JPS5924255Y2 - 電気ポツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、液体の加熱と保温とを兼用できるようにした
電気ポットに関し、更に詳しくは、電気ポットの組立構
造に関するものである。

以下、添付の図面を参照して本考案の実施例にかかる電
気ポットを説明する。

第１図において、符号１はポット本体、２はポット本体
１の上部開口を覆蓋する蓋体である。

前記ポット本体１は、筒状の外装ケース３と該外装ケー
ス３内に配設されるべき有底筒状の内容器４と前記外装
ケース３の下端開口を覆蓋すべき底蓋５との３部材を主
要な構成要素として構成されており、前記外装ケース３
の上端縁８と内容器４の上端縁１０との間には、合成樹
脂製の肩部材６が介設される一方、外装ケース３の下端
縁９と底蓋５の上端縁１１との間には、ポット本体１を
支持すべき合成樹脂製の脚体７の上端縁が挟持されてい
る。

前記外装ケース３は鉄板等の板金で製作され、その上端
縁８は環状段部とされる一方、下端縁９は折返しによっ
て補強されている。

前記内容器４は、アルミ、ステンレス等の熱良導性の金
属によって製作され、その上端縁８はフランジ状とされ
ている。

又、内容器４の下部は絞り加工されて小径部４ｂとされ
ており、その周壁には加熱用の電気ヒータ１６がバンド
１７によって取付けられている。

符号４ａは内容器４の大径部である。

更に、内容器４の底面には、前記電気ヒータ１６の外方
を囲繞する遮熱板１８、内容器４と底蓋５とを連結する
ための連結具１９およびサーモスタット等の温度感和装
置（図示せず）を取付けるための取付基台２０が溶接等
によって固着されている。

なお、前記遮熱板１８の周壁１８ ａの径は、内容器４
の大径部４ａと同一かあるいはやや小さくされている。

符号２１は出口孔で、該出口孔２１には、ポット本体１
の外方に突出する開閉コック２２付きの注出管２３が接
続されている。

前記底蓋５は、鉄板等の板金で製作され、深皿状を呈し
ている。

該底蓋５はビス２４によって前記連結具１９と着脱自在
に結合せしめられている。

なお、底蓋５を連結具１９を介することなく、直接取付
基台２０に取付けることも可能である。

前記肩部材６は、外筒１３と内筒１４とを一体に連設し
てなる二重壁構造とされており、内筒１４下端部には、
内容器上端縁１０を吊持すべき受部１４ａが形威されて
いる。

更に、内筒１４には、蓋体２を螺着すべき内ネジ１５が
刻設されている。

この肩部材６は、その外筒１３下端を外装ケース上端縁
８に当接する一方、その内筒受部１４ ａで内容器上端
縁１０を吊持することによって、外装ケース３と内容器
４とを連結せしめる。

内筒受部１４ ａと内容器上端縁８との間にはジノコン
ゴム等からなるシール部材１２が介設されるが、本実施
例では、該シール部材１２は、内容器上端縁８に被着さ
れ、且つ下方に延設されたスカート部１２ ａが内筒１
４下端と内容器４との間にも介在せしめられるようにさ
れている。

即ち、シール部材１２は、内容器上端縁１０と蓋体２お
よび内筒１４との間をシールする作用と、内容器４から
蓋体２および肩部材６への熱伝導を遮断する作用とを有
している。

前記脚体７は円筒状に形威され、その内部はコード収納
用の空所２５とされている。

この脚体７の上端部には、内向きの鍔部３１が一体に形
成され、且つ該鍔部３１上面外周縁には、上向きの環状
段部３２が形威されている。

しかして該脚体７は、前記環状段部３２に外装ケース３
の下端縁９を位置決めしつつ当接し、且つ前記鍔部３１
下面に底蓋５の上端縁１１を当接する如くなすことによ
って外装ケース３と底蓋５との間に挟持されている。

なお、符号２６はコード挿入用の穴、２７は蓋体２外周
に形成された外ネジ、２８は蒸気抜穴、２９は転倒止水
装置、３０は断熱材である。

次に、第２図を参照して図示の電気ポットにおけるポッ
ト本体の組立順序を説明する。

まず、外装ケース３の上端縁８に肩部材６の外筒１３下
端を当接しつつ、肩部材６の内筒受部１４ａに内容器４
の上端縁１０を吊持せしめる。

この時、内容器４の出口孔２１に注出管２３を接続する
。

その後、外装ケース３の下端縁９を脚体７の環状段部３
２に載置し且つ該環状段部３２を設けた鍔部３１下面に
底蓋５の上端縁１１を当接しつつ、底蓋５を、ビス２４
によって内容器４底面に取付けられた連結具１９に取付
ける。

すると、内容器４は底蓋５側に引張られる反面、外装ケ
ース３は底蓋５によって押上げられることとなり、外装
ケース上端縁８と内容器上端縁１０とは肩部材６を介し
て強固に結合される。

なお、ポット本体１を分解する時は、ビス２４を外せば
、ポット本体１は、外装ケース３、内容器４、底蓋５の
３部材と肩部材６および脚体７とに容易に分解される。

続いて本考案の電気ポットの効果を以下に列記する。

即ち、本考案によれば、 （１）外装ケース３の上端縁８と該外装ケース３内に配
設されるべき内容器４の上端縁１０との間に、前者に当
接され且つ後者を吊持すべくされた肩部材６を配設する
一方、前記外装ケース３の下端縁９と該外装ケース３の
下端開口を覆蓋すべき底蓋５の上端縁１１との間に脚体
７上端部を挟持して、内容器４底部と底蓋５とを適宜な
連結手段を介して着脱可能に結合せしめてポット本体１
を構成したので、ポット本体１を構成する各部材におけ
る結合個所が一個所だけとなり、組立、分解を極めて容
易に行なうことができる、 （２）シかも、内容器４と底蓋５との結合を解除するだ
けで、ポット本体１を構成する各部材を独立した状態に
分解することができるので、各部材とも独立に交換可能
となり、補修等のアフター性が向上する、 （３）脚体７上端部に内向きの鍔部３１を一体に形威し
且つ該鍔部３１上面外周縁に上向きの環状段部３２を形
威し、該環状段部３２に外気ケース３の下端縁９を、前
記鍔部３１下面に底蓋５の上端縁１１をそれぞれ当接す
るようにしたので、組立時における外装ケース３および
底蓋５の位置決めを容易に行なうことができる、 等の実用的な効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例にかかる電気ポットの縦断面図
、第２図は第１図の電気ポットにおけるポット本体の分
解半断面図である。 １・・・・・・ポット本体、３・・・・・・外装ケース
、４・・・・・・内容器、５・・・・・・底蓋、６・・
・・・・肩部材、７・・・・・・脚体、８・・・・・・
外装ケース上端縁、９・・・・・・外装ケース下端縁、
１０・・・・・・内容器上端縁、１１・・・・・・底蓋
上端縁、３１・・・・・・鍔部、３２・・・・・・環状
段部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ポット本体１を筒状の外装ケース３と該外装ケース３内
   に配設されるべき有底筒状の内容器４と前記外装ケース
   ３の下端開口を覆蓋すべき底蓋５とによって構成すると
   ともに、前記外装ケース３の上端縁８と内容器４の上端
   縁１０との間には、前者に当接され且つ後者を吊持すべ
   くされた肩部材６を配設する一方、前記ポット本体１を
   支持すべき円筒状の脚体７上端部に内向きの鍔部３１を
   一体に形成し且つ該鍔部３１上面外周縁には上向きの環
   状段部３２を形成し、該環状段部３２に前記外装ケース
   ３の下端縁９を、前記鍔部３１下面に前記底蓋５の上端
   縁１１をそれぞれ当接して、前記脚体７を外装ケース３
   と底蓋５との間に挟持し、更に前記内容器４底部と底蓋
   ５とを適宜な連結手段を介して着脱可能に結合せしめた
   ことを特徴とする電気ポット。