JPS59157315A - 高耐久性ナイロン6糸 - Google Patents

高耐久性ナイロン6糸

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JPS59157315A
JPS59157315A JP3040483A JP3040483A JPS59157315A JP S59157315 A JPS59157315 A JP S59157315A JP 3040483 A JP3040483 A JP 3040483A JP 3040483 A JP3040483 A JP 3040483A JP S59157315 A JPS59157315 A JP S59157315A
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杉江 勉
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博 横山
Shunichi Kiriyama
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    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F6/00Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof
    • D01F6/58Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products
    • D01F6/60Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products from polyamides

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、高耐久性ナイロン6糸に関するものである。
さらに詳細には、産業資材用糸条9例えばタイヤコード
、ベルト、ホース等のゴム補強材用に適する強力を有し
、高耐久性(寸法安定性に優れ。
高い耐疲労性を有する)のナイロン6糸に関するもので
ある。
ナイロン6は、工業的に生産されている極めて有用なポ
リアミドであり、高強力、高タフネスを利用して、タイ
ヤコード用糸として多く用いられているが1寸法安定性
、特に乾熱収縮率が高いという欠点を有する。
従来5寸法安定性を向上させるため、原糸製造段階で熱
処理する方法が多数提案されている。これらの提案ば例
外なく、原糸で熱収縮処理する方法であり、原糸での乾
熱収縮率の低下は認められるが、切断伸度、中間伸度(
1260dの場合荷重6.8kg時、 840 dの場
合荷重4.5kg時の各伸度)が増大しているため、そ
の原糸が撚糸工程を経てコードとされ1次いでディソプ
工程にて緊張熱処理される場合、原糸での熱収縮処理時
の熱収縮処理時が伸長される結果、ディップ処理コード
の乾熱収縮率が自ずと高(なり、原糸熱処理効果が半減
され、あるいは全く効果がなくなってしまう。
従来の一般的ナイロン6高強度系の製造は、まず第1工
程で高重合度のポリマーを溶融し、必要に応して加熱フ
ードを紡糸口金下に取り付け、低紡糸速度(通常300
〜60(l  m/分)でできる限り配向度(複屈折の
値)の低い未延伸糸を得1次いで第2工程において巻き
取られた未延伸糸を放置し、熱延伸する2工程法かある
いは紡糸に引き続き熱延伸する直接紡糸延伸法、所謂ス
ピンドロー法かによって行われている。いずれの方法に
おいても延伸工程では糸条に十分熱を与え、切断近くま
で高度に延伸し、配向を高める方法が高強力で寸法安定
性に優れた原糸を得る方法であると信じられてきた。
このように、緊張熱処理されたナイロン6糸条は、極度
の伸長により糸条構造中に欠陥が生じ。
優れた耐疲労性が得られない。
前述の二工程かあるいは直接紡糸延伸法かのいずれかの
方法によって、低配向未延伸糸に高度の延伸熱処理を施
すことにより、より安定な繊維構造を達成するための努
力がこれまでなされてきた。
結晶構造の安定度は、X線広角測定により求められる試
料の結晶面間隔とナイロン6の最も安定な結晶構造であ
るα型結晶の理論面間隔(D、R,Holmes。
CJl、Bunn、 D、J、Smoth、 J、Po
