JPS5916597B2 - シヤンプ−組成物 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、皮膚に対する刺激が小さく、泡立： ち性
にすぐれ、かつ良好な低温安定性を有するシヤンプー組
成物に関する。

最近、美容業界や理容業界では皮膚刺激性の小さいシヤ
ンプーを要求する声が強くなつている。

これは、美容師や理容師達が職業柄、シヤンプー９ の
界面活性剤に接触する時間が長いため、手荒れの少ない
シヤンプーを望んでいるためである。シャンプー用の界
面活性剤としては、以前より、アルキル硫酸エステル塩
、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、α−オレフィン
スルホン酸塩など５ のアニオン界面活性剤が広く用い
られてきた。ところが、これらのアニオン界面活性剤は
、程度の差こそあれ皮膚に対する刺激作用が知られてい
る。これに対し、リン酸エステル型界面活性剤は皮膚刺
激性の少ない界面活性剤として知られている０ が、汎
用シヤンプーに不可欠な成分であるアニオン界面活性剤
と併用しても、その刺激作用を緩和することはできない
。のみならず、リン酸エステル型界面活性剤の泡立ちを
劣化させ、低温安定性も低下させる作用があるので、シ
ヤンプーヘの配５ 合は実用上、困難であつた。この発
明者は、アニオン界面活性剤を配合しながら、皮膚刺激
性が少なく、泡立ちにすぐれ、かつ低温安定性の良好な
シヤンプー組成物の開発研究に努めた結果、アニオン界
面活性剤とリン酸工０ スチル型界面活性剤の組み合せ
に対し第４級窒素含有ポリマーを配合した組成物は、所
期の性能を備えた使用感のすぐれるシヤンプーであるこ
とを、見出すことができた。

以下、構成成分から詳細に説明する。

５０アニオン界面活性剤 つぎに挙げる１種または２種以上を使用することができ
る。

牛脂脂肪酸、アン油脂肪酸、側鎖高級脂肪酸、のアルカ
リ金属塩、アルカノールアミノ塩。

天然ラウリルアルコール３モルエトキシ硫酸エステル、
オキソ法合成Ｃｌｌ〜Ｃｌ，脂肪族アルコール３モルエ
トキシ硫酸エステル、オキソ法合成Ｃｌ２〜Ｃ，３脂肪
族アルコール１モルエトキシ硫酸エステル、Ｃｌ２〜Ｃ
ｌ３脂肪族アルコール硫酸エステルなど、各エステル類
のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アルカノール
アミン塩。ワツクスクラツキング法、チーグラ一触媒に
よるエチレン重合法、これらの改良法により得られたＣ
ｌ２〜Ｃｌ４アルフアオレフィン、Ｃｌ２〜Ｃ，６ビニ
リデンオレフイン、Ｃｌ２〜Ｃｌ６インナーオレフイン
を夫々、三酸化硫黄等でスルホン化し、ついで加水分解
して得られるアニオン界面活性剤のアルカリ金属塩、ア
ルカリ土類金属塩、トリエタノールアミン塩。Ｃｌ２〜
Ｃｌ４アシルアミドポリグリコール（３〜８モル）硫酸
エステルのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アル
カノールアミン塩など。

Ｏリン酸エステル型界面活性剤一般式〔１〕または〔〕
で表わされる化合物の、それぞれ１種または２種以上で
、〔１〕と〔〕を混合して用いることもできる。

たｙし、〔１〕式、〔〕式ともＲはＣｌＯ〜２０の飽和
もしくは不飽和炭化水素基、Ｍは水素、アルカリ金属、
アルカノールアミン塩から選ばれ、〔１〕式では２つと
も水素である場合を除き、〔〕式では水素である場合を
除く。

