JPS5917385Y2 - 揺動選別籾摺機における混合米の切換装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、籾摺装置と揺動選別装置とを備え、前記籾摺
装置で籾摺された摺落米を、前記揺動選別装置で分離し
て、籾は供給ホッパーへ、混合米は揚穀装置へ還元し、
玄米は玄米取出口より機外へ排出するように構成した揺
動選別籾摺機における混合米の切換装置に関するもので
ある。

従来、この種の揺動選別籾摺機においては、籾摺作業の
終了時点で生じる混合米の残粒を完全に籾摺処理するた
めには、手作業によって残粒した混合米を別に取出して
供給ホッパーから脱枠部へ還元し、この作業を数回くり
返すことにより行っていたため、作業能率が著しるしく
低下していた。

本考案は、上記に鑑みなされたものであって、籾摺装置
で籾摺された摺落米を揺動して比重で分離する揺動選別
装置の籾取出口、混合米取出口および玄米取出口のそれ
ぞれの下方に、籾戸樋、混合米戸樋および玄米戸樋を設
け、前記籾戸樋と混合木戸樋との仕切板に切換弁を設け
、籾戸樋と混合米戸樋とを連通遮断自在に構成すること
により、籾摺作業の終了時点で１動的に混合米を籾戸樋
へ取出して、供給ホッパーから脱枠部へ還元しうる揺動
選別籾摺機における混合米の切換装置を提供せんとする
ものである。

以下、本考案の好ましい１実施例を図面を用いて詳細に
説明する。

第１図において、１は機台３上に設置された籾摺装置で
、つぎのように構成されている。

すなわち、５は籾を脱枠する脱枠部で、ゴム等の弾性材
料よりなる脱枠ロール７．７が相対して回転自在に設け
られ、上方に設けた供給ホッパー９から落下する籾を脱
枠ロール７．７の間で押圧脱枠するものである。

１１は脱枠された摺落米に混じる籾からを選別するため
の選別風を発生せしめる唐箕、１３は唐箕１１によって
発生した選別風の吸引風路、１５は籾と玄米の混じった
混合米を揚穀装置１７に搬送する搬送装置である。

揚穀装置１７は、機台３上に固着して設けられ、搬送装
置１５から送られる摺落米を上方に設けた供給タンク２
１に搬送するものである。

２３は揺動装置（図示せず）により揺動作動する揺動選
別装置で、その一側が揺下側Ｌ（揺動の方向を側方より
みて低い方）で前記供給ホッパー９の近傍位置に臨み、
反対側は前記揺下側りより高くさせて揺上側Ｈとしてい
る。

２５は揺動選別装置２３の選別板、２７は仕切板で、揺
上側Ｈに寄った取出口を玄米取出口２９とし、揺下側り
に寄った位置に籾取出口３１を形成し、その中間に籾と
玄米の混じった混合米収出口３３を形成している。

３５は供給タンク２１の下方に設けられた受入タンクで
、揺動選別装置２３の揺上側Ｈに連通している。

３７は穀粒分離戸樋で、前記揺動選別装置２３の下方に
位置して、玄米取出口２９、籾取出口３１および混合米
取出口３３から排出されるそれぞれの穀粒を受けて、玄
米は玄米戸樋３９からスロワ−４１を介して機外へ排出
し、籾は粍戸樋４３がら搬送装置４５を介して供給ホッ
パー９へ、そして混合米は混合米戸樋４７から搬送装置
１５を介して揚穀装置１７へ送り込むように構成しであ
る。

４９は混合米戸樋４７を開閉自在に設けた切換弁で、前
記籾戸樋４３と混合米戸樋４７との仕切板５１の上端部
に連設され、レバー操作によって混合米戸樋４７を閉塞
したときに、混合未戸樋４７が籾戸樋４３に連通するよ
うに構成しである。

以上の構成において、位置の位置に設けた原動機により
各部を回転させた後、供給ホッパー９に籾を供給すると
、その籾は脱枠ロール７．７を通過する間に押圧脱枠さ
れて下方に落下し、吸引風路１３により軽量の籾からは
吸引除去され、籾、玄米、枇等の混合米は搬送装置１５
により揚穀装置１７に搬送される。