lym、Sci、+17 + 159(1955) )
とから求められる結晶完全度(CPI)によって表すこ
とができ、従来の高強度ナイロン6糸のCPIの値は7
2〜85(%)である。
一般に、低配向未延伸糸から得られる延伸糸は延伸倍率
、熱処理の増大に伴いCPIが高くなる。
一方、X線小角測定により求められる長周期(1,P(
人))は、繊維軸方向の結晶の大きさと非晶相の長さの
和であると考えられており、延伸熱処理とともに、結晶
の大きさの増大と非晶相の伸長によりLPの値は増大し
、一般に100Å以上の値となっている。
ナイロン6衣料用繊維に関する3000 m/ min
以上の高速紡糸による巻き取り糸CPOY糸)は公知で
あり、(30〜45) X 10−3の△nを有してい
る。
これらを高分子量ナイロン6に適用し、 3000 m
/min以上の高速紡糸で得た巻き取り糸をゴム補強材
として用いる方法が特開昭54−34415号公報に提
案されているが、その中に記載されているようにγ変態
型の結晶を有するものであり2本発明を特性づけるCP
I値に相当する値が零あるいは零に極めて近いものであ
る。しかも、△nが(30〜45)XIO−3のナイロ
ン6巻き取り糸をゴム補強用繊維に使用する方法であり
1本発明の高強力、高耐久性ナイロン6糸とは全く異な
るものである。
また、ナイロン6、衣料用繊維に関して、高速紡糸(2
500m/ min以上)に引き続き冷延伸する方法に
より8△nが55X10−3未満の糸条を得る方法(例
えば特開昭50−83519号公報)も知られている。
この方法を高分子量のナイロン6に適用し、残留伸度に
相当する分を延伸して、ゴム補強用糸条を得る方法が特
開昭57−.191337号公報で提案されている。し
かしながら、この方法で得られる糸条は△nを含む延伸
糸の特性値(微細構造)について何も記載がみられず、
紡糸延伸工程における特別な配慮がない点、つまり延伸
速度力月000m/mjnJ/)、上の速度である点な
どを考慮すれば。
特開昭54−34415号公報のものと同様γ変態が主
たる構造と推定される。また、単に紡糸速度(以後紡速
と略称する。)を上げても1000m / min以上
の高紡速領域において、紡速とともに△nの増加が少な
くなり、糸斑の発生などによる延伸性の低下を招き9本
発明の高強度、高耐久性系用の出発糸とはならない。
本発明者らは、高い配向度(△n)を有する未延伸糸か
ら得られる特別な特性値に限定された微細構造を有する
原糸(延伸糸)が撚糸工程、ディップ処理工程を経て、
原糸から処理コードに加工される時の強力保持率が良く
、また処理コードの乾熱収縮率の低下にのられるように
1寸法安定性に優れ、またゴム補強材として使用した場
合、驚く程優れた耐疲労性を有することを見出し1本発
明に到達したものである。
すなわち1本発明の要旨は「相対粘度3.0〜4.0で
次の特性値ta+〜(dlを同時に備えているナイロン
6糸。
(al 54x 10−”≦△n≦62X10−3(b
l   70≦EM≦ 120 (C145≦CPI≦75 (dl     LP  ≦ 95 くただし、△nは複屈折、EMは中間伸度点における弾
性率(g/d ) 、 CPIは結晶完全度(%)。
LPは長周期(人)であり、それらの定義は後述の記載
に従う。)」にある。
本発明のナイロン6糸において特に好ましいものは、相
対粘度が3.1〜3.8であり、下記の特性値(at”
〜(d)°を同時に備え、かつ強度が8.8g/d以上
のものである。
ta+ ’ 56X 10−3≦△n≦61XlO−3
(b)’    80≦Ey≦ 110fcl’   
   52  ≦CPI  ≦ 72(cll’   
   LP  ≦ 92本発明をさらに詳細に説明する
本発明の特性を有するナイロン6糸が高耐久性を有して
いる理由は、以下のように推定される。
ゴム補強材用糸に必要とされる強度はその用途により異
なるが、ナイロン6の場合8.0g/d[上が一般に望
まれる。本発明における(alの条件はポリマーの相対
粘度にも依存するが、 8.0  g/d以上の強度の
原糸とするには54X10−3以上の△n(配向)が必
要であることを示す。より好ましくは56X10−”以
上である。
しかしながら、原糸の△nを極度に高めるまで延伸する
と、繊維の内部構造にヒズミを生み、処理コードの乾熱
