JPS59179323A - 石膏モ−ルドによる樹脂製品の製作法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は石膏モールドによる樹脂製品の製作法、詳細に
は耐圧フラスコ内の石膏モールドに軟化した高分子樹脂
を射出成形する樹脂製品の製作法の改良に関する。

石膏モールドにより樹脂製品を射出成形する場合、石膏
モールドの成形面が石膏肌であることから、石膏モール
ドにより射出成形して得られた樹脂製品の表面は、金型
で得られた樹脂製品に比して非常に荒れた状態になるた
め、成形後さらに３０分程度を要する入念な研磨を施さ
ねばならない。また石膏モールドの石膏肌では樹脂の流
入抵抗が金型の場合に比して大きいため樹脂流動性が悲
く精度的にも低品質な樹脂製品になりやすい難点がある
。

本発明は上記実情に鑑み石膏モールドにより緻密な滑沢
面をもつ樹脂製品が射出成形できるようになしたものに
して、樹脂成形後の研磨加工の手間を省くと共に良好な
樹脂流動性により精度的にも優れた樹脂製品が得られる
石膏モールドににる樹脂製品の製作法を提供することを
目的とする。

即ち上記目的を達成するための特徴となる製作法は、石
膏モールドの内面に高分子樹脂の射出圧入に耐え得る硬
度をもつ１１＃沢面を形成する膜をコーティングした後
に、高分子樹脂の射出成形を行なって、緻密な滑沢面を
備えた樹脂製品を得るようになしたことにあり、ざらに
石膏モールドの内面に冷却に伴う樹脂の収縮に応じした た厚みで膜をコーティングして、コーティング△ 膜により寸法補正された緻密な滑沢面を備えた樹脂製品
を得るようになしたことを附加的特徴とするものである
。

次に１−記特徴に基〈実施例を添付図面により説明する
。

製作しようとする樹脂製品と同形の模型１をワックスま
たはｉｌｉｌ樹質またはワックスと軟性樹脂の合成ワッ
クスのような熱融解性材料により製作し、この模型１を
下部耐圧フラスコ２の底部に設けた石膏３により固定す
ると共に、その模型１と下部耐圧フラスコ２に設けられ
た開［１部４を上記熱融解性材料により形成されたゲー
ト５により連結した後、下部耐圧フラスコ２に石膏６を
注入して埋没する。

上記下部耐圧フラスコ２に上部耐圧フラスコ２ａを適宜
な固着具によりセットすると共に［一部耐圧フラスコ２
ａ内に石膏注入口８から石膏６を注入して上記模型１と
ゲート５を第９図（Ａ）のように完全に埋没する。

石膏硬化後耐圧フラスコ２，２ａを分割して模型１およ
びゲート５を溶融排出し、且つ熱湯できれいに洗い流し
て石膏モールド６ａを形成する。

その後石膏モールド６ａの内面に樹脂の射出圧入に耐え
得る硬度をもつ表面硬化処理剤をコーティングすること
により滑沢膜７を形成し、この滑沢膜７が硬化した後−
に、下部の耐圧フラスコ２．２ａを第夕図（Ｂ）のよう
に固着具によりセットし、耐圧フラスコ２，２ａに設け
た開［］部４から石膏モールド６ａのゲート孔６ｂを通
して軟化した高分子樹脂８を射出成形機−により第９図
（０）のように射出圧入し、樹脂硬化後耐圧フラス＝１
２　、２　ａを分割し、目一つ石膏モールド６ａを破砕
して緻密な滑沢面９ａをもつ樹脂製品９牙取り出すもの
である。なお、樹脂の射出圧入の前に樹脂離型剤を注入
することが好ましい。また、−■−記石膏モールド６ａ
の内面には樹脂の射出圧入に耐え得る硬度をもつ滑沢面
を形成する滑沢膜７をコーティングしているが、その滑
沢膜７の厚さは射出成形時の樹脂の冷却に伴う収縮のバ
ラツキに応じて調整することによりコーティングされた
滑沢膜７によって樹脂の寸法補正を行うことが可能とな
る。この場合コーティングされた滑沢膜７の厚さは樹脂
製品の各部分の収縮度合いに応じて調整することにより
精度的にも優れた樹脂製品が得られる。なおコーティン
グされた滑沢膜７は紫外線照射により硬化する急硬性の
ものが好ましいが、これに限らず熱硬化性のもの等でも
よい。なおコーテイング膜７はＳμ〜５０μ程度の厚さ
で形成することが好まＬ　（，３ｉｔ以下であると強度
的に弱くなるが汐θμ以」二でもよい。その場合コーテ
ィング剤を稀釈することにより薄い膜を形成でき、数回
コーティングを繰り返すことにより厚い膜が形成できる
。また膜の硬度は、２．５Ｈ以上であることが好ましく
１．２．３Ｈ以下であると樹脂射出圧によって膜および
石膏肌がめくれる虞れがある。

