JP2609080B2 - インジェクション用モールドの製造方法及びそのモールド - Google Patents

インジェクション用モールドの製造方法及びそのモールド

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JP2609080B2 JP5726395A JP5726395A JP2609080B2 JP 2609080 B2 JP2609080 B2 JP 2609080B2 JP 5726395 A JP5726395 A JP 5726395A JP 5726395 A JP5726395 A JP 5726395A JP 2609080 B2 JP2609080 B2 JP 2609080B2
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万里 大平
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴム製や合成樹脂製の長
靴などを射出成形により形成する場合の成形型すなわち
インジェクション用モールドの製造方法なかでも特にサ
イドモールドの製造方法に関するものであり、さらに詳
しくは微細な転写模様を有するサイドモールドを提供す
ることに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来此種のモールドは金属の塊を研削し
て金型に機械彫りまたは熟練工が手作業で模様を彫刻し
ていた。
【0003】
【解決しようとする問題点】したがって革シボ,布シ
ボ,天然シボ、縫目の糸模様などの微細な模様を有する
型の製造は困難であり、この様な微細な模様をもった長
靴などを射出成形により製造出来なかった。本発明はこ
の様な微細な模様でも製造が可能なモールドを提供し、
かつ、該モールドを用いて胴部分に革シボなどの微細な
模様をもった長靴などを射出成形で製造可能にするもの
である。
【0004】
【発明が解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するためになされたもので、その手段は所望の模様
を有する原型からシリコーン凹型を成形し、この凹型に
石膏を流し込み石膏型を成形し、鋳造用凹型表面と石膏
型表面との間にわずかな間隙を開けて該石膏型を鋳造用
凹型に設置し、該間隙に溶融アルミを流し込み左右2個
のアルミ鋳造表層型を設け、この各表層型の裏面にそれ
ぞれバックアップ層を形成することであり、さらに該シ
リコーン凹型を左右2個の割り型とした後これを再度合
わせて、模様が転写された型面に石膏を流し込み石膏型
を形成すること及び該石膏型を左右の各鋳造用凹型に設
置して2個のアルミ鋳造表層型を設ける際にパーティン
グ部の切削合わせ代をやや大きく形成することである。
【0005】
【実施例】本発明の実施の一例について説明するに、原
型Aは所定の形状例えば足型(ラスト)をした木型の全
面又は所望箇所に微細な所望の模様aを有する模様片
a’又は所望の模様aを有する現物(天然皮革,織布,
植物など)a’を貼り付けてモデル型として用いるもの
であり、このような原型Aをシリコーン型成形用木枠1
に中吊状に設置してシリコーンbを流し込み硬化させて
木枠1を取り外した後、硬化したシリコーンを左右2個
に縦割り半裁して原型Aを取り除き、割り型状のシリコ
ーン凹型Bを形成し、その型面すなわち内面に前記原型
Aの微細な模様aを転写形成せしめる。
【0006】シリコーン型成形用木枠1はシリコーンを
注入硬化させるための型枠体であり、前記原型Aを中吊
状に設置して空間部にシリコーンbを流し込み、これを
硬化させた後、該木枠1を取り外す。
【0007】シリコーン凹型Bは原型Aから形成した所
謂メス型であり、周知の型取り液状シリコーンを用い、
シリコーン樹脂に所定量の硬化剤を配合し、撹拌後真空
脱泡して原型Aが設置されているシリコーン型成形用木
枠1内に注入し、12〜24時間放置して硬化させた後
その成形用木枠1を取り外し、硬化しているシリコーン
型を縦割り半裁して左右各半面の2個の割り型として原
型Aを除去する。このシリコーン凹型Bの内面すなわち
型面には原型Aの微細な所望の模様aが転写形成されて
おり、この左右各半面の2個の型を一つに合わせて前記
成形用木枠1を取り付けて、そのシリコーン凹型Bに石
膏cを流し込み原型Aと同様な微細な模様aが転写され
足型をした石膏型Cを成形する。
【0008】石膏型Cは所謂オス型で、その表面には原
