JPS59179111A - 耐久性複合膜の製造方法 - Google Patents

耐久性複合膜の製造方法

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JPS59179111A
JPS59179111A JP58053736A JP5373683A JPS59179111A JP S59179111 A JPS59179111 A JP S59179111A JP 58053736 A JP58053736 A JP 58053736A JP 5373683 A JP5373683 A JP 5373683A JP S59179111 A JPS59179111 A JP S59179111A
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JP
Japan
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water
membrane
diamine
composite membrane
soluble polymer
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Application number
JP58053736A
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English (en)
Inventor
Takeyuki Kawaguchi
武行 川口
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D69/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D69/12Composite membranes; Ultra-thin membranes
    • B01D69/125In situ manufacturing by polymerisation, polycondensation, cross-linking or chemical reaction

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は複合膜の製造方法に関し、とくに耐圧密性の改
善されL複合膜の製法、さらに詳しくは界面架橋反応性
ジアミンの界面架橋反応によりえられる耐圧密性及び耐
酸化性のすぐれた複合半透膜の製造方法に関する。
従来技術 膜分離法は分離に要するエネルギーが少く済むというこ
とで盛んに研究され、実用に供されているものも多い。
かかる膜分離に用いられる分離膜についても酢酸セルロ
ース膜に代表される非対称膜のみでなく、近年、分離膜
の機械的強度をhi保する支持部と分離機能を支配する
活性層とを別々の素材から形成させて成る複合膜が、分
離機能部の素材選択の自由度が大きいこと、及びUOP
のPA−300に代表される様な複合膜は活性層のみな
らずポリアミン中間層も熱時ゲル化性を有している為に
耐圧密性にすぐれるという特徴があり有望視され多くの
研究がなされてきた。しかしながら、これらの膜も、ポ
リマーアミンを原料としているため、残存アミン基の酸
化劣化を受けやすく、長期耐久性に問題があることが朗
らかとなってきた。かかる状況に鑑みて、最近、フィル
ムチック社(発明者、ジョン・イー・カドツテ)により
、ツタフェニレンジアミン、バラフェニレンジアミン等
の低分子芳香族アミンな微多孔膜上にて、11ツメシン
酸クロライドの如き芳香族ポリ酸・〜ライドで架橋せし
めてなる複合膜が提案され(特開昭55−147106
号公報参照)、極めて良好な脱塩性能と耐酸化性を廟す
るものであるとの開示がなされた。
しかしながら本発明者による検討の結果、この膜の耐酸
化性も短期的なものにすぎず、本発明の比較例に示すよ
うに4〜5pp+の活性塩素共存下での連続逆浸透テス
トに於て&まわずか150時間経過した時点から脱塩率
の低下及び透水量の増加という典型的な膜劣化現象を呈
し始めることが明確になった。
また先に、二級アミ7基のみを有するポリアミンを芳香
族ポリ酸・〜ライドで架橋して得られる耐酸化性のすぐ
れた複合膜カー提案されている(特開昭55−1398
02号公報参照)がこの膜は一般に脱塩率が上りに(く
、塩化マグネシウムなどの大きな溶質の分離にお℃・て
さえその塩排除率は高々90〜95%程度のものしか得
られず、しかも、ショ糖の分離においてもその排除率は
