JPS5920587Y2 - 空気調和機の制御回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は空気調和機の制御回路に係り、特に室内ファン
モータと室外ファンモータの速調操作回路の改良に関す
るものである。

従来特に夜間に於いて空気調和機を使用する場合、騒音
を抑えるために室外ファンモータの回転速度を手動式の
風速切換スイッチで切換え低速にて使用している。

ところが外気温が高い場合、室内ファンモータを高速に
し室外ファンモータを低速にして運転すると冷媒回路中
の冷媒の圧力が高くなりコンプレッサモータに過負荷が
かかつて過負荷保護装置が作動し易くなる欠点を有して
いる。

又、外気温が低い時、室内ファンモータを低速にし室外
ファンモータを高速にして運転すると蒸発器が凍結する
虞れを有している。

上述の如き欠点を補なうために本考案者は第１図に示す
回路を実開昭５２−５１１３９号公報で提唱している。

図に於いて交流電源１の一端が操作スイッチ２のＡ端子
に接続され、風速切換端子ＢＣＤは夫々室内ファンモー
タ３の低速度端子Ｌ、中速度端子Ｍ、高速度端子Ｈに接
続されている。

４は風速切換端子Ｂに接続されたマグネットリレーでマ
グネットリレー４と室内ファンモータ３の他端は交流電
源１の他端に接続されている。

５は室内ファンモータコンテ゛ンサである。

運転端子Ｅと交流電源１の他端との間には室温サーモ６
とマグネットリレー接点４１の常閉接点４１ ｂを介し
て室外ファンモータ７の高速端子Ｈが、常開接点４１
ａを介して低速度端子りが夫々接続されていると共に室
温サーモ６と過負荷保護装置８を介してコンプレッサモ
ータ９が接続されている。

１０及び１１は室外ファンモータコンデンサ及びコンブ
レツサモータコンテンサである。

尚操作スイッチ２は停止位置にて全端子間が開放し、送
風位置にてＡ−Ｃ端子間が導通し、運転の弱、中、強の
各位置に応じて夫々Ａ−Ｂ、Ａ−Ｃ，Ａ−Ｄ端子間が択
一的に導通すると共にＡ−Ｅ端子間が導通する。

上述の従来回路は操作スイッチ２を運転の弱位置に操作
すると、室内ファンモータ３が低速で運転すると共にマ
グネットリレー４が励磁されるためリレー接点４１が室
外ファンモータ７の高速度端子Ｈ側から低速度端子り側
に切換わり、室外ファンモータ７は低速で運転し高速で
運転することはない。

これにより外気温が低い場合でも蒸発器が凍結するのを
防止できる。

次に操作スイッチ２を中位置又は強位置に操作すると室
内ファンモータ３が中速又は高速で運転し、マグネツｌ
−リレー４は励磁を解かれるためリレー接点４１が室外
ファンモータ７の高速度端子側に入り、室外ファンモー
タ７は高速で運転して低速で運転することはない。

これにより外気温が高い場合でもコンプレッサモータ９
に過負荷がかかるのが防止され、過負荷保護装置８の作
動が阻止される。

ところが室内ファンモータ３の内部結線は第３図に示す
通りであるから、マグネジ１〜リレー４のインピーダン
スの設定が適切でないと、運転の中位置又は強位置の時
にも室内ファンモータ３内部を介してマグネットリレー
４が通電されて室外ファンモータ７が低速で運転する虞
れを有していた。

本考案は上述の事実に鑑みてなされたものであり、特に
低速用の風速切換端子にマグネツ）・リレーを、この低
速用風速切換端子以外の他の切換端子に夫々対応する室
内ファンモータの速度端子を夫々接続してマグネットリ
レーとファンモータの速度端子とへの通電回路を分断す
ることにより、マグネットリレーのインピーダンスの設
定が不適切であっても蒸発器の凍結や過負荷状態を確実
に阻止し得るよう室内外ファンモータの速調回路を構成
した空気調和機の制御回路を提供することを目的とする
。

以下本考案の一実施例を図面に基づき説明すると、第２
図に於いて第１図と異なるのは風速切換端子Ｂにマグネ
ットリレー１２のみが接続され、室内ファンモータ３の
低速度端子りが常開の第１マグネツＩ・リレー接点１２
１を介して運転端子Ｅに接続されていることである。

室内ファンモータ３の中速度端子Ｍ、高速度端子Ｈは夫
々風速切換端子Ｃ，Ｄに接続され、室外ファンモータフ
の高速度端子Ｈ１低速度端子りは夫々第２マグネツ１へ
リレー接点１２２の常閉接点１２２ｂ常開接点１２２ａ
を介して運転端子Ｅに接続されている。

又コンプレッサモータ９は室温サーモ６、過負荷保護装
置８を介して運転端子Ｅに接続されている。

本考案は上述のような構成であるから、操作スイッチ２
を運転の弱位置に操作すると、Ａ−Ｂ端子間とＡ−Ｅ端
子間が導通し、マグネジ１〜リレー１２が励磁されて第
１マグネツＩ・リレー接点］２１を閉路し、第２マグネ
ツ１〜リレー接点１２２を常開接点１２２ａに切換える
。

