JPH055393Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は換気ダンパ装置の構造に関するもので
ある。

一般に換気用ダンパ装置は住宅等の壁面に直接
施工されるか、又は給気用、或は排気用等の通気
管路に連接されて、該通気管路の通気を自動的に
開閉することにより、室内の給気、排気又は保温
等を図るべく利用されている。それらに用いられ
ている従来装置としては、開口穴を等割に設けた
固定板、及び回転板を重ねて、通気管路の直径線
上に配置し、回転板の中心部に結合したシヤフト
をロータリーソレノイド等の駆動源により回転す
ることにより、回転板を回転させるような構造に
なつていた。それにより、回転板と固定板の開口
穴の重なり工合を調節して通気量を加減できる。
しかしながら、このような構造では通気開口率を
50％以上にすることができず、開口面積を増すた
めには換気ダンパ装置自体を大きせざるを得ず、
不都合であつた。

本考案は前記の従来装置の欠点を解消し、簡単
な構造により、通気開口率を有効に増加する換気
ダンパ装置の提供を目的とする。

第１図は本考案の実施例を示す換気ダンパ装置
であつて、ａは断面構造図、ｂは正面構造図であ
る。１はハウジング、２は円錐状固定羽根、３は
円錐状回転羽根、４はロータリーソレノイドなど
の駆動源、５はシヤフトであり、２′は２の傾斜
面に等割にあけた開口部、３′は３の傾斜面に等
割にあけた開口部である。

シヤフト５の一端は駆動源４に連結し、他端は
回転羽根３の頂部付近に固定されている。動作は
駆動源４でシヤフト５を回転せしめると、回転羽
根３が同時に回動し、開口部３′は固定羽根２の
開口部２′と互に重なつたり、ひろがつたりして、
開状態から閉状態まで任意に調節し得る。第１図
においては２′及び３′が互に他を塞いだ閉状態を
示している。このように、固定、及び回転の両羽
根を円錐形にすることにより、開口部２′及び
３′の開口面積を大ならしめ、従来装置に比し開
口部を向上した。

第１図においては円錐状回転羽根３が円錐状固
定羽根２の上に重なつた状態に配置したが、設計
上の必要から逆に重ね合せてもよい。又、固定羽
根２とハウジング１を別々に設けたが、ハウジン
グの一部を固定羽根として兼用してもよい。

その他、第１図を本考案の要旨の範囲で変換、
変形、付加等の変更をしても本願に含まれるもの
である。

本考案の実施により、構造簡単、開閉動作が確
実で通気開口率を有効に増加することを可能と
し、住宅用、産業用などの給、排気のための換気
ダンパ装置として利用して効果大なるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示し、ａは断面構造
図、ｂは正面構造図であり、１はハウジング、２
は円錐状固定羽根、３は円錐状回転羽根、４は駆
動源、５はシヤフト、２，３′は開口部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開口部をもつ円錐状固定羽根と円錐状回転羽根
   を重ねるように組合せて配置し、一端に駆動源を
   もつシヤフトを前記二つの羽根の軸線に沿い、か
   つ、前記回転羽根の頂部近傍に結合するごとく設
   けて、該シヤフトの回転により、前記二つの羽根
   の開口部の重なりを調節し得るようにしたことを
   特徴とする換気ダンパ装置。