収縮率の増大、耐疲労性の低下を招く。したがって、△
nは△n≦62X 10−31より好ましくは△n≦6
1XIO−3に抑える必要がある。
中間伸度(応力5.36g/d時の伸度)での弾性率(
EM)が120g/d(従来糸はこれ以上である。)以
下であることは通常の撚、ディソプ工程あるいは製品と
して伸長がかかる場合、繊維内部に欠陥の発生する可能
性が少なくなる要因の一つと推定される。しかし、△n
が54X10−3未満であるか、熱履歴が極めて少なく
、Eyが70未満の低い糸であれば、実用上の使用に耐
え得ないことばいうまでもない。
通常9弾性率と呼ばれるものは初期弾性率(1%伸長時
の強度より、Eo−強度10.01で求められる。)で
20〜45g/dであり、初期弾性率は延伸時の熱処理
条件(特にリラックス率)に大きく依存する。また、原
糸の中間伸度は一般に切断伸度の約半分であり1通常の
ゴム補強物等の繰り返し変形は、中間伸度までの変形で
ある。中間伸度点での応力(強度)−伸長曲線での勾配
、ずなわら中間伸度点における弾性率は、実用上の耐久
性に関係するより重要な特性値といえよう。低配向未延
伸糸から極限に近くまで延伸された従来糸では、EMが
120g/dより大きな値となる。しかしながら2本発
明の高配向未延伸糸より得られるチーイロン6糸は、E
Mが70≦EM≦120.より好ましくはEMが80≦
EM≦110の範囲に限定される。
従来の低配向未延伸糸からなる延伸熱処理系の安定な繊
維構造は、結晶が大きく、また結晶完全度が高いことに
裏づけられているが4本発明の高耐久性ナイロン6u4
維の微細構造は(C1に規定したごとく、結晶完全度の
適正な範囲45≦Cl1l≦75゜より好ましくは52
≦CPI≦72にすることにより。
結晶、非晶が一体となった構造が高耐久性原糸にする一
つの特性値の制御因子であることが明らかとなった。さ
らに、従来糸の長周期(LP)が約100Å以上と結晶
サイズが太き(非晶鎖の伸長された構造に比較し、(d
)に示すごと<、LP≦95(人)。
より好ましくはLP≦92(人)のごとく、結晶サイズ
が大きくなく、非晶鎖の内部伸長ヒズミの少ない構造に
なっている。そして1本発明におけるfa)〜((+)
の特性を同時に備えているナイロン6糸は。
コードに加工された場合、低い乾熱収縮率に示される如
く9寸法安定性に優れ、伸長、圧縮の繰り返しに対して
優れた耐疲労性を発揮するものと推定される。
本発明の特性を有するナイロン6糸は1次の例に示す方
法により工業的生産が可能なものとなる。
原糸として目標とする相対粘度が得られるナイロン6チ
ップを280〜300℃で高配向未延伸糸°となる紡糸
条件で溶融紡糸し1次いで延伸熱処理することによって
得られる。顕著な高耐久性は紡糸工程で形成される△n
が20X 10−3以上、より好ましくは25X10−
3以上の未延伸糸とすることにはしまる。
一般に1ナイロン6未延伸糸の△nは800 m/mi
n領域まででは、紡速にほぼ比例する。通常。
400  m/minの紡速でば3x 10−3. 8
00 m/ minの紡速では約15X10−3の値で
ある。しかし、  1000m/min以上の高紡速領
域では1例えば紡速3500m/minで約35X10
−3程度にとどまり、それ以上の紡速の増大でも未延伸
の△nがほとんど増大しない。高配向の未延伸糸を作る
ため、単に紡速を」二昇するだけでは有効に△nを上げ
ることが困難であるばかりか、マルチフィラメント間の
へnの均斉度の低下、随伴気流によるフィラメントの乱
れによる糸斑などにより、その後の延伸が困難になり2
本発明の特性値を有する延伸糸を得難い。
紡糸工程における未延伸糸の△nを増大させる方法とし
て糸条固化後加熱雰囲気下に糸条を通ず方法(例えば特
開昭50−20610号)や、水蒸気処理を施す方法な
ども提案されているが、効果に乏しいことや糸の乱れに
よる糸斑の増大を伴い、好ましい方法ではない。
さらに、これらの方法による未延伸糸の配向の増大は、
主として糸条の熱処理による結晶化によるものであり、
その1多の延伸が困難となる。
通常、ナイロン6クイヤコード用糸の紡糸において紡糸
口金下に加熱ツー]・′を設け、横型吹付装置にて冷却
する方法がとられる。単に通常の冷却法で800 m/
 min 、あるいは1000 m/ min以上の紡
