JPS5920531Y2 - 耐震ドア−用ストライク装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は耐震ドアーにおけるストライク装置に関するも
のである。

周知のように、片開きドアー装置にあっては、枠とドア
ーとの間に標準寸法４ｍ／ｍの間隔か゛あり、ドアーに
取付けた錠前のラッチボルトには標準寸法１１．５ ｍ
／ｍの突出長さがある。

しかじな、 １ がら、層間変形角か層面という改正建築基準法に基づく
耐震ドアー装置にあっては、枠とドアーとの間隔が１０
ｍ／ｍまたはそれ以上であるために、従来のストライク
と錠前とをそのままに使用することができない。

そこで、本考案は従来の錠前のラッチボルトを長大化す
ることなく、ストライクとドアーとの間隔を標準寸法に
することができるとともに、地震時にはドアーよりの外
圧によって変形できる耐震ドアー用のストライク装置の
提供を目的とするもので゛ある。

本考案は前記の目的を達成するために、ストライクの縦
断面形状と横断面形状をともに底辺のない等脚台形に形
成するとともに、該ストライクの上下両端にねし孔付き
取付用舌片を連設し、枠にはストライクの掘込用開口部
を形成するとともに、該開口部の上下両縁近傍に上下方
向に長孔を形成し、前記長孔を介して前記ねし孔に螺子
を螺入してストライクを枠に変形可能に取付け、さらに
前記ストライク掘込用開口部の内側において、ストライ
クの変形用空間を確保するためのトロカバーを取付けた
ものである。

以下、本考案を図示の実施例について詳細に説明する。

第１図はストライクの正面図、第２図はストライクの取
付状態を示す第１図の■■−ＩＩ線に沿うストライク装
置の縦断面図、第３図は第１図のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿
う横断面図、第４図はストライクを取付けたストライク
装置を一部切断して示す要部の斜視図である。

図において、Ａはドアーであり、Ｂは枠である。

ドアーＡは図外の蝶番等によって枠Ｂに取付けてあって
、ドアーＡと枠Ｂとの間隔は従来の標準寸法４ｍ／ｍよ
りも広く、例えばｌＱｍ／ｍであって、ドアーＡと枠Ｂ
とによって耐震ドアー装置を構成している。

１は枠Ｂに取付けたスｌ−ライクであって、ストライク
１と枠Ｂとの間隔が標準寸法の４ｍ／ｍになるように、
ストライク１の縦断面形状と横断面形状は、それぞれ第
２図と第３図に示すように、底辺のない等脚台形に形成
されている。

２はスｌ〜ライク１の上下両端に連設した取付用舌片で
ある。

３は取付用舌片２に形成したバーリングからなるねし孔
であって、取付の際には座金が不要である。

４はドアーＡに取付けた国外の錠前のテ゛ツドボルトと
ラッチボルトが係合する係止孔である。

５は枠Ｂに設けたストライク掘込用開口部であり、６は
該開口部５の上下両縁近傍において枠Ｂに上下方向に形
成した長孔である。

前記取付用舌片２を前記開口部５の上下両縁部の内側に
挿入すると、ストライク１は枠Ｂに掘込状になるととも
に、取付用舌片２のねし孔３が枠Ｂの長孔６の内側に位
置するようになっている。

７は長孔６を介してねじ孔３に螺入した螺子であって、
地震の時にストライク１がドアーＡよりの外力によって
変形できるように、螺子７によってストライク１が枠Ｂ
に取付けである。

８はトロカバーであって、ストライクの変形用空間を確
保するように、ストライク掘込用開口部５の内側におい
て枠Ｂに螺子９等にて取付けである。

本考案におけるストライク１はその縦断面形状と横断面
形状をともに底辺のない等脚台形に形成して高くするこ
とによってストライクとドアーとの間隔が標準寸法にな
るようにしであるので、従来の錠前をそのまま使用する
ことができる。

ストライク１は枠Ｂに形成したストライク掘込用開口部
５に掘込状に取付けであるので、地震のときにドアーＡ
によってス）−ライク１に外力がかかると、ストライク
１か゛容易に開口部５内に向けて変形する。

ストライク１を枠Ｂに取付ける螺子７が枠Ｂに上下方向
に形成した長孔６に移動可能に挿通されているので、ス
トライク１の変形に伴って取付用舌片２が移動して、ス
トライク１の変形を助ける。

スＩ・ライク掘込用開口部５の内側にトロカバー８を取
付けであるので゛、トロカバー８内にコンクリートの屑
等が入らないから、ストライク１の変形がコンクリート
の屑等によって阻止されることがない。

本考案にか・る耐震ドア一周スＩ・ライク装置は、ドア
ーの枠どの間隔を標準寸法以上に広くした耐震ドアーの
ストライクをその縦断面形状と横断面形状をともに底辺
のない等脚台形に形成することによって、枠に取付けた
ストライクを高くしてストライクとドアーとの間隙を標
準寸法となるように構成したので、地震等のときに、外
力によってドアー−が粋の端面に接触するのに先立って
ストライクに接触し、ストライクを枠の内部に向って押
圧するが、ストライクは前記したように等脚台形に形成
されているので、容易に内部に向って変形することとな
るが、本考案にあっては特に、枠に形成したスＩ・ライ
ク掘込用開口部の内側において、ストライクの変形用空
間を確保するためのトロカバーを取付けであるので、ス
トライクの変形が妨げられることがない。

したがって、地震等の外力によってドアーが枠に押圧さ
れても、その押圧力はストライクを変形せしめることに
よって緩和されるものであり、ドアーと枠との間隔を標
準寸法以上に広く設けであることと相俟って常にドアー
を開放可能な状態に保持することができ、またストライ
クを簡単に交換することができるという実用的効果を有
するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであって、第１図はス
トライクの正面図、第２図はストライクの取付状態を示
す第１図の■■−■■線に沿うストライク装置の縦断面
図、第３図は第１図のＩＩＩ −ＩＩＩ線に沿う横断面
図、第４図はストライクを取付けたストライク装置を一
部切断して示す要部の斜視図である。 Ａ：ドアー、Ｂ：枠、１：ストライク、２：取付用舌片
、３：ねじ孔、４：係止孔、５：ストライク掘込用開口
部、６：長孔、７：螺子、８ニトロカバー、９：螺子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ドアーと枠との間隔を標準寸法以上に広くした耐震ドア
   ー装置において、枠に取付けるストライクの縦断面形状
   と横断面形状をともに底辺のない等脚台形に形成するこ
   とによりストライクとドアーとの間隙が標準寸法になる
   ようにするとともに、前記ストライクの上下両端にねし
   孔付き取付用舌片を連設し、さらに前記枠にはストライ
   ク掘込用開口部を形成し、該開口部の内側にストライク
   の変形用空間を確保するためのトロカバーを取付け、前
   記開口部の上下両縁近傍に上下方向に長孔を形成し、前
   記取付用舌片を前記ストライク掘込用開口部の上下両縁
   部の内側に挿入し、前記長孔を介して前記ねし孔に螺子
   を螺入してストライクを枠に変形可能に取付けたことを
   特徴とする耐震ドアー用ストライク装置。