JPS59203150A - 折版状嵌合屋根における棟装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、折版状嵌合屋根の棟部箇所の熱伸縮による熱
歪の発生を防止でき、さらにその棟部で換気可能にでき
る折版状嵌合屋根における棟装置に関する。

従来より、膨出部を有した山伏部と谷部とが連続する折
版状嵌合屋根は、一般に長手方向に適宜の長さの棟包材
で取付け、その棟包材を伸縮可能に取付けていたものも
あったが、それでは、折版状嵌合屋根の熱伸縮によって
その棟包材が金属疲労によってその中間部に亀裂か入っ
たりして破損しそこから雨水が浸入する等の重大な欠点
があった。

そこで発明者は、前記の欠点を解決すべく鋭意。

研究を重た結果、本発明を、膨出部を有した山伏部と谷
部とが連続する折版状嵌合屋根の水上側上端の上部を棟
部箇所に設けた棟受金具の左右側に取付けて棟部箇所を
開口部として形成し、その棟部箇所の対向する建築用板
の谷部の水上側端に止面戸又は立上り部を設け、且つ棟
部箇所の対向する建築用板の水上側の膨出部上に練水切
材を前記棟受金具の左右側の長孔を介して取付け、左右
の両線水切材間に適宜な間隔を形成し、該練水切材の水
下側下端に面戸板を設け、前記棟部箇所の開口部上に突
出するように取付金物を棟受金具上に設け、その取付金
物上に練機を取イ」け、該練機の両下端辺が左右の両線
水切材の上面部上に接するようにしたり、或いは前記構
成において、その練機の両下端辺と左右の両線水切材の
上面部との間に適宜な空隙部を形成して前記開口部から
の空気をその空隙部から換気可能にしたことにより、折
版状嵌合屋根の棟部箇所の熱伸縮による熱歪の発生を防
止して雨仕舞を良好にでき前記の欠点等を解決し、その
目的を達成したものであり、さらにその棟部で換気可能
にすることも目的とする。

以下、図面の実施例に基づき本発明を説明する。

１は鉄骨構造物等の上部に設けた母屋、２は屋根受金具
であって、折版状嵌合屋根Ａを支持しつ＼嵌合固定する
ためのものであり、実施例では、第１図、第６図、第８
図に示すように箱体の上部左右側に係止突片２ａ、２．
ｉ＋が設りられている。この屋根受金具２の底部が母屋
１上に溶接等で固着され、この上部にボルト２ｂが突設
されている。

棟部箇所寄りの左右側の母屋１，１上の対向する屋根受
金具２，２の頂部に、前記母屋１の長平方向と略直交す
るようにして棟受金具３の両端が固着されている。該棟
受金具３の長手方向の両側には長孔３ａ、３ａが穿設さ
れている。その棟受金具３の両側に折版状嵌合屋根Ａの
水上側上端の膨出部５Ｃが取付けられる。このようにし
て折版状嵌合屋根Ａ、Ａが棟部の棟受金具３を境に両側
下向きに構成されて全体の屋根が葺成され、その棟部箇
所に適宜の開口部４が形成される。即ぢ、折版状嵌合屋
根Ａ、Ａの対向する水上側上端間に適宜な開口部４が形
成されている。

前記折版状嵌合屋根Ａは、膨出部５Ｃを有した山伏部５
ｂと谷部５ａとが連続するように構成され、この建築用
板５は谷部５ａの両側に山伏部５ｂ、５ｂが一体形成さ
れ、該山状部５ｂ、５ｂの頂部には冠状の膨出部５ｃ、
５ｃ一体形成され、これが長平方向に適宜の長さ又は長
尺な金属板にて形成されている。その谷部５ａの底部が
広幅の場合には必要に応じて中間山状部５ｄが膨出形成
されている（第１図参照）。その折版状嵌合屋根△は、
建築用板５の一例の山状部５ｂの膨出部５Ｃが屋根受金
具２上１こ載せられ、その膨出部５ｃの左右側が屋根受
金具２の係止突片２ａ、　　２ａに係止され、その建築
用板５の山伏部５ｂ上部の膨出部５Ｃ上に隣接の建築用
板４の山状部５ｂ上部の膨出部５ｃが弾性的に嵌合され
、これらか順次繰返されて折版状嵌合屋根Ａが施工され
、該折版状嵌合屋根Ａの水上側上端の膨出部５Ｃか、棟
受金具３の一例に載置され、ホル１〜２ｂか下側からハ
ネ座金６を介し゛ζ長孔３ａに挿通され、（多連の練水
切材９の取付と同時にすｙ　ｌ□　２　ｃが綿め付けら
れる。これによって棟受金具３か固定されていても折版
状嵌合屋根Ａは長手方向に自由に伸縮可能に構成される
。又、折版状嵌合ｊギ根Ａは高さの低い山伏部５ｂにし
たり、或いはその谷部５ａの底部を広幅にすることも多
い。