ｎは平均０〜１０の数。Ｑ第４級窒素含有ポリマー 主にポリマーＪＲ−１２５、−ＪＲ−４００１一ＪＲ−
３０Ｍ（いづれもユニオンカーバイド社エーテル誘導体
、スミフロツク（住友化学社商品名）に代表される第４
級窒素含有ポリ（トリアルキルアミノエチル，メタクリ
レート）誘導体、ナルコ６００（ナルコケミカル社商品
名）に代表されるテトラエチレンペンタミンとエピクロ
ルヒドリンとのカチオン性水溶性ポリマー、ガフコート
＃７５５（ガルフ社商品名）に代表される第４級窒素含
有ポリビニルピロリドン、エポミン（日本触媒化学社商
品名）に代表されるポリエチレンイミン、などがあり、
これらも各単独使用はもちろん、２種以上を混合して用
いることができる。

Ｏこの発明のジャンプ一組成物は、上述した各成分を必
須成分とするほか、常用成分としてたとえばノニオン界
面活性剤、両性界面活性剤、香料、色素などを適宜に配
合してなるものである。必須成分の実用的にとくに好ま
しい配合割合を述べると、アニオン界面活性剤は５〜３
０％（重量基準）、リン酸エステル型界面活性剤は３〜
２０％、第４級窒素含有ポリマーは０．１〜５％である
。リン酸エステル型界面活性剤の配合割合が３％未満で
あると、他の必須成分との共存下において皮膚刺激性の
抑匍拗果が不充分になり、２０％を越えると、泡立ちを
劣化させて、好ましくない。

また、第４級窒素含有ポリマーの場合は、０．１％未満
であると、皮膚刺激性の抑制効果が不充分となり、５％
を越えると、低温安定性が悪くなる。この発明のジャン
プ一組成物は、本来のジャンプ機能を有しながら、皮膚
刺激性が著しく緩和されており、しかも泡立ち性にすぐ
れ低温安定性も良好な、これまでに類をみないジャンプ
一組成物である。したがつて、美容や理容業界の要望に
十二分に応えるとともに、一般ユーザに対しても大きな
貢献をするものである。

さらに、この発明の効果を、実施例を挙げて具体的に説
明する。

実施例で行なつた試験法はつぎのとおりである。

（１）皮膚刺激性健常人２０名によるクローズパツチテ
スト。

試験部位は前腕屈側、試１験時間は２４時間、試料濃度
は５％水溶液（ＰＨ７に調整）である。判定基準は下記
のとおりで、評価に際しては、皮膚刺激指数を２０名の
合計スコアで表わした。（２）泡立ち性ロスマイルス法
による。

（３）低温安定性 試料を−５℃に１日設置し、下記の判定基準で状態を判
定する。

実施例１〜６、比較例１〜４ 表１に示す配合組成に従つて１０種のジャンプ一組成物
を調製した。

その特性を同じく表１に示す。これに明らかなように、
この発明の条件を満足する実施例１〜６のジャンプ一組
成物は、この発明Ｑ条件を外れる比較例１〜４のジャン
プ一組成物に比べ、皮膚刺激性のなさ、泡立ち性、低温
安定性と全てを満足するものである。

とくに、アニオン界面活性剤にリン酸エステルを組み合
せた比較例３に比べると、はるかにすぐれた性能である
ことが明らかである。実施例 ７〜１０ 表２に示す配合組成に従つて４種のジャンプ一組成物を
調製した。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ アニオン界面活性剤５〜３０重量％、リン酸エステ
   ル界面活性剤３〜２０重量％、および第４級窒素含有ポ
   リマー０．１〜５重量％を含有し、上記リン酸エステル
   界面活性剤は下記一般式〔 I 〕または〔II〕で表わさ
   れる化合物またはこれらの混合物であることを特徴とす
   るシャンプー組成物。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・〔 I
   〕〔但し、Ｒは炭素数１０〜２０の飽和または不飽和炭
   化水素基、Ｍは水素、アルカリ金属、またはアルカノー
   ルアミン塩であるが２つとも水素である場合を除く。 ｎは平均０〜１０の数である。〕▲数式、化学式、表等
   があります▼・・・・・・〔II〕〔但し、Ｒは炭素数１
   ０〜２０の飽和または不飽和炭化水素、Ｍはアルカリ金
   属、またはアルカノールアミン塩、ｎは平均０〜１０の
   数である。 〕。