JP2957257B2 - テストモデルの成形方法 - Google Patents

テストモデルの成形方法

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完 孫福
憲治 清水
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はプレス用金型を利用したテストモデルの成形
法に関する。
(従来技術) 潤滑性の良し悪しは、エンジンやトランスミッション
等の性能や耐久性を左右する重要な要素をなすものであ
る。このため、この種のテストは一般に実物と同形のプ
ラスチック成形用のシリコーン型によって作成した透明
のモデルを用い、その中に潤滑油を封入してその挙動を
外部から視認するような手法が採られている。
ところが、このような潤滑性についてのテストやこれ
に基づく潤滑油の流れ等の手直しは、開発の最終段階に
おいて行われるため、このために新たにテストモデル用
の型を作成することは、開発期間をいたずらに長引かせ
たり、開発コストをいたずらに高めてしまうことになっ
て必ずしも得策ではない。
また一方、潤滑油の挙動を調べる他の手段として、試
作した鋳物の一面を削り採り、そこに添着した透明板を
通して内部の潤滑油の挙動を視認するようなテスト方法
も行われている。この方法は、テストモデルを比較的短
期間にしかも安価に成形することができる利点を有して
いるが、反面、このようにして作られたモデルは一面か
らしか潤滑油の挙動を観察することができないため、ク
ランクケース等のように内部の形状が複雑なものの場合
には、曲面や隅部での潤滑油の潤滑状態が部分的にしか
視認できず、規制リブ等を適した位置に設けたりする上
で問題を有している。
(発明が解決しようとする課題) 本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、内部での液体の挙動をあますと
ころなく視認することのできる透明なテストモデルを短
期間に、しかも安価に成形し得る新たな成形方法を提案
することにある。
(課題を解決するための手段) すなわち、本発明はかかる課題を達成するためのテス
トモデルの成形法として、薄物成形用のおす形プレス金
型の成形面に、均一肉厚の被覆層を施して、被覆層を施
したこの金型を基準としてシリコーン材よりなるめす型
を形成するとともに、このめす型を金型に接合して、こ
れらの型の間に形成されるキャビティに透明な合成樹脂
を注入して内面が製品と同一形状をなす透明なテストモ
デルを形成するものである。
(実施例) そこで以下に本発明の一実施例をなす成形方法を図面
によって説明する。
第1図は、プレス用の金型を利用して第2図に示した
ようなエンジン用オイルパンの透明なテストモデルWを
成形する工程を示したもので、この成形方法は、大別し
て型造り準備工程(I)と、成形工程(II)と、仕上げ
工程(III)とによって構成される。
型造り準備工程(I) この工程は、予めプレス成形したオイルパンPをプレ
ス成形用のおす形金型1の上に被せ、その上にテストモ
デルWに十分な剛性を付与させるためのシートワックス
を幾層か重ねて厚い被膜層Sを形成する(I−1)。そ
しつつぎに、枠4で囲ったこの上にシリコーン樹脂を流
し込み(I−2)、最後にこれをおす形金型1から外し
て内側から被膜層SとともにオイルパンPを取除き、同
時に必要な個所に注湯口3を設けて、シリコーンのめす
型2を形成する(I−3)。
成形工程(II) つぎにこのようにして成形しためす型2の内面とプレ
ス成形用のおす形金型1の外面、つまりキャビティとな
る面に、例えばCIBAアラルダイトQZ−11B(商品名)等
の有機溶剤を塗布して離型層5を形成した上、これらの
型1、2を結合して注湯口3からキャビティに溶融した
透明樹脂材を注入する(II−1)。
この樹脂材としては、テストモデルに応じてウレタン
樹脂その他適宜の透明樹脂材を使用することができる
が、この実施例の場合には、強度と硬度が大で、耐熱性
と耐油性に優れ、かつ透明度及び切削加工性が良好で、
しかも、アルミ合金と比較して熱膨張係数の差の小さな
アラルダイトXNR6301(主剤)とXNH6301(硬化剤)(日
本チバガイギー社)を100:40の比で混合した透明エポキ
シ樹脂剤が使用される。
