JPS6124624B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、極数変換により容量可変なコンプレ
ツサにて運転される冷蔵庫の運転制御装置に関す
るものである。

冷却装置の運転制御として、例えば、冷房機の
場合、能力の切換えを、温度変化のみにより行な
わせ、常に室温を一定に保たせる制御方法が採用
されているが、この方では、能力の切換えを、短
時間に頻繁に行なう場合が生じ、節電効果上好ま
しくない。特に冷蔵庫の場合、そのような制御を
行なうと、冷蔵庫は通常台所のような庫外温度変
化の激しい場所に設置されることが多く、能力切
換用温度検出装置の設定温度如何では、不必要に
能力の切換えを繰返す場合が多くなる。

本発明は、このような事態を防止するため、低
能力から高能力への切換えの際に、温度制御だけ
でなく、時間制御も加味して行なわせ、必要以上
の能力の切換えを防止し、また、低能力の連続運
転でも冷却不足により庫内温度が下らない場合に
は、それが所定時間以上になると、直ちに高能力
に切換えるという時間制御を加え、庫内の冷却不
足を補償するものである。

以下、本発明をその一実施例を示す添付図面を
参考に説明する。

図において、１はコンプレツサを駆動する極数
変換型電動機で、単相電源で駆動される。２はス
ターテイングリレーであり、接点２ａは２極用、
接点２ｂは４極用である。３は庫内温度検出装
置、４は庫外温度検出装置、５はタイマー装置
で、タイマモータコイル５ａおよび、タイマ常開
接点５ｂより構成され、このタイマ装置５は、前
記極数変換型電動機１のON時に通電され、か
つ、OFF時には常に初期状態に復帰するオート
リバース型のものである。このタイマ常閉接点５
ｂを、庫外温度検出装置４に並列接続し、さら
に、極数切換用常閉接点６ａおよび２極駆動用常
開接点６ｂを開閉するリレーコイル６と直列接続
する。４極駆動用常開接点７ａを開閉するリレー
コイル７は、前記極数切換用常閉接点６ａと直列
接続する。

次に動作について説明する。

() 庫外温度が、所定温度（例えば30℃）以上
の場合。

庫外温度検出装置４が閉路状態にあり、リレ
ー６を付勢し、これによつて極数切換用接点６
ａが開路し、２極駆動用接点６ｂが閉路する。
その結果、電動機１は２極起動し、そのまま２
極運転する。またこの場合も勿論タイマーに通
電され、動作することがあるが、２極運転はそ
のまま維持される。

そして、この２極運転は、前記庫内温度検出
装置３にて断続制御される。

() 庫外温度が、所定温度（例えば30℃）以下
の場合。

庫外温度検出装置４、および、タイマー接点
５ｂが開路状態にあり、リレーコイル６は付勢
されず、極数切換用接点６ａは閉路している。
その結果、リレーコイル７が付勢され、４極駆
動用接点７ａが閉路されるため、前記駆動機１
は４極起動しそのまま４極運転する。この場合
も、庫内温度検出装置３にて４極の断続運転と
なる。

しかしながら、庫内負荷の増加、あるいはド
ア開閉回数の増加等の理由で、前記電動機１の
４極運転が、所定時間（例えば90分）以上維持
されたことを前記タイマー装置５が確認した場
合、タイマーコイル５ａが付勢され、タイマー
接点５ｂが閉路され、それにともない、リレー
コイル６が付勢され、極数切換接点６ａが開路
し、２極駆動用接点６ｂが閉路する。また、リ
レーコイル７は、極数切換用接点６ａが開路さ
れた段階で除勢され、４極駆動用接点７ａは開
路し、の結果前記電動機１が２極運転に切換わ
る。

() 運転中に庫外温度検出装置４が作動した場
合。

所定温度以上にあつた庫外温度が、所定温度
以下になつた場合、庫外温度検出装置４が開路
となり、リレーコイル６を除勢し、これによつ
て極数切換用接点６ａは閉路し、２極駆動用接
点６ｂは開路する。その結果、リレーコイル７
が付勢され、４極駆動用接点７ａが閉路し、前
記電動機１が４極運転に切換わる。

また所定温度以下にあつた庫外温度が、所定
温度以上になつた場合、庫外温度検出装置４が
閉路する。

その結果、前記電動機１が、それまで４極運
転をしていた場合には、前述のタイマー接点５
ｂが閉路した場合と同様の動作により、２極に
切換わる。また、それまで２極運転をしていた
場合には、そのまま２極運転を維持する。

上記実施例より明らかなように、本発明の冷蔵
庫の運転制御装置は、例えば２極４極の極数変換
により容易可変なコンプレツサと、庫外温度検出
装置と、自動的に時間を計測し接点を切換えるタ
イマー装置とを備え、庫外温度が所定温度以上の
ときは、例えば２極運転により高能力運転し、ま
た所定温度以下のときは、例えば４極運転により
低能力運転し、さらに低能力運転がタイマー装置
の設定時間以上接続したときにタイマー装置の接
点が自動的に切換わり高能力運転に移行するもの
で、例えば庫外温度の微妙な変化により不必要に
極数が切換わることもなく、その結果低能力で十
分に運転させることができ、節電効果の高い冷蔵
庫が提供でき、また同時に、どのような状態にあ
つても、極数変換または位相制御等による容量可
変はコンプレツサが、低能力運転を所定時間以上
続けることがないため、低庫外温度時の過負荷時
に冷却不足を起し、庫内温度が上昇して、食品に
悪影響を与えるいうこともない等、種々の利点を
有するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例における制御装置の電気
結線図である。 １……極数変換型電動機（コンプレツサ）、４
……庫外温度検出装置、５……タイマー装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 極数変換により容量可変なコンプレツサと、
   庫外温度検出装置と、自動的に時間を計測し接点
   を切換えるタイマー装置とを備え、庫外温度が所
   定温度以上のときは前記コンプレツサを高速側の
   極数として高能力運転し、また前記所定温度以下
   のときは前記コンプレツサを低速側の極数に切換
   えて低能力運転するように構成し、さらに、前記
   低能力運転が前記タイマー装置の設定時間以上連
   続したとき、前記タイマー装置はその接点が自動
   的に切換わり、前記高能力運転に移行するよう構
   成してなる冷蔵庫の運転制御装置。