JPS5919956Y2 - 記録再生装置のピンチロ−ラ駆動装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ビデオテープレコーダ等の記録再生装置に
おけるピンチローラ駆動装置に関する。

この考案は、ピンチローラ駆動機構に対して、ロック用
の電磁プランジャを配設しこの電磁プランジャの吸引動
作により上記駆動機構及びカセットエジェクトレバーを
同時にロックさせることにより、機械的な、記録媒体関
連機構をコンパクトに構成できることができる上、上記
電磁プランジャと駆動機構の電磁プランジャの何れが先
に吸引動作状態にあっても上記ロックを確保することが
できる記録再生装置のピンチローラ駆動装置を提供する
ことを目的とする。

以下、この考案の一実施例を図について説明する。

第１図において、１はビデオテープレコーダの基板、２
はこの基板上に配設された磁気ヘッド内装ドラム、３及
び４は図示矢印の如く可動可能な入口側及び出口側テー
プガイド、５は固定磁気ヘッド、６は磁気テープ、７は
この磁気テープを収めたカセットケース、８及び９は夫
々このカセットケース内に納められた磁気テープ供給リ
ール及び巻取リール、１０は図示しない駆動モータより
フライホイールを介して定速回転駆動されるキャプスタ
ン軸、１１はピンチローラである。

磁気テープ５は入口側及び出口側テープガイド３及び４
により、カセットケース７から引き出されて、この引出
し部分をドラム２の周面に当接され、ピンチローラ１１
によりキャプスタン軸１０に圧接されて定速走行駆動さ
れる。

１２．１３は上記基板上に可回動軸支された供給リール
及び巻取リール用受台、１４ａ、１４ｂはガイドプレー
トである。

ガイドプレーＨ４ａ、１４ｂには夫々基板１に対して直
角向きの２つの長穴１５ａ、１５ｂが第３図に示す如く
切欠されている。

１６ばばね支持されたカセットハウジング、１６ａ、１
６ｂはこのカセットハウジングの両側面に設けられた夫
々上記長穴１５ａ、１５ｂに摺動可能に係合するローラ
、１７はエジェクトレバーである。

エジェクトレバー１７は、その基板１に平行する部分の
端部にボタン、１７ ａが固着され、基板１に垂直な部
分に第３図に示す如くロック鉤部１７ ｂを有し、折れ
部を固定ピン１８により可回動支持されている。

ロック鉤部１７ｂはカセットハウジング１６の一方側の
ローラ１６ ａと係合するように構成されており、押ボ
タン１７ ａの押圧時ローラ１６ ａとの係合がはずれ
る。

これにより、カセットケース７が第３図にＡで示す装着
位置からＢで示す取出位置に浮上する。

１９はＶ字型のピンチローラ支持アームで、第２図に示
す如く、その一方端部でピンチローラ１１を可回動支持
し他方端部にアームピン１９ ａが植設されており、中
央折れ部において固定ピン１９ ｂにより基板１に対し
て平行に可回動支持されている。

２０は駆動機構を構成する短時間定格の第１電磁プラン
ジヤで、基板１上に対して平行に固定されており、その
ロッド２０ ａの先端部にこのロッドの長手方向に切欠
された長穴２０ ｂにピンチローラ支持アーム１９のア
ームピン１９ ａが摺動移動可能に係合されており、附
勢（吸引）時ピンチローラ１１とキャプスタン軸１０と
の接触状態が得られるよう基板１上の適所に固定されて
いる。

２１はピンチローラ戻し用つる巻ばねで、一方端部をピ
ンチローラ支持アーム１９のアームピン１９ ａ側の適
所に、また他方端部を第１電磁プランジヤ２０と反対側
の基板１上の適所に固定され、常時ピンチローラアーム
１９に反時計方向（上記第１電磁プランジヤによる回動
力と反対の方向）の回動力を附与する構成となっている
。

２２はＶ字型のロックアームで、ピンチローラアーム１
９に対してはパ逆Ｖ字状に対向するようにして一方端部
が固定ピン２２ ａにまり回動可能に枢支され、その中
央折れ部が第１電磁プランジヤ２０のロッド２０ ａに
連結されている。

２２ ｂはこのロックアームの他方端部に植設されたロ
ックピンである。

２３はピンチローラ圧接用のつる巻ばねでピンチローラ
支持アーム１９のアームピン１９ａ側の適所とロックア
ーム２２の支点側適所との間に、ピンチローラ支持アー
ム１９に対して反時計方向の回動力が附与されるように
設けられている。