95%を超えがた℃・という難点を有していた。
本発明者は、従来提案されてぎたこれらの膜の欠点に鑑
みこれらを解決すべく鋭意研究した結果、驚くべぎこと
に従来耐酸化性が悪いとされてきた脂肪族第1級アミド
結合を有するポリアミドからも酸成分を適切に選択する
ことにより、従来公知の半透膜特に前記カドツテらの発
明した膜に比べても格段にすぐれた耐酸化性を有しかつ
高い脱塩性能をも有する高性能半透膜が得られることを
見℃・出しすでに提案した(特開昭58−24303号
)。
しかしながら、本発明者らのその後の検討によれば、モ
ノマー状態のジアミンを微多孔膜上にて酸・・ライド等
により界面架橋して得られた複合膜は一般に耐圧密性が
必ずしも満足できる状態でないことが判明した。この原
因としては、多孔質支持体と表面架橋層との中間に該表
面層を機械的に保持する中間層が存在しないため、多孔
膜の表面孔中へ表面架橋層がめり込むためと想定される
。そこで本発明者らは、さらに検討を重ねた結果、上記
モノマー状ジアミン水溶液中に加熱時ゲル化性を示す水
溶性ポリマーを添加することにより表面架橋層と多孔質
支持体との中間に水不溶性中間ノーが生成し、これが複
合膜の耐圧密性を改善できることを見い出し、本発明を
児成するに到った。
発明の開示 すなわち本発明は、 下記式CI)で表わされる1種又は2種以上の界面反応
性ジアミン水系溶液と下記式〔■〕の芳香族ポリ酸・ヘ
ライド溶液とを、微多孔膜上にて界面接触・架橋反応せ
しめて複合半透膜を得るに際し、上記ジアミンの水系溶
液中に、アミン基を含有せず且つ加熱処理により水不溶
性となし5る水溶性ポリマーを前記ジアミンに対して3
0〜200重量%ブレンドし、必要に応じて該水溶性ポ
リマーの水不溶化触媒を添加し、界面反応を行い、しか
るのち該ポリマーが実策的に水不溶性になるように加熱
処理することを特徴とする耐久性複合膜の製造方法 HN −R” −NH,・・・・・・・・・・・・・・
・CI)1 0 111 である。
本発明の複合膜は次式(I) R,NH−R2−NH,・・・川・・・・・・(I)〔
但し式中R1及びR2は前記定義の通りである。〕で表
わされる脂肪族ジアミンを少なくとも20モルチ好まし
くはao%以上含有するジアミン化合物を微多孔膜上に
て次式(n)yoc    coy \ / Ar     ・・・・・・・・・・・・(II)−Y で表わされる芳香族ポリ酸ハライドから主として成る架
橋剤と架橋反応せしめるに際して、該ジアミン水溶液中
に熱時ゲル化性を有する水溶性ポリマーを該ジアミノに
対して30〜200 wt%ブレンドして得られるもの
である。
上記式(I)で表わされる本発明に使用される脂肪族ジ
アミノとしては溶媒、好ましくは水又は低級アルコール
に可溶性のものが用いられる。その様なジアミンを例示
すると次の如くである。
H,NCH2Cl−12NH,、H2NcH,cH,c
H2NH。
H,N(−CH,+−4NH,、H2N(−CH,−)
−、間。
H,N(−CH2−)6NH,、H,N(−CH,す、
 N)I。
H,N+CH,+aNH2,H2N+cH,気NH。
H2N+ CH20Io NH2、H2N+ CH20
I+ NH2(CH3−)NHCH,CH,NH,、(
C,R5−)NHCH,CH2NH。
)T、NCH,CH20CI(、CH,NH,、H,N
CH,Cf(、CH20CI(、CH,CH,Nl(。
H,N(1ヴNHCH,、H2N舎NHC)I、CHp
Hlこれらの脂肪族ジアミンのうちで特に好ましいもの
はエチレンジアミン及びシクロヘキサンジアミンである
。上記の脂肪族ジアミンは単独でも或いは2種類以上組
合せて用いても構わない。
これらのジアミンと他のポリアミン化合物を組合せて用
いることも本発明の範囲に包含される。その様なポリア
ミンとしては次の様なものが好適に使用できる。
(1)  直鎖状脂肪族2級ジアミン CH,NHCH,CH,NHCH。
C,H,NHCH,CH,NHC,l(。
HOCH,CH,NHCH1CH2NHCHtCH,0
H(2)  環状脂肪族二級ジアミン ピペラジン(HN  NH) 、  2−メチルビペラ
(HN)CH謔CNFI ) これらのポリアミンを組合せて用いることにより本発明
の複合膜の透水量又は/及び脱塩率を適宜調整、改良す
ることかで鎗る。
また、特に好ましいものではないが、本発明の効果を損
なわない範囲、例えば前記式〔■〕のジアミンに対して
30モル係以下の範囲において以下の如き芳香族ジアミ
ンも混合して使用することもできる。
