずれもその細孔によって前記の忌
避剤を吸着しかつ長期間にわたシ徐々に放散させる特徴
を有しその内容にゼオライトが好ましいが勿論これに限
定されるものではないＱゼオライトの１例として基本式
ＸｆＯ・ＡＱ２０５・ＹＳｉＯ２ＺＨ２０（Ｍは金属イ
オン、ｎは金属イオンの原子価、　Ｘ、　Ｙ、　Ｚは係
数を示す）を有する本のが挙げられる。本発明にいうゼ
オライトは通常１Ａから１０　ＤＡ、更に好ましくは２
人から５０Ａ迄の細孔径を持つものでその表面積が５０
Ｏｎ？／Ｆ！以上のものが好ましく比較的少量で忌避剤
を多量に吸着し碧て樹脂層からの忌避剤移動に伴って１
１次忌避剤蒸気を外部に伝達放散せしめる能力を有する
ものである◎ 害虫忌避剤と多孔性物質の混合比率については忌避効果
の持続性と関係がアシ、忌避性商品の使用目的にもとす
いて必要とする期間にわたって忌避効果を持続するよう
混合比率を設計する◇すなわち忌〜避剤が多孔性物質に
対し過剰に存在して多孔性物質が沈澱する様な状態の混
合物を樹脂に混合した場合には初期の忌避剤発散が大き
いが比較的短期間に忌避効果が終了する。一方多孔性物
質を忌避剤に対して過剰に配合した場合には通期の忌避
剤発散は少いが忌避効果は長期に持続する。忌避剤と多
孔性物質の混合物にさらに配合する樹脂またはワックス
が忌避剤に対して有する移行性の犬少についても同様に
考慮すべきであることは言うまでもない。これらの点か
ら、忌避剤の量は通常樹脂１重量部に対して０．０１〜
０．５であシ、又多孔性物質の量は忌避剤１重量部に対
して通常０１〜１０重量部が好ましい。

本発明組成物の１例の作製に当ってはまず上記の保留剤
であるゼオライトシラス、活性炭等の保管中における吸
着物の影響を除くため減圧式乾燥量中において５００℃
〜４００℃の温度で絶対無水的に乾燥させた後室温まで
徐冷する。

このようにして吸着・能力を回復した保留剤は均一な粒
度を持ち十分な流動性を備えたものとなる。得られた乾
燥した保留剤に手早く必要重量部の害虫忌避剤を加えた
後、均一な混合物とするために、ニーグー又は回転式橿
砕器によって適宜時間攪拌する。この際忌避剤の揮発を
起さぬよう温度の上昇をさけ、かつ過度の正風が起らぬ
よう注意する。このよ５ＫＬ、て保留剤に忌避剤を吸着
させる際、さらに適当な乳化液又はｔ６剤を加え混和し
やすい状態に１−ても良い。

このように調合した混合物を天然及び／又は合成樹脂例
えば酢酸ビニル系樹脂等と適宜混合するがその際これに
溶剤、安定剤等を加えても艮い０ ここでいう溶剤としては例えば水、アルコール、又はベ
ンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類。

アセトン、メチルエチルクトン等のケトン類等を単独又
は混合して使用できる。また上記溶剤。

溶液の他に本発明の組成物中にはさらに必要に応じて可
塑剤、着色料、増量剤、ζてさはき剤、粘度調整剤等を
添加することができる。これらの可塑剤の内にはジメチ
ルフタレート、ジブチル７タレートの如く忌避剤として
若干の効果を発揮するものがあるので、あらかじめ忌避
性の設計に当って考慮しておくことが必要である〇又１
本発明においては害虫忌避剤に加えて殺虫剤を併用する
こともできる。殺虫剤としては例えばフェノトリン、ペ
ルメトリン、ピレトリン、アレクトリン、フラルトリン
、バルトリン又はジメトリンが挙げられる。