揚穀装置１７により揚穀された前記混合米は、供給タン
ク２１に送り込まれその排出口より受入タンク３５を介
して揺動選別装置２３の揺上側Ｈに供給される。

前記揺動選別装置２３は揺動装置（図示せず）により斜
上下動しているがら、該揺動選別装置２３を通過する間
に比重の差により玄米、籾、混合米の三者に分離されて
、玄米は玄米取出口２９から玄米戸樋３９へ、そしてス
ロワ−４１を介して機外へ取出され、籾は籾取出口３１
から籾戸樋４３へ、そして搬送装置４５を介して供給ホ
ッパー９内に戻されて新たな籾と共に再度籾摺作用を受
け、混合米は混合米取出口３３がら混合米戸樋４７へ、
そして搬送装置１５を介して揚穀装置１７へ送り込まれ
、再び揺動選別装置２３に送られて揺動選別を受ける。

このようにして籾摺作業が行われるのであるが、作業終
了時点において摺落米が少なくなると、揺動選別装置２
３による選別性能が低下し、混合米が機内に残粒する。

そこで、本考案によれば、作業終了間際にレバーを操作
して切換弁４９を動作させ、混合未戸樋４７を閉塞して
該混合米戸樋４７を籾戸樋４３に連通せしめ、揺動選別
装置２３の混合米取出口３３から排出される混合米を籾
戸樋４３へ送り込み、籾取出口３１から排出される籾と
共に般送装置４５を介して供給ホッパー９へ戻して籾摺
作用を受けさせることにより完全な籾摺作業を行うもの
である。

以上のように本考案は、籾摺装置の近傍位置に該籾摺装
置で籾摺された摺落米を揺動して分離する揺動選別装置
を設け、該揺動選別装置で分離された籾は供給ホッパー
へ、混合米は揚穀装置へ還元し、玄米は玄米取出口より
機外へ排出するように構成した揺動選別籾摺機において
、前記揺動選別装置の籾取出口、混合米取出口および玄
米取出口のそれぞれの下方に、籾戸樋、混合米戸樋およ
び玄米戸樋を設け、前記籾戸樋と混合米戸樋との仕切板
の上端部に混合米戸樋を開閉自在の切換弁を設け、前記
籾戸樋と混合米戸樋とを連通遮断自在に構成した揺動選
別籾摺における混合米の切換装置であるから、籾摺作業
の終了間隙に前記切換弁を作動せしめて混合米戸樋を閉
塞するだけの簡単な操作で、混合米を籾戸樋へ送り込み
籾と共に供給ホッパーへ戻して籾摺作用をくり返し受け
させることができるので、完全な籾摺作業を行いうると
ともに籾摺作業能率を一段と向上しうるのである。

本考案は、前述の実施例に限定されるものではなく、前
述の実施例以外の態様でも本考案を実施しうるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の１実施例を示すものであって、第１図
は一部を破断せる全体側面図、第２図は要部の拡大斜視
図である。 図面の主要な部分を表わす符号の説明、１・・・・・・
籾摺装置、９・・・・・・供給ホッパー、１７・・・・
・・揚穀装置、２３・・・・・・揺動選別装置、２９・
・・・・・玄米取出口、３１・・・・・・籾取出口、３
３・・・・・・混合米取出口、３９・・・・・・玄米戸
樋、４３・・・・・・籾戸樋、４７・・・・・・混合米
戸樋、４９・・・・・・切換弁、５１・・・・・・仕切
板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 籾摺装置１の近傍位置に該籾摺装置１で籾摺された摺落
   米を揺動して分離する揺動選別装置２３を設け、該揺動
   選別装置２３で分離された籾は供給ホッパー９へ、混合
   米は揚穀装置１７へ還元し、玄米は玄米取出口２９・よ
   り機外へ排出するように構成した揺動選別籾摺機におい
   て、前記揺動選別装置２３の籾取出口３１．混合米取出
   口３３および玄米取出口２９のそれぞれの下方に、籾戸
   樋４３、混合米戸樋４７および玄米戸樋３９を設け、前
   記籾戸樋４３と混合米戸樋４７との仕切板５１の上端部
   に混合米戸樋４７を開閉自在の切換弁４９を設け、前記
   籾戸樋４３と混合米戸樋４７とを連通遮断自在に構成し
   たことを特徴とする揺動選別籾摺機における混合米の切
   換装置。