(3)  芳香族ジアミン ) l ニア−’= Lz7.、>ア87ど・0・定・
、。
4計ジアミノノフエニルアミン(H,N→=X()−N
H,>。
4.4′−ジアミノジフェニルエーテル<H,N +Q
−o−Q−NH,)。
(−COOMはカルボン酸塩を表わす。〕これらのジジ
アンを用いる場合、ジアミン成分全体に対して脂肪族の
二級ジアミンは80モル係以下、好ましくは75モルチ
以下、特に70モルチ以下である。
上記ジアミン水溶液中に添加する熱ゲル化性水溶性ポリ
マーとしては、酸化をうけやすいアミン基を有さないも
のが好ましく、更には室温にては水溶性を維持し、加熱
時に前記式CI)のジアミン存在下でも三次元化して水
不溶性になる様なものが好ましい。
その様な水溶性ポリマーの具体例としては、ポリビニル
アルコール、スルホン化ポリスルホン、スルホン化ポリ
スチレン、ポリエビクロルヒドリ/加水分解物、ポリ7
クロレイン。
カルボキシメチルセルa−ス等があげられる。
これらは単独でも、組合せても使用可能であり、さらに
他の三次元化促進剤を添加することもできる。その様な
例としては、ポリビニルアルコールやポリエピクロルヒ
ドリン加水分解物及びカルボキシメチルセルO−スに対
して添加できるグリオキザール、グルタルアルデヒドな
どのジアルデヒド類及び熱的ラジカル架橋反応を促進す
る過酸化物(例えば、過酸化ベンゾイル、ラウロイルパ
ーキサイド等)や過硫酸塩等があげられる。これらの水
溶性ポリマーの前記ジアミンCI’l K対する添加量
は30〜200重量%の範囲が好ましく、特に50〜1
50重量%の範囲が好ましい。
添加量が30重量係未満の場合、該ポリマーの添加効果
が認め難くなり、また200重量%をこえると、本来の
膜分離性能(特に溶質排除率)の低下を招くようになり
好ま[、りない。
前記のジアミン化合物及び該水溶性ポリマーを用いて本
発明の複合膜を得るためには、これらの混合物の溶液を
後述の微多孔膜上に塗布(appJ!y) Lなければ
ならない。この塗布方法としては浸漬法、ロールコーテ
ィング法。
クイックコーティング法等如何なる方法でも良いが、塗
布された上記混合物層の厚みが0101〜2μ、好まし
くは0.02〜1μ、更に好ましくは0.05〜0.7
μとなるように塗布条件をコントロールすべきである。
該混合物層の血布層が上記下限値(すなわち0.01μ
)よりも小さいと、最終的に得られる複合膜の活性層が
薄くなりすぎ機械的強度が低下する。また該塗布厚が2
μよりも厚いと活性層の膜厚が厚くなりすぎ、複合膜の
透水性を損ねる傾向が犬ぎくなる。前述のジアミンは可
溶性でなければならないが、特に水、メタノール、エタ
ノール、インプロパ7−ル、メチルセロソルブ、ジオキ
サン或いはテトラヒドロフラン又はこれら2種以上の混
合溶媒KO,1,9/1001m以上、好ましくはQ、
517 /100=以上可溶であることが好ましい。特
に水に対して0.1.lit/100m7以上、更には
o、sp/1oom/以上の溶解性を有するものが好ま
しい。
前述のジアミン及び水溶性ポリマーの混合物が塗布され
た微多孔膜は、核アミノ基と反応してカルボンアミド結
合又はスルホンアミド結合のいずれかを形成j−うる官
能基を含有する前述の式(II)で表わされる芳香族酸
ハライドを用いる架構処理に付され、微多孔膜上にて前
述のジアミンが架橋薄膜化される。
本発明に用いうる架橋剤としての多官能性化合物が含有
する官能基はカルボニルハライド基(CO2)、スルホ
ニルハライド基(−SO,Z )のいずれかであり、1
分子中にこれら官能基を3個含むものである。特に好適
な官能基は酸クロライド基及びスルホニルクロライド基
である。これら1分子中に存在する複数個の官能基は同
一種のものであってもよく或いは互に異なるものであっ
てもかまわない。また、多官能性化合物としては芳香族
性多官能性化合物が有効である。これらの架橋剤の具体
例としては次のものが挙げられる。
(但し、L=〜O−、−CH,−、−C−)≦ CH。
上記した芳香族の多官能性化合物はそれぞれ単独で用い
ることができ或いは2W1又はそれ以上混合して用いて
もよい。
本発明によれば、多官能性化合物として上記3官能性の
ものだけを使用する代りK、下式(IIT) Kて表わ
される2官能性のものと上記3官能性のものとの組合せ
で使用することにより、最終的に得られる膜の塩排除率
及び/又は透水性を調節できる場合もあることが判明し
た。
ZOC−Ar −X−Z   ・・・−−−(III)
その様な2官能性化合物としては次のものが例示される