従って室内ファンモータ３は運転端子Ｅ、第１マグネツ
１〜リレー接点１２１及び低速度端子りを介して通電さ
れ、低速度にて運転する。

一方室外ファンモータフは運転端子Ｅ常開接点１２２ａ
及び低速度端子りを介して通電され、低速度にて運転す
る。

この結果運転端子Ｅ、室温サーモ６、過負荷保護装置８
を介してコンプレッサモータ９が通電され冷房運転を行
なう際に外気温が低い場合でも蒸発器が凍結する虞れが
ない 次に操作スイッチ２を中位置又は強位置に操作するとＡ
−Ｃ端子間又はＡ−Ｃ端子間とＡ−Ｅ端子間とが導通し
、マグネツ）・リレー１２は通電されないから、室内フ
ァンモータ３は風速切換端子Ｃ又はＤと、中速度端子Ｍ
又は高速度端子Ｈを介して通電され、中速度又は高速度
にて運転するが、室外ファンモータ７は運転端子Ｅ、常
閉接点１２２ｂ及び高速度端子Ｈを介して通電され、高
速度にて運転し、低速度にて運転することはない。

従って冷房運転する際に外気温が高い場合でもコンプレ
ッサモータ９に過負荷がかかり、過負荷防止装置８が作
動するのが防止される。

第２図の回路構成では補助リレー１２と室内ファンモー
タ３が電気的に隔離されているから第１図のもののよう
に操作スイッチ２が運転の中位置や強位置に操作された
場合に室内ファンモータ３と補助リレー１２のインピー
ダンス設定に拘らずマグネットリレー１２か゛室内ファ
ンモータ３内部を介して通電される虞れがなく、所望の
速調制御か゛容易になされている。

本考案は上述の如く回転速度が少なくとも高、低２段に
切換可能な室内ファンモータと、回転速度が高、低２段
に切換可能な室外ファンモータとコンプレッサモータと
、室内ファンモータの切換段数と同数の風速切換端子及
び運転端子を有し、複数段の運転指令により各切換端子
に択一的に信号を供給すると同時に運転端子に信号を供
給する操作スイッチとを具備し、低速用の風速切換端子
にマグネジ１〜リレーを接続し、この低速用風速切換端
子以外の他の切換端子に夫々対応する室内ファンモータ
の速度端子を接続し、運転端子に常開の第１マグネツＩ
・リレー接点を介して室内ファンモータの低速度端子を
接続すると共に第２マグネツトリレー接点の常閉接点常
開接点を介して室外ファンモータの高速度端子低速度端
子を夫々接続し、更にコンプレッサモータを接続するよ
うにしたから、室内ファンモータの低速運転時に室外フ
ァンモータが高速で運転することがなく外気温が低い場
合に蒸発器が凍結するのが防止され、室内のファンモー
タの高速運転時に室外ファンモータが低速運転すること
がなく外気温が高い時に過負荷保護装置が作動するのが
阻止され、マグネツＩ・ル−と室内ファンモータの各速
度端子とが、操作スイッチの端子を共通使用しないため
に室内ファンモータを介してマグネットリレーが通電さ
れる虞れがなく設計が容易であるなど、実用的効果の高
い空気調和機の制御回路を提供するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の空気調和機の制御回路を示す電気回路図
、第２図は本考案の一実施例を示す電気回路図、第３図
は室内ファンモータの内部結線図である。 ２・・・・・・操作スイッチ、３・・・・・・室内ファ
ンモータ、７・・・・・・室外ファンモータ、９・・・
・・・コンプレッサモータ、１２・・・・・・マグネツ
Ｉ・リレー、１２１・・・・・・第１マグネツ１〜リレ
ー接点、１２２・・・・・・第２マグネツＩ・リレー接
点、Ｂ、 Ｃ，Ｄ・・・・・・風速切換端子、Ｅ・・・
・・・運転端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転速度が少なくとも高、低２段に切換可能な室内ファ
   ンモータと、回転速度が高、低２段に切換可能な室外フ
   ァンモータと、コンプレッサモータと、室内ファンモー
   タの切換段数と同数の風速切換端子及び運転端子を有し
   、複数段の運転指令により各切換端子に択一的に信号を
   供給すると同時に運転端子に信号を供給する操作スイッ
   チとを具備し、低速用の風速切換端子にマグネットリレ
   ーを接続し、この低速用風速切換端子以外の他の切換端
   子に夫々対応する室内ファンモータの速度端子を接続し
   、運転端子には、常開の第１マグネツＩ・リレー接点を
   介して室内ファンモータの低速度端子を接続すると共に
   第２マグネツトリレー接点の常閉接点、常開接点を介し
   て室外ファンモータの高速度端子、低速度端子を接続し
   、更にコンプレッサモータを並列に接続したことを特徴
   とする空気調和機の制御回路。