JPS6020339Y2 - 電気保温ポット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気保温ポットにおいて電気ヒーターを外周
部に取付けた内容器の取付けた内容器の取付は構造に関
する。

電気ヒーターを外周に取付けた内容器の口部を、外筒の
上部に取付けた下口部材の開口部裏面側周縁に押圧固定
する電気保温ポットは、下記の如き構造にする必要があ
る。

即ち、前記内容器の口部と下口部材の開口部裏面側周縁
の接合部は、該接合部からの液漏に起因する前記電気ヒ
ータ等の漏電を防止するために、液漏れのない完全な水
密状にする必要がある。

本考案は、構造簡単にて上記条件を満足させる新規な内
容器の取付は構造を提供することを目的とする。

本考案の要旨は、電気ヒーターを外周部に取付けた内容
器を、内部に収納した外筒の上部に下口部材を設けた電
気保温ポットにおいて、前記内容器を吊る吊部材を前記
下口部材へ連結して、前記内容器の口部を前記下口部材
の開口縁へバッキングを介して水密的に押圧固定するこ
とである。

以下、本考案をその実施例を示す図面に基づいて説明す
る。

第１図は、本考案に係る電気保温ポットの縦断面を示し
、図中１は、略々中央部に開口部１ａを有すると共に、
外周部りに下向きの環状平坦面１ｂを有する下口部材で
あって、該環状平坦面１ｂを外筒２の上端部に設けた内
助り上端縁２ａ上に載置しである。

該下目部材１は、その開口部裏面側周縁１ｃから該開口
部外周側へ、鍔状若しくは短冊状等適宜形状の張出片３
をかしめ若しくは溶接等により一体又は別体的に突出形
威しである。

４はガラス又はアルミニュウム等からなり、前記外筒２
の内部に収納した一重の内容器であって、該内容器４の
下方外周部に設けた環状段部４ａには加熱ヒーター５ａ
と保温ヒーター５ｂとからなる帯状の電気ヒーター５が
取付けられている。

該内容器４の口部４Ｃと前記下口部材１の開口部裏面側
周縁１ｃとの間にはバッキング６が挟持されている。

更に該内容器４の胴部上端近傍には、環状又は部分的に
突出させた小突起４ｂが設けられている。

７は小突起４ｂの下面４ｄを吊る内的り端縁７ｂを設け
た環状又は短冊状等適宜形状からなる吊部材であって、
該吊部材７の端部７ａは前記張出片３の外側部３ａにビ
ス止め８等適宜手段にて緊張状に連結されている。

前記内容器４の環状段部４ａの更に下口方設けられた環
状段部４ｅには、第２図にその左半分の斜視が示された
二つ割りの連結部材９の帯部９ａがビス１０により締付
は固定されている。

該連結部材９の下方には鍔状の連結部９ｂが形成されて
いる。

第３図は別態様の実施例における連結部材９′（第４図
参照）の取付は状態を示し、前記内容器４の環状段部４
ａの上方に設けた環状段部４ｅ’には、該連結部材９′
の帯部９’ａが締付は固定されている。

該帯部９’ａの下方には第４図に示す如き脚状の連結部
９’ｂを複数下垂しである。

第５図は更に別態様の実施例における連結部材９″の取
付は状態を示し、該連結部材９″′は前記内容器４の底
部下面４ｆから適宜手段にて垂下されその下端に連結部
９″ｂが形成されている。

第１．３．５図に示す実施例において、１１ぼ底部材で
あって、該底部材１１の外周部りに形成した上向き環状
平坦面１１ａ上に前記外筒２の下端縁２ｂを載置すると
共に、前記連結部材９．９’、９″の連結部９ｂ、
９’ｂ、 ９″ｂと該底部材１１をビス等適宜手段に
て連結しである。

前記外筒２の内周面２ｃと内容器４の外周面４ｇとの空
間部には、断熱材１２が前記電気ヒーター５に接触しな
いように充填されている。

１４．１５は前記内容器４の底部下面４ｆに適宜手段に
て取付けられたサーモスタット及びサーマルリードスイ
ッチである。

前記内容器４の底部底面４ｆと前記底部材１１とに挟ま
れた空間Ａには、外部接続コンセント及び温度調節器等
（図示省略）が収納されている。

２０は蓋体であって、該蓋体２０は後端部を前記外筒２
の後端部に開閉自在に枢支３０されている。

２０ｃは蓋閉止用レバーで、外筒２の前端部に取付けた
水切り口１３のレバー１３ａにその鍔状先端部が係合す
るようにしである。

なお、図示は省略したが、該蓋体２０は前記下口部材１
上に着脱自在に設けられることもある。

該蓋体２０の内部には、ダイヤプラム等からなる手動式
又は電動式（図示省略）の空気ポンプ２１が内蔵されて
おり、押圧部材２２の上下動操作又は電動駆動（図示省
略）により蓋体底板２０ａに穿設した吹出孔２０ｂから
圧空を送気するように構成さている。