、   C0C6゜ これら2官能性化合物を用いる場合、その使用割合は前
記3官能性化合物に対して1〜50モルチ、好ましくは
5〜30モルチである。
本発明の複合膜を得るためには前述のジアミンを微多孔
膜上にて上記した多官能性化合物の溶液と接触させるこ
とKより行うことができる。多官能性化合物の溶解に使
用する溶媒は、該ポリアミン化合物及び基材物質を実質
的に溶解しないものであり、例えば、n −ヘキサン、
n−へブタン、n−オクタン、シクロヘキサン。n−ノ
ナン、n−デカン尋の炭化水素系溶媒及び四塩化炭素、
シフp+oテトラクaルエタン、トリフロロトリクロロ
エタン、ヘキサクロルエタン等のI\ロゲン系炭化水素
などが挙げられる。溶媒中の好適な多官能性化合物濃度
は該化合物の種類、溶媒。
基材、その他の条件によつ【変化しうるが、実験により
最適値を決定することができる。
しかし、一般的に約0.1〜5.0、好ましくは0.5
〜3.0重−it%で十分効果を発揮しうる。
多官能性化合物によるポリアミン化合物の架橋は好適に
は該ポリアミン化合物を塗布した膜を多官能性化合物の
溶液に浸漬することにより、膜と溶液との界面における
反応により達成される。その際、この界面架橋反応を促
進させるために前述のジアミン化合物中に或いは上記多
官能性化合物溶液中に界面反応促進剤を予め含ませるこ
とも可能である。その様な促進剤としては、力性アルカ
リ、リン酸ソーダ、ピリジン、3級アミン、界面活性剤
、@:酸ソーダなどが好適に用いられる。
ジアミン化合物と多官能性化合物とのかかる界面架橋反
応は室温乃至約100℃、好ましくは20〜50℃の温
度において2秒〜10分、好ましくは10秒〜5分間行
うことができろ。この界面架橋反応は膜の表面に主とし
て集中されるように行うことができる。
次いで、基材に支持された膜は必要に応じて余分の多官
能性化合物溶液をlθ秒〜2分間ドンンした後、40〜
130 ℃、好ましくは50〜80’Cの温度において
、約1〜30分間、好ましくは約6〜20分間の間加熱
処理する。これKより、該界面架橋反応を完結せしめる
ことができ且つ前記水溶性ポリマーの水不溶性化が達成
される。
本発明における支持体としての微多孔膜としては、カラ
ス質多孔材、焼結金属、セラミックスとがセルp−スエ
ステル、ポリス千しン、ビニルブチラール、ポリスルポ
ン、塩化ビニル等の有機ポリマーが挙げられる。
ポリスルホン膜は本発明の微多孔膜として特にすぐれた
性能を有するものであり、ポリビニルクロライドも又有
効である。ポリスルホン微多孔膜の製造法は、米国塩水
局ンポー) (O8W Report ) 4359に
も記載されテいる。
かかる膜は表面の孔の大きさが一般に約100〜100
0オングストロームの間にあるものが好ましいが、これ
に限られるものではなく、最終の複合膜の用途などに応
じて、表面の孔の大きさは50A〜5ooOAの間で変
化しうる。これらの微多孔膜は対称構造でも非対称構造
でも使用できるが、望ましくは非対称構造のものがよい
。しかしながら、これらの微多孔膜は膜定数が10’、
9/cy(・sec・atm以下の場合は透水量が低く
なりすぎ、またlt//crl・sec−atm以上の
場合は脱塩率が極めて低くなりやすく好ましくない。従
って好ましい膜定数は1〜10−’ #/7””’ a
tm 、特に好ましくは10 ’ 〜10−3g/7−
sec−atmの範囲のものが最も好ましい結果を与え
る。なお、ここでいう膜定数とは、2klJ/CIIの
圧力下での純水の透過せを表わす値で、単位はg/cd
・sec・atmである。
このような微多孔膜は、裏側を織布又は不織布などで補
強した形態で使用するのが好ましい。かかる織布又は不
織布としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチ
レン、ポリプロピレン、ナイロン又は塩化ビニル等によ
るものが好ましい。
かくして微多孔膜面上に、選択透過性を有する架橋され
た重縮合体の薄い膜を有する複合膜が得られる。
かくの如くして得られる本発明の複合膜はその優れた基
本的逆浸透性能、耐熱性、耐pH性などに加えて、極め
て驚異的な耐酸化性及び耐圧密性を備えており、従来公
知の膜とは全く異なった有利性、及び特徴を有するもの
と言える。
本発明においては、上記の如くして得うttだ複合半透
膜の架橋高分子薄膜の上に、更に水溶性又は水不溶性の
保護膜を設けることができる。
かかる保護膜としてはポリビニルピロリドン、ポリビニ
ルメチルエーテルの如き化合物の膜が水溶性保護膜とし
