JPS6024775Y2 - 量水器保護カバ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、高層ビル等に設置されている水道メータの凍
結破壊を防止する目的に供する量水器保護カバーに関す
る。

従来、量水器保護カバーとしては、特公昭５６−１９４
Ｍ公報記載の量水器保護カバーが知られているもので、
構成的には水平方向のみに給水管挿通のための開口部が
形成された構造のものであった。

従って、従来の量水器保護カバーは、給水管の一方又は
両方の垂直に配管されている量水器にはカバー取着がで
きない欠点を有するものであった。

本考案は、上述のような従来構造の量水器保護カバーが
有する欠点を解消せんとなされたもので、その目的とす
るところは、給水管の配管方向が水平又は垂直のいずれ
であっても高い断熱効果で量水器及び止水栓を凍結破壊
から保護できる量水器保護カバーを提供するものである
。

即ち、この目的を遠戚するために本考案は量水器収納部
２ｂ、２ｂ’と止水栓収納部２Ｃ９２Ｃ’を設けた割型
構造の下型２，２′と、該下型２゜２′の外側に被嵌さ
せる外覆体１と、該外覆体１の開口上部に嵌合させる上
Ｍ３と、によって構成された量水器保護カバーにおいて
、前記下型２゜２′のうち一方の下型２に側面がＬ字状
の閉塞部片２ａ、２ａを一体、こ形成し、他方の下型２
′に前記閉塞部片２ａ、２ａを嵌挿させる嵌挿部２ａ′
、２ａ′を一体形成し、かつ前記閉塞部片２ａ。

２ａによって止水栓収納部２ｃ、２Ｃ’の端面部及び底
面部を閉塞させるように形成したものである。

従って、かかる本考案の量水器保護カバーにあっては、
下型２と一体に形成した閉塞部片２ａ。

２ａによって止水栓収納部２ｃ、２Ｃ’の端面部及び底
面部が閉塞させるように形成したものであるために、給
水管が水平又は垂直のいずれの配管方向であってもその
方向に対応して閉塞部片２ａ。

２ａを切除すれば容易にカバー取着できるという効果を
奏する。

また、下型２，２′、外覆体１及び上蓋３によって量水
器及び止水栓を完全包囲する構造であるために、高い断
熱効果で凍結破壊から量水器及び止水栓を保護し得る効
果も奏する。

尚、本考案の量水器保護カバーは、量水器Ｍの両側に止
水栓ＳＶを備えた配管部のみでなく、量水器Ｍの一側に
止水栓ＳＶを設けると共に他側に逆止弁（図示せず）を
備えた配管部にも取着することができる。

この場合、一方の止水栓収納部には逆止弁を他方の止水
栓収納部には止水栓を収納することになる。

以下本案の一実施例を図により詳述する。

量水器保護カバーＡは、第１図に示すように、外覆体１
と下型２，２′と上蓋３とから構成され、これらは量水
器Ｍ及び止水栓ＳＶを備えた配管部に互いに嵌合状態で
取着できるように形成されている。

次に、第２図は水平給水管Ｓ（又は垂直給水管Ｖ）を備
えた量水器Ｍ及び止水栓ＳＶに実施例の量水器保護カバ
ーＡを取着した状態を示す中央縦断面図であって、実線
による斜線で示す部分は断面をあられし、破線による斜
線で示す部分は割型構造の下型２，２′が互いに接触す
る接触面をあられ叫ている。

次に、前記外覆体１は第３図及び第４図に示すように、
上蓋３が嵌合される開口上部１ａと両端面に閉塞部片２
ａ、２ａが嵌装される開口部１ｂ、ｌｂとを穿開し、下
面は開口して嵌挿口１ｃを形成させている。

尚、前記開口上部１ａは、受皿状に切欠腰止水栓ｓｖ、
ｓｖのハンドル部ｓｖ’、 ｓｖ’を覆う土壁部ｉｆ
、Ｉｆを有腰外覆体１の中空部内側には架橋連結部１ｃ
ｉ、ｌｄを形成させている。

次に、下型２，２′は、第５図〜第９図に示すように、
２分割構造で量水器Ｍ及び止水栓ＳＶ。

ＳＶを側面から包み込むように形成されたものであって
、内面に量水器収納部２ｂ、２ｂ’、止水栓収納部２ｃ
、２Ｃ’及び配管収納部２ｄ、２ｄ’が形成されている
ものである。

そして、一方の下型２には、第５図、第６図及び第７図
に示すように、止水栓収納部２ｃ、２Ｃ′の端面部及び
底面部を閉塞させる側面がＬ字状の閉塞部片２ａ、２ａ
を一体に形成し、他方の下型２′には、第８図、第９図
及び第１０図に示すように、前記閉塞部片２ａ、２ａを
嵌挿させる嵌挿部２ａ′、２ａ′を一体に形成している
。

また、閉塞部片２ａ、２ａの頂部には舌状の係止片部２
ａ□、 ２ａ工を形成し、さらに閉塞部片２ａｖ２ａの
外面には各種の管径や管位置を想定して切除する個所を
示す目印２ａ２を形成しているもので、切除作業を容易
に行なうことができるようにしている。

