JPS5919596Y2 - プレス装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はプレス装置、たとえば廃車となった自動車を
プレスするプレス装置に関するものである。

廃車となった自動車を再利用する処理として、まずエン
ジン、タイヤ、座席などを取外したのち、自動車をプレ
スし、つぎに自動車をプレスしたものを溶解処理するこ
とが行なわれている。

ところで、廃車となった自動車が集められる薬事場所と
、プレスしたものを溶解処理する処理工場とは離れてい
るのが通常であるから、エンジン等を取外した自動車を
薬事場所から処理工場に運搬する必要がある。

しかしながら、エンジン等を取外した自動車は嵩張るた
め、１台のトラックで運搬できる台数は約１０台程度で
ある。

そこで、薬事場所でエンジン等を取外した自動車をプレ
スし、プレスしたものを処理工場に運搬することが行な
われており、この場合には１台のトラックで約３０台分
の自動車をプレスしたものを運搬することができる。

ところで、１つの処理工場に対する薬事場所が多数ある
のが通常であり、また各薬事場所にプレス装置を設置し
たときには、プレス装置の稼動率が低いので、不経済で
あるから、各薬事場所がプレス装置を必要とする時期だ
け、プレス装置をその薬事場所に運搬して使用すること
が行なわれており、この場合にはプレス装置を有効に利
用することが可能である。

従来のプレス装置としては、上部にプレス板を上下動す
るためのシリンダが取付けられたものがあるが、このよ
うなプレス装置を運搬するためにトラックに搭載すると
、高さが道路交通法の高さ制限を越えてしまうので、そ
のようなプレス装置をトラックで運搬することはできな
い。

また、プレス装置を分解して運搬することも考えられる
が、この場合には非常に手数がかかる。

そこで、従来トラックに回動可能に取付けられたプレス
板を、シリンダにより回動することによりプレスするプ
レス装置が用いられている。

しかしながら、このプレス装置はトラックに取付けられ
ているので、各薬事場所がプレス装置を必要とする時期
、プレス装置とともにトラックをもその薬事場所に置い
ておかなければならないから、トラックを有効に利用す
ることができない。

この考案は上述の問題点を解決するためになされたもの
で、トラックに搭載して運搬することができ、かつ運搬
するトラックを有効に利用することができるプレス装置
を提供することを目的とする。

この目的を達成するため、この考案においてはフレーム
の上部に押え板を固定し、上記フレームにシリンダ取付
台を上下動可能に支持させ、そのシリンダ取付台を上記
フレームの上部に保持するためのピンを設け、上記シリ
ンダ取付は台にシリンダを取付け、そのシリンダのピス
トンロッドにプレス板を取付ける。

第１図はこの考案に係るプレス装置を示す概略正面図、
第２図は同じく概略平面図、第３図は同じく概略側面図
である。

図において１は床台、２は床台１に固定されたフレーム
、３はフレーム２の上端に固定された押え板、４はフレ
ーム２に上下動可能に支持されたシリンダ取付台、５は
シリンダ取付台４に設けられた車で、車５はフレーム２
に案内される。

６はシリンダ取付台４に設けられた突出部、７はフレー
ム２に設けられたピン穴、８はピン穴７に挿入されたピ
ンで、ピン８は図示の状態でシリンダ取付台４をフレー
ム２の上部に支持している。

９はシリンダ取付台４に取付けられた油圧ユニット、１
０はシリンダ取付台４に取付けられた油圧シリンダ、１
１は油圧シリンダ１０のピストンロッド１０ ａに取付
けられたプレス板、１２は床台１に固定されたブレスガ
゛イド、１２ ａはブレスガイド１２の切欠き部で、切
欠き部１２ ａはフォークリフト等の腕をプレス装置内
に入れるためのものである。

１３は床台１および押え板３に固定された裏板である。

このプレス装置においては、まず図示の状態でフォーク
リフト等により被プレス物たとえば廃車となった自動車
を床台１上に載置したのち、油圧シリンダ１０を伸長す
れば、床台１とプレス板１１との間で自動車をプレスす
ることができる。

つぎに、油圧シリンダ１０を縮小したのち、プレスされ
たものをフォークリフト等で床台１上がらプレス装置外
に搬出すれば、つぎの被プレス物をプレスすることがで
きる。

また、図示の状態がら油圧シノンダ１０を伸長し、プレ
ス板１１を床台１に当接させたのち、ピン８をピン穴７
から抜き、つぎに油圧シリンダ１０を縮小すれば、第４
図に示すように、プレス装置内に油圧シリンダ１０等を
収納することができる。

そして、第４図に示す状態から、油圧シリンダ１０を伸
長して、シリンダ取付台４の上面を押え板３に当接させ
たのち、ピン穴７にピン８を挿入し、つぎに油圧シリン
ダ１０を縮少すれば、第１図ないし第３図に示すような
プレス可能な状態となる。

以上説明したように、この考案に係るプレス装置におい
ては、シリンダ等をプレス装置内に収納することができ
るから、プレス装置を分解しなくとも、プレス装置の高
さを約２分の１にすることができる。

そして、シリンダ等をプレス装置内に収納した状態にす
れば、プレス装置をトラックに搭載したとしても、高さ
制限を越えることがなく、プレス装置をトラックで運搬
することが可能である。

このため、各薬事場所にプレス装置を必要とする時期だ
け置いておくことができるから、プレス装置の稼動率が
高くなり、また各薬事場所において廃車となった自動車
をプレスすることができるので゛、１台のトラックで゛
多数台分の自動車をプレスしたものを各薬事場所から処
理工場に運搬することができる。

また、この考案に係るプレス装置はトラックに取付けら
れていないので、各薬事場所にプレス装置を運搬すると
きのみ、トラックが必要であり、それ以外のときはその
トラックを他の用途に用いることができる。

がら、トラックを有効に利用することができる。

このように、この考案の効果は顕著である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るプレス装置を示す概略正面図、
第２図は同じく概略平面図、第３図は同じく概略側面図
、第４図は第１図ないし第３図に示したプレス装置の動
作説明図である。 ２・・・フレーム、３・・・押え板、４・・・シリンダ
取付台、５・・・車、８・・・ピン、１０・・・油圧シ
リンダ、１１・・・プレス板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フレームと、そのフレームの上部に固定された押え板と
   、上記フレームに上下動可能に支持されたシリンダ取付
   台と、そのシリンダ取付台を上記フレームの上部に保持
   するためのピンと、上記シリンダ取付台に取付けられた
   シリンダと、そのシリンダのピストンロッドに取付けら
   れたプレス板とを具備することを特徴とするプレス装置
   。