かぐして得られる本発明組成物の１例であるポリ酢酸ビ
ニル接着剤はこれを目的とする箇所例えば床敷物、建築
床ペース、合板製造用接着剤、プリント合板の化粧紙と
合板との接着等に用いることにより実用され、これによ
シ目的とする長期持続忌避効果を発揮し得る。

すなわちフロアワックスへ応用する場合には忌避剤と保
留剤との重量混合比率を１：１．！１以下にすると、こ
の混合物と樹脂との調合に際して均一に分散させる作業
が容易となるが、持続性を設計するに当シこの比率は特
に制限となるものではない。

本発明の組成物は上記のように各種の害虫。

すなわちダニ、ノミ、ゴキブリ、キクイムシ等に対して
極めて優れた忌避効果を長期にわたシ期待できるもので
ある。

以下実施例により本発明を更に詳細に説明する。

実施例及び比較例 実験Ａ１〜１０ 〔第１表〕に示す如く、室温で液状の忌避剤Ｎ、Ｎジエ
チルトルアミド（商品名「レツパーｐｇ’ｒ」、吉富製
薬■社製、以下Ｄ　Ｅ　’１’という）と、絶対無水的
に乾燥した合成ゼオライト（商品名「シカソープＺ」関
東化学■社製、以Ｆシカソーブ２と言う）又は一般に増
量剤として用いられるメルクを記載の比率で均一に混合
した後、更に溶剤系酢酸ビニル樹脂（商品名ｒ　ＫＢＫ
Ｎｏ、１０ＫＪ力ネボウエヌエスシー■社製、以下ＫＢ
Ｋ　Ｎｏ、　１０にという）及びエマルジ薗ン系酢酸ビ
ニル樹脂（商品名［、ヨドゾールＶ１０１０ｊカネボウ
エヌエスシー■社製、以下Ｖ−１０１０という）に混合
し調整した。

上記で得た本発明組成物を夫々第２表に示すようにステ
ンレス飯試験片の片面約１５０−に忌避剤及び保留剤及
び樹脂のａｔが５０　ｍｇ／　ｄ和尚になるように塗布
して各試験片を作成し各試験片の径時的な害虫忌避物質
の残存ホを測定し　ノこ　。

この残存率は各試験片の塗布面よシ作成初日、６ケ月後
、６ケ月後及び１年後に皮膜を約５０ｍｇ削り取シ、ア
セトンにて残存する害虫忌避物質を抽出し、これを液体
クロマ（・グラフィーにより定（％Ｖｃ作成初日の定量
値に対する百分率を算出することによシ求めた。上記〔
第２表〕よね本発明の４４脂接着剤は優れた長期持続害
虫忌避性を示すのに対１２、タルクを混合した忌避剤混
合接着剤はゼオライトを保留剤として用いた本発明接着
剤と比し劣った　幼性しが示さなかった。忌避剤も保留
剤も含まない単なる樹脂接着剤は当然初期から忌避剤の
存在を検出し得なかった。

〔第１表］によって調整した各資料の忌避効力を調べる
だめの生物試験用として５６Ｘ５Ｃ＃のベニヤ板に忌避
性物質の総量が３０　ｒｉｒ９／ｃａ相当になるように
塗布した試験片を作成し各所定の期間２５℃、５５Ｒ，
Ｈ−％の室内に放置後こｉｔを゛チリダニ２０匹を放っ
た直径１５１のシャレーの中に置かれた高さ１０語の紙
製基台上に置き。

さらに黒紙（４ｃｔａ　Ｘ　４　ｔｓ　）をその上から
のせて２４時間後に黒紙に付着しているダニの数をかぞ
えたこの結果、付着数よシ下記付着数によって各供試試
料の忌避性効果を測定する０結果の判定は下記の基準に
よって評価した。