そしてこの樹脂材の注入を終えたら、つぎにこれらの
型1、2を真空チェンバー10内に投入し、68乃至70%の
能力で作動する真空ポンプ11により内部を真空にした
後、ここに少なくとも30分間放置して、キャビティ内に
残留する空気を注湯口3から外部に放出させる(II−
2)。
そして最後に、これらの型1、2を恒温チェンバー12
内に移して一定温度に保つか、もしくは室内に放置し
て、内部の樹脂を硬化させる(II−3)。
仕上げ工程(III) このようにして型1、2内の樹脂が硬化したら、最後
にこれらの型1、2を分割して成形されたテストモデル
Wをおす形金型1から分離して取出し(III−1)、つ
いで、表面にサンドプラストまたはペーパーをかけてテ
ストモデルWの表面から離型層5を除去し(III−
2)、最後に、この処理によってクモリガラスのように
透明性を失ったテストモデルWの表面に、透明クリヤー
あるいは透明な液体樹脂6を塗布して、表面に生じた微
細な凹凸Wをこの透明な液体樹脂6により埋め込んで、
内部の潤滑油の挙動が支障なく透視できるように透明に
処理する(III−3)。
このようにして形成れたテストモデルWは、実際のオ
イルパンPに比べて十分な肉厚を有するため、離型の際
に受ける力や実際にエンジンに取付けてテストした際に
受ける振動等に対して十分な剛性を備え、また、内面は
実際のオイルパンPの内面と全く同じ形状に形成される
ため、潤滑油の挙動等を正確に再現させることができ、
また、この挙動は透明なテストモデルWを通して外部か
らあますところなく視認されて、実際の製品設計に反映
させることができる。
なお以上は、エンジン用オイルパンのテストモデルの
例によって本発明方法を説明したものであるが、これ以
外にプレス金型により成形される他の流体機器用ケーシ
ングのテストモデルの成形の際にも本発明方法を適用す
ることができる。
(効果) 以上述べたように本発明によれば、薄物成形用のおす
形プレス金型を利用してその成形面に均一肉厚の被覆層
を施し、これを基準としてシリコーン材によるめす型を
形成した上、このめす型とプレス金型との間に形成され
るキャビティに透明な工芸樹脂材を注入してテストモデ
ルを形成するようにしたので、内面が製品と同じ形状を
なす透明なテストモデルを短期間にかつ容易に成形する
ことができるばかりでなく、内部の液に実際の製品と同
じ挙動を起こさせつつ、これを外部からあますところな
く視認把握して、製品設計の資料に正しく供することが
できる。しかも、金型の成形面に施した皮膜層によりテ
ストモデルに十分な肉厚を付与させるようにしたので、
離型の際に受ける力や実際のテストの際に受ける振動等
に対して十分な剛性を付与させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(I)乃至(III)は本発明方法の一実施例を示
した工程図、第2図はこの方法により成形されるテスト
モデルの一例を示した図である。 1……おす形金型、2……めす型 5……離型層、6……透明な液体樹脂 10……真空チェンバ、11……恒温チェンバ P……オイルパン、W……テストモデル
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 31:00 (56)参考文献 特開 平1−285314(JP,A) 特開 平2−179711(JP,A) 実開 昭63−113615(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 39/02 B29C 39/22 - 39/26 B29C 33/38 - 33/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄物成形用のおす形プレス金型の成形面
    に、均一肉厚の被覆層を施して、該被覆層を施した上記
    金型を基準としてシリコーン材よりなるめす型を形成す
    るとともに、該めす型を上記金型に接合して、該両型間
    に形成されるキャビティに透明な合成樹脂材を注入して
    透明なテストモデルを形成することを特徴とするテスト
    モデルの成形方法。
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