て挙げることが出来、また水不溶性保護膜としては水不
溶化ポリビニルアルコール膜及び多孔性脂肪族ポリアミ
ド膜を挙げることができる。
ポリビニルピロリドンやポリビニルメチルエーテルの保
護膜は、水、低級アルコール。
又はこれらの混合溶媒の如き溶剤に上記ポリマーを溶解
し、架橋高分子薄膜上に当該溶液を塗布し、乾燥するこ
とにより得られる。
水不溶化ポリビニルアルコール膜はポリビニルアルコー
ルをホルマリン、グリオキザール、グルグルアルデヒド
及びこれらの亜硫酸塩から選ばれる1種以上の化合物と
共に、或いは過硫酸アンモン及び/又は過硫酸カリと共
に水に溶解し、架橋高分子薄膜上に塗布した後、50〜
120℃、好ましくは70〜100℃で5分〜30分、
熱処理することにより、アセタール架橋又は自己ゲル化
させることによりイMられる。多孔性脂肪族ポリアミド
膜は、脂肪族ポリアミドを例えば塩化カルシウムの如き
開孔剤を含有するメタノール溶液に溶解し、当該溶液を
架橋高分子薄膜上に塗布して乾燥しボ1ノアミド膜を形
成せしめた後、水で開孔剤を抽出して多孔化することに
より得ることができる。
かくして得られた複合半透膜は種々の膜分離゛操作に応
用できる。通常の膜分離操作においては一定時間処理し
た後、殺菌剤を用いて膜を洗浄するが、その際塩素系殺
菌剤が多用される。高濃度の塩素系殺菌剤で処理すると
従来の膜は劣化していたが、本発明の複合膜は耐酸化性
が高いので十分使用に耐える。更に本発明においては塩
素系殺菌剤で処理した後、還元剤溶液で膜を処理するこ
とにより、膜に吸着している塩素を除去して膜の性能を
更に回復することも有効である。
かかる殺菌方法としては、次亜塩素酸ナトリウム、次亜
塩素酸2次亜臭素酸、過酸化水素、過ホウ素酸ナトリウ
ム、ヨードホール。
ナトリウムジクaルーrンシアヌレートの如き殺菌剤を
0.5 plll 〜5.00091XI含有するpH
4〜pH7の水溶液を用いて、10℃〜50 ”Qで1
0分〜109分、膜に接触させる方法があげられる。
」−記殺菌剤の内、塩素系殺菌剤を用いた場合に引き続
き適用される還元剤処理方法としては、チオ硫酸ナトリ
ウム、ナトリウムハイドロサルファイド、亜硫酸ソーダ
、重亜硫酸ソータの如き還元剤を10卿〜s、o o 
o卿含有する水溶液を用℃・て、10℃〜50℃で10
分〜100分膜に接触させる方法が挙げられる。
上記膜の再生方法は、微生物が繁殖しやす℃・溶液、例
えば糖類、7ミ/酸類、アルコール類又は有機カルボン
酸等を含有する水溶液を膜分離する分野において特に有
効である。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
通常の連続式ポンプ型逆浸透装置を用い、25℃にてs
、oooptnのNaCJ及び4〜5四の次亜塩素酸を
常時含むpl(6,0〜6.5の水溶液ヲ原液とし、操
作圧力は42.5 k+? / cIIGにて行なった
促進耐塩素性評価方法 上記逆浸透試験法の他に、次亜塩素酸濃度を1.ooo
pK上げて、耐塩素性の促進試験を行なった。なお、こ
の場合の膜性能は、史に還元剤処理した後のデータを示
した。
塩排除率 実施例中の塩排除率とは次式により求められる値である
参考例1 ポリスルホン多孔質支持膜の製造 IK織ったダクロン(Dacron )製茶織布(目付
!180F/m′)をガラス板上に固定した。
次いで、該不織布上にポリスルホン12.5 wt%。
メチルセaンルブ12.5 wtg&、および残部ジメ
チルホルムアミドを含む溶液を厚さ約0.2隨の層状に
キャストし、直ちにポリスルホン層を室温の水浴中にて
ゲル化させることにより、不織布補強多孔性ポリスルホ
ン膜を得た。
この様圧して得られた多孔性ポリスルホン層は厚みが約
40〜70μであり、非対称構造を有しており、かつ表
面には約200〜700Xの微孔が多数存在することが
電子顕微鏡写真により観察された。またこれらの多孔性
基材は2kg/ d Gにおける純水の透過量(膜定数
)が約3、Q 〜7.OX 10 .9/’77−5e
c−atであった。
実施例1 蒸留直後のエチレンジアミン0.3p、  ピペラジン
0.1g及びポリビニルアルコール(重合度2 Q O
O,ケン化度9891i)0,2.p、  グルタルア
ルデヒド0.1)4p、過硫酸アンモニウム塩0.02
.17を蒸留水100.9にとかして得られた水溶液中
に参考例1でえたポリスルホン微多孔膜を5分間浸漬し
たのち、膜を垂直に立てて10分間ドレインした。かく
ドレインした膜を次いでトリメシン酸クロライドの0.