速にて巻き取られる糸条を冷却することで、△rを効果
的に増大させることは困難である。
本発明の高耐久性ナイロン6糸を得る実施態様の例とし
て紡出糸条をできるだけ均一に冷却し。
しかも冷却細化速度を高めるために、紡糸口金下3〜1
5cmに環状吹付装置を設ける方法、あるいは横型吹付
装置により糸条に対しできるだけ直角に冷却風を吹き付
け、また紡出する溶融ポリマーによる熱を除去する目的
で冷却風吹付部の前面に冷却風吸引装置を設け、その間
に糸条を走らせ、冷却細化を行う方法などがあげられる
また、単糸デニールを下げることにより、冷却細化速度
を高め、△nレベルをある程度高める方法も併用できる
。産業資材用糸の単糸デニールは一般に6〜9dがよく
用いられているが2本発明の目的をよりよく発揮するに
は、好ましくは6〜2、Od 、より好ましくは5.5
〜2.5dが選ばれる。
このようにして、△nが(20〜、50) X 10−
” 、より好ましくは(25〜45) Xl0−3の未
延伸糸を得て熱延伸条件を選ぶことにより(al〜+d
iの特性を有するナイロン6延伸糸を製造することがで
きる。未延伸糸の△nが50を越える場合、延伸が困難
となる。延伸に関して、(20〜35) X 10−3
の△nの未延伸糸については、ナイロン6の自己伸長挙
動(巻き取り糸の放置時に糸長の増大する現象であり2
巻き取りスプールから糸がばずれる1−ラブルのために
延伸操業性が低下する。)を避けるため未延伸糸の引き
取りに引き続き延伸し、△nが(35〜50) Xl0
−3になるように延伸して巻き取り(半延伸糸と呼ぶ。
)、その後再び熱延伸する方法か、あるいはfalの5
4X10−3≦△n≦62X10−3まで直接紡糸延伸
する方法か、いずれかの有利な方法が選択される。
本発明の高耐久性糸を得るためには、紡速は800 m
/ min以上、好ましくは1000 m/ min以
上が適当である。紡速は特に限定されるものではなく、
未延伸糸の△nが<’20〜50) x 10−3.よ
り好ましくは(25〜45) Xl0−3となる条件で
あれば。
紡速は低い方が望ましい。
このようにして引き取られた未延伸糸を引き続き延伸に
供する場合、最終延伸ローラーの速度が6000 m/
 min以下となる速度が望ましく、より好ましくは5
000 m/ min以下であり、このためにも紡速(
引き取りローラー速度)をいたずらに上げることよりも
、冷却細化速度をコン1−ロールして未延伸糸の△nを
高め、その後の延伸倍率を下げる方法がよいことはいう
までもない。工業的には高速紡糸、直接延伸工程でも、
実質2段延伸以下が望ましく、また加熱蒸気をオリフィ
スから糸条に吹き付け、延伸する方法が有利に用いられ
る。
この直接紡糸延伸法よりも、より好ましくは。
以下に述べる方法により(a)〜(d+の特性を有する
延伸糸を得ることができる。すなわち2巻き取られた未
延伸糸、あるいは半延伸糸が延伸に供される。
工業的には、延伸は実質2段以下の段数で行われるが、
2段延伸法がより好ましい。この場合、延伸装置は供給
ローラー(60〜120℃)、第1延伸ローラー(11
O〜180℃)、第2延伸ローラー(140〜200°
C)からなり、適宜、非加熱のブリテンションローラー
を供給ローラーの前に設けてもよい。第2延伸ローラー
後に冷却ローラーを介して巻き取ってもよい。全延伸倍
率(DRT)は延伸に供される未延伸糸の△n及び最終
延伸糸の△nが特性値(alの条件の範囲内となるよう
に決められる。第1延伸ローラーと第2延伸ローラーと
の間に熱板(170〜220℃)を設けてもよい。特性
値、特に(C)が45≦CPI≦75になるように延伸
条件(温度、速度、ランプ数等)で調整される。このよ
うにして、  8  g/d以上、好ましくは8.8g
/d以上、より好ましくは9.0g/d以上の強度を有
する原糸を得ることができる。
本発明でいうナイロン6とはポリカブラミ1−゛あるい
はポリカプラミドを主体とするポリアミドであり、紡糸
に先だち顔料、耐熱剤等を含んでいてもよいのはいうま
でもない。
次に本発明に係る糸条を1例えばタイヤコートに用いる
場合、繊維とタイヤのゴム組成物との接着性を付与する
ため2通常RF+、液(レヅルシンーフォルマリンーラ
テックス)のディップ処理がなされる。この処理を経て
得られる。いわゆる処理コードの弾性率1強力は、ディ