型Aの微細な模様aが転写形成された型面となり、前記
シリコーン凹型Bの合わせ目に当たる部分は手加工で合
わせ目が目立たないように修正する。この修正済み石膏
型Cの左右各半分を、石膏型Cのセンターラインが鋳造
用凹型2の上面より多少沈み込みかつ鋳造用凹型2の内
表面と石膏型Cの表面との間にわずかな間隙3を開ける
ようにそれぞれ各別に左右の各鋳造用凹型2に設置し、
該間隙3の空気を排除する空気にげ部又は空気溜り部を
設けた蓋若しくは上型を被せて湯口から前記間隙3に溶
融アルミdを少量づつ何回かに分けて流し込みパーティ
ング部の切削合わせ代4を有する左右各半面の2個のア
ルミ鋳造表層型Dを設ける。
【0009】鋳造用凹型2は石膏型Cの左右各半面の型
表面と向かい合う相似形をし且つ石膏型Cの左右半分よ
りやや大きい凹面を有する所謂メス型の枠型であり、例
えば石膏などからなる凹型または下型であって、その向
かい合う凹部に表面とわずかな例えば1〜3mm程度の
間隙3を開けて石膏型Cを設置せしめ、湯口から前記間
隙3に溶融アルミdを流し込む場合にはこの鋳造用凹型
2をバーナー等で所定の温度、例えばアルミの溶融温度
近くまで加熱せしめても良い。
【0010】アルミ鋳造表層型Dはモールドの内面とな
る所謂メス型薄板状のもので、石膏型Cと鋳造用凹型2
との間隙3に湯口から流し込まれた溶融アルミが固化し
て形成され、その溶融アルミの流し込みに際して空気が
抱き込まれないように且つ溶融アルミが急に固化しない
ようにする。これは例えば前記した如く溶融アルミdを
少量づつ何回かに分けてゆっくり流し込んだり、鋳造用
凹型2を所定の温度に温めた場合にアルミ鋳造表層型D
が空気を抱き込んだまま急激に冷却固化することなく肉
薄状としたから脱気して気泡が残存しないから所謂
“す”が入らなくなり、石膏型Cの型表面と向かい合っ
て形成された型面には初期の微細な所望の模様aが転写
形成されている。このアルミ鋳造表層型Dにはパーティ
ング部の切削合わせ代4が形成される。これは前記した
如く石膏型Cを鋳造用凹型2に深く沈み込むように設置
することにより形成されるものである。このアルミ鋳造
表層型Dをバックアップ成形用型枠5に設置して裏側に
溶融アルミeを流し込み所定肉厚のバックアップ層Eを
設ける。このバックアップ成形用型枠5は前記鋳造用凹
型2と兼用することも可能である。
【0011】バックアップ層Eはアルミ鋳造表層型Dが
所謂メス型薄板状のものであるからこれを補強するため
の厚さが30〜50mmの層であり、熱がかかったとき
の膨張、収縮などを考慮するとアルミ鋳造表層型と同質
のアルミが好ましいが、耐久性、防錆性、軽さ、鋳造細
工性等の条件が満たされれば他の素材であっても可能で
ある。このバックアップ層Eと合わせ代4とを有するア
ルミ鋳造表層型Dの該合わせ代4部分を切削加工してサ
イドモールドを得る。
【0012】次いで具体的実施の態様例について説明す
る。 実施例
【0013】長靴用足型をした木型の胴部及び甲被部に
微細な皮シボ模様aを有する天然皮革a’を貼り付けて
原型とする。この型を550mm×400mm×200
mmの組み立て式木箱からなるシリコーン型成形用木枠
に宙吊り状に設置した。液状シリコーンはRTVシリコ
ーン樹脂100重量部に対して硬化剤を10重量部配合
したのち脱泡して前記シリコーン型成形用木枠に注入す
る。12時間室温に放置して硬化状態を確認した後、該
成形用木枠を取り外しシリコーン凹型を得る。このシリ
コーン凹型を左右2分割になるようにセンター部で縦割
り半裁して前記の原型を取り除く。
【0014】分割された前記2つのシリコーン凹型を1
つに合わせて先の組み立て式木箱からなるシリコーン型
成形用木枠に入れる。しかる後、石膏をシリコーン凹型
内に注入する。硬化した後、成形用木枠及びシリコーン
凹型から取り除いて石膏型を得る。
【0015】この石膏型の右側半分を、これと向かい合
う相似形をし且つ石膏型のセンターライン部分までの大
きさよりやや大きい凹面を有する石膏製の右側鋳造用凹
型に、石膏型のセンターライン部が2mmほど沈み込む
ように、その向かい合う凹面の内表面と3mmの間隙を
設けて設置せしめる。しかる後、該石膏製の右側鋳造用
凹型をバーナーで加熱しながら前記間隙に約660℃の
溶融アルミを3〜4回に分けてゆっくり少しづつ流し込
み、冷却硬化させて3mm厚で2mmの切削合わせ代を
有する右側アルミ鋳造表層型を鋳造した。同様に石膏型
の左側半分を石膏製の左側鋳造用凹型に設置して溶融ア
