JPS5920186Y2 - 電気ポツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は湯沸し及び保温を行う電気ポットに関するもの
で、その目的とするところは構造簡単でしかも消費電力
少なくて保温効力の優れた電気ポットを提供するにある
。

以下、本考案の実施例を図面に基き説明する。

湯沸し、及び保温を行う電気ボッ）Ａは広口の金属製の
タンク１と、このタンクの下部外壁に固定した熱源２及
び温度調節器３と、タンクの外周を囲繞した広口の中び
ん（この実施例では真空二重びん）４と、この中びんを
囲んだ外装ケース５と、外装ケース下端に装着し、中び
ん４の底部を保持する底体６と、外装ケース上端に装清
し、タンク１の上端部を固定した水切部材７と、水切部
材の中央開口に着脱自在に螺着した栓体８と外装ケース
下部に固定し、電源プラグ１０を介して外部電源を入電
するプラグ９と、このプラグ内の電力を熱源２及び温度
調節器３に伝えるリード線１１とから構成されている。

タンク１はアルミ又はステンレス等の金属製であって、
先端の広口口元を折り曲げて鍔部１２を形成している。

外装ケース５上端に装着した水切部材７は中央にタンク
１の口元と連通の開口部を設け、この開口部を形成する
周壁の前面側に液の注ぎ口１３と連通の注ぎ日用開口１
３′を設けると共にこの注ぎ日用開口を除く内周壁に栓
体８用のネジ部１４を設けている。

この水切部材７の下面にはタンク１の鍔部１２を固定す
る環状の平坦部１５を設けている。

上記中びん４は広口の一重びん、又は広口の二重びんで
上記タンク１を囲繞しており、この中びん４０元に環状
のパツキン１６を張設して上記タンクの鍔部１２下面と
当接させである。

１７は環状パツキンで水切部材７の平坦部１５とタンク
１の鍔部１２との間に介在して液漏れを防止している。

２２はタンクの鍔部１２下面より環状パツキン１７を貫
通し、水切部材の平坦部１５から水切部材内部に螺着し
て、タンク１を水切部材７に固定したビスである。

外装ケース５は上端に水切部材７を無理嵌めしており、
下端内壁にネジ輪１８を載置して先端をカーリングして
いる。

温度調節器３はタンク１の下部外壁に固定しており、タ
ンク内の温度を感知してタンクの下端外壁に固定した熱
源２をＯＮ、ＯＦＦしている。

リード線１１の一端は熱源２及び温度調節器３に接続し
、他端はタンク１と中びん４間を通り、環状のパツキン
１６内に挿通して中びん４と外装ケース５間を通りプラ
グ９に接続している。

プラグ９は外装ケース５下端後部に固定しており、外部
の電源プラグ１０を磁力にて吸引している。

底体６は外装ケース５のネジ輪１８に螺着し、中央内側
で中びん４の底体と当接し中びんを上方に押上げている
。

栓体８は外周に水切部材７の中央のネジ部１４と螺着す
るネジ部１４を設け、タンク内の蒸気と直接接触する下
面にアルミ又はステンレス等の金属製の平板１９を張設
しており、後部に蒸気抜穴２０を穿設している。

２１はバンドルで下端を外装ケースに固定し、上端を水
切部材に固定している。

このバンドル２１の上端は水切部材と一体成形してもよ
い。

この電気ポットは夏場にかけては氷を入れるアイスペー
ルとして使用してもよい。

以上の如く、本考案に於いては水切部材下面に環状パツ
キンを介在して、タンクの鍔部を固定し、この鍔部下面
より環状パツキンを貫通して水切部材内にビス止めし、
このビス止めされた鍔部下面にパツキンを介して中びん
口元を装着すると共に熱源及び温度調節器をタンク下端
外壁に固定し、タンク外周を中びんで囲んでいるので、
構造簡単で、しかもタンクの放熱は中びんによって遮断
されるために保温効力が非常に良好となり、保温、湯沸
し時の消費電力を極端に少くすることができる。

又、補修、修理に際しても底体を取外すだけで簡単にで
きる。

更に、万一、中びんが破損しても湯もれの恐れがないた
めに電気部品に直接湯がかかることがなく極めて安全性
の高いものとなる。

更に、上、下パツキンがタンクの口元鍔部をサンドイッ
チ状にはさんでいると共に、ビスの下面をパツキンで覆
い、このパツキンを中びん口元を介して締上げ部材にて
押圧しているために、輸送時等の振動によるビスのゆる
みを確実に防止し、口元鍔部のシーノシ効果が長期使用
に際しても非常に良好となり、漏電の危険性が全くない
。

又、タンクの口元鍔部下面に直接パツキンを介して中び
ん口元を設置しているために、タンク側壁と外装ケース
との間隔が狭く無駄なスペースがなくて、同一容量のタ
ンクに対し、外形寸法を非常にコンパクトとすることが
でき、持運び便利なものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案実施例を示す縦断面図である。 Ａ・・・・・・電気ポット、１・・・・・・タンク、２
・・・・・・熱源、３・・・・・・温度調節器、４・・
・・・・中びん、５・・・・・・外装ケース、７・・・
・・・水切部材、９・・・・・・プラグ、１１・・・・
・・リード線、１２・・・・・・鍔部、１７・・・・・
・環状パツキン、２２・・・・・・ビス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 広口の中びん内に有底筒状のタンクを設け、中びんとタ
   ンクとの空間部に熱源及びこの熱源の温度を調節する温
   度調節器とを備えた電気ポットに於いて、上記中びんを
   囲む外装ケースの上端に水切部材を装着し、タンクの口
   元に外方に延びた口元鍔部を設け、水切部材の下面に環
   状パツキンを張設し、この環状パツキンの下面にタンク
   の口元鍔部を設け、この口元鍔部下面より環状パツキン
   を貫通して水切部材にビス止めし、ビス止めされた口元
   鍔部下面に環状のパツキンを張設し、このパツキン下面
   に中びんの口元を装着すると共に外装ケース下端に中び
   んを線上げる底部材を装着したことを特徴とする電気ポ
   ット。