尚、一方の下型２には細長い嵌合突条２ｅが形成され、
他方の下型２′にはこの嵌合突条２ｅに一致する位置へ
嵌合条溝２ｅ’が形成され、下型２．２′の位置決めが
確実容易に行なうことができるようにしている。

次に、上Ｍ３は外覆体１の開口上部１ａに着脱自在に嵌
合させるもので、該上蓋１には上面に開閉取手３ａと、
下面に垂下塊３ｂ、３ｂを形成させ、閉塞のときにこの
垂下塊３ｂ、３ｂが量水器Ｍと止水栓ｓｖ、 ｓｖの間
に位置することで保温性能を向上させている。

尚、上蓋３の下辺は外覆体１の開口上部１ａに密着する
ように形成している。

従って、実施例の量水器保護カバーＡを取着するに際し
ては、まず量水器Ｍ及び止水栓ｓｖ、 ｓｖの両側より
下型２，２′を押し当て各収納部に量水器Ｍ及び止水栓
ｓｖ、 ｓｖを収納する。

この時、予め下型２に形成した閉塞部片２ａ。

２ａの給水管挿通位置を配管の態様に合せてナイフ等で
切除開口しておく。

その後、外覆体１を下型２，２′の上方から挿入被覆さ
せ、最後に外覆体１の上部に上蓋３を嵌合させれば量水
器保護カバーＡの取着を完了する。

つまり、水平給水管ｓ、 ｓに対しては、下型２に形
成した閉塞部片２ａ、２ａの垂直片部を切除開口するだ
けで取着でき、また垂直給水管ｖ、 ｖに対しては閉塞
部片２ａ、２ａの水平片部を切除開口するだけで取着で
きる。

尚、一方が水平給水管Ｓで他方が垂直給水管Ｖに取付け
られた量水器Ｍであっても、前記同様に閉塞部片２ａ、
２ａの対応する位置を各々切除開口すれば取着できるも
のである。

このように、かる実施例にあっては、下型２と一体に形
成した閉塞部片２ａ、２ａによって止水栓収納部２Ｃ９
２Ｃ’の端面部及び底面部を閉塞させるように形成した
ものであるために、給水管が水平又は垂直のいずれの配
管方向であってもその方向に対応して閉塞部片２ａ、２
ａを切除すれば容易にカバー取着ができる。

また、下型２，２′、外覆体１及び上蓋３によって量水
器Ｍ及び止水栓ＳＶを完全包囲する構造であるために、
高い断熱効果を示すと共に実施例においては架橋連結部
１ｄ、ｌｄを形成しているために外覆体１が外方向に開
かず下型２，２′を締付固定させることができ、外覆体
１及び下型２．２′の接触合せ面が隙間のない完全密閉
状態を呈してさらに断熱保温効果を向上させることがで
きる。

さらに、上蓋３を外すのみで量水器Ｍの全体が露出する
ために検針作業がしやすく、また止水栓ＳＶの操作も外
覆体１と下型２，２′との隙間Ｃより手を入れて簡単に
操作できるために従来の量水器保護カバーに比較して上
Ｍ３の取付は取外しが非常に容易になり検針時間を大巾
に短縮できるようになった。

以上、本考案の一実施例を図により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、例え
は量水器保護カバーの素材としては、ポリエチレン発泡
体、ポリエチレン・スチロール樹脂の混合発泡体、フェ
ノール樹脂発泡体、ユリア樹脂発泡体、グラスウールゴ
ム発泡体など断熱効果を有する各種の発泡体を採用でき
るものである。

また、閉塞部片の形状も実施例形状に限られるものでは
なく、その他の形状であっても要するに止水栓収納部の
端面部及び底面部を閉塞させるように形成したものであ
ればよい。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであって、第１図は
組み立て斜視図、第２図は取着状態の中央縦断面図、第
３図は外覆体を示す一部断面図、第４図は外覆体の側面
図、第５図は一方の下型を示す正面図、第６図は該下型
の底面図、第７図は該下型の側面図、第８図は他方の下
型を示す正面図、第９図は該下型の底面図、第１０図は
該下型の側面図である。 １・・・・・・外覆体、２，２′・・・・・・下型、２
ａ・・・・・・閉塞部片、２ａ′・・・・・・嵌挿部、
２ｂ、２ｂ’・・・・・・量水器収納部、２ｃ、２Ｃ’
・・・・・・止水栓収納部、３・・・・・・上蓋。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 量水器収納部２ｂ、２ｂ’と止水栓収納部２ｃ。 ２Ｃ′を設けた割型構造の下型２，２′と、該下型２．
   ２′の外側に被嵌させる外覆体１と、該外覆体１の開口
   上部に嵌合させる上蓋３と、によって構成された量水器
   保護カバーにおいて、前記下型２．２′のうち一方の下
   型２に側面がＬ字状の閉塞部片２ａ、２ａを一体に形成
   し、他方の下型２′に前記閉塞部片２ａ、２ａを嵌挿さ
   せる嵌挿部２ ａ’＊ ２ ”を一体形威し、かつ前
   記閉塞部片２ａ、２ａによって止水栓収納部２ｃ、２Ｃ
   ’の端面部及び底面部を閉塞させるよう形成したことを
   特徴とする量水器保護カバー。