ップ処理工程でストレ・フチ率を上げる方法でもみかけ
上アップさせることができるが、この方法では、乾熱収
縮率のアップを伴い、結局、実際のタイヤ中での弾性率
強力は低くなるので、この方法は効果がない。また、撚
係数の低いコードをディップ処理して得られる処理コー
ドは弾性率1強力が増大し、乾熱収縮率も低下するが、
ゴム中での耐疲労性が大幅に低下するので、この方法も
効果がない。そこで。
本発明者らは処理コードの160°C時の無緊張の乾熱
収縮率DSと、疲労性Fあるいは撚係数にとの関係を求
め2本発明に係る糸条からなるタイヤコードが、従来の
ものに比較し、優れた高耐久性(低収縮、高耐疲労性)
を有していることを見出した。
このような高耐久性糸条はゴム補強用糸条として有用な
実用特性1例えばタイヤ成型に至る加工工程まで、高い
強力利用率をもっている。
本発明のくゴム補強用)糸条ば、タイヤコードのほか、
■ベル1−.タイミングヘル)、119送用ヘルド類、
繊維補強ゴムシート、コーチイツトファブリックなど、
特に高強力1寸法安定性、耐疲労性の特性が有用視され
る用途に用いることができる。
以下、実施例にてさらに具体的に説明する。
なお1本発明の明細書中で用いる用語及び物性値の定義
並びに測定方法を以下に記述する。
引張試験 JIS−L1017の方法で行った。中間伸度(以■肝
と記す。)とは、原糸の場合応力5.36g/d時の伸
度、コードの場合2.68g/dの伸度である。
乾熱収縮率DS 20°C165%R1+の温調室に24時間以上放置し
た■ のち、 −g/ d ”に相当する荷重をかけて測定0 された長さloの試料を、無張力状態で160°Cのオ
ーブン中に30分放置したのち、オーブンから取り出し
、前記温調室に12時間放置し■ 再び、−g/dをかけて測定した長さ7!1か0 らDS=(j!o  j!+)/ρ0X100(%)で
算出される。
複屈折 日本光学工業社製1)011型偏光顕微鏡を用い。
D線を光源として1通常のベレンクコンペンセータ法に
より求めた。なお、試料を、上記の温調室に〜昼夜放置
して吸湿させた後の複屈折を示す。
X線回折 理学電機製、広角X線及び小角X線散乱装置を使ってC
uKαを線源として測定した。
CPI  (結晶完全度) 広角X線測定で、赤道線X線散乱強度曲線より、  (
200) 、  (020)面の回折ピークの角度より
面間隔d (200)人、 d’(020)人をおのお
の求め1次式に従ってCPIを算出した。
分母の0.1935はBunnなどによる完全な結晶の
上記計算式の分子の値である。
LP(長周期) 子午線X線小角散乱強度線よりピークの角度を求め、 
 Braggの式より算出したものである。
EMの算出法 JIS−L1017に準する方法で試料長25cm 、
引張速度30cm/ minの条件で1強伸度曲線を得
る。
応力5.36g/d時の伸度(dは原糸の繊度)すなわ
ち中間伸度を(0%)としたとき。
(a+1)%伸長時の強度t(g/d)から相対粘度 相対粘度ηrelは96%硫酸100ccに試料1gを
熔解し、 25’Cで測定して求めた。
撚係数に 下記の計算式により求めた。K = Tが7.ただし、
Tは撚数(t / 10cm)  、 Deはコードの
繊度である。
強力利用率ε 疲労性F ディップ処理コー トを 135℃で加熱後、 20℃
65%RI+で6時間放置した後、  JIS−L10
17に準拠し、チューブ疲労試験法にてチューブ角度9
0°、チューブ圧4 kg/ cra 、 850 r
pmで右回転30分間後、左回転30分間を繰り返し、
破断に至るまでの時間(分)を調べる。
実施例 エクス1〜ルーダ−型溶融紡糸機を使用し、紡糸温度(
口金温度)285℃で、相対粘度3.4のナイロン6チ
ップを溶融し、孔径0.4mm、孔数194〜360を
有する紡糸口金から吐出し、最終延伸糸として1260
dの銘柄の糸条を得た。
紡糸冷却方法として、3種類の方法(rs、IIs。
lll5)を用いた。
Isは通常よく低紡速領域で行われる紡糸冷却法であり
、紡糸口金下に長さ5 cm、温度280℃の加熱フー
ドをつけ、7cmの七ツマー吸引装置につづき 1.2
mの横型吹付装置で風速1  m/secで糸条を冷却
(風温15°C)した。
II sは前面吸引横型吹付法であり、紡糸口金下10
cmの位置より長さ 1.2mの前面吸引横型吹付装置