以上１９〜２１．２３によりピンチローラ駆動機構が構
成されている。

２４はトリガレバ−１２５は第２駆動手段即ち小容量（
上記第１電磁プランジヤに比して）の第２電磁プランジ
ヤである。

トリガレバ−２４は、その一方端部に外周面がロックピ
ン２２ ｂを下方より摺動案内可能な案内面２４ ｄで
ある鉤部２４ ａを有し、他方端部に、係合ピン２４
ｂが植設され、第２電磁プランジヤ２５の附勢（吸引動
作）時、反時計方向に回動されて上記鉤部２４ ａがロ
ックピン２２ｂと嵌合するように折れ部において固定ピ
ン２４Ｃにより可回動支持されている。

２５ ａは上記第２電磁プランジヤのロッドプレートで
その先端部に長手方向の長穴２５ ｂが切欠されており
、この長穴にトリガレバ−２４の係合ピン２４ ｂが摺
動可能に係合されている。

２５ Ｃはロッドプレー）−２５Ｈの基部側に植設され
たばね係合ピン、２６はこのばね係合ピンと保合ピン２
４ ｂに掛けられたロック用つる巻ばねで、これにより
トリガレバ−２４は、常時反時計方向の回動力を附与さ
れ、その係合ピン２４ ｂが長穴２５ｂの第２図におて
い上方端に接触している。

２７はロック戻し用のつる巻ばねで、端がトリガレバ−
２４の係合ピン２４ ｂに、又他端が基板１上の、ロッ
ク用つる巻ばね２６とは上記係合ピンに対して反対側の
適所に固定されている。

これにより、トリガレバ−２４は時計方向の回動力を附
与される。

２８は基板１に対して平行なチェックプレートで、一方
端部が第２電磁プランジヤのロッドプレート２５ａに係
止され他方端部に、基板１上を摺動する第３図に示す如
きストッパ一体２８ ａが取付けられている。

チェックプレート２８は、第２電磁プランジヤの吸引動
作中、そのストッパ一体２８ ａ上面がエジェクトレバ
ー１７の保合ピン１７ Ｃと接触するか又は若干下側に
位置し、電磁プランジャ２５の解放動作により上記接触
が解かれるよう構成されている。

以上２２〜２２ｂ。２４〜２８ ａによりロック機構が
構成されている。

以上の構成において、第１電磁プランジヤ２０が附勢さ
れると、そのロッド２０ ａが第２図々示の矢印方向に
所定長さ吸引される為ピンチローラ支持アーム１９が同
図において反時計方向に回動されて、ピンチローラ１１
がキャプスタン軸１０に接触し、圧接用つる巻ばね２３
の作用により圧接される。

この状態において、第２電磁プランジヤ２５が附勢され
ると、そのロッドプレート２５ ａが図において上方に
所定長さ吸引される為、トリガレバ−２４がロック戻し
つる巻ばね２７の引張力に抗して反時計方向に回動され
、その鉤部２４ ａにロックアーム２２の係合ピン２２
ａが第２図に示す如く嵌合される。

同時にチェックプレート２８が同図矢印方向に移動され
るからストッパ一体２８ ａが第３図に示す如くエジェ
クトレバー１７の係合ピン１７Ｃと係合する。

従って、押しボタン１７ ａを押圧してもエジェクトレ
バー１７は回動しない。

第２電磁プランジヤの上記附勢後に第１電磁プランジヤ
が消勢されても、ロックアーム２２がトリガレバ−２４
により時計方向の回動をロックされている為、ピンチロ
ーラ１１とキャプスタン軸１０との圧接が維持される。

第２電磁プランジヤ２５の上記附勢は第１電磁プランジ
ヤ２０の附勢に対し時間遅れをもって行われたが、トリ
ガレバ−２４の係合ピン２４ ｂがロッドプレー１〜２
５ ａの長穴２５ ｂに係合され、さらに、ロック用つ
る巻は゛ね２６によりロッドブレート２５ ａの被吸引
時移動方向即ち長平方向に引張られており、第２電磁プ
ランジヤ２５の吸引動作時もこの状態が保持されている
から、両電磁プランジャのいずれが優先して吸引動作を
行った場合にも、上記ロックが遠戚される。

即ち、第２電磁プランジヤ２５が先に附勢されている状
態で第１電磁プランジヤ２０が附勢された場合は、第４
図に示す如く、点線図示の解放位置にあったロックピン
２２ ｂがトリガレバ−２４のガイド面２４ ｄに沿っ
て図において点線位置にトリガレバ−２４を押圧しなが
ら回動上昇する。

ロックピン２２ ｂが実線図示のロック位置に達し、ト
リガレバ−２４の鉤部に嵌合すると、トリガレバ−２４
はロックばね２６の作用により原位置即ち実線図示のロ
ック位置に戻る。

