JPS591568B2 - 流れ模様人造大理石成形物の製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は流れ模様人造大理石成形物の製造方法に関する
。

従来、流れ模様人造大理石の製造方法としては特公昭４
９−２７１００号公報の方法がある。

この特公昭４９−２７１００号公報の方法は着色コンパ
ウンドをへラで取力出して一定の型枠内に所望の模様が
得られるように位置及び量を定めて分散配置し、型枠に
振動を与えて脱泡を行いながら展延した後硬化せしめる
ものである。以上の従来の方法は、不均一に分散着色し
たコンパウンドをヘラで取わ出して型枠上におくという
、異種のものを分散配置させるための方法として全く原
始的な方法を採るため作業時間が長くかかるばかわでな
く、連続した美しい流れ模様を現出せしめることが困難
で、注型後機械的振動を与えて成形材料を展延させても
生じる模様に連続した帯状模様を醸し生ぜさせることは
できず、品質の安定した流れ模様人造大理石を得ること
ができな八本発明は上記従来方法の問題を解決し、わず
かの時間で、所定のほぼ均一間隔を有する連続した流れ
模様を機械的かつ簡単に形成することを目的とするもの
である。

上記目的を達成するために講する本発明の基本的な構成
は、ベースカラー用不飽和ポリエステル混和物に１乃至
数種類の模様用不飽和ポリエステルを投入分散せしめた
成形材料を、スリット状供給口を有するホッパーの上記
スリット状供給口から連続落下せしめながら、ホッパー
を型に対して相対的に移動させるＬとで、成形材料を展
延することにより、連続した流れ模様を生成するもので
ある。

以下、図示実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。

まず、ベースカラー用不飽和ポリエステル混和物Ａと模
様用不飽和ポリエステル混和物Ｂとを混合して成形材料
Ｃを得る。

上記ベースカラー用不飽和ポリエステル混和物Ａと模様
用不飽和ポリエステル混和物Ｂの調合内容の一例を示す
と下記表の通Ｄである。

この表の成分ち・よび成分割合は、この発明を限定する
ものではない。模様用不飽和ポリエステル混和物Ｂは夫
々異なる色に着色着色したｌ乃至数種類を用意し、夫々
パレツトより適当な大きさに切ｂながらあらかじめ用意
されたベースカラー用不飽和ポリエステル混合物Ａの入
つた容器内に適宜投入し、ヘラ１で軽く攪拌して、ベー
スカラー用不飽和ポリエステル混和物Ａ中に分散せしめ
る。このベースカラー用不飽和ポリエステル混和物Ａへ
の模様用不飽和ポリエステル混和物Ｂの投入及び攪拌は
ベースカラー用不飽和ポリエステル混和物Ａの量によｌ
！）２乃至３回繰返して行う。

模様用不飽和ポリエステル混和吻Ｂの投入方法は、他の
方法として模様用不飽和ポリエステノ咄合物Ｂを容器内
のベースカラー用不飽和ポリエステル混和吻Ａの表面に
攪拌せずにほぼ均等に浮かべる方法でもよい。続いて、
上記のようにして得られた成形材料Ｃをスリツト状に開
設した供給口２を有するホッパ一３内に入れ、上記スリ
ツト状供給口２より予めゲルコートを施してある型４面
上に成形材料Ｃを連続落下せしめながらホツパ一３或い
は型４を横移動させて成形材料Ｃを型４面全面に注型す
る。

この際、ホツパ一３は供給口２のスリツト方向をホツパ
一３或いは型４の移動方向に対して直交するようになす
。

而して、型４面上に訃ける成形材料Ｃの硬化を待つて、
これを型４から外し、製品５を得る。

尚、製品５が立面５ａを有し、この立面５ａにも流れ模
様を出そうとするときには、型４面の平面部分４ａに注
型する前に予め立面の部分４ｂに注型を行い、然る後に
平面部分の注型を行う。その際、立面部分への注型に際
しては第５図に示すようにホツパ一３の供給口２のスリ
ツト方向をホツパ一３或いは型４の移動方向に向けた状
態として成形材料Ｃを注型する。

な卦立面部分へ注型するホツパ一３の形状は第５図に図
示してある形状にはこだわらない。これにより平面部と
同一方向の流れ模様が立面部分に形成される。本発明は
以上のように構成したので、ベースカラー用不飽和ポリ
エステル混和物内に分散混入した模様用不飽和ポリエス
テル混和物が、注型時に流れて型面上に連続した帯状の
流れ模様を形成するをもつて美しい流れ模様を人造大理
石成形物を確実に得ることができる。

しかも成形材料を型枠内に所望の模様が得られるように
位置及び量を定めてヘラで配置する従来の方法に比べて
、その製造が簡単で、作業時間を大幅に短縮することが
出来るので量産に適し、品質の安定した流れ模様の人潰
大理石成形物を製造することが出来る。また、そのため
の装置は極めて簡便な装置でよいので設備費も安く、製
造コストも低廉である。依つて所期の目的を達成し得る
。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明、流れ模様人造大理石成形物の製造方法の
実施態様を示し、第１図乃至第４図は製造方法を工程に
従つて示す概略説明図、第５図は成形物が立面を有し、
その立面にも流れ模様を出す場合に卦ける立面部分への
注型状態を示す説明図、第６図は立面を有する成形物、
完成品の斜視図である。 図中、Ａ・・・・・・ベースカラー用不飽和ポリエステ
ル混和物、Ｂ・・・・・・模様用不飽和ポリエステル混
和物、Ｃ・・・・・・成形材料、２・・・・・・供給口
、３・・・・・・ホツパ一、４・・・・・・型、４ａ・
・・・・・型の平面部分、４ｂ・・・・・・型の立面部
分。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ベースカラー用不飽和ポリエステル混和物内に、１
   乃至数種類の模様用不飽和ポリエステル混和物を適当な
   大きさにして投入分散せしめる作業を１乃至数回繰返し
   て成形材料を得る工程と、上記工程で得た成形材料をス
   リット状の供給口を有するホッパー内に入れ、そのスリ
   ット状供給口より成形材料を連続落下せしめながらホッ
   パー或いは型を横移動させて型面上に帯状に供給し、型
   面全面に成形材料を沿わしめて、これを硬化させる工程
   とからなることを特徴とする流れ模様人造大理石成形物
   の製造方法。 ２ 型面が立面部分を有する場合において、先ず立面部
   分の注型を行いその後に平面部分の注型を行うことを特
   徴とする上記特許請求の範囲第１項記載の流れ模様人造
   大理石成形物の製造方法。