1ffift%n−ヘギサン溶液中に5秒間浸漬して架
橋反応を行なったのち、50℃にて10分間加熱処理を
行なった。
この様にしてえられた複合膜を42.5ky/d。
25℃にて0.5重tチのN、CI水溶液を原液として
逆浸透テストを行なった処、透水量67.31 / m
’−hr 、脱塩率97.2 %という値を示した。
このものを引き続き500時間逆浸透テストした後の性
能は60,21/1−hr、  98.1%であり良好
な耐圧密性(圧密係数ニー0.018)を示した。
この逆浸透試験の系に、次亜塩素酸濃度が100−にな
る様に次亜塩素酸ソーダ及び塩酸を加え、pH5,0に
調整したのち逆浸透テストを300時間行なった処、透
水量48.51/rrt−br。
脱塩率98.44と透水性が2割近く低下したが、この
テスト後ナトリウムハイドロサルファイドの300rK
M水溶液で膜洗浄を1時間行なった処、透水i1157
.41/rl・hr 、脱塩率9 s、o %と膜性能
が回復し、該複合膜が極めて良好な耐塩素性を有するこ
とが判明した。
比較例1 実施例IK於て、ポリビニルアルコール、グルタルアル
デヒド、及び過硫酸塩を用いないで複合膜を作成してそ
の膜性能を評価した処、透通浸透テストした処、透水量
45.71/rrl−hr 。
脱塩率95.9係(圧密係数ニー0.026)と、実施
例1に比べ耐圧密性が劣っていた。
実施例2〜4 実施例1に於て、ポリビニルアルコール、グルタルアル
デヒド、過硫酸アンモニウム塩の代りに下記表1記載の
水溶性ポリマーを用いて、また熱処理を100℃にて1
0分行ない複合膜をえた。これらの性能をまとめて表1
に示す。
表1 栂1 42.5 kg/d、  25℃、  0.5 
% NaC1水。
500時間後の性能 餐3 スルホン酸基当址=o、s 1ミリ当量/I藁4
                 =2.34実施例
5及び比較例2 実施例1に於てピペラジンの代りにメタフェニレンジア
ミンを用いる他は蚤<同様にして複金膜をえた。
このものの性能をポリビニルアルコール、グルタルアル
デヒド、過硫酸アンモニウム塩を用いなかった比較例2
とともに表2に示す。
表2 菅500時間経過後の性能: 42.5klI/7. 
25℃。
0.5%NaC1水

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 下記式(1)で表わせる1種又は2種以上の界面反応性
    ジアミン水系溶液と下記式(If)の芳香族ポリ酸ハラ
    イド溶液とを微多孔膜上にて界面接触・架橋反応せしめ
    て複合半透膜を得るに際し、上記ジアミンの水系溶液中
    に、アミン基を含有せずかつ加熱処理により水不溶性と
    なしうる水溶性ポリマーを前−記ジアミンに対して30
    〜200重量%ブンンドし、必要に応じて該水溶性ポリ
    マーの水不溶化触媒を添加し、界面反応を行ない、しか
    るのち該ポリマーが実質的に水不溶性になるように加熱
    処理することを特徴とする耐久性複合膜の製造方法。 HN −R2−NH,・・・・・・・・・・・・・・・
    CI)1 1式中、R1は水素原子又は炭素原子数1〜31
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