JPS5916751Y2 - 換気用ダンパ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は換気用ダンパ装置の構造に関するもので、特に
小型安価な構造を提供するものである。

一般に換気用ダンパ装置は住宅等の壁面に直接施工され
るか又は給気用或は排気用等の換気筒に連接されて、該
換気筒の通気を自動的に開閉することにより、室内の給
、排気及び保温等を計るべく利用されている。

第１図はこの種の従来構造を示す断面図で、図において
１は円筒、１ａは図示しない換気筒の連接部、１ｂは給
、排気部、２は前記円筒の直径線上に合致するように取
着した回動自在の軸、３は前記軸２ｈに固定された羽根
で該円筒内を開閉する。

４は前記羽根３の駆動部で、例えばロータリソレノイド
等より構成され回転軸（図示せず）が前記軸２の一端に
連結されている。

係る構造においては、通気量の多い換気箱等の開閉に好
適であるが、その反面構造が大型化し、特に円筒部の縦
方向の長さは羽根の直径より大きく形成せねばならず又
駆動部が露出するためにこれに保護カバーを設ける等、
重量化するため高価であり、又保守操作が煩雑である等
の難点がある。

本考案は係る点を鑑み、駆動物を円筒内に取着すると共
に、該円筒の直径線上に取着された固定板と該固定板と
対向配置せしめる如く駆動（回転）軸に固定された羽根
との対向面を利用して円筒内を開閉するようにした小型
、安価なダンパ装置を提供するもので、以下図面を用い
て本考案を詳細に説明する。

第２図ａ、 ｌ）は本考案の一実施例構造を示す断面
図及び左側面図（図では壁面に施工した状態を示す）で
、図においてｗ、 ｗａは住宅等の壁面及びこれに設け
た取付孔、１は前記取付孔ｗａに挿着される筒状ケース
、５は前記ケース１の直径線上に取着された固定板（図
ではケース１と一体に構成されて該ケース１の底面を兼
用している。

）で、中心部に軸孔５ａが形成され又その周面には後述
する羽根３とはパ同−幾可字形状の通気孔が放射状に形
成されている。

６は固定板５に螺子６ａ、６ｂ等により固定された取付
脚、７は前記取付脚６に取着されたロータリーソレノイ
ドで゛、その出力（回転）軸７ａの一端は前記固定板５
の軸孔５ａを挿通して配置される。

８は前記固定板５と平行平面をなすように対向して、前
記ロータリソレノイド７の出力軸７ａの一端に固定され
た羽根で該ロータリソレノイド７の動作停止時において
、該固定板５との対向面を該固定板５と近接もしくは接
触する程度に螺子９，９ａにより固定される。

又該羽根８は出力軸固定部を中心に放射状に通気孔８ａ
、８ｂ、８Ｃ，８ｄが形成されている。

又１０及び１１は必要に応じて取着した防虫網及び換気
フード、１２はフードケースである。

次にこのような構成を有する本考案装置の動作について
説明する。

先ず動作原理は対向する固定板５及び羽根８の夫々通気
孔かはパ対向位置にあれば夫々通気孔を介して該筒状ケ
ース１は開放状態となり通気が可能である。

又通気孔が交差位置（互いに通気孔が遮弊状態）にあれ
ば該ケース１は閉鎖状態となり通気遮弊となる。

そこでダンパ装置が常時閉鎖、所要時開放の機能が要求
される場合には、ロータリソレノイド７の出力軸７ａに
固定される羽根８の該固定板５との対向位置を該ロータ
リンレノイド７の動作停止時に予め該通気孔８ａ乃至８
ｄが該固定板５により遮弊される位置に設定すれば、は
パ同一の幾可学形状の該固定板５の通気孔も該羽根８に
より遮弊されるためにダンパ装置は常時閉鎖状態となる
。

そして該ロータリソレノイド７が駆動すると該羽根８は
該固定板５との対向面上を摺動し、この摺動に伴い通気
孔８ａ乃至８ｄは夫々固定板５の通気孔と除々に重り合
う位置に移動し、終りには夫々通気孔が対向する位置で
動作を停止し、この位置を保持する結果、ダンパ装置は
開放状態を保持し、通気状態となる（なお、ダンパ装置
が常時開放、所要時閉鎖の機能が要求される場合には上
記設定を逆に行えば容易に実施できることは明白である
。

又ロータリソレノイドは励磁を解くと復帰バネ等により
自動的に復帰する。

）ここでロータリソレノイドは一般的に一定角度（最大
９０°）の回転運動及び直進運動を行う（所謂ヘリカル
運動）。

そこで羽根及び固定板の通気孔の形状及び配置等の幾可
字形状を任意に設計すればダンパ装置の開放時に筒状ケ
ース１の断面積のはパλを最大として通気量を調整する
ことができる。

このように本考案装置によれば、■ 羽根がケースの直
径線上を回動することによりケース内を開閉できるので
ケース巾（縦方向の長さ）を極めて小さくでき、又駆動
部をケース内に設置できるので、駆動部保護カバー等を
設ける必要がない等、従来に比し小型、経済化が遠戚で
きる。

■ 羽根は直進移動を伴った回転運動を行うために動作
時に羽根及び固定板の摩擦がなく摺動が円滑であると同
時に摩耗が少く、又動作停止時に羽根及び固定板に油等
の粘体或は塵埃が付着しても容易に作動できる。

■ 従来装置においては羽根の過回転防止用ストッパ等
をケース内に設けているために該羽根の衝撃音が高いが
、本案においてはス１〜ツバ等を設ける必要がなく、動
作騒音が少い。

等の利点がある。

以上実施例においては筒状ケースと固定板を一体に形成
した例について説明したか、個別に形成してもよく、又
ケースの長さく縦方向）を任意に設定し、該ケースの中
端内部に固定板を設けて、これにより該ケースを区画す
るようにしてもよい。

以上の説明から明らかなように、本考案によれば小型、
経済的なダンパ装置が提供できるので実用上の効果は極
めて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来構造図、第２図ａ、 ｌ）は本考案の一
実施例構造を示す断面図及び左側面図である。 図において１は円筒（筒状ケース）、２は軸、３は羽根
、４は駆動部、ｗ、Ｗａは壁面及び取付孔、５．５ａは
固定板及びその軸孔、６は取付脚、７゜７ａはロータリ
ソレノイド及び゛その出力（回転）軸、８は羽根、８ａ
乃至８ｄは通気部、１０は防虫網、１１は換気フードで
ある。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）軸孔と通気部が形成され且つ換気筒の直径線上に
   おいて取着された固定板と、出力（回転）軸の一端が前
   記固定板の軸孔を挿通して取着されたロータリソレノイ
   ドと、該固定板と近接もしくは接触して対向配置せしめ
   るごとく前記出力軸の一端に固着され、且つ該固定板と
   はパ同−幾可学形状の羽根を備え、該ロータリソレノイ
   ドの駆動により、該固定板と羽根の夫々通気部を対向も
   しくは交差せしめて該換気筒内を開閉するようにしたこ
   とを特徴とする換気用ダンパ装置。
2. （２）軸孔の周面に放射状に通気孔を形成した固定板も
   しくは羽根を用いたことを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の換気用ダンパ装置。