を設け、冷却風温15°C1風速(m/ sec ) 
0.35×5(S−紡糸速度m/m1n)で糸条を冷却
した。
吸引風速は、吹付風速とほぼ同一とした。
msは環状吹付法であり、紡出口金下5cm”の位置よ
り2長さ0.7mの環状吹付装置を設けて、風速(m/
 sec ) 0.03Bで糸条を冷却した。環状吹付
装置の下に長さ7cmの環状モノマー吸引装置をつけた
。冷却風温ばIs、IIsと同様に15℃とした。
II s + III sの方法により有効に未延伸糸
の△nを高めることができ、紡速、単糸デニール、冷却
法を組み合わせて、未延伸糸を引き取った。
このように、冷却細化された糸条に0.8%の油剤を付
与し、未延伸糸の△nが35XIO−3未満のものにつ
いては、引き取りローラーと第1延伸ローラーとの間で
1.03倍のグリス1−レンチを与え、第20−ラーと
の間で延伸し、Sき取り未延伸糸の自己伸長を抑えるた
め半延伸糸とした。
延伸方法として、二つの方法(10,110)を用いた
IDは、延伸速度1000 m/ minで、室温の供
給ローラーと室温の第1延伸ローラーとの間で1.05
侶に延伸し1次いで第1延伸ローラーと第2延伸ローラ
ー (195°C)の間に500mmの熱板(200℃
)′を設けて、延伸する方法であり、特開昭57−19
1337号の実施例の方法に準したものである。
11Dば、延伸速度250 m/ minで、供給ロー
ラー(70〜110°C)、第1延伸ローラー(120
〜170’c)との間で第1段目の延伸(延伸倍率DR
I =DRT/DR2)、第2延伸ローラー(120〜
180°C)と第1延伸ローラーの間に500mmの熱
板(200℃)を設けて第2段目の延伸倍率(Dlh)
を1.3としDR百を変更した。
10.110法で最終延伸糸の複屈折が表1に示すよう
に全延伸倍率(OR?)を調整した。ITD法について
は、ローラ一温度を変更して特性値の異なる延伸糸(原
糸)を採取した。 IIs、lll5による冷却細化速
度を増大させたものは、By、が低く、Ll)が小さい
値を示すこと1通常の冷却法(Is)で単に紡速を増大
させたものを10法で延伸しても強度が低く、cprが
低いことが表1の結果から理解される。
表1での特性値を有する1260dの原糸を撚糸(39
X 39  t/ 10cm、  32X 32  t
/ 10cmの上、下)然)を施し、公知のRFLディ
ップ処理を200°Cでテンションコントロール方式に
より行い、中間伸度が7.5%のディップ処理コートを
得た。更に、この処理コードをゴムに埋めこみ、150
℃で加硫さ・υ−たもので、チューブ疲労試験を行った
。これらの代表的なものについての結果を表2に示す。
本発明の(al〜(d+の特性値を同時に備える原糸か
らなる処理コードは、低い乾熱収縮率と高い初期弾性率
で示される如く2寸法安定性、優れた強力利用率(原糸
→ディップコード)及び極めて高い耐疲労性を有してお
り、この優れた耐疲労性は撚係数を下げた場合にも保た
れていることがわかる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)相対粘度3.0〜4.0で9次の特性値(a)〜
    (d)を同時に備えているナイロン6糸。 fat 54X 10’≦△n≦62X10−3(bl
       70≦EM≦ 120 (C145≦CPI≦75 (di   LP≦95 (ただし、△nは複屈折、EMは中間伸度点における弾
    性率(g/d ) 、 CPIは結晶完全度(%) 、
     LPは長周期(人)であり、それらの定−義は後述の
    記載に従う。)
  2. (2)相対粘度が3.1〜3.8であり、下記の特性値
    (al″〜(d)°を同時に備え、かつ強度が8.8g
    /d以上である特許請求の範囲第1項記載のナイロン6
    糸。 (al″56X10−”≦△n≦61X10−”(b)
    ’    80≦EM≦110 (C1’      52  ≦CPT  ≦ 72(
    di’      LP  ≦ 92
JP3040483A 1983-02-24 1983-02-24 高耐久性ナイロン6糸 Granted JPS59157315A (ja)

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