さらに石膏面肌と金型とは拐質おにび鏡面性の相違によ
り溶融挙動の変化が射出初期段階すなわち樹脂がキャビ
ティに充満していく段階と射出ピーク圧段階における壁
内圧波型の変化として第３図のようにそれぞれ特徴的に
表わされる。その場合石膏モールドの表面すなわち石膏
肌面を流動する樹脂の挙動Ａは金型の表面を流動する樹
脂の挙動Ｂと全く異なり、樹脂の流動特性が悪いことが
示されているが、本発明によるコーティングされた滑沢
膜を流動する樹脂の挙動Ｃは金型の挙動を示すＢに近似
したものとなり、樹脂の流動性が優れ表面が緻密で精度
的に高い樹脂製品が得られることが明示されている。

また、金型の場合冷却に伴う樹脂の収縮分をあらかじめ
金型製作時に補正して作成しており、また高い精度で補
正することが可能であるが、石膏モールドの場合、石膏
という材質の問題から樹脂製品の肉厚が各部分に不均一
であったり構造が複雑になるにともない発生する各部分
の樹脂収縮のバラツギに応した補正が不可能であって、
それだけ精度的にも低いものであったが、本発明の特許
請求の範囲第一項による製作方法によれば各部の樹脂収
縮の度合いに応じた厚さで滑沢膜をコーティングできる
から的確な寸法補正が容易に実施できることになる。

本発明は上記の通りであり、耐圧フラスコ内の石膏モー
ルドに軟化した高分子樹脂を射出成形して樹脂製品を製
作するものであって、上記石膏モールドの内面に、高分
子樹脂の射出圧入に耐え得る硬度をもつ滑沢面を形成す
る膜をコーティングした後にｊ二組高分子樹脂の射出成
形を行なって、緻密な滑沢面を備えた樹脂製品を得るよ
うになしたものであり、さらに特許請求の範囲第一項に
よる従属項の製作法の場合には石膏モールドの内面に冷
却に伴う樹脂の収縮に応じた厚みで上記膜をコーティン
グして滑沢膜により寸法補正された緻密な滑沢面を備え
た樹脂製品を得るようになしたから、従来射出成形後長
時間をかけて行われていた研磨作業が除去され、省力化
を計り、得ると共に、金型に近似した樹脂流動特性が得
られ精度的、且つ審美性に優れた高品質な樹脂製品が得
られることになりその効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明石膏モールドの断面図、第２図は射出成
形状態を示す断面図、第３図は樹脂の流動特性を示す図
表、第９図（Ａ）　（Ｂ）　（０）は樹脂製品の製作順
序を示す説明図である。 ２・・耐圧フラスコ　６ａ−−石膏モールド７・・滑沢
膜　７ａ・・滑沢面 特　　許　　出　　願　　人　　　　　木　　　暮　　
　山　　　犬手　　続　　補　　正　　書　（自発）昭
和５ｇ年ヶ月２ｇ日 ／事件の表示 昭和５ｇ年特許願第５５ｇｇ１ｉ号 」発明の名称 石膏モールドによる樹脂製品の製作法 ３補正をする者 ％前出願人 住　所　新潟型真砂３王ｒ１２３番Ω号氏名　木　暮　
山　人 グ代理人 ５補ＩＴ：、の対象 明細書 乙補正の内容 明細書中東ス頁第１θ行目［射出成形する樹脂−１を「
射出成形して得られる精密樹脂」、同頁第Ｓ行目「表面
は、金型で」を「表面は、石膏肌を再現することになる
ので金型で」、第３頁第３行目「太きいた」から同頁第
Ｓ行目「がある。」を１「犬′きい。ｊ１同頁第１／１
、目「提供することを」を「提供して石膏モールドによ
る成形法に金型射出成形法の利点を近似的に／具備させ
ることを」と補正します。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ／　耐圧フラスコ内の石膏モールドに軟化した高分子樹
   脂を射出成形して樹脂製品を製作する方法において、上
   記石膏モールド内に表面硬化処理剤をコーティングして
   上記射出圧入に耐える硬度をもつ滑沢膜を形成した後に
   、上記高分子樹脂の射出成形を行なって、緻密な滑沢面
   を備えた樹脂製品を得るようになしたことを特徴とする
   石膏モールドによる樹脂製品の製作法。 −石膏モールドの内面に、樹脂の射出圧入に耐え得る硬
   度をもつ滑沢面が形成される膜を、冷却に伴う樹脂の収
   縮に応じた厚みでコーティングして、］−ティング膜に
   より寸法補正△ された緻密な滑沢面を備えた樹脂製品を得るＪ：うにな
   したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の石膏
   モールドによる樹脂製品の製作法。