JPS6058887B2

JPS6058887B2 - 液体シャンプ−組成物

Info

Publication number: JPS6058887B2
Application number: JP55049460A
Authority: JP
Inventors: 則行内野; 透大野
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 1980-04-15
Filing date: 1980-04-15
Publication date: 1985-12-23
Also published as: US4363755A; JPS56145995A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、α−オレフィンスルホン酸を主成分とする液
体シヤンプー組成物の改良に関する。

従来、液体シヤンプー組成物の主成分を構成する界面活
性剤としては、各種アニオン界面活性剤やノニオン界面
活性剤が用いられている。このうちアニオン界面活性剤
としては、ソーダ塩またはエタノールアミン塩の形のも
のが使用されることが多い。アニオン界面活性剤の中で
もα−オレフィンスルホネート（以下ＡＯＳ塩と略称す
る。）は、高泡立性および高洗浄性であるという長所を
有してはいるが、アルキルエトキシサルフェートｊ等と
異なり低温における液安定性が劣つているため、低温下
で白濁するという欠点を有しており、そのため商品価値
の点から液体洗浄剤への応用が困難である。一般に、Ａ
ＯＳ塩はヒドロキシアルカンモノス市レホン酸塩とアル
ケンモノスルホン酸塩と少量のジスルホン酸塩とを含有
する混合物であり、これらの成分はさらに数種の構造異
性体を有しており、当業界ではこの混合物はＡＯＳ塩と
いう名称に基づき一つの概念で認識されている。

これら混合物中の各成分はいずれも異なる結晶化温度を
示すため、ひとたび高融点の成分のみが結晶として析出
した場合、透明化温度はこの結晶析出温度よりも高く、
したがつて液の復元性が悪い。ＡＯＳ塩の低温における
安定性を改良するためエタノール、プロピレン、グリコ
ール、グリセリン等の公知のヒドロトロープ（Ｈｙｄｒ
ＯｔｒＯｐｅ）剤、（即ち有機化合物の溶解度を増加さ
せる能力をもつた化合物）を加えると、水の凝固点を下
げる効果は認められるが、ＡＯＳ塩の低温安定性を改良
する効果をほとんど示さず、逆に系中の自由水が減少し
、ＡＯＳ塩の析出が増大する。

ＡＯＳ塩を液体洗浄剤に適用するために、特公昭４７一
２６８４５はＣ８〜Ｃ２ＯのＡＯＳ塩にアルキル又はア
ルケニルポリグリコールエーテルカルボン酸のアルキル
金属、アンモニウム、もしくは有機塩基を添加しており
、また特公昭５０−１１２７はＡＯＳ塩に置換脂肪酸ア
ミド成分、スルホン化ハイドロトロープ成分等を添加し
ている。しかしこれらの公報もま〜だＡＯＳ塩の低温安
定性を充分に達成していない。また、近年、毛髪に対す
る意識が高くなつてくるに伴ない、ジャンプー本来の洗
浄力等の機能の他に、コンディショニング性等の優れた
効果を有；するものが要望されるようになつてきた。

従つて、商品としてのジャンプー組成物は、その保管条
件に応じて冬期における−５℃またはそれ以下の温度下
でも安定であること、および洗髪後のコンディショニン
グ性が優れていることが重；要となつてきている。

本発明は、このような事情の下になされたものであつて
、低温安定性およびコンディショニング性の優れた液体
ジャンプー組成物を提供することを目的とする。

３本発明の液体ジ
ャンプー組成物は、（ａ）一般式Ｇ−Ｍ（式中、０Ｓ
は平均炭素数１０ないし１６の直鎖オレフィンスルホネ
ートの酸基、Ｍはアルカリ金属またはアルカリ土類金属
をそれぞれ示す。

）て表わされるアニオン活性剤３４ないし３呼量％、（
ｂ）一般式ＰＳ−Ｍ（式中、ＰＳは平均炭素数１０な
いし１８の直鎖または分枝鎖アルキル基スルホネートの
酸基、Ｍはアルカリ金属またはアルカリ土類金属を示す
。

）で表わされるアニオン界面活性剤および／または一般
式（式中、Ｒ１は平均炭素数１０ないし１８の直鎖また
は分枝鎖アルキル基、Ｒ２およびＲ３は炭素数１ないし
３のアルキル基、Ｒ４は炭素数１ないし３のアルキレン
基、ＢはＨまたは０Ｈを示す）で表わされる両性界面活
性剤１ないし１５重量％、および（ｃ）一般式（式中、Ｒ１は平均炭素数１０ないし１８の直鎖または
分枝鎖アルキル基、Ｒ５はＨまたは炭素数１もしくは２
のアルキル基、ｎは５ないし１５ｓ場合ｘは２、Ｙが）
Ｐ＝０の場合Ｘは３である。