前記ロック状態において、第２電磁プランジヤが消勢さ
れると、そのロックプレー） ２５ ａがロック戻し用
つる巻ばね２７により前記とは逆方向即ち第２図におい
て下方に引下げられる為、トリガレバ−２４が時計方向
に回動されることにより、ロックピン２２ ｂと鉤部２
４ ａとの嵌合がはずれ、第１電磁プランジヤ２０がす
でに消勢されている場合には、ピンチローラ戻し用つる
巻ばね２１の作用によってロッド２０ ａが前記とは逆
方向に引出される。

従って、ロックアーム２２は時計方向に回動されて解放
位置に戻り、ピンチローラ支持アーム１９は時計方向に
回動され、その結果ピンチローラ１１はキャプスタン軸
１０から離間する。

第２電磁プランジヤ２５が消勢されると、チェックプレ
ート２８が前記とは逆方向に移動されるから、ストッパ
一体２８ ａとエジェクトレバー１７の係合ピン１７Ｃ
の係合が解かれる。

従って、押しボタン１７ ａを押圧することによりカセ
ット７を取出すことができる。

なお、本実施例では、ロックピン２２ ｂとガイド面２
４ ｄとが圧接摺動するときトリガレバ−２４が変位す
るが、ロックピン２２ ｂ側が変位するようにしても良
い。

以上の如く、この考案によれば、ピンチローラ駆動用の
第１電磁プランジヤの解放動作が、ロック用の第２電磁
プランジヤの吸引動作により阻止されるから、第１電磁
プランジヤは短時間定格又第２電磁プランジヤは小容量
のものでよく、第１電磁プランジヤに対する解放阻止力
が電気的に附与されるからロック機構自体を簡素な構成
とすることができ、ロックピンと鉤部との係合によるロ
ック動作とし、この鉤部を持つトリガレバ−の端部に該
鉤部に連続し上記係合ロックピンの駆動軌跡と交叉する
ロックピンのガイド面を形成して該ロックピンか斗すガ
レバーを押圧変位させつつこのガイド面を摺動して上記
鉤部と係合し得るようにしたことにより第１電磁プラン
ジヤと第２電磁プランジヤの吸引優先順位にとられれる
ことなくロック動作を行わせることができ、さらに第２
電磁プランジヤの上記吸引動作時カセットエジェクトレ
バーのロックが行われ、第２電磁プランジヤが多機能動
作を行うから、記録再生装置における機械的な記録媒体
関連機構がワンタッチ操作が可能なコンパクトな構成と
なり、安価に製作することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を実施したビテ゛オテープレコーダの
内部上面図、第２図はこの考案によるピンチローラ駆動
装置の実施例を示す上面図、第３図は第１図のＡ−Ａ視
図、第４図は上記実施例の動作説明図である。 １０・・・キャプスタン軸、１１・・・ピンチローラ、
２０・・・第１電磁プランジヤ、２２・・・ロックアー
ム、２２ ｂ・・・ロックピン、２４・・・トリガレバ
−１２４ａ・・・鉤部、２４ｄ・・・ガイド面、２５・
・・第２電磁プランジヤ、２６・・・っる巻ばね。 なお、図中、部分を示す。 同一符号は同−又は相当

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 吸引動作によりピンチローラをキャプスタン軸に対して
   圧接させ該圧接後に消磁される第１電磁プランジヤ、吸
   引動作により上記第１電磁プランジヤの消磁による解放
   動作をロックして上記ピンチローラと上記キャプスタン
   軸の圧接状態を保持する為の該保持専用の第２電磁プラ
   ンジヤを具える記録再生装置のピンチローラ駆動装置に
   おいて、ロック機構が、上記第１電磁プランジヤにより
   駆動されロックピンを具えるロックアーム、上記第２電
   磁プランジヤにより駆動され所定駆動位置において上記
   ロックピンを係止可能な鉤部を一方端に有し且つ弾力に
   抗し所定角度一方向変位可能なトリガレバ−を具え、上
   記トリガレバ−の鉤部に該鉤部に連続し上記ロックピン
   の駆動軌跡と交叉する上記ロックピン用ガイド面が形成
   されて上記第１電磁プランジヤの優先吸引動作後の上記
   ロックと上記第２電磁プランジヤの優先吸引動作後の上
   記ロックが共に可能とされ、更に、上記第２電磁プラン
   ジヤの吸引動作時カセットエジェクトレバーと係合する
   ストッパ体を有すチェットプレートが設けられてなるこ
   とを特徴とする記録再生装置のピンチローラ駆動装置。