JPS5917158Y2

JPS5917158Y2 - コンバイン

Info

Publication number: JPS5917158Y2
Application number: JP12903878U
Authority: JP
Inventors: 次男山崎; 清二安部
Original assignee: ヤンマー農機株式会社
Priority date: 1978-09-19
Filing date: 1978-09-19
Publication date: 1984-05-19
Also published as: JPS5545751U

Description

【考案の詳細な説明】二の考案は、排藁チェノの搬送終端部下方にカッターを
設け、該カッターを機体前後方向に移動自由に支持する
と共に、排藁ガイドを前記カッターの移動に伴って上下
方向揺動可能に支持したコンバインに関する。

本考案の第１の特長は、機体後部に、機体前後方向に延
びる１対の支持杆を設けて、これら支持杆に相対向する
１対の側板を介してカッターを機体前後方向に移動自由
に支持し、該カッターを排藁チェノから送出される排藁
を小さく切断して機タトに放出させる処理位置と、この
排藁を切断することなく長尺のよ・で放出させる格納位
置とに任意に切換えて排藁を所望の状態で取出すべくし
たことに有る。

また第２の特長は、前記側板の上壁面に、前部側が低位
で後部側が高位となるカム面を形成する一方、前記側板
の」一壁面上方に前記カム面に接触して揺動する作動杆
を支持し、かつ、前記排藁チェノの近くに該排藁チェノ
からの排藁を案内する排藁ガイドを上下方向揺動可能に
支持して、この排藁ガイドを前記作動杆に連動させ、前
記カッターの機体前後方向移動による処理位置と格納位
置との切換えに前記排藁ガイドを連動して上下方向に揺
動させることにより、この排藁ガイドの前記カッターと
の連動を前記側板を利用して行わせ、連動系統の簡略化
が計れるようにした点にある。

以下本考案の実施例に例示図に基づいて説明する。

図において１は下部に走行用のクローラ−２をもって機
体であって、この機体１の前部に刈取装置３を支持させ
ると共に、該機体１上にフィートチエン５を備えた脱穀
装置４を搭載する。

又前記機体１上で前記脱穀装置４の一側部に操縦席６を
設け、かつこの機体１、実質的には該機体１に固定した
ケーシング１ａに、前記フィートチエン５に続く排藁チ
ェノ７を支持させると共に、この排藁チェノ７により搬
送される排藁の搬送終端部下方で前記機体１にカッター
８を支持させるので゛ある。

しかして前記カッター８は第２．３図に示す如く、所定
間隔を置いて相対向する側板９，９間に、２本の互に平
行な軸１０．１１を介して複数枚の円板状回転刃１２・
・・１３・・・を軸架して構成するもので、前記側板９
，９の各下部に２個一対の取付ブラケツｌへ１４．１４
．１５．１５を固定する一方、前記ケーシング１ａの相
対向する側壁に２個一対の軸受体１６゜１６、１７．１
７を固定して、この軸受体１６．１６．１７゜１７間に
機体前後方向に延びる２もの支持杆１８．１８を軸架し
、この支持杆１８．１８に前記取付ブラケツｔ−１４，
１４，１５，１５を挿嵌して、前記カッター８を支持杆
１８，１８に沿って機体前後方向に移動できるよう支持
させるのであり、これによって該カッター８は排藁チェ
ノ７の排藁搬送方向終端部下方の処理位置と、該位置よ
り機体前方の格納位置とに切換え移動できるのである。

尚、図中１９は側板９．９の後部開放口を閉鎖する後壁
で、該後壁１９は側板９，９よりも下方に延出して、切
断後の排藁放出を案内する。

又２０．２０．２１．２１はゴムなどの可撓性材料から
戊る緩衝体であって、前記支持杆１８．１８の軸受体側
近くに挿嵌したものである。

又２２は機体１の後部に固定支持した補強用の門型杆で
ある。

一方前記カツタ−８の下方で前記ケーシング１ａの両側
壁間に支軸２３を回転可能に軸架して、該支軸２３の両
端部にアーム２４．２４を挿嵌固定すると共に、前記カ
ッター８における両側壁９，９から突設したピン２５．
２５にリンク２６．２６を枢着し、このリンク２６．２
６の遊端部と前記アーム２４．２４の遊端部とを連結ビ
ン２７．２７を介して枢着連結する。

又前記支軸２３の一端部を前記ケーシング］ａの一側壁
を貫通して外方に突出させ、この突出軸部に作動アーム
２８を挿嵌固定する一方、前記操縦席６の近くで前記機
体１側の部材を操作レバー２９を揺動可能に枢着し、こ
のレバー２９に前記作動アーム２８を連結ロッド３０を
介して枢着連結するのである。

また前記排藁チェノ７を支持する支持フレーム３１に、
該チェノ７と直交する方向に棒杆３２を回動可能に軸架
し、この棒杆３２の一端に排藁ガイド３３を固定すると
共に、棒杆３２の他端には作動杆３４を介して転勤子３
５を取付ける一方、前述したカッター８における側板９
の上壁面に、前部側が低位３６ａで後部側が高位３６
ｂとなるカム面を形成し、このカム面に前記転動子３
５を当接させて、前記カッター８の移動に伴なう転勤子
３５のカム面への転勤をして、前記作動杆３４を上下揺
動させ、これによって棒杆３２を介し排藁ガイド３３を
、カッター８における各回転刃１２．１３の対向位置近
くから後上方へと揺動させるべくしたのである。