）で表わされるリン酸エステル０．３ないし７重量％を
含有することを特徴とする。本発明の液体ジャンプー組
成物の第１の必須成分としての上記一般式ＰＳ−Ｍ（式
１）で表わされるアニオン界面活性剤の代表例は、α−
オレフィンスルホネート（ＡＯＳ塩）と称する物質であ
つて、通常ワツクスクラツキング法チーグラー触媒を用
いたエチレン重合法等によつて得られる平均炭素数１０
〜１６のα−オレフィンを原料とし、これを薄膜状に保
持して不活性ガスて希釈したガス状無水硫酸でスルホン
化の後、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属塩又はアル
カリ土類金属塩て中和し、加水分解することにより得ら
れる。

得られた生成物はＨＯＳ（ヒドロキシアルカンスルホネ
ート）を１０〜４５重量％（但し、２Ｈ０Ｓが０．５〜
８重量％、通常１〜５重量％、３Ｈ０Ｓ以上が５〜４４
．５重量％）ＡＮＳ（アルケニルスルホネート）を５５
〜８０重量％；ＤＳ（ジスルホネート）を３〜１５重量
％；含有する混合物である。

上述したように、上記アニオン活性剤は洗浄組成物に対
し３〜３鍾量％配合されるが、より好ましい配合量は７
〜２唾量％である。

本発明の液体ジャンプー組成物の第２の必須成．分は一
般〃Ｓ−Ｍ（式■）で表わされるアニオン界面活性剤お
よび／または一般式る両性界面活性剤である。

これら界面活性剤は、液体ジャンプー組成物の低温安定
性を改善する作用を発揮する。一般式■で表わされるア
ニオン活性剤はパラフィンスルホネートであり、モノオ
レフィンに酸性亜硫酸塩を付加する方法、アルキルハラ
イドに無機亜硫酸塩を反応させる方法、パラフィンのス
ルホクロリネーシヨン又はスルホキシデーシヨンなどの
諸方法で製造可能である。しかし、製造方法の如何を問
わず、本発明のシヤンプーー組成物の第２成分であるパ
ラフィンスルホネートとしては、平均炭素数が１０〜１
Ｐ？ｓ好ましくは１２〜１６であるパラフィンスルホネ
ートのアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩が使用さ
れる。特に好ましくは、ＣｌＯ−１８の直鎖または分枝
鎖アルキル基を有し、アルキル基の内部炭素原子にスル
ホン酸基が結合したものがよい。式■て表わされる両性
界面活性剤は、均炭素数１０ないし１８の直鎖または分枝鎖アルキル基
、Ｒ２およびＲ３が炭素数１ないし３のアルキル基、Ｒ
４が炭素数１ないし３のアルキレン基、ＢがＨまたは０
Ｈであるスルホベタインである。

このようなスルホベタインは、通常、アルコールまたは
アルコ−ルー水混合物を反応媒質とし、ハロヒドロキシ
アルカンスルホン酸塩に過剰の長鎖アルキルジメチルア
ミンを反応させることにより得られる。これらパラフィ
ンスルホネートおよびスルホベタインのジャンプー組成
物中の配合量は、それぞれ単独でまたは混合物として１
ないし１５重量％であり、好ましくは２ないし１轍量％
である。

１重量％未満ではジャンプー組成物の低温安定性が改善
されず、また１５重量％を越えると系内の自由水が減少
するものと考えられジャンプー組成物の低温安定性がや
はり改善されない。

本発明の第３の必須成分は以下の式に示すリン酸エステ
ルである。

（式中、Ｒ１は平均炭素数１０ないし１８の直鎖または
分枝鎖アルキル基、Ｒ５はＨまたは炭素数１もしくは２
のアルキル基、ｎは５ないし１＼Ｙがは２、Ｙが）Ｐ＝
０の場合Ｘは３である。

）このようなリン酸エステルは、前述の第１および第２
の必須成分との混合物の形で適用した場合、ジャンプー
組成物の低温安定性およびコンディショニング性を改善
する効果を発揮する。このリン酸エステルのアルキル基
Ｒ１の炭素数が１昧満では界面活性能が低下するため好
ましくなく、また、炭素数１８を越えるとジャンプー組
成物が充分改善されず、好ましくない。また、ｎが５未
満の場合にはジャンプー組成物の低温安定性およびコン
ディショニング性ともに改善されないため好ましくなく
、１５を越えるとコンディショニング性が劣るため好ま
しくない。特に好ましいｎは７ないし１２でｌある。リ
ン酸エステルの添加量は０．３ないし７重量％であり、
好ましくは０．５ないし５重量％である。

添加量が０．鍾量％未満では低温安定性およびコンディ
ショニング性ともに劣り、７重量％を越えノると、洗髪
のすすぎ時にべたつきが発生するので好ましくない。本
発明のジャンプー組成物は、本発明の目的を阻害しない
限り、他の各種添加剤を含有してもよい。

