JPS5920467Y2 - 量水器筐における上蓋の保温構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、量水器筐における上蓋の保温構造に関する
ものである。

従来、水道メータは地面下約：３０ ｃｍ程の所に設置
され、周囲を鋳鉄或いは合成樹脂型の筐で囲って保護す
るようにしていた。

ところがこの量水器筐では上蓋が地面に露出しているた
め、冬期にはこの上蓋を介して筐内が寒冷化し、これが
水道メータを凍結破壊させて多くの損害を出し、そのイ
轡復に多大の労力と費用を要するなど水道メータの維持
管理上において大きな難題となっていた。

そこで本案では、水道メータの凍結破壊の原因となる量
水器筐内の寒冷化を上蓋に保温板を装着させることによ
り防止させ、また、この保温板の上蓋への装着を容易に
させようとするものである。

本案の量水器筐における上蓋の保温構造は、筐本体１ａ
に上蓋１ｂを開閉自在に設けてなる量水器筐において、
合成樹脂発泡体により形成した保温板４に支持部材６を
嵌着させ、かつ同支持部材６の上面６ａを上記上蓋１ｂ
の内面に接着させることにより、上蓋１ｂの内面に上記
保温板４を装着させるように構成したことを特徴とする
上蓋の保温構造を特徴とするものである。

以下本案を図面に示す実施例について説明する。

第１図は本案実施例の量水器筐を示す分解斜視図で、図
において、１は筐本体１ａの開口部２に上蓋１ｂを開閉
自在に設けた鋳鉄製の量水器筐である。

また、３は上記筐本体１ａの内部に装着させたポリエチ
レン発泡体からなる保温ケース、４は上記上蓋１ｂの内
面に装着させたポリエチレン発泡体からなる保温板であ
る。

尚、５は水道メータである。

次に、第２図は保温板４の上蓋１ｂへの装着構造を示す
分解斜視図で、図において、６はそれぞれスチロール樹
脂体により形成した円柱状の支持部材である。

なお、この各支持部材６はその上部が保温板４の上面よ
り若干突出する状態に嵌着され、そしてこの各支持部材
６の上面６ａを上蓋１ｂの内面に接着剤により接着させ
ることにより、この支持部材６を介して上記保温板４を
上蓋１ｂの内面に装着させるようにしている。

尚、４ａは保温板４に形成した嵌着（しである。

□ 尚、第３図は上記支持部材６の斜視図である。

以上、本案の−、実施例につき説明したが、本案は上記
した実施例に限定されるものではなく、例えば量水器筐
１は鋳鉄製のはかＡ、Ｂ、ＳやＦ、Ｒ，Ｐその他の合成
樹脂型でもよく、また、保温ケース３についてもポリエ
チレンのばかポリスチレン、ポリエチレン等の合成樹脂
発泡体により形成してもよい。

また、保温板４についてはポリエチレン等の極性基を有
しない合成樹脂発泡体により形成するのが好ましいが、
その他の合成樹脂発泡体によって形成することもできる
。

また、支持部材６については、上蓋１ｂが金属材の場合
は、その上蓋１ｂと同一材質の金属、若しくは極性基を
有するスチロール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニル等の合成樹脂体、又はその発泡体により形
成するのが好ましく、また、上蓋１ｂが合成樹脂材の場
合は、その上蓋１ｂと同一材質の合成樹脂体、又はその
発泡体、若しくは上蓋１ｂとイオン結合する合成樹脂体
等を任意に利用することができる。

また支持体６の形状についても円柱形に限られることな
く多角柱であってもよく、その数についても任意である
。

従って、本案の保温構造を備えた量水器筐１を使用すれ
ば、寒気は上蓋１ｂに装着した保温板４によって遮断さ
れることになり、寒気がら水道メータ５を保護して、同
メータ５の凍結破壊を防止することができるのである。

尚、この場合、実施例で示したように種本体１ａ内にも
保温ケース３を装着させておけば、保温板４とこの保温
ケース３とで寒気を完全に遮断でき、一層効果的である
。

又、保温板４の上蓋１ｂへの装着に際しては、接着面が
支持部材６の上面だけとなるためにその接着作業が容易
になる。

尚、この場合、実施例で示したように支持部材６の上部
を保温板４より若干突出させておくと、接着作業が容易
になるし、上蓋１ｂの内面にリブ等の突出物があったと
してもその突出物を避けて平面部に接着させることがで
きる。

又、この支持部材６と保温板４との嵌着は、接着剤を用
いて嵌着したものでも、接着剤を用いずに圧入によって
嵌着させたものでもよいが、圧入によった場合には保温
板４の交換に際し、新たな保温板を支持部材６に嵌着さ
せるだけで交換が行えることになり作業性を向上できる
。

以上説明したように本案によれば、上蓋に設けた保温板
によって量水器筐内を寒気がら遮断するから冬期におけ
る水道メータの凍結破壊を防止することができるし、又
支持部材を設けたので保温板と上蓋との接着面が少なく
なるなど既設のものに対してもまた新設のものに対して
もこの保温板の装着作業が容易にできるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案実施例の量水器筐を示す分解斜視図、第２
図は上蓋の保温構造を示す分解斜視図、第３図は支持部
材の斜視図である。 １・・・・・・量水器筐、１ａ・・・・・・種本体、１
ｂ・曲・上蓋、３・・・・・・保温ケース、４・・・・
・・保温板、６・・・・・・支持部材、６ａ・・・・・
・上面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筐本体１ａに上蓋１ｂを開閉自在に設けてなる量水器筐
   において、合成樹脂発泡体により形成した保温板４に支
   持部材６を嵌着させ、かつ同支持部材６の上面６ａを上
   記上蓋１ｂの内面に接着させることにより、上蓋１ｂの
   内面に上記保温板４を装着させるように構成したこと全
   特徴とする上蓋の保温構造。