ルミを流し込み、冷却硬化させて左側アルミ鋳造表層型
を鋳造する。この場合所謂オス型である石膏型は1個で
左右両側を別々に使用することも可能であるが、同一の
石膏型を2個ないし複数形成して右側用および左側用に
それぞれ区別して使用することも出来る。
【0016】これら左右のアルミ鋳造表層型の裏側に4
5mmの厚さのアルミ製バックアップ層を形成し、前記
2mmのパーティング部の合わせ代をバックアップ層と
共に切削してインジェクション用サイドモールドとす
る。
【0017】
【発明の効果】本発明は所望の模様を有する原型からシ
リコーン凹型を成形し、この凹型に石膏を流し込み石膏
型を成形し、鋳造用凹型表面と石膏型表面との間にわず
かな間隙を開けて該石膏型を鋳造用凹型に設置し、該間
隙に溶融アルミを流し込みアルミ鋳造表層型を設け、こ
の表層型の裏面にバックアップ層を形成することを特徴
とするものであるから革シボ,布シボ,天然シボなどの
微細な模様を有するモールドが得られ、彫刻加工では出
来ない模様を形成し得ると共にアルミ鋳造表層型を肉薄
状に形成しているため所謂“す”が入りづらく収縮によ
る歪みが少なく寸法安定性があるものを提供出来る。し
たがってこのモールドを用いてインジェクションによっ
て製造された長靴なども綺麗な微細模様が転写されたも
のが得られる。
【0018】また、シリコーン凹型を左右2個の縦割り
型とし、これを再度合わせて模様が転写された型面に石
膏を流し込み石膏型を形成することにより、原型や石膏
型の取り外しが容易であり、後作業も容易となる。ま
た、石膏型を鋳造用凹型に設置して2個のアルミ鋳造表
層型を設ける際にパーティング部の切削合わせ代をやや
大きく形成することにより、パーティングラインが正確
に出来る。また、石膏型の表面への模様の転写性が良
く、耐熱性、密着性、後加工性の良好なものが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシリコーン凹型を成形する概略図
【図2】 シリコーン凹型を半裁し石膏を流し込み石膏
型を形成する概略図
【図3】 石膏型からアルミ鋳造表層型を設け、これに
バックアップ層を形成し、合わせ代を切削する概略図
【図4】 サイドモールドの斜視図
【符号の説明】
A:原型、a:模様、a’:模様片、B:シリコーン凹
型、b:シリコーン、C:石膏型、c:石膏、D:アル
ミ鋳造表層型、d:溶融アルミ、E:バックアップ層、
2:鋳造用凹型、3:間隙、4:切削合わせ代

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の模様を有する原型からシリコーン
    凹型を成形し、この凹型に石膏を流し込み石膏型を成形
    し、該石膏型の左右各半面を、対応する左右の鋳造用凹
    型にそれぞれの各鋳造用凹型表面と石膏型各半面の表面
    との間にわずかな間隙を開けて設置し、該間隙に溶融ア
    ルミを流し込み左右2個のアルミ鋳造表層型を設け、こ
    の各表層型の裏面にそれぞれバックアップ層を形成する
    ことを特徴とするインジェクション用モールドの製造方
  2. 【請求項2】 シリコーン凹型を半裁して左右2個の割
    り型とし、これを合体して模様が転写された型面に石膏
    を流し込み石膏型を形成することを特徴とする請求項1
    記載のインジェクション用モールドの製造方法
  3. 【請求項3】 石膏型を左右の各鋳造用凹型に設置して
    2個のアルミ鋳造表層型を設ける際にパーティング部の
    切削合わせ代をやや大きく形成することを特徴とする請
    求項1又は2記載のインジェクション用モールドの製造
    方法
  4. 【請求項4】 所望の模様を有する原型からシリコーン
    凹型を成形し、このシリコーン凹型を半裁して左右2個
    の割り型とし、これを合体して石膏を流し込み石膏型を
    成形し、該石膏型の左右各半面を、対応する左右の鋳造
    用凹型にそれぞれの各鋳造用凹型表面と石膏型各半面の
    表面との間にわずかな間隙を開けて設置し、該間隙に溶
    融アルミを流し込みパーティング部の切削合わせ代をや
    や大きく形成した左右2個のアルミ鋳造表層型を設け、
    この各表層型の裏面にそれぞれバックアップ層を形成
    し、前記合わせ代を切削してなることを特徴とするイン
    ジェクション用サイドモールド
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