しかし、その添加量は少量に留めるべきである。以上説
明したように、本発明の液状ジャンプー組成物は、通常
ジャンプーに要求される洗浄力が優れているだけでなく
、従来のジャンプーが劣つていた低温安定性およびコン
ディショニングが大幅に改善され、そのため消費者、更
には理容および美容業界等の要望に大きく応えるもので
ある。

次に、本発明を以下の実施例により更に詳細に説明する
。各実施例で採用した液体ジャンプー組成物の性能評価
法は次の通りてある。低温安定性透明容器に収納した試料を恒温槽内において一５℃で１
ケ月間保存し、試料の外観を肉眼で観察して次の基準で
低温安定性を評価した。

静摩擦係数、毛髪？なめらかさ、およびすすぎ時のべた
つきの無さの３点についての総合評価であり、それぞれ
の評価方法は次の通りである。

（１）静摩擦係数毛髪（５ｙ１２０ａｎ）を試料ジャン
プ−１．０ｙで１分間もみ洗いし、すすぎ後温度２５℃
、相対温度６５％の恒温室中に２＠間放置し乾燥させ；
た。

乾燥後、摩擦係数メーター（シンコー電気社製）を用い
て静摩擦係数の測定を行なつた。なお、官能試験による
毛髪のなめらかさとの対比から、静摩擦係数が０．７以
下で毛髪のなめらかさが感知できる。（２）毛髪のなめ
らかさ官能試験による評価方法であり、洗浄、すすぎおよび乾
燥を行なつたのちの毛束（５ｑ１２０ｃｍ）のなめらか
さを、テスター２０名により、市販ジャンプーを用いた
場合と対照させた一対比壬較法によつて評価した。

評価基準（３）すすぎ時のべたつきの無さ“−ー官能試験による評価方法であり、頭髪を左右に二分し、
試料３．０ｙと対照ジャンプー（市販ジャンプー）３．
０ｙをそれぞれ二分された頭髪にとり、ジャンプーし、
すすぎ後の頭髪のべたつきを評価した。

評価基準０：市販ジャンプーに比較しべたつかないΔ：市販ジャ
ンプーに比較しややべたつく×：市販ジャンプーに比較
しべたつく実施例１−５本発明のジャンプー組成物の第２成分としてＰＳ−Ｎａ
を用い、その添加量を変化させて、それぞれの性能評価
を行なつた。

その結果を表１に示す。なお、添加量はすべて重量％で
ある（以後の実施例も同様）。実施例６−１０− 本発明のジャンプー組成物の第２成分としてスルホベタ
インを用い、その添加量を変化させて、それぞれの性能
評価を行なつた。

その結果を表２に示す。※４ ※２と同じ実施例１１−１３本発明のジャンプー組成物の第３成分であるリン酸エス
テルの添加量を変化させて、それぞれの性能評価を行な
つた。

その結果を表３に示す。実施例１４−１７本発明のジャ
ンプー組成物の第３成分てあるリ・ン酸エステルのＥＯ
付加モル数を変化させて、それぞれの性能評価を行なつ
た。

Claims

【特許請求の範囲】１（ａ）一般式ＯＳ−Ｍ（式中、ＯＳは平均炭素数１０
ないし１６の直鎖オレフィンスルホネートの酸基、Ｍは
アルカリ金属またはアルカリ土類金属をそれぞれ示す。）で表わされるアニオン界面活性剤３ないし３０重量％
、（ｂ）一般式ＰＳ−Ｍ（式中、ＰＳは平均炭素数１０
ないし１８の直鎖または分枝鎖アルキル基スルホネート
の酸基、Ｍはアルカリ金属またはアルカリ土類金属を示
す。）で表わされるアニオン界面活性剤および／または一般
式▲数式、化学式、表等があります▼ （式中、Ｒ＿１は平均炭素数１０ないし１８の直鎖また
は分枝鎖アルキル基、Ｒ＿２およびＲ＿３は炭素数１な
いし３のアルキル基、Ｒ＿４は炭素数１ないし３のアル
キレン基、ＢはＨまたはＯＨを示す）で表わされる両性
界面活性剤１ないし１５重量％、および（ｃ）一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ （式中、Ｒ＿１は平均炭素数１０ないし１８の直鎖また
は分枝鎖アルキル基、Ｒ＿５はＨまたは炭素数１もしく
は２のアルキル基、ｎは５ないし１５、Ｙが▲数式、化
学式、表等があります▼の場合ｘは１、Ｙが▲数式、化
学式、表等があります▼の場合ｘは２、Ｙが▲数式、化
学式、表等があります▼の場合ｘは３である。）で表わされるリン酸エステル０．３ないし７重量％を
含有することを特徴とする液体シヤンプー組成物。