○　　　付着数　　　　０匹 ＋　　　　７　　　　１〜４匹 ＋−１５〜９匹 川　用　　　　　　　　１０匹以上 結果は第２表に示す如く本発明忌避性接着剤の実施例に
ついては著しい持続効果が認められた。一方忌避剤本保
留剤も含有しない接着剤のみによる試験片を用いて行っ
た比較例ノに９．１０も第２表に併記するがこの場合に
は試作当初から忌避効果は全く認められなかった。

父本発明忌僻性接着剤の接着性の評価を調べるためＪＩ
Ｓ、に６８０４にもとすいて木材の接着面積６．２５ｃ
ｄ　（２，５ｃ＊ｘ　２．５ｃ譚）に第１表にもとず〈
接着剤を塗布し乾燥させた後、インストロン試鹸機を用
いてその剪断に要する剪断力をテストした。この剪断力
を下記の基準に従って等絞付けを行い各供試体の接着力
を判定した。

○　剪断力　　　１００島／ｃｄ以上 △　　　　　　　　　８０　＃／ｃｆＬ以上〜１００　
ｋｆ／／ｃ１．以下ｘ　　　　　　　　　　　８０＃／
−以下結果は第２表に示す如く本発明忌避性接着剤の実
施例及び比較例のいずれにおいても良好な接着性が認め
られた。

本発明による忌避剤及び保留剤の組合せを応用したアク
リル系フロアポリジングワックスについても上記の接着
剤におけると同様、長期間持続する害虫忌避効果を示す
ことが認められ。

ワキシングの繰返し施行期間中に別途忌避剤を散布する
必要を認めなかった。

以上の試験結果から本発明による忌避性組成物の応用に
よって長期にわたって繁雑な忌避剤散布を必要としない
各種のインテリア材料及び建築用材料が得られることが
明らかになった。

第　１　社 ノ 第２表 手続補正書 特許庁長官　若　杉　和　大　殿 １、事件の表示 昭和５８年特許願第８４５５４５＋ ２、発明の名称 害虫忌避性組成物 ６、補正をする者 事件との関保　　特許出願人 住所　東京都墨田区墨田五丁目１７番４号〒５６４大阪
市部島区友淵町１丁目５番９０号鐘紡株式会社特許部 電話（０６）９２１−１２５１ ４、補正により増加する発明の数　　　な　し５、補正
の対象 明細書の「発明の詳細な脱明」の欄 ６補正の内容 （２）　　明細１１４頁第１表のＤＥＴ：ゼオライト比
率の項のＡ６及びＡ７のｒｌ：１３Ｊを犬々１１：Ｌ５
Ｊと補正する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）　　天然及び／又は合成樹脂、害虫忌避剤及び該
   忌避剤の保留剤となる多孔性物質を含有する害虫忌避性
   樹脂組成物。 （２）　　天然及び／又は合成樹脂の溶媒を含有する特
   許請求の範囲第１項記載の組成物。 （６）　　水及び界面活性剤によシ天然及び／又は合成
   樹脂をエマルジョンとして分散せしめたものである特許
   請求の範囲第１項記載の組成物。 （４）　　害虫忌避剤がＮ、Ｎ−ジエチルトルアミド、
   ２．３．４．５−ビス（Δ２−ブチレン）〜テトラヒド
   ロフルフラール又はジノルマルプロピルイソシンゴメロ
   ネートである特許請求の範囲第１項記載の組成物。 （５）　　多孔性物質がセオライト、シラス、活性炭、
   又は有機物質発泡体の微粉砕物である特許請求の範囲第
   １項記載の組成物。 （６）　　多孔性物質の有効細孔径が１〜１００オング
   ストロームで、かつその有効吸着表面積が５ｏｏｒＷｌ
   Ｉ以上である保留剤を含有する特許請滅餐囲第１項又は
   第５項記載の組成物。 （７）　　忌避剤を樹脂１重量部に対して０．０１〜０
   ．３重量部含有せしめる特許請求の範囲第１項記載の組
   成物。 （８）　　多孔性物質を忌避剤１重量部に対して０．１
   〜１０重量部含有せしめる特許請求の範囲第１項記載の
   組成物。