図中３７は前記作動杆３４の上端部とケーシング１ａと
の間に張設したスプリングで、前記転動子３５を側板９
のカム面に常時接当させるものである。

本考案のコンバインは以上の如く構成するもので、機体
１を走行させて刈取装置３により殻稈を刈取ると共に、
この刈取った殻稈をフィートチエン５により機体後方に
搬送させながら脱穀装置４により脱穀し、かつこの脱穀
後の殻稈、即ち排藁を排藁チェノ７で受取り、該チェノ
７により機体後方に搬送すると共に、この排藁をカッタ
ー８に供給して、該排藁をカッター８により小さく切断
して機外後方に放出し、若しくはこの排藁を切断するこ
となく前記排藁チェノ７から機体後方に直接放出するの
である。

しかして前記の如く排藁を切断して機外に放出する場合
と、この排藁を切断することなく機外に放出する場合と
の切換えは、操縦者が操縦席６から降りることなく居な
がら行なわせることができる、即ちこの操縦席６近くの
操作レバー２９を例えば機体前方に揺動操作することに
よって、前記カッター８がロッド３０、作動アーム２８
、支軸２３、アーム２４．２４、リンク２６．２６など
のリンク機構を介して第２図実線で示すごとく機体後方
に移動し、画調カッター８が格納位置から処理位置に切
換え移動し、前記排藁チェノ７からの排藁を小さく切断
する。

又前記操作レバー２９を機体後方に揺動操作することに
よって、前記とは逆にカッター８が同図鎖線に示す如く
機体前方に移動し、所謂カッター８が同図鎖線に示すご
とく機体前方に移動し、所謂カッター８が処理位置から
格納位置に切換え移動し、前記排藁チェノ７から排藁は
カッター８に供給されることなく直接機外後方に放出さ
れるのである。

所で前記カッター８が処理位置に有するとき、前記転勤
子３５は第２図実線のごどく側板９の低位側カム面３６
ａに位置されて、作動杆３４が斜下方を指向し、これ
に伴ない排藁ガイド３３がカッター８における各回転刃
１２．１３の対向部近くに指向位置して、排藁チェ７７
により搬送される排藁をカッター８に案内するので゛あ
る。

また前記カッター８を処理位置から格納位置に移動する
ときには、同図鎖線のごとく前記転動子３５が側板９の
低位側カム面３６ａから高位側カム面３６ｂへと転
動し、これに伴ない作動杆３４が前記状態から斜上方へ
揺動し、排藁ガイド３３がカッター８の上方へ揺動退避
する。

そして排藁チェ７７により搬送される排藁は、前記カッ
ター８の後部とガイド３３との間を通り、長尺のままで
機外へ放出されるのである。

以上説明したごとく本考案のコンバインではカッターを
排藁チェ７の搬送方向終端部下方と、該位置より機体前
方の格納位置とに任意に切換え、即ち排藁を小さく切断
して機外に放出させる場合と、この排藁を切断すること
なく長尺のままで放出させる場合とを任意に選択して、
排藁を任意の状態で取出し得るのであり、しかも処理装
置が詰まったようなとき、該装置を格納位置に移動させ
ることにより、排藁を直接放出させて処理装置などの故
障事故を防止できるのである。

また、機体前後方向に延びる１対し支持杆に１対し側板
を介してカッターを機体前後方向に移動自由に支持し、
かね前記側板の上壁面を利用してカム面を設けて前記側
板の前後方向の移動で作動杆を揺動させ、この作動杆の
揺動により排藁ガイドを上下方向に揺動させるごとくし
たから、前記カッターの処理位置と格納位置とに連動す
る前記排藁ガイドの連動機構が簡単に構成できるのであ
り、その上、前記カッターの前後方向の移動は、前記カ
ッターを１対の支持杆に１対の側板を介して支持し、前
記支持杆に沿って移動させるごとくしたから、前記カッ
ターの移動軌跡は常に一定にできるのであって、前記カ
ッターの移動に連動する前記排薙ガイドの動作を、前記
カッターの処理位置及び格納位置にに対応した位置に確
実に設定できるものであり、従って、排藁を切断する場
合としない場合とのコントロールを極めて確実に行なう
ことができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかるコンバインの一部切欠側面図、
第２図はその要部の拡大側断面図、第３図は同背断面図
である。１・・・・・・機体、７・・・・・・排藁チェ７．８・
・・・・・排藁処理装置（カッター）、３１・・・・・
・静止部材（支持アーム）、３３・・・・・・ガイド、
１２．１３・・・・・・回転刃、１８．１８・・・・・
・支持杆、９，９・・・・・・側板、３６ａ・・・・
・・低位側カム面、３６ｂ・・・・・・高位側カム面
、３４・・・・・・作動杆。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

機体１の後部に排藁チェノ７を支持し、該排藁チェノ７
の搬送終端部下方にカッター１０を支橢したコンバイン
において、前記機体１の後部に、機体前後方向に延びる
１対の支持杆１８，１８を設けて、これら支持杆１８．
１８に、相対向する１対の側板９，９を介して前記カッ
ター１０を機体前後方向に移動自由に支持すると共に、
前記側板９の上壁面に、前部側が低位３６ａで後部側
が高位３６ｂとなるカム面を形成する一方、前記側板
９の上壁面上方に前記カム面に接触して揺動する作動杆
３７１を支持し、かつ、前記排藁チェノ７の近くに該排
藁チェノ７から排藁を案内する排藁ガイド３３を上下方
向揺動可能に支持して、この排藁ガイド３３を前記作動
杆３４に連動させ、前記カッター１０の機体前後方向移
動による処理位置と格納位置との切換えに前記排藁ガイ
ド３３を連動して上下方向に揺動させるべく成したこと
を特徴とするコンバイン。