このような対向する折版状嵌合屋根へ、・八を構成する
建築用板５，５の谷部５ａ、５ａの水」二側上端に第１
図、第２図等に示すように止面戸７゜７が水密的に固着
されたり、或いはその建築用板５の谷部５ａの高さが低
い場合には第７図に示ずように該谷部５ａの水上側上端
に立上り部８．８が屈曲形成されている。該立上り部８
を形成するのには、その谷部５ａの両側を八千代折りし
て屈曲形成する（第７図参照）。９は練水切材であって
、上面部９ａの一端に垂直状部９ｂが形成され、該垂直
状部９ｂの上端より上面部９ａ側に適宜の端縁９Ｃが一
体形成され、長手方向に適宜の長さ又は長尺な金属板に
て形成されている。その練水切材９．９が棟部箇所の対
向する折版状嵌合屋根Ａ、Ａの水上側上に載せられ、そ
の上面部９ａが前述したように折版状嵌合屋根Ａの水上
側の膨出部５ｃと同時にボルト２ｂとナンド２ｃとハネ
座金６とで長孔３ａを介して螺着されている。その左右
の両線水切材９，９の垂直状部９ｂ、９ｂ間には適宜な
間隔が形成されている。１０は面戸板で、その練水切材
９の上面部９ａの他端（水下側下端）に設けられている
。実施例では、その面戸板１０は第１図乃至第５図に示
すように練水切材９の上面部９ａの他端に適宜摺動可能
に別部材として設けたり、或いは練水切材９の上面部９
ａの他端に一体形成することもある。１１は断面乙字状
（第１図参照）又はコ字状（第６図参照）等の取付金物
で、該下端が棟受金具３の上面に固着されている。その
取付金物１１の頂部に、線板１２がドリルビス等で固着
されて第１図、第２図、第４図実線、第５図実線に示す
ようにその線板１２の両側の下端辺１２ｃ、１２ｃの下
面と前記左右の両線水切材９．９の上面部９ａ、９ａと
の間に適宜の空隙部１３が形成され、前記開口部４から
の空気がその空隙部１３から換気可能に構成されている
。又、第３図、第４図点線、第５図点線に示すようにそ
の線板１２を適宜下げて、該線板１２の両側の下端辺１
２ｃ、１２ｃの下面が前記左右の両線水切材９．９の上
面部９ａ、９ａに接するように設けられ、換気不能に構
成することもある。その線板１２は扁平山形部１２ａの
両側に垂下状部１２ｂ、１２ｂが形成され、該雨垂下状
部１２ｂ、１２ｂの下端より内方に下端辺１２ｃ。

１２ｃが設けられ、この端より端縁１２ｄ、ｉ、２ｄが
一体形成され、長手方向に適宜の長さ又は長尺な金属板
にて形成されている。この線板１２の垂下状部′１２ｂ
の高さは、前記練水切材９の垂直状部９ｂに対応してい
る。

又、前記棟受金具３の中間を第５図に示すように適宜の
形状の支持固定する屋根受金具１４に固着してこの下端
を棟部箇所の梁材１５に取付けることもある。

次に作用効果について説明する。

特許請求の範囲第１″項の発明においては、膨出部５ｃ
を有した山伏部５ｂと谷部５ａとが連続する折版状嵌合
屋根Ａの水上側上端の上部を棟部箇所に設けた棟受金具
３の左右側に取付けて棟部箇所を開口部４として形成し
、その棟部箇所の対向する建築用板５，５の谷部５ａ、
５ａの水上側端に止面戸７．７又は立上り部８，８を設
け、且つ棟部箇所の対向する水上側の建築用板５．５の
膨出部５ｃ、５ｃ上に練水切材９，９を前記棟受金具３
の左右側の長孔３ａ、３ａを介して取付け、左右の両線
水切材９，９間に適宜な間隔を形成し、該練水切材９の
水下側下端に面戸板１ｏを設け、ｉｊＩ記棟部箇所の開
口部４上に突出するように取付金物１１を棟受金具３上
に設け、その取付金物１１上に線板１２を取付け、該線
板１２の雨下端辺１２ｃ、１２ｃが左右の両線水切材９
．９の上面部９ａ、９ａ上に接するようにしたことによ
り、第１に折版状嵌合屋根Ａ、Ａの棟部箇所の熱伸縮に
よる熱歪の発生を防止でき、第２にその棟部箇所の雨仕
舞を良好にでき、第３に施工性、ｌ［ｌＩｉ格性を勝れ
たものにできる等の作用効果を奏する。

該作用効果を詳述すると、先ず、折版状嵌合屋根Ａを構
成する建築用板５が該長手方向に外気温に対応して適宜
熱伸縮して、ごの折版状嵌合屋根Ａ、Ａの棟部箇所に伸
縮が表れたとしても、その棟部箇所で棟受金具３の左右
側の長孔３ａ、３ａを介して取付け、その折版状嵌合屋
根Ａは該長手方向に適宜摺動できるようになっており、
さらにその開口部４が存在していること＼、該開口部４
を被覆している線板１２を左右の棟水切祠９．９に固着
しない構成にしたことによって、その線板１２及び折版
状嵌合屋根へを構成する建築用板５には一切熱応力が仕
ぜず、熱歪の発生を確実に防止できる。又、折版状嵌合
屋根Ａの高さも高く断面係数も大きいことから熱伸縮に
よる熱応力も大きく加わり、板鳴現象も頻繁に発生しよ
うとするが、熱歪を防止できることでその板鳴現象を確
実になくすことができる。さらに、線板１２及び折版状
嵌合屋根Ａを構成する建築用板５には熱歪の発生を防止
できるのにかかわらす、その面戸板１０止面戸７又は立
上性部８の存在や、線板１２の雨下端辺１２ｃ、１２ｃ
を左右の両線水切材９゜９の上面部９ａ、９ａ上に接す
るようにしたことによって内部に雨水の浸入を確実に遮
断することができ、雨仕舞（水密性）の勝れた折版状嵌
合屋根Ａにおける棟装置を提供できる。又、その棟装置
は構成も比較的簡単であり、屋根上からの作業で危険も
なく、簡易且つ迅速に施工でき、ひいては施工輩を軽減
できる。

次に特許請求の範囲第２項の発明においては、前記第１
項の発明の構成において、その線板１２の雨下端辺１２
Ｃ，１２Ｃと左右の両線水切材９゜９の上面部９ａ、９
ａとの間に適宜な空隙部１３を形成して前記開口部４か
らの空気をその空隙部１３から換気可能にしたことによ
り、その棟部箇所で換気できる大きな特長がある。

これを詳述すると、線板１２と練水切材９，９とが換気
部材となり、その空隙部１３からの空気の流出、流入に
て良好な換気ができる。これば、その取付金物１１を単
に高さの高い適宜のものに取り替えて空隙部１３を形成
できるようにセットすることのみであり、新な別部材を
何等必要とせずに換気装置も備えた棟装置か提供できる
所に画期的な効果がある。この換気装置をＵηえても、
勿論雨仕舞は勝れたものにできる。

他の構成は第１項発明と同様であり、これと同様な効果
を発揮し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の斜視図、第２図は第１図の縦断側面図
、第３図は第２図の線板を下げて換気不能にした本発明
の別の実施例の縦断側面図、第４図、第５図はは別の実
施例の本発明の縦断側面図、第６図は棟受金具及び屋根
受金具箇所の分解斜視図、第７図は建築用板の水上側の
斜視図、第８図は折版状嵌合屋根の嵌合箇所の断面図で
ある。 Ａ・・・・・・折版状嵌合屋根、３・・・・・・棟受金
具、３ａ・・・・・・長孔、　　　　　４・・・・・・
開口部、５・・・・・・建築用板、　　５ａ・・・・・
・谷部、５ｂ・・・・・・山状部、　　　５ｃ・・・・
・・膨出部、７・・・・・・止面戸、　　　　８・・・
・・・立上り部、９・・・・・・練水切材、　　９ａ・
・・・・・上面部、１０・・・・・・面戸板、　　　１
１・・・・・・取付金物、１２・・・・・・線板、　　
　１２Ｃ・・・・・・下端辺、１３・・・・・・空隙部
。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）膨出部を有した山伏部と谷部とが連続する折版状
   嵌合屋根の水上側上端の上部を棟部箇所に設けた棟受金
   具の左右側に取付けて棟部箇所を開口部として形成し、
   その棟部箇所の対向する建築用板の谷部の水上側端に止
   面戸又は立上り部を設け、且つ棟部箇所の対向する建築
   用板の水上側の膨出部上に練水切材を前記棟受金具の左
   右側の長孔を介して取付け、左右の両線水切材間に適宜
   な間隔を形成し、該練水切材の水下側下端に面戸板を設
   け、前記棟部箇所の開口部上に突出する、ように取付金
   物を棟受金具上に設け、その取付金物上に線板を取付け
   、該線板の両下端辺が左右の両棟水切祠の上面部上に接
   するようにしたことを特徴とした折版状嵌合屋根におけ
   る棟装置。
2. （２）膨出部を有した山伏部と谷部とが連続する折版状
   嵌合屋根の水上側上端の上部を棟部箇所に設けた棟受金
   具の左右側に取付けて棟部箇所を開口部として形成し、
   その棟部箇所の対向する建築用板の谷部の水上側端に止
   面戸又は立−ヒり部を設け、且つ棟部箇所の対向する建
   築用板の水上側の膨出部上に練水切材を前記棟受金具の
   左右側の長孔を介して取付け、左右の両線水切材間に適
   宜な間隔を形成し、該練水切材の水下側下端に面戸板を
   設け、前記棟部箇所の開口部上に突出するように取付金
   物を棟受金具上に設け、その取付金物上に線板を取付け
   、該線板の両下端辺と左右の両線水切材の上面部との間
   に適宜な空隙部を形成して前記開口部からの空気をその
   空隙部から換気可能にしたことを特徴とした折版状嵌合
   屋根における棟装置。