２６は前記外筒２に枢支したハンドルである。

２５は前記内容器４の口部４ｃに対し着脱自在の栓体で
あって、該栓体内部には一体又は別体的に空気通路２５
ａが設けられ、前記吹出孔２０ｂから送気された圧空を
内容器４内部へ導くようにしである。

更に、該空気通路２５ａ内には、湯及び熱気が前記空気
ポンプ２１へ逆流するのを阻止する逆止弁２５ｂを取付
けである。

２５ｃは該栓体上部に設けた圧縮空気漏れ防止用のバッ
キングである。

２５ｅは汲上げ管、２５ｆは注湯管である。

該栓体２５の外周部には、湯及び熱気の逆流防止用の環
状バッキング２５ｇが取付られている。

なお汲上げ手段は、前記構造に限定するものではなく、
図示は省略したが、注湯管及び汲上は管からなる栓体の
該汲上げ管の管内又は下端開口部等の適宜箇所にプロペ
ラ式（軸流式）等の揚水ポンプを取付けると共に、前記
蓋体底板２０ａの内部に内蔵した電動モータ等からなる
駆動手段に自在継手等を介して前記揚水ポンプを連結し
、駆動手段の操作により注湯する構造とすることも勿論
可能である。

次に、本考案に係る電気保温ポットの組立手順を実施例
に基づいて説明する。

先ず、内容器４の口部４ｃと下口部材１の開口部裏面側
周縁１ｃとの間にバッキング６を挟持させて、内容器４
の小突起４ｂを吊部材７で吊り、該吊部材７の上端部７
ａを下口部材１の張出片３の外側部３ａにビス８で緊張
状に連結する。

次に、内容器４の下方に設けた環状段部４ａ、４ｅ又は
底部下面４ｆに電気ヒーター５、連結部材９．９’、９
″、サーモスタット１４及びサーマルリードスイッチ１
５を取付ける。

続いて、内容器４の下方部を外筒２の上部開口部２ｂか
ら内部に挿入し、下口部材１の環状平坦面１ｂを外筒２
の上端縁２ａ上に載置する。

その後、断熱材１２を充填し、更に外筒２の底部に形成
された空間Ａ内に外部接続コンセント及び温度調節器等
を取付けて配線した後、底部材１１を前記連結部材９．
９’、９″の連結部９ｂ。

９’ｂ、９″ｂと連結する。

最後に、外筒２の前端部に水切り口１３を取付けると共
に、下口部材１上に蓋体２０を取付る。

更に栓体２５の下部を内容器４内に挿入して電気保温ポ
ットの組立てを完了する。

以上詳述の如く、本考案に係る電気保温ポットは、前記
内容器４を吊る吊部材７を下口部材１へ連結しであるた
め、バッキング６を挟持する下口部材１の開口縁１ｃと
内容器４の口部４ｃとに無理なく大きな圧縮応力を与え
て該バッキング６を水密状に挟持し、液漏れによる電気
ヒーター５等の漏電を防止することが出来る実用的効果
を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る電気保温ポットの実施例を示す縦
断面、第２図は連結部材の左半分を示す。 斜視図、第３図及び第５図は別態様の実施例を示す底部
断面図、第４図は別態様の連結部材の斜視図である。 １・・・・・・下口部材、２・・・・・・外筒、３・・
・・・・張出片、４・・・・・・内容器、５・・・・・
・電気ヒーター ６・・・・・・バッキング、７・・・
・・・吊部材、９．９’、９″・・・・・・連結部材、
１１・・・・・・底部材、２０・・・・・・蓋体、２５
・・・・・・栓体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 電気ヒーターを外周部に取付けた内容器を、内部に
   収納した外筒の上部に下口部材を設けた電気保温ポット
   において、前記内容器を吊る吊部材を前記下口部材へ連
   結して、前記内容器の口部を前記下口部材の開口縁へバ
   ッキングを介して水密的に押圧固定することを特徴とす
   る電気保温ポット。 ２ 前記吊部材は、前記内容器の胴部上端近傍に形成し
   た小突起を吊っている実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の電気保温ポット。 ３ 前記吊部材は、前記下口部材の開口部の裏面側周縁
   から該開口部の外周側へ突出形成した張出片に連結しで
   ある実用新案登録請求の範囲第１項又は第